荻須高徳 洋画の価値・買取相場・査定実績まとめ

荻須高徳は、愛知県生まれの洋画家である。1921年（大正10年）に上京し、川端画学校に入り、藤島武二に師事する。東京美術学校（現・東京藝術大学）西洋画科卒業後に渡仏。以降、第2次世界大戦の影響で日本に一時帰国した期間を除き、死去するまでフランスで活動した。

フランスでも作品は高く評価され、1956年にはレジオン・ド・ヌール勲章を受章、1974年にはパリ市からメダイユ・ド・ヴェルメイユを授与、さらには1982年にはフランス国立造幣局が荻須の肖像を浮彫したメダイユを発刊するなど、画家として名声を得た。

荻須高徳は、パリをはじめとするヨーロッパの歴史ある街並みを描いた風景画を多く制作した。

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荻須高徳の絵画の価値とは

日本のみならずフランスでも高く評価されている荻須高徳の作品は、高額で取引される傾向にある。油彩については、数百万円で取引されることが多く、人気作や大作となるとオークションなどにおいて数千万円で取引されたこともある。

荻須高徳は、その他にもリトグラフなど版画も制作しており、版画は、複数枚制作されるため油彩に比べると価格は低くなるが、それでも数十万円で取引される事が多い。テレビ東京の「開運！なんでも鑑定団」において、荻須高徳のリトグラフが250,000円と鑑定されたことがある。

荻須高徳の作品の価値を決めるポイントについて

作品に記載したサインである｢Oguiss」の愛称で世界中で愛される荻須高徳の作品は、前述のように高額で取引されることが多いが、作品の価値は、作品の内容や状態など様々な要素で決まるため、荻須高徳の作品であっても、場合によっては思ったほど高額とならない場合もある。ここに、荻須高徳の作品の価値を決めるおおよそのポイントについて記載していく。

人気の高い作品

人気の高い作品は、それだけ需要も高くなるため、取引価格も高額となる可能性がある。荻須高徳の作品は、1930年代のパリ滞在中に洋画家である佐伯祐三に指導を受けていたころに制作した作品の人気が高く、それらの作品はより高額となる可能性がある。

荻須高徳のサインがある作品

作品中に荻須高徳のサインがある作品は、需要が高くなる可能性がある。作品の価値を決める要素としては、作品の内容や状態などのほうが重要で、サインの有無は、それほど重要ではないが、愛好家は、荻須高徳のサインがある作品を好む傾向にあり、そのため、需要が高くなる可能性が出てくるのである。

また、洋画の場合は、作品中になくても、絵が描かれたキャンバスの裏側にサインや作品名が記載されている場合がある。所有している荻須高徳の作品のあるサインの位置を確認しておいたほうがいいだろう。

状態が良い作品

人気が高く、高額で取引されることもある荻須高徳の作品であるが、状態が悪ければ、作品としての価値が下がり、取引価格も下がる可能性が高い。状態が悪い例として、日焼けやシミ、作品の破れや欠損、カビ、虫食いなどがあるが、いずれも原因としては、作品を保管する環境が、絵画を保管する環境として適していなかった可能性が高い。

作品の価値を下げないためにも、作品を保管する場合は、状態が悪化しないよう、保管する環境にできるだけ注意をしたほうがいいだろう。

鑑定証がある作品

人気の高い画家には、その画家の作品であるかのように制作された贋作が存在する場合がある。その画家が制作した作品の価値が高く、高額で取引されるためだが、贋作は、作品の価値としてはかなり低く、もし、贋作を荻須高徳の作品と取引した場合、大損となってしまう可能性が高い。

それを防ぐために存在するのが、所定の鑑定機関により荻須高徳の作品として鑑定されたことを証明する鑑定証である。鑑定証があれば、安心して取引することができるので、取引の際には、鑑定証の有無が重要となる場合もある。

人気の高い荻須高徳の作品は、需要が高いため、多くの買取業者が買取を行っている。作品を売却する方法はいくつかあるが、もし、買取業者に荻須高徳の作品の売却を検討している場合は、買取業者の中から選択する必要がある。ただ、数が多いので、もし、初めて買取業者を利用する場合は、買取業者の選択に迷うかもしれない。

買取業者を選択する基準の１つとして、買取価格の高さが挙げられる。高額で買取する買取業者を探す方法として、複数の買取業者に見積を依頼する方法がある。提示された見積を比較して、一番高額の見積を提示した買取業者と買取について交渉すれば、より高額で売却できる可能性がでてくる、というわけである。

また、見積を依頼する買取業者は、荻須高徳の作品に精通していて、荻須高徳の作品の取引実績が豊富な買取業者に依頼するといいだろう。そのような買取業者は、市場におけるその時点での荻須高徳の価値を把握しているため、より正確な見積を提示できる可能性があるためである。

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