どんなにブランド品に疎い人でも、必ず知っているブランド名の一つであろうCOACH(コーチ)。特に女性の方なら一度は手にしたことがあるのではないだろうか。
今回はそんなコーチの中で、幅広い年齢層に愛されるペネロピというコレクションの買取相場・査定情報をまとめた。手元にペネロピがあるので売りたい、高値で売れる業者を知りたいという方に参考になる方法を紹介する。
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高級紳士用ブランドとして誕生
創業当初は、職人が数人だけの小さな家族経営の工房として始まったコーチ。レザーへの並々ならぬこだわりと追求、丁寧なメンテナンスがすぐに評判を呼び、次第にその名を浸透させていく。当初は紳士用のレザー小物などを専門として扱っていたが、徐々にラインナップを広げていき、今では女性用のバッグや財布などが主力商品となっている。
コーチのブランド名の由来は、もともとはハンガリーの町Kocs(コチ)が起源となっている。この町は、当時大人気を博した、非常に乗り心地のよいサスペンション付き4輪馬車を製造した町として有名であった。その結果、町名のコチが「馬車」または「ものを大切に運ぶ」という意味を表すようになり、それがそのままコーチのブランド名となったといわれている。社名の上に馬車のロゴが描かれているのも、まさにこれが由来だ。
そういった背景があるため、コーチを表す代名詞となっているCのモチーフは、馬蹄を表しているともいわれる。馬蹄は最高の技術をもってしないと作ることのできない工芸品であるのと同時に、品質を落とさず大切なものを運ぶ、といった創業者たちの気概の証拠ともいえるだろう。
メイン商品は変化したものの、創業当初のレザーへのこだわりは今でも変わらない。コーチのレザー商品の最大の魅力は、ブランド品の中では比較的低価格でありながらも高品質を保持しているところだ。レザー商品の開発時、職人たちは、野球のグローブが使い込むほど柔らかく手になじみ、しっとり艶やかになっていくさまからヒントを得、1958年にグラブタンカウハイドレザーを発表。
このコレクションは最高の手触りと同時に、時速100キロを超える野球のボールを受け止めるグローブに匹敵する強度を兼ね備え、今なお人気の衰えないオールドコーチとしてロングセラー商品となった。創業からずっとレザー商品を主力としながらも、サングラスやジュエリーなど幅広く取り扱いがあり、主なターゲットは富裕層であった。
しかし90年代からアウトレット店なども展開し、若者や低所得者向けに、品質は保持したままの低価格商品も手掛けるようになった。その結果ありとあらゆる世代・所得層の人々から支持されるブランドという唯一無二の地位を確立させることに成功した。実際に、アメリカの景気が一気に落ち込んだサブプライムローンで他社のハイブランドが大打撃を受けていた中、コーチだけは売上を落とすことなく経営に大きな穴を開けることもなかった。
ぺネロピとはどんな商品なのか
若者向けの低価格なコレクションでも品質を落とさない姿勢が人気のコーチ。そんなコーチの中でも、今回紹介するペネロピは、主力商品といわれている女性向けのバッグ、ショルダー、財布、ポーチなどに注力されたコレクションだ。
女性向けならではのフェミニンなシルエットでありながら、カジュアルとクラシックを両方兼ね備えているようなイメージを持つ。デザインや形も定番の型のものが多く、流行り廃りが来ないため、普段使いのバッグの1つとしてお持ちの方も多いだろう。
コーチを代表するパターン柄、Cをモノグラムのように配置したシグネチャーと呼ばれるキャンバスをご存知だろうか。一目でコーチであることが分かるため、ロゴデザインを嫌悪しない人にはとても使いやすいパターン柄といえる。ペネロピはそんなシグネチャー柄を主に使用し、コレクションを展開している。
それだけではなく、シグネチャーの周りをレザートリミングという縁取りで囲っている。それによって耐久性に優れるほかシグネチャーだけでは出せないレザーの高級感も楽しむことができる。
ペネロピのもう一つの特徴はポケットである。ペネロピには、主にバッグやショルダーの外側に、大きくポケットが付いているものが多い。一部オールレザータイプのペネロピでは、ジッパー付き外ポケットタイプが多い。
まさに、デザイン性とデイリー使いの目線を兼ね備えたコレクションといえよう。そのため幅広い年代から愛されている。財布タイプではレザー部分にロゴがあしらわれたデザインが多い。
ペネロピの買取相場
それでは、ここからペネロピを実際に買取に出した場合の相場についてご紹介していく。インターネット・実店舗あわせて6社を比較したところ、定番のバッグ・ショルダー・財布ともに5,000円~数万円という価格帯が多かった。その中でも、大手買取業者やコーチ専門店とうたっている業者をピックアップしてみたので、ぜひ参考にしていただきたい。
おたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
実店舗400店以上、有名メディアにも多数掲載されているおたからや。ここは業界No1のコーチ買取実績を誇る。なぜなら、ここにはコーチ専門の査定スタッフが常駐しているからだ。
