菊姫は原料から熟成の工程までこだわる加賀菊酒本舗で製造されている日本酒である。2019年には、金沢国税局にておこなわれた新酒鑑評会にて最優秀賞を受賞した。対象は北陸三県の蔵元が対象と限定されているが、第三者からみても品質を評価された証拠といえるだろう。
今回はそんな菊姫と、菊姫 白吟についてまとめた。なにかのきっかけで菊姫 白吟を手に入れたのであれば、人生経験に飲むのもいい。しかしお酒が弱い方などは、飲むというほかに、業者に手放すという選択肢もある。
業者によって買取額に差があるので、より納得のいく取引をおこなうために今回は菊姫を紹介し、最後に買取業者についてまとめたので、参考にしていただきたい。
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菊姫とは
菊姫は、国税庁が主催している全国清酒鑑評会の常連の名酒である。金賞を12回連続、通算ではなんと24回も受賞している。そのほか、グルメ漫画にて題材にされるなど、おいしい日本酒の代名詞ともいえる存在である。
そんな風にして、菊姫は抜群の知名度がある。また蔵元は製造量をあえて抑え、極寒手造りをおこなうという徹底ぶりをみせている。菊姫は奈良朝時代は白山宮の御新酒として渡され、室町時代には加賀菊酒として認知された。
加賀菊酒はときの権力者豊臣秀吉の花見にも献上されたといわれている。当時から菊姫は名手として名高い存在だったのである。このように菊姫は長い歴史に名酒として知られていた。
菊姫はいくつかに種類がわかれ、吟味とよばれる香りのバランスに重きをおいている。それぞれの種類における特徴を紹介するので、参考にしていただきたい。
- ・吟:香りと味にこだわっている。舌触りがよく、ここちよい余韻が残る逸品となっている。
- ・大吟醸:じっくりと熟成され、老ね味と老ね香のブレンドが楽しめる。
- ・B.Y.大吟醸:大吟醸を新たに、新酒で瓶詰めした。その年ごとの造りたての味を楽しめる。
- ・山廃吟醸原酒:できたばかりの比較的新しい種類である。熟成が始まるまえの、新鮮な味わいを感じることができる。
- ・山廃吟醸:山廃仕込みの吟醸酒となっている。山廃らしい味わい、香りが特徴的である。
- ・加陽菊酒:大吟醸の世界を、よりお手頃な価格にしたもの。値段は手ごろだが、味わいは十分に菊姫を体現している。
日本酒の味わいと度数の測り方
菊姫では、設計から製造まで責任をもっておこなうことをモットーとしている。従来の蔵元では、杜氏に味の希望を頼み、酒造りが進むことが多かった。つまり、蔵元が全部に携わらないのである。
加賀菊酒本舗はそれに反し、設計から製造までとおして酒造りをおこなっている。そんな菊姫を含む日本酒の、味わいと度数の測り方についてご紹介していく。
日本酒の味わい
日本酒の味わいのひとつに甘口か辛口かという指標がある。この味わいは実際に飲んで確かめるわけではなく、日本酒度と呼ばれる数字で評価される。しかしこれは、絶対的な基準ではない。
たとえば、おなか回り80cmという数字が肥満といえるかどうかである。測定した人の身長や体重、性別などを加味して判断しなければならない。日本酒における日本酒度も、数多くある成分の1つを評価しているに過ぎない。
実際には、日本酒に含まれる酸やアミノ酸などの成分、アルコールの濃度、酒自体の熟成などで味わいは変化する。仮に含まれる成分の量が同じだとしても、糖の種類によっても甘さに違いがでる。厳選された麹を利用した日本酒では、内部に種々様々な成分が溶出しており、味わいがより複雑に深みを持つことになる。
その逆の作り方、つまり人工的に酵素などを利用した日本酒は味が単調になる。人によっては、スッキリしていて飲みやすいという感想を持つ人もいる。
日本酒度の測り方
日本酒度は、日本酒の比重を測定するための単位だ。測定方法は、15℃のお酒に日本酒度計という浮秤を浮かべることでおこなわれる。15℃の時点で4℃の純水と同じ重さであれば比重は1、日本酒度は±0となる。
日本酒度は、それより軽いか重いかで表示される。甘口と呼ばれる日本酒は、含まれる糖分が多いため、マイナス側に傾く。反対に、辛口と呼ばれる日本酒はプラス側に傾くことになる。
これらのことから、基本的にはプラス側に傾くほど辛口になり、マイナスに傾くほど甘口と評価される。
山廃酒母と山廃仕込について
日本酒の製造には麹と酒母(もと)と呼ばれる酵母が利用される。麹と酒母をまぜ、もろみを発酵させる。この酒母を培養する方法は大まかに、速醸系と生もと系の2つにわかれる。
