遺品の中でも、バイクや車など大きなものの処分は大変だ。そのまま使えるような状態でも、扱える人、引き取ってくれる人が親戚や知人にいない場合は捨てるか売却を選ばなければならない。
バイクの売却を経験したことがない人も多いと思うが、コツさえ知っておけばバイクの売却は簡単におこなうことが可能だ。今回は、バイクの売却方法、高価買取のコツなどを紹介する。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
バイクの売却方法
まずはバイクの売却方法にはどんな種類のものがあるのかを確認していこう。
1.中古車店に持ち込む
1つめは中古車店に持ち込む方法だ。近所に中古車を販売している店舗がある場合は、直接店に行って買取査定をしてもらおう。
中古車店での売却は、その場で買取が完了するスピーディーさが魅力的だ。日頃、世話になっている店舗なら、安心して買取に出すこともできるだろう。
一方で、中古車店ではあまり高い買取金額は期待できない。売上がよくないような店舗だったり、趣味で経営しているような小さな店舗では高い買取金額をつけて他社と競う意思が低く、とりあえずの最低料金での買取になりやすい。
また、免許を持っていない人の場合は店舗までバイクを持っていくことができず、現実的には不可能で、ほかの方法を捜す必要がある。
2.オークションなど
オークションやフリマなどで個人出品する方法もある。オークションやフリマの場合は、ある程度自分で価格を設定して出品できるのが魅力的だ。買取業者で安く買い叩かれることに抵抗がある、近くに中古車店がない人は、試してみよう。
オークションを利用するには、登録やシステム手数料などが必要だ。システム手数料は月額制となっているため、バイクが売れなければその月の分は余計に支払わなけれなならない。
また、バイクの写真も1枚だけでなく、さまざまな角度が必要で、傷がある場合はその部分のアップなど、購入したいと思えるようにたくさん用意する必要がある。
バイクの製造番号、購入日、状態など、出品情報を詳しく記載しなければならない。情報が曖昧なままだと購入希望者がいなかったり、購入後も「話と違う」とトラブルになってしまう可能性があるので注意が必要だ。
さらにバイクの配送方法は難しく、個人がおこなうには少々リスクが高い。売却後に傷がついてトラブルになる可能性もある。オークションを利用したことがある人や利用した人が身近にいる場合は相談できるが、そうでない場合はリスクを考えると避けたほうがベターだろう。
3.下取りしてもらう
他のバイクが欲しい人におすすめなのが下取りだ。下取りはバイク販売店で新しいバイクを買うときに、以前まで乗っていたバイクを引き取ってもらい、その金額を新車の購入代金から差し引いてもらう方法。
多くの店舗でおこなっており、お得に新車に乗り換えできる方法として人気がある。下取りは新しくバイクを購入したい人にしか使えない方法だが、売却、購入を1つの場所で完了できるので時間がない人、早く新しいバイクに乗りたい人におすすめだ。
だが、下取りの場合もあまり高い買取金額は期待できない。下取りに出すという段階で他の買取業者と競う必要がなく、売却したい人も高く売りたい意思があまりないため、地域の中古車店で売却するのと同じような価格になってしまうことが予想される。
それならば、より高い買取業者に依頼して買い取ってもらってから新車を購入したほうがお得な可能性もある。安易に下取りに出す前に、ほかの方法も考えてみよう。
4.ネットで売却する
ネットでバイクの売却をおこなう人も増えてきている。中古車店やオークション、下取りではさまざまな理由がつきまとって、なかなかスムーズな高価買取にはつながらない。しかし、これらのデメリットをだいたい解消してくれるのがネットでの売却方法だ。
ネットでバイクの買取業者を探し、良さそうな業者に連絡する。後日査定スタッフが出張買取にきてくれる方法だ。予約した時間には自宅にいなければならないが、査定が完了するとそのまま引き取ってくれる便利さもある。
あちこちに出向く必要もないので、休日の半日ほどで取引の完了できる。出張買取なので近くに中古車店がない人やほかの買取業者の金額も知りたい人、バイクが運転できない人などにもおすすめだ。
バイクを高く売るならネットが一番!