専門のスタッフが正しく査定を出してくれるため、需要のある商品であればきちんと価格を出してくれる。他社で値がつけられなかったもの、汚れ、破損のあるものでも一旦査定に出してみる価値がありそうだ。こちらの買取実績は、ペネロピ含めコーチ全般で6,000円~20,000円ほどである。(2019年 7月31日時点)
ダンシャリギンザ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
コーチを専門に買取してくれるダンシャリギンザ。こちらでは、他社より最低でも1,000円ほど高めに査定してくれるようだ。ペネロピの買取実績は、公式HPよりコーチペネロピオプアートという商品を、他社査定5,000円よりも1,000円高い6,000円で買い取っている。ペネロピ含め全般で3,000円~30,000円の買取実績が多い。(2019年 7月31日 実績例として)
さらに、LINEでも査定をお願いできる気軽さから利用者が増加しているようだ。また、コーチ専門店とうたっているが、コーチ以外のブランドでも、コーチと一緒に査定に出すことができる。後ほど後述するが、一点だけを査定に出すより複数点一度に出した方が高値がつく可能性が高いので、他ブランド品を売りに出したい方もぜひ利用してほしい。
ポラリス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レディースのブランド品を専門に買取してくれるポラリス。こちらの買取実績にペネロピレザーショッパーという商品がある(2019年 7月31日現在)。価格は表記されていなかったが、年式問わずに買取してくれるため、コーチ全般を多く扱っている買取業者の一つだ。
さらに、スマホで撮った写真から簡単に査定ができるケイタイ写メールでカンタン査定も無料で実施。おおよその金額をすぐに知りたい方にはとても良いサービスだといえよう。
少しでも高値をつけるためには
ここからは、少しでも高値を付けるために必要なことをご紹介したいと思う。査定に出す際にはいくつかのコツがある。それを守るだけで1円でも高く値がつけられるなら、やってみて損はないだろう。ぜひ参考にしてみていただきたい。
付属品はすべて持ち込む
近年、他社で値段がつけられなかった商品も値段を付けてくれるような業者が多い。なぜなら、その買取業者独自に開発されたルート、または海外ルートなどを通じて、今までになかったニーズの需要者を引き出すことができているからだ。
状態が良いに越したことはないが、たとえ壊れているチェーン、金具、付属品がある場合であっても諦めず、少なくとも査定に出してみる方がメリットが大きいといえる。他社でダメだったが値段が付いた、思いのほか高額になった、という話もよく聞くので、一度チャレンジしてみて欲しい。
また、買ったときに捨ててしまっている方が多いだろうが、箱が残っている方は忘れずに持ち込んでもらいたい。付属品としてそろっていれば価値が上がるためである。
数社の価格を比較する
売りに出してしまう前に、数社同時に査定を出し、その値段を比較するのも有効だ。他社に商品が流れてしまうことを防ぐために、「他社が1円でも高く査定を出していたら、その旨お申し付けください」という表記をしている業者もある。少し手間ではあるが、時には数千円~数万円も業者によって付けてくる値段が違うこともあるため、おろそかにはできない。
また、事前に自分の売りたい商品の相場を調べることも有効だ。中古品がいくらで、またはどんな状態で売られているのか知ることで、業者が提示した価格が適正であるのかどうかの目安にできる。楽天・ヤフーオークション・ブランディア・メルカリなど、中古品がたくさん取り扱われているサイトでざっと確認してみるのがよいだろう。
まとめ売りを利用する
また、査定に出すブランド品は一点ではなく、同ブランドでなくてもよいので複数まとめて出す方が、高値がつく可能性が高い。その方が業者も手間が省けるからだ。しかしその場合、まとめていくらという値段の出し方ではなく、一点一点いくらなので、合計いくらという値段の出し方をしてもらうように注意しよう。安く見積もられている商品が混じっている可能性があるからだ。
査定前にクリーニングをおこなう
できるだけ査定前に汚れを取り除いておく。ペネロピはシグネチャーやレザーが多いため、市販のレザー専用のクリーナーなどを使い、表面や中までクリーニングする。これだけで、目に見えないキズや汚れもある程度落とすことができる。
さらに、縫い目の間に挟まってしまったゴミや汚れには、掃除機のノズルなどを使って掃除することをオススメする。つまようじなど、先の尖ったものを使うと、綺麗なレザーの部分にキズを付けてしまう可能性もあるため、避けたほうが良い。
香水や食べ物、タバコのにおいにも注意したい。ついてしまったにおいには、市販の防カビ・防臭剤をしばらく入れておき、風通しの良い場所で干すのがオススメである。より綺麗な状態で査定に出すことで、買取価格が上がったケースは多い。面倒くさがらず、しっかりおこなうようにしたい。
円安のタイミングで売りに出す
コーチを含め海外ブランドは、円安の時期に査定に出した方が得である。なぜなら、1ドル=90円のときの取引価格と、1ドル=100円のときの取引価格は違うからである。
為替が円安、つまり90円から100円に上がっているときのほうが、当然のごとく価格は上