金券ショップでは金券を安く購入できるということを知っていても使い慣れていなければ、どれほどお得に使えるものなのかイメージしにくいのではないだろうか。
この記事では、金券ショップの賢い使い方とフル活用の仕方についてまとめていく。節約を考えているならば良い情報になるはずなので、ぜひ目を通してほしい。
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金券ショップとは
金券ショップとは、例えば新幹線や特急の回数券、商品券やギフト券、株主優待券、コンサートやイベントのチケットなどの売買をおこなっている店である。大黒屋やアクセスチケットが有名だ。金券やチケットを安く購入したり、反対に売却したりするのに利用できる。
最近では、外貨両替や高級金属の買取などをおこなう金券ショップもある。また中には、インターネットでまとめ買いをすると送料無料で宅配をおこなってくれるところもある。
金券の還元率
クレジットカードの還元率を気にして、積極的にカード払いをしている人も多いのではないだろうか。クレジットカードの還元率は高くて1.5%~2%ほどだ。しかし、金券ショップで安く購入した金券を利用すればクレジットカードより高い、あるいは少なくとも同程度の還元率で支払いできる。
また、キャッシュレス化が進んだ今日でも、クレジットカードが使えないシーンはいまだに多々ある。そのような場合に金券を使えば、少なくともクレジットカードと同程度の還元率を得ることができる。
金券ショップで買う
以下では、金券ショップの具体的な活用方法を説明していく。金券ショップを賢く使うことで大幅な節約も可能となるので、ぜひ以下にあげる活用方法を試してほしい。まずは、金券ショップで購入をおすすめする金券やチケットを紹介する。
金券ショップを訪れた際に、自分が使う予定のあるものは買っておいて損はない。また、ほしいものが決まっていればインターネットで注文してもいい。金券ショップによって、同じ金券でも値段が異なる場合がある。特に都内では金券ショップの店舗数も多いので、近くに数店舗ある場合はまわって値段を比較してみよう。
クレジット会社のギフトカード
VISAやJCBなどクレジット会社のギフトカードは利用範囲が広く、スーパーやドラックストアなどで使えるのでおすすめだ。
節約のコツとして、スーパーでの出費を月2万円前後に抑えたい場合はあらかじめ2万円分を購入しておき、1か月その範囲内でやりくりする方法がある。額面1,000円を980円で購入すれば1か月あたり400円お得になる計算だ。ただし、おつりは出ないので注意しておこう。
交通系のチケット
新幹線の切符や航空券のチケットは大きな出費になる。特に年に何回も利用するような場合は、金券ショップを利用して少しでも出費を抑えたいところだ。
新幹線の切符
金券ショップでは普通に購入してもお得な新幹線の指定席回数券が1枚単位で売られており、さらにお得に購入できる。新幹線の切符も普通に購入するより5%ほどお得に購入できる。また、新幹線の切符は大阪や名古屋よりも東京の金券ショップの方が安く購入できる。
そして東京の中でも、新幹線の駅から離れた場所にある金券ショップの方が安く購入できる傾向があるので金券ショップの立地も考慮したい。JR東日本の場合、株主優待券は1枚で2割引だが2枚まで使用できるので最大4割引となる。遠方へ行く場合は、株主優待券の購入額を差し引いてもお得となる。年末年始にも利用できるので覚えておきたい。
なお、JR各社で株主優待券は異なり、例えばJR東日本の優待券を使用して東海道新幹線には乗車できないため注意だ。ただし、新幹線はエクスプレス予約の会員登録をした方が安く利用できる場合もある。年会費に1,000円かかるが、年間の利用回数を考慮の上計算して判断するのがいいだろう。
航空券
株主優待券を発行している航空会社は、ANA、JAL、エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーの5社だ。中でもANAとJALの株主優待券は航空券が50%割引になる。その他の航空会社の株主優待券も25%割引になるなど、お得なものとなっている。
そして、JR同様こちらも年末年始にも使用できる。特に海外旅行など航空券が高い場合にはかなりお得となるので、旅行が好きな方にはおすすめだ。エコノミークラスだけではなく、ビジネスクラスやファーストクラスでの利用も可能なので、普段よりグレードアップして旅行を楽しむことができる。
割引率が高い株主優待券
全国共通で使えるギフト券の割引率は1.4~1.5%前後である。一方、専門店に特化した株主優待券の割引率はそれより高くなる。よく利用する企業の株主優待券があれば、まとめて買っておくとお得だ。
例えばマクドナルドの株主優待券はバーガー券、サイドメニュー券、ドリンク券の3枚がセットになっていて600円ほどで購入できる。また、これはそれぞれ切り離して利用できる。お得に使うには、そのまま購入すると少し高く感じるメニューを注文するということがポイントだ。まとめて購入した場合に、株主優待券を購入した額より高くなるメニューをチョイスしよう。
ビッグカメラの株主優待券は、1,000円程度のものが990円前後で売られていることが多い。なお、有効期限はない。割引率は1%ほどだがポイントはそのままつく。つまり現金ならポイントが10%還元になるところが、株主優待券を使えば11%の還元率となる。家電量販店の近くの金券ショップに置いてあることが多いので、ビッグカメラだけでなく他の店を利用する際にもチェックしておくといいだろう。
百貨店の株主優待券
