日本人にとって、なじみ深い樹木である欅。日本では本州、四国、九州に多く分布しており、樹齢が1000年を超えるものも珍しくない。もっとも有名なのは、山形県東根市の東根の大ケヤキだろう。
樹齢はなんと1500年を超えており、国の特別天然記念物にも指定されている。しかし、欅はその親しみやすさとは裏腹に、安易に植えてしまうと手に余る樹木でもある。将来的に売却するか否かに関わらず、その特徴や需要などについて理解しておくべきだろう。
この記事では、そんな欅の買取相場・査定情報を紹介する。実は、欅は利用価値が高いにも関わらず、高価買取が見込めることがあまり知られていない。高値で売却したいと考えている方はぜひ、この記事を参考にしてみてほしい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
欅・けやきとは
欅とはニレ科の落葉高木だ。広葉樹の一種として、ブナや桜、楓とともに古くから日本人に親しまれてきた。実際に、多くの自治体がシンボルとして欅を採用している。
また、ニレ科は高木であるため、30m以上にもなる個体も少なくない。材木としての利用価値が高い樹木であるといえる。欅の特徴は、木目がきれいで堅いこと、成長すると大木になること、大量の葉が落ちること、樹木として長寿であることの4つにわけられる。
欅は、庭木として人気が高い樹木であるが、あらかじめこれらの特徴を理解しておかないと管理が非常に大変になる。これから欅を植えようと考えている方も含めて、参考にしてほしい。
木目がきれいで堅い
木材としての欅は、木目がきれいで堅いのが特徴だといえる。神社仏閣の建築材として使われることも多く、たとえば清水寺の舞台を支える柱も欅で作られている。古くは日本家屋の建築材としても使われたが、高価になってしまったこともあって一般的な住宅ではあまり使われなくなってしまった。
現在は、その木目の美しさを活かして箪笥や机などの高級和家具で好んで使われている。
成長すると大木になる
欅は成長すると20~25mの大木となる。大きいものだと40mをこす個体もあるのだ。見応えはあるといえば聞こえはいいが、庭がよほど広くないと隣家の日光すら遮ってしまう恐れがある。
また大木になるということは、それだけ根が強靭であることをも意味している。欅の根は、コンクリートを容易に掘り返してしまうので、道路付近に植えるのもできる限り避けるべきである。
秋に大量の葉が落ちる
欅は、落葉シーズンである秋に葉を落とすが、問題はその量だ。適切に葉刈りしないと枝の伸びが旺盛になり、大量の葉を落とすことになる。だが、欅は高木なので素人が葉刈りするのは難しい。
これが欅栽培の難しいところだといえるだろう。毎年高い料金を支払って剪定業者に依頼するか、我慢して落ち葉掃きに徹するかを選ばなくてはならないのだ。欅を庭木として植えるかどうかはよく検討してから判断してほしい。
樹木として長寿の部類
先ほども少し触れたとおり、欅は長寿の部類にはいる樹木だ。日本では、山梨県南アルプス市の三恵の大ケヤキ、山梨県北杜市の根古屋神社の大ケヤキ、兵庫県朝来市の八代の大ケヤキが樹齢1000年に達している。天然記念物に指定されている個体も多く、観光名物になっているものもある。
もちろん、これらの個体が特別寿命が長いわけでなく、街路樹や庭木として植えられている欅も、普通に数百年以上生き永らえたりする。つまり、そのうち枯れて葉を落とさなくなるだろうという目論見はまず当たらない。1度植えたら、生涯をかけて付き合っていかなくてはならないのだ。
そもそも欅・けやきは売れるのか
欅の扱いにくさや管理の大変さが理解できたところで疑問になるのが、個人が欅を売却することは可能なのかどうかである。結論からいうと、個人でも欅を売却することは十分可能だ。ただし、高額買取してもらうためには樹齢や幹の太さなど複雑な条件がともなう。
加えて膨大な手間が発生するのもマイナス点だ。よほどこだわりがない限りは、多少の出費を覚悟して処分するのがおすすめである。