酒母は本発酵に影響するだけでなく、酒母が持っている味自体も最終的な日本酒にも影響する。酒母という漢字からもわかる通り、まさに日本酒の生みの母となる存在である。酒母の過程では、日本酒醸造に不要な雑菌や酵母を減らし、必要な酵母を活性化させることだ。
酒母の培養方法、速醸系
速醸は雑菌が繁殖する前に優良な酵母を増やす方法である。酵母の増殖に適した環境に整え、酵母を人為的に接種する。すると先に酵母が一気に増え、雑菌や不要な酵母の繁殖を抑えることができる。
期間が短く、味わいやすい日本酒になるため使用頻度が高い。
もう1つの培養方法、生もと系
生もと系では酵母を増殖する前に乳酸菌を繁殖させる方法である。乳酸菌が先に増殖すると、乳酸発酵が起こり、生息環境のpHは酸性に傾く。酸性では雑菌は減少していくので、雑菌がある程度死滅してから、必要な酵母を育成する。
山廃という方法
山廃と呼ばれる方法が菊姫に利用されている。もともとは山卸廃止と呼ばれており、生もと系の方法に似ている。生もとでは、山卸という蒸し米をすりつぶす山卸という作業がある。
山廃では、この山卸をおこなわず、蒸し米をすりつぶすのではなく、麹の力でとかすという方法をとる。速醸系と異なり、生もと系と山廃ではうまく自然の力を利用し、適者生存で酵母を育てる。人為的に環境に手を加えることをあまりしない。
そのため、酵母の育成に時間がかかり、かつ米の管理に熟練の技術が必要となる。山卸の作業は肉体的負担が大きい。また1909年に国立醸造研究所から、山卸の有無で酒母に違いがみられないとの報告がされた。
これらのことから、現在では山卸をせずに酒造りをおこなう蔵元が多い。
日本酒における米
日本酒の原料となる米は、日本酒の味わいに影響をあたえるため重要である。ふだん食べている米、食べておいしいものが日本酒造りに適しているわけではない。酒造り用の米は酒米と呼ばれ区別される。
酒米は酒造りに合わせ品種改良がおこなわれている。そんな酒米の中でも、特に適しているものを酒造好適米と呼ばれている。
酒母とは
米と水、その中に麹や酵母、さらに乳酸をくわえて培養したものを酒母とよぶ。酒母米とよばれる米が製造に使われる。酒母の発酵が進むと、もろみになる。
麹米とは
麹米は、米麹のもとになる米である。蒸した麹米に麹菌を接種し、培養したのが米麹となる。米のでんぷんを糖に変えている。
でんぷんが糖に変わるとき、同時にアルコールが生みだされる。麹米の質は日本酒の味わいに影響する。
掛米とは
掛米は、もろみを仕込みときに加える米のことである。蒸されて冷却したあとの掛米を、発酵中のもろみに添加する。掛米はもろみの中で溶け、日本酒の原型となる。
掛米には大量の米が使用される。米全体の70%ほどが掛米として使用されている。
酒造好適米の特徴
ここでは簡単にだが、酒造好適米の特徴について説明する。
粒が大きい
大粒であると、酒造りに好まれる。しかし稲穂の重みが増すため、倒れやすくなり栽培が難しくなる。
米の心白が大きい
心白は、米の中心部にある部分のことである。酒造りに使用される米は、周囲を削り取りこの心白を主に使われる。この部分が大きいとよく水を吸い込み、バランスのよいアルコール発酵がすすむといわれている。
粘り気が少ない
酒造好適米に分類されるコメは、一般的に粘り気が少ない。外硬内柔と呼ばれる状態で、これは酒造りに適している。
酒造好適米の種類と特徴
酒造好適米の種類と、それぞれの米の特徴について説明する。
山田錦
山田錦は酒米の王様とも呼ばれている。その理由は酒米の性質が優れていることがあげられる。心白は大きく、たんぱく質は少なく、そして吸水性がいい。
これらの特徴はさきほども説明したとおり麹菌の活性化を促しやすく、良質な麹につながる。山田錦は兵庫県の農業試験場で開発され、兵庫県が最大の生産地となっている。山田錦の中にも等級がありますが、特上の等級は兵庫県の生産に限られている。
五百万石
五百万石は新潟県で生まれ、ポピュラーな品種として知られている。加工性能に優れ、麹が作りやすい。おもな生産地は新潟県、富山県、福井県であるが、作付面積は全国で一番である。
雄町
雄町は山田錦や五百万石のもとになった品種である。現代の酒米の父ともいえる。心白が大きく、米がもろみの中で溶けやすいというのが特徴だ。
栽培が難しいことから、消滅の危機に面していた。しかしやはりそれをうわまわるほどの酒造工程気米の性質が高く、近年では作付面積を増やしている。