百貨店の株主優待券は、大体10%の割引率となっている。上限額や配布枚数にばらつきがあるので販売価格も異なるが割引額が大きくなるので、百貨店をよく利用するならば買っておきたい。例えば三越伊勢丹の株主優待券は3,000円ほどで売られているが上限額は100万円である。
これを上限額の100万円分を購入するときに使用したとすると10%の10万円が割引される。つまり、株主優待券の購入額3,000円を差し引いて97,000円お得に購入できることになる。これが5万円であっても5,000円割引となるが、購入額が大きいときに利用するとかなりお得となるのでぜひ活用したい。
飲食店ではジェフグルメカード
ジェフグルメカードは、飲食店でお得に使える金券となっている。他のクーポンとの併用も可能で、おつりが出ることも特徴だ。500円のものが480円ほどで売られていることが多く2%の割引率となっている。
有効期限はないので、まとめて買っておくのもいいだろう。大手チェーンのファミレス、ファーストフード、居酒屋やデリバリーピザなど、使用できる店が多いことも魅力である。都心だけでなく郊外でも使える店が多い。
もし仕事中のランチや仕事終わりによく使う店があれば、まとめて買っておいて支払いをこれに置き換えるとお得になる。加盟店には、ガスト、デニーズ、大戸屋、天丼てんや、吉野家、モスバーガー、ケンタッキーフライドチキン、サーティワンアイスクリーム、日高屋、和民、はなの舞などがある。
使用期限の近い入園券
ディズニーランドの1デーパスポートは通常7,400円だが、金券ショップではオリエンタルランド株主優待券が7,200円で購入できる。しかし、使用期限が2週間以内であれば6,000円ほどで購入でき、かなりお得だ。
ただし、パスポートの仕様が変わったことにより、オリエンタルランド株主優待券に関しても扱う金券ショップは減っているようだ。それでも買取をおこなっている金券ショップを確認できたので売っている店があるのだろう。特に2週間以内で行く予定を立てている場合は探してみる価値はありそうだ。
年賀はがき・切手
金券ショップでは、金券やチケットだけでなく年賀はがきも購入できる。特に年賀はがきをたくさん送る予定があれば、金券ショップで買っておいた方がお得になる。シーズンになったらチェックしておきたい。
また、切手も金券ショップで購入できる。単価が安いため10枚セットで売られていることが多いが1枚から購入可能な店もある。52円切手は49~50円、82円切手は77~79円ほどで売られていることが多いようだ。また、普通のはがきやレターパックなども販売されているので、郵便をよく利用するのであれば活用したい。
金券ショップで売る
金券を安く買うことについて説明してきたが、金券ショップでは自分が持っている金券やチケットを売ることもできる。使う予定がないものや有効期限内に使い切れないものがあれば、金券ショップで換金してもらった方がいいだろう。以下では、金券ショップで金券を売ることについて説明していく。
金券ショップで売るときの注意点
金券ショップで金券やチケットを売却する際、身分証明書の提示を求められる場合がある。売却額が1万円以上になる場合に提示を求められることが多いようだが、それ以下でも求められる可能性があるので店舗に訪れる際は忘れずに携帯しよう。
金券ショップで売れるもの
では、金券ショップで売れるものは何だろうか。上記で買うことをおすすめした金券やチケットは勿論売ることもできる。株主優待券も売れるが、使用期限がある場合、期限を過ぎればただの紙切れと化してしまう。
自分では利用しない株主優待券は、金券ショップで現金化することをおすすめする。株主優待券は届いたその日が最も高く売れると考えておこう。まだ市場に多く出回っていないためだ。
逆に使用期限が迫っているものは安く買いたたかれてしまう。もし、いつも期限までに使い切れていない株主優待券があれば、早めに金券ショップで現金化してしまおう。
金券ショップで売ってはいけないもの
反対に金券ショップで売るのをおすすめできないものもある。プレミアム切手やテレフォンカードなどの希少価値がつくものだ。せっかく希少価値があるものでも、金券ショップで買い取る際には考慮してもらえないので注意しよう。
高く買い取ってもらうためには
金券ショップで金券やチケットを少しでも高く売りたい場合、注意すべき点があるので以下に紹介する。まず一般的な傾向として保存状態がいいこと、また1度にたくさんの量を買い取ってもらうことで査定価格が高くなりやすい。売却予定であれば特に、保存状態には注意しておこう。
他には、インターネット上で査定してもらった方が店頭での査定より高くなる傾向もあるようだ。金券ショップによって同じ金券やチケットでも換金率が異なるので、売却額が大きくなりそうな場合は、特に近隣だからという理由だけで決めず、相場をチェックしてから高く買い取ってもらえそうなところに依頼しよう。
店側も安く買い取りたい意向があるため、急いでいる人には低い換金レートを適用することもあり得る。売る前にレートを確認しておいた方がいいだろう。また、まとまった数であれば交渉もしてみる価値はある。
まとめ
金券ショップの活用方法についてお伝えしてきた。中には割引率が少額で、それ程お得に感じられないものもあるかもしれないが、長期的に見た場合は大きな節約につながる。勿論割引率が高いものはかなりお得になるので、見かけたら買っておくといいだろう。
現金やクレジットカードのみで支払いしてきた方も節約を考えているのであれば、この機に金券ショップの利用を始めることをおすすめする。金券ショップを賢く使ってぜひ節約に役立ててほしい。