大きくなってしまった欅・けやきはどう処分するか
欅が成長しきって大きくなってしまった場合、個人の手によって伐採するのは難しい。それどころか、特殊伐採が必要となることもある。特殊伐採とは、普通の伐採では使わない器具を使用して伐採する方法だ。
多少手間がかかるが、この場合、まずは役所に報告して意見を求めるべきだろう。役所に意見をもらったあとは、不用品回収業者や木材業者に伐採を依頼することになる。大きくなってしまった欅は、この2つのどちらかに依頼して処分してもらおう。
不用品回収業者
不用品回収業者は、大木の伐採を請け負っているところも少なくない。電話一本で見積してくれるので、手軽さを優先する場合はこちらに依頼しよう。ただし、不用品回収業者は利用料金が高い。
処分費用の相場は、地域や業者によって大きく異なるが、粗大ゴミよりも費用が高くなるのは間違いない。あくまで買い取ってもらうことを考える方は、後述の木材業者を利用しよう。
木材業者
木材業者とは、造園業者や林業者、木材店を指している。これらは利用価値の高い欅を買い取ってくれるうえ、伐採を無料でおこなってくれることもある。大きな欅を買い取ってもらいたときは、木材業者に見積を依頼しよう。
欅・けやきの買取情報
欅は高価な材木だ。自分で伐採可能である場合、自費で処分してしまうのは非常にもったいない。そこで利用したいのがネットオークション、フリマアプリ、ジモティー、買取業者の4つだ。
これらの違いについて具体的に確認していこう。
ネットオークション
ネットオークションの中でも、圧倒的なシェアを誇るのがヤフオクである。ネットオークションを利用する場合は、主にこちらを使うことになるだろう。直近4ヶ月の落札実績は2,000件をこえているため、需要も高いといえる。
ただし、原木での落札実績はほとんどない。つまりヤフオクを利用する場合は板やシート状に加工するか、あるいは端材として出品しなくてはならないのだ。これをどう考えるかが、ネットオークションを利用するかどうか判断材料になるだろう。
とはいえ、ヤフオクでの平均落札価格は、2019年4月現在で4,473円となっている。欅の利用価値を考えると高い金額とはいえないが、処分費用をかけるくらいならこちらで販売してしまおう。
フリマアプリ
フリマアプリの中で、最大の利用率を誇るのがメルカリだ。フリマアプリを利用する場合は、主にこちらを使うことになるだろう。こちらはヤフオクとは違い、販売実績が直近1ヶ月で313件とあまり多くない。
それもそのはずでメルカリでは木材を販売するカテゴリーが用意されていないのだ。このことから、メルカリよりもヤフオクの方が欅を高く売れるといえる。
ジモティー
ジモティーは地域密着型の物販売買サイトだ。都道府県ごとにページが用意されており、出品者と購入者は掲示板を使ってやり取りをする。また、掲示板上で商品を売り買いするだけでなく、不用品を譲渡する目的でも使われいるのも特徴だ。
ここを利用するメリットは、取引料が一切かからないことと、条件次第では譲渡者に回収を依頼できることだろう。何が何でも無料で処分したい方にはとくにおすすめな方法だ。
買取業者
買取業者の中でおすすめなのが建材買取専門店だ。こちらでなら原木の買取にも対応してくれる。残念ながら、買取実績や査定価格を公表している業者はないが、木材の加工ができない方はそもそもネットオークションで売ることすら難しい。
そのため、建材買取専門店は欅売却の最後の砦であるといえるだろう。この記事の最後でおすすめ建材買取業者を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてほしい。
欅・けやきが高値で買取される基準
ここでは、木材業者が設定している買取基準を解説する。これらの基準を満たしている場合、建材買取専門店よりも木材業者を利用するのがおすすめだ。
樹齢
樹齢は、気の耐久性や木目の美しさにかかわる要素だ。多くの木材業者では、樹齢100年以上である場合のみ、買取を請け負っている。つまり、先代や先々代から受け継いだ欅のみ売却可能であるということだ。