バイクの売却方法の中でも、高くスムーズに売りたいのならばネットでの買取が一番だ。ネットでの買取は先ほども紹介したような出張買取がほとんど。
出張費用がかかってしまう業者もあるが、大阪なら関西を中心に活動している買取業者、千葉なら関東を中心に活動している業者など、地域に近い業者を選ぶことで出張に関する費用を抑えることができる。
さらに店舗を持たず、ネットでの売買に特化している業者を選ぶのがおすすめだ。店舗の経営には家賃や光熱費・人件費・バイクのメンテナンス費用など、さまざまな経費がかかっている。ネットのみの経営なら、これらの費用をカットできる。
そのため、その分を買取金額に上乗せしてもらえる可能性もあるのだ。また、バイク買取の専門業者ならバイクに関する知識も豊富で、これまでの買取実績からより的確な買取価格を提示してくれるだろう。
バイク高価買取のコツ
ここからは、バイクをより高く買い取ってもらうためにできることを紹介する。
1.買取相場を知る
始めにしておきたいのが買取相場を調べることだ。バイクの買取において、相場を知ることは重要である。いきなり買取店に査定をしてもらって金額を提示されても、その価格が相場なのか分からなければ損をしてしまう。
「相場はこれくらいですよね」と買取業者と交渉もできるので、相場についてはあらかじめ知識を入れておこう。オークションなど売りたいバイクの車種を検索すると、これまでいくらで取引されていたかを把握できる。
買取業者に売却する場合は、オークションでの取引価格の80%くらいまでに留まることが多い。また、傷、状態によっても買取価格を下げられてしまう可能性があるので、できるだけ最高額で買い取ってもらえるようなメンテナンスも必要だ。
2.タイミング
バイクは、売る時期にも注意が必要になる。バイクがよく売れるのは春休みやゴールデンウィーク前、さらに秋だ。
春休みやゴールデンウィーク、秋などの過ごしやすい時期にバイクに乗ってツーリングを楽む人が増える。また、新年度前は通勤通学のためにバイクを購入する人も多い。とりあえず通勤通学に使えればという理由で購入するので、中古車市場も盛り上がる時期だ。
バイクを高く売るには、このタイミングを見逃さない手はない。春休み、新年度、ゴールデンウィークに販売できるように少し時期を先読みして、需要が高まっているタイミングで売却すると高額な買取金額が期待できるだろう。
1月~2月は気温が下がり、なかなかツーリングに出かける人も少なくなる。このような時期に買取に出してしまうと、業者は余分な在庫を抱える羽目になるので買取金額が低くなる傾向にあると覚えておこう。
3.交渉する
どんなに評判のいい買取業者を選んでも、最初は低い買取価格を提示されることが多い。より高く売りたいなら、査定スタッフとしっかりと交渉しよう。買取業者にとって、わざわざ出張買取に来たのに「やっぱり売りません」と言われるのが一番コスト面で負担となる。
そのため「○円以上でなければ売らない」という態度で挑むようにしてみよう。査定スタッフは傷、状態、需要など、さまざまな理由で買取価格が低くなる説明をしてくるが、強気に交渉に出れば多くの場合はどんどん査定金額を上げることが可能だ。
「上司に相談する」というワードが出れば、さらに買取金額がアップするだろう。「他の業者と比較したいから今日は売らない」と言ってみるのもおすすめだ。
買取業者は「今日でなければこの価格は出せない」と言ってくる可能性が高いが、「素人なのでこれが適切な価格かわからない」と言ってその場での買取を断るようにしよう。実際にこれらの交渉手段を使って、最初よりも倍近い買取金額で売却できた人も多い。
4.メンテナンス
バイクの高価買取には優良な業者選び、交渉、相場の理解なども必要だが、そもそものバイクの品質を高めておくことも重要だ。いくら買取相場の高いバイクでも、汚れている、ほこりをかぶっている、動かない、エンジンがかかりにくいなどの点があれば減額されても文句は言えなくなってしまう。
ほこり、汚れなどは専用のクリーナーでしっか取り除き、事前に動作の確認もおこなっておこう。修理に使用する部品は、純正のものを使うことがおすすめだ。
海外メーカーのものなどを利用した場合、保証が効かなくなるという理由で減額、または買取不可となってしまう可能性が高い。また、バイクの知識がある場合はともかく、知識のない方が無理に修理をするのはリスクが高い。
修理してから買い取ってもらうという方法もあるが、修理費用などを考えるとそのまま買取に出して多少減額されたほうがお得に済むという可能性もある。修理費用にいくらかかるのかも確認しておくようにしよう。
5.早めに売る
バイクの買取時期は春先や秋がおすすめだが、それまでにそのバイクの新モデルが出たりすると一気に買取価格が下がってしまう。場合によっては、タイミングを見計らうよりも早めに売ってしまったほうが高価買取となる可能性もある。
バイクは使っていないとエンジンがかかりにくくなったり、ほこりが溜まったりを状態が劣化していく。何年も放置してあったようなバイクなら大した金額にならないということも多いのだ。
また、故人がバイクを保管していた場所を引き払わなければならない、自宅にバイクを置いておくスペースがないという場合も、タイミングを見計らって売却するというのは不可能だ。
早めに売っておけば、人気の車種であれば需要も高く、想像以上の価格で買い取ってもらうことも可能だろう。買取業者のホームページには、高価買取対象のメーカーや車種などが記載されていることが多い「のでぜひ参考にしてみてほしい。
原付バイクも売却可能?
大型バイクと違い、原付バイクのような安価なものでも買取は可能だろうか。結論から言うと買い取ってもらうことは可能だ。原付バイクは主婦や学生が買い物、通学に使うことも多く、安価で購入したい人が多いので中古市場では非常に人気がある。
回転率が高く、在庫を抱える心配がない点も加味して買取金額をアップしてくれる業者が多い。しかし、原付バイクは乗る頻度も多く、状態が劣化しやすい。小さな傷、汚れなどがたくさんついていることもあり、減額対象になりやすいのだ。
また、もともとの定価がそれほど高くない原付バイクは買取金額も期待できない。定価の10%から20%で買い取ってもらえれば上出来、といった程度で考えておいたほうがよいだろう。
大手はバイクを高価買取してくれる?
大手買取業者と地域の買取業者では、どちらのほうが買取金額が高くなるのだろうか。こればかりは、業者の査定基準やバイクの状態に大きく左右される問題である。しかし、CMやメディアでよく見かける大手だから高く買い取ってくれる訳ではないことを覚えておこう。
大手はその知名度を上げるために、CMや広告料を多額に支払っている。また、全国的に展開しているような大手であれば、人件費、店舗経営費、教育費などもかかっており、場合によっては地域の買取業者よりも買取金額が低い可能性もある。
大手だから、CMで見たからという安易な理由で利用せず、事前にネットでクチコミをチェックしてから利用するとよいだろう。ネットにクチコミが多数掲載されているのは大手の魅力だ。大手の中でも高価買取に特化した業者を見つけられるようにしていこう。
地域業者はバイクを高価買取してくれる?
地域密着型の小さな買取店では、バイクを高価買取してくれるのだろうか。一般的には、地域の買取業者は買取金額が低くなるケースが多い。高い買取金額を提示しなくても、その場で取引に応じてくれる人が多いからだ。
しかし、地域の買取業者が完全に悪いかと言われるとそうでもない。
個人で経営しているような地域の買取業者は、完璧なマニュアルなどをもとに査定をしているわけではない。その人の心象や関係なども影響している。昔から顔なじみの買取業者にお願いしたり、交渉をがんばることで高い買取金額を提示してもらえだろう。
バイクの査定は比較サイトを使おう
バイクを高価買取してもらうには、大手、地域密着型などにとらわれず、とにかく多くの買取業者に見積もりを出してもらうことが大切だ。その中から一番買取金額が高く手数料などがかからない業者に依頼することで、満足のいく結果を得ることができるだろう。
しかし、バイクのような大きなものをなん店舗にも持ち込むのは大変だし、何度も時間をかけて出張買取に来てもらうのも負担がかかる。なかなか売れないうちにバイクの価値が下がってしまう可能性も低くはない。
そんなときにおすすめなのが買取業者比較サイトだ。バイクの車種や状態を記入するだけで、人気のバイク買取業者の見積もり金額を一度に知ることができる。バイクの一括査定ならバイクに特化した「カチエックス」がおすすめだ。
愛車の写真と情報を入力するだけで、一括査定ができるので気軽に利用できる。提示額に納得できれば引取りに来てくれるので、近くによい買取業者がいない場合にも便利だ。比較サイトの利用は無料なので、ぜひ売却に出す前に利用してみよう。
カチエックスは、バイクの写真だけで売却可能な全国の優良バイク販売店が300社以上参加しているネット完結サービスだ。スマホで愛車の写真を送ると、最大10社が買い取り金額を提示し、専任スタッフから査定額の連絡を待つだけ。電話営業や減額は一切なくキャンセルも無料!
まとめ
遺品のバイクを少しでも高く売るには、どのような買取業者に依頼すればいいのか、どのような準備が必要かを紹介してきた。バイクの売却は人生の中でそう何度も経験するものではない。
そのため、後悔しないように入念に買取業者を比較したり、より高く買い取ってもらえる工夫を万全にしておく必要がある。今回、紹介した高価買取のコツや比較サイトの利用などを駆使して、慎重にバイクの売却先を選んでいこう。