日本のウイスキーの父と呼べる人物とその妻が主人公の朝ドラがあったが、そのモデルとなったのがニッカウヰスキーの創業者だ。そのドラマが放送されたときは、ニッカのウイスキーが品薄になるほどだった。ニッカウヰスキーの商品のなかで多くの愛好家がいるのが、竹鶴だ。
ニッカウヰスキーの創業者の苗字から名づけられており、甘い香りが楽しめるのが特徴である。今回は、その竹鶴のなかから限定品として出された幻のひと品、竹鶴35年の買取相場をまとめてみた。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
竹鶴35年はここがすごい
もし家に竹鶴35年があるというなら、とてつもない幸運だと思っていい。お酒が飲める人なら、そのままとっておいて特別な日に空けるのもいいし、お酒が飲めなくて売ることを考えているなら査定に十分な期待を持っていい。竹鶴35年は資産扱いしてもいいウイスキーなのだから。
買取専門店を利用する前は、納得して売るために商品の本来の価値を知っておくことが大切である。竹鶴35年は何がすごいのか、まずはその価値を説明しよう。
そもそも竹鶴はどんなウイスキーか
竹鶴はもともと、家庭用市場に一定の足場を得たニッカウヰスキーが今度は業務用市場向けにと開発した商品だった。開発のコンセプトはピュアモルトウイスキーだが、ブレンデッドウイスキー(モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混合したもの)のように飲みやすいというものがあった。しかし、これは簡単ではなかった。
モルトウイスキーは主張する酒と呼ばれるほど個性が強い酒で、人によってはその風味を嫌うこともあった。そこでモルトウイスキーを飲みやすくする手段として用いられていたのが、風味が弱く単体ではあまり飲まれないグレーンウイスキーをブレンドして、ちょうどいい塩梅にすることだった。つまり、モルトウイスキーだけを使って万人受けする酒をつくりだすのは常識を覆すことなのだ。
開発者が試行錯誤をしてたどり着いた答えは、モルトウイスキー同士をブレンドすることだった。ニッカウヰスキーは、余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所を持っている。余市のモルトは重厚な味わいのモルト原酒を製造しており、宮城峡蒸溜所では主張がそれほど強くないモルト原酒をつくっている。
この2つの個性を絶妙の配合でブレンドすることで、モルトの良さを残しながらもクセのないウイスキーをつくりあげたのだ。こうして竹鶴が完成し、2019年3月時点では、竹鶴ピュアモルト・竹鶴17年ピュアモルト・竹鶴21年ピュアモルト・竹鶴25年ピュアモルトの4点が製造・販売されている。
特別な竹鶴35年
竹鶴35年は、2000~2009年、そして2011年に数量限定で発売されたウイスキーだ。販売本数は年によって異なるが、1年で1,000本前後が出荷された。竹鶴35年は同ブランドのなかでは特別な位置づけにある。
まず熟成年数だ。最低35年寝かせたウイスキー原酒を使っているため、味と風味の濃密さが桁違いなのである。口に含んで飲み下すまでさまざまな味や香りが代わるがわる口の中に広がると言われている。海外での評価も高く、ワールド・ウイスキー・アワードでは世界最高のウイスキーの証である世界最優秀賞アワードを受賞した経験もある。
また、竹鶴35年はピュアモルトではなく、ブレンデッドウイスキーである。竹鶴の特徴であるピュアモルトをあえて外し、熟成期間35年以上のモルトウイスキーとグレーンウイスキーを1:1でブレンドして、他にない複雑な味を生み出したのだ。竹鶴35年がリリースされなくなって久しい。
年が過ぎるごとにその希少価値は高まり、価格も高騰している。2019年3月時点では、ネット通販で竹鶴35年が100万円近い価格で販売されているのを目にする。もはや幻の銘柄といっていいほどで、各買取業者もかなりの金額を出して買い取ってくれるのだ。
竹鶴35年はどのくらいの値段で売れるか?
竹鶴35年の気になる買取相場をここでまとめた。また、ヤフオクでの落札事例もあわせて載せておく。
竹鶴35年の買取相場
竹鶴35年の買取価格は業者によってさまざまであり、相場が安定しているとは言えない。安いところでは買取上限を200,000円にしている店もあれば、高く買い取る業者は最高で450,000円出すとしている。業者によって買取価格に大きな差が出るのは、買い取ったあとの販路が確保できるかどうかが関係している。
依頼者にとっては竹鶴35年を売る行為でも買取業者にとっては商品の仕入れだ。仕入れた商品はどこかに売らなければ在庫としていつまでも残ることになり、在庫費用がかさんでしまう。しかし、竹鶴35年ほどのウイスキーとなると買い手がギュッと絞られる。
飲食店だと高級バーか繁華街のクラブくらいだ。あとは竹鶴愛好家の個人か、海外の富裕層向けに販売する手もある。今あげたところに販路を持つ業者であれば、高い査定額を提示してくれるだろうが、売るあてがない業者は在庫費をカバーするために査定額を低くしてしまうのだ。
ヤフオクでの落札価格
竹鶴35年はプレミアウイスキーとあって、ヤフオクでは未開封品の落札情報は少ない。限りある落札事例を調べたところ、いくらか差があるが、450,000円~600,000円というのが竹鶴35年の落札価格であった。ヤフオクを利用すれば、買取業者に依頼するよりも高く売れる。
CtoC取引(個人間取引)では、販売者と購入者の間でトラブルが発生したら自分で対処しなければならない。それが嫌でヤフオクをあまり利用したくない人もいるかもしれないが、お酒の場合は落札前にそれが本物であることを示せていればトラブルが起きることなどほとんどない。出品する際は、きちんと未開封品であることを記しておこう。
掲載する写真のなかには、銘柄がハッキリわかるようにラベルの拡大写真と未開封であることを証明するためにキャップの拡大写真をあわせて載せておこう。入札者は、実際のボトルの状態を確認できないので、相手に伝わるように丁寧な紹介をしなければ落札されずに終わる可能性だってある。
竹鶴35年を売るのにおすすめの買取専門店
ヤフオクを使ったほうが高値で売れるが、ヤフオクはよくわからないからやっぱり買取専門店を利用したいという人もいるだろう。買取専門店を利用する場合は、先述の通り各業者ごとに買取価格がまちまちである。高く売るためには、複数の業者の査定額を比較することが大切になる。ここでは参考までに竹鶴35年を高く買い取ってくれる買取専門店を紹介する。
ライフバケーション
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ライフバケーションは、横浜に本店を持ち、世田谷、静岡、宇都宮、千代田に支店を構えている酒類専門の買取業者である。このお店は、プレミアのついた酒や古酒の買取が得意な業者だ。公式サイトでは、竹鶴35年は最低でも200,000円、最高で450,000円の買取価格を提示している。
ライフバケーションがここまで高く買い取れる理由は、自前の店舗とインターネットを使って個人消費者向けに買い取ったお酒を販売しているからだ。仕入れたお酒を売るときに仲介業者に依頼して買い手を探す買取専門店もあるが、それでは発生する仲介料をまかなうために買取価格を安くしなければならない。だが、自社店舗を持つことで仕入れたお酒をそのまま店頭に並べることができ、買取価格を高くしてくれるのだ。
また、ライフバケーションは店舗販売やインターネット販売を通じて常連顧客を獲得している。ライフバケーションは市場リサーチをおこなって買取価格を決定しているが、常連のお客さんから注文が入ることもある。その場合は、注文に対応するための特別な価格での買取額を提示することもあるのだ。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レッドバッカスは、岡山・京都・千葉に店舗をもつ酒類専門の買取業者だ。業界最高価格での買取を謳っており、公式サイトにも掲載されている買取成約率99.7%という数値が、その宣伝が口だけではないことを物語っている。また、買取価格の高さだけではなく、諸所のサービスも行き届いている。
3種類の宅配買取
宅配買取はヤマト集配コース・宅配キットコース・自分で発送コースの3種類があり、依頼者は自分に合うと思うものを選ぶことが可能だ。査定と入金も素早く、商品が届いてから24時間以内に査定結果を連絡してくれ、その結果に同意してから24時間以内に口座にお金が振り込まれる。
オークション代行サービス
さらにレッドバッカスはオークション代行サービスをおこなっている。このサービスは、レッドバッカスが依頼者に代わって商品をヤフオクに出品してくれるというものだ。ヤフオクでは、料金設定が高すぎて買い手がつかない場合や相場よりずっと安い値段で入札終了してしまう場合もある。
しかし、レッドバッカスはお酒のプロ、竹鶴35年に見合う金額を最大限に引き出してくれることが期待できる。依頼者は申し込みをしてから商品をレッドバッカスに送るだけで、あとのことはすべて店側でやってくれるのだ。オークション代行サービスには手数料はかかるが、落札額によってマージンが変わってくる。
150,001円~で落札された場合は手数料は15%、落札額の85%は依頼者の懐に入ることになる。竹鶴35年は、確実に150,001円以上で売れるので手数料は15%と考えていい。よって、仮に550,000円で落札されたときの手数料は82,500円で、依頼者には467,500円が支払われることになる。万が一、買い手がつかなかった場合は手数料が0円で、そのままレッドバッカスに買い取ってもらうか、返品してもらうかを選ぶことができる。
竹鶴35年の価値を下げないポイント
竹鶴35年は今売ってしまってもいいし、もう何年か後に売るのもいい。竹鶴35年は2011年を最後に出荷がない。このままさらに年が経てば、その価値はさらに高騰するだろう。
もう少し値上がりするのを待って取っておくのもいいが、保存方法には気をつけよう。ボトルを直射日光にあててはいけない。竹鶴35年は木箱があるのでそれに入れて、高温多湿の場所を避けて保存するのがいい。また、木箱は査定に出すときにないと買取金額がダウンするので捨ててはいけない。
あとは液面低下はチェックしておくべきだ。液面低下とは、ボトルの中身が蒸発して液面が下がる現象である。ボトルに詰められて何十年も経った酒に見られるもので、防ぐ手立てはなく、どんどん進行していく。
2011年の竹鶴35年はまだ問題ないが、2000年頃に発売された品は液面低下が始まってもおかしくない。液面低下がひどいものは査定が大幅ダウンする可能性もある。希少価値がもっと高くなるのを待って、液面低下で減額になれば本末転倒なので、内容が減っていることに気づいたらすぐに売ってしまおう。
まとめ
竹鶴35年 ピュアモルトの買取相場・査定情報をまとめた。竹鶴35年は限定品として登場し、現在では中古市場でも取り扱っている業者が少ない。よって、多くの買取業者が高価買取をしている。
買取価格は最高450,000円にもなるが、買い取った後に売る当てがない業者だと買取価格は下がる傾向にある。より高い業者に買い取ってもらうには、最低でも今日ご紹介したライフバケーション・レッドバッカスには査定を依頼し、買取額を比較してみよう。
また、未開封の竹鶴35年をお持ちで個人間取引にも抵抗がない方は、ヤフオクに出品するのも一つの手だろう。今日ご紹介した内容を参考に、満足のいく取引をしてほしい。