建材として使われる樹木の樹齢は、300~500年が理想であるとされている。実際に、神社仏閣で使用されている欅のほとんどがこの年代のものだ。もちろん、一般の住宅では20~30年の木材が使われているが、残念ながら欅は長寿である。
20~30年という樹齢では若いと判断されてしまうのだ。そのため、欅の商品価値は樹齢100年をこえてから生まれると考えられている。
幹の太さ
木材業者では幹の太さの基準として、末口直径という言葉を使っている。末口直径とは簡単にいってしまえば、幹がもっとも細い部分の径だ。この部分が2~6mをこえていると、木材業者で買い取ってもらえる。
形状
欅の形状はとうぜん、真っすぐであることが求められる。欅は、幹が真っすぐ成長しやすい樹木であるが、中には歪んで成長してしまう個体も存在する。こうなってしまうと柱や板として使えなくなってしまうため、商品価値がなくなってしまうのだ。
木口
木口とは簡単にいってしまえば、幹の切り目のことだ。樹木の幹は芯材(赤身)と辺材(白身)にわけられており、幹の中心部にあたる芯材のほうが利用価値が高い。つまり芯材の割合が大きくないと、商品価値がさがってしまうのだ。
欅・けやきのおすすめ買取業者
最後に欅を買い取ってくれるおすすめ業者を紹介する。どの業者も伐採には対応していないが欅の買取自体は受けつけている。木材や端材を売りたい方や欅を自分で伐採できる方はこちらに依頼してみよう。
建材買取.com
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
建材買取.comは家具や家電といった建材を専門的に買い取っている業者だ。冷蔵庫やステンドグラス、ソーラーパネルも請け負っているため、搬入と搬出が難しい大型の欅もこちらでなら対応してくれる。また、建材買取.comは木材買取専門のページも作っている。
木材に関する知識も深いので、ここでなら安心して査定を任せられるだろう。査定方法は、電話査定とオンライン査定の2つが用意されている。いずれも24時間対応で査定も無料でおこなってくれるうえ、現金で買い取ってくれるのも魅力的だ。
買取方法は店頭買取と出張買取、宅配買取の3つに対応している。福井県にある会社だが、全国に無料で出張可能であるため、欅の処分に困ったときはまずこちらに相談してみよう。
鑑三朗(かんざぶろう)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
鑑三朗は、愛知県に5店舗と東京八王子に営業所が設置されているリサイクルショップだ。非常に多くの買取実績があり、こちらも木材買取専門のページを作っている。欅の扱いに困ったときはとりあえずこちらに相談してみよう。
査定方法はLINE査定とメール査定、電話査定の3つに対応している。いずれも24時間365日対応しているので建材買取.comに気軽に査定依頼できるだろう。なんとPHSからの連絡にも対応しているというのだから驚きだ。
買取方法は、店頭買取、出張買取、宅配買取の3つに対応している。引き取れない商品はない、何でも買取するといった宣言をしているも安心感につながっているだろう。買取業者とやり取りしたことがない方にはとくにおすすめだ。
まとめ
100年以上の樹齢を持つ欅は木材業者に依頼して伐採してもらうのがおすすめだ。良心的な業者なら伐採を無料でおこなったうえで、欅を買い取ってくれるだろう。しかし、樹齢100年をこえない欅は木材業者に頼れないため、処分に頭を悩ませることになる。
この場合、売却をあきらめて不用品業者に処分してもらうか、自分で伐採して欅を売却するか、処分も売却もせずに現状維持するか、どれかを選ぶしかない。こんなときは、役所に1度相談してみるのもいいだろう。適切な解決方法をアドバイスしてもらえるはずだ。
また、既に伐採済みの欅は、端材や木材としてネットオークションやジモティー、建材買取業者を利用して売却するのがおすすめである。