菊姫の相場
一般的に、新品での菊姫 白吟 大吟醸は1800mlの量が21,600円で流通している。手放すときは高級酒の買取をしている業者に頼むのが一般的である。ただ業者も商売なので、買取価格を低く見積もりたがる。
解決策としては、いくつかの業者に査定を依頼して、一番高いところに売ることである。そこで今回は、いくつかの業者を紹介する。査定は少なくても2~3社に依頼しよう。
また、菊姫は高級酒に分類される。菊姫の買取実績がある業者を選ばないと、適切な価格を提示しないだろう。買取査定に出すときは日本酒の瓶など汚れのない状態にしよう。
お酒買取TOWN
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取TOWNでは、さまざまなキャンペーンをおこなっている。買取金額UPや、買取点数が多いほど金額がUPする大口査定、10点以上のまとめ売りで買取金額がUPするなどがある。詳細情報はHPにて確認しよう。
また、お酒買取TOWNでは、自宅までドライバーが直接取りにくるため、依頼者はお酒を梱包材につめるだけとなっており、利用するのが手軽である。お酒買取TOWNでは、さまざまな菊姫の買取をおこなっている。具体的には、菊理媛、黒吟、吟、大吟醸、BY大吟醸、山大吟醸、山廃吟醸、加陽菊酒、吟醸あらばしり、特製純米を取り扱っている。
過去の買取実績では、それぞれ以下のような買取価格になっている。
- ・菊姫 黒吟:80,500円
- ・菊姫 菊理媛:54,500円
- ・菊姫 山吟元首:52,100円
SPANA
買取価格
スピード
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許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
SPANAはワインやブランデーの洋酒だけでなく、焼酎や日本酒などの和酒の買取もおこなっている業者である。即日払いで買取をおこなう。6本以上で買取額が最大で10%UPするキャンペーンをおこなっている。
菊姫の買取額は次の通りである。
- ・菊姫 黒吟 大吟醸 1800ml:12,000円
- ・菊姫 白吟 超吟 1800ml:8,500円
大黒屋
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋はお酒だけでなく、時計やブランド品、貴金属も幅広く取り扱っている業者である。店舗も全国各地にあるため心強い。また大黒屋はオンライン上で、買取額の目安を確認できる。菊姫の買取目安は次の通りである。
- ・菊姫 黒吟 大吟醸 1800ml:1,000円
- ・菊姫 白吟 超吟 720ml:1,000円
- ・菊姫 白吟 超吟 1800ml:2,000円
これは参考価格である。保存状態が悪く、瓶やラベルが汚れている場合はもちろん査定額が下回る可能性もあるため、保存は慎重におこなおう。
バイセル
買取価格
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手数料
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ポリシー
ウイルス
対策
バイセルは無料の出張買取を売りにしている業者である。日本酒だけでなく、ウイスキーやブランデーなど幅広く扱っている。もし買取予定のお酒を運ぶのに都合が悪い、という場合はバイセルに依頼するのも手かもしれない。
LINXAS(リンクサス)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
LINXASはお酒買取を専門におこなっている業者である。ブランデーや、ウイスキーも取り扱っている。菊姫の買取実績が多く、白吟だけでなく菊理媛や黒吟の買取実績もある。
菊姫に関して、取り扱いが多いため、適切な価格をつけてくれるだろう。
まとめ
菊姫は、歴史にも名を刻まれた名酒である。全国的にも知名度があり、一度は飲んでみたいと思うものも多い。もし何らかの機会で手に入れ、飲まないという場合は適切な価格で手放そう。
今回紹介した内容だけでも、業者により買取価格に差があることがお分かりいただけたと思う。自分で納得できる価格で取引をおこなうためには、実際に査定を依頼してみることが重要だ。そのときに、今回の内容などを参考にしてもらえれば幸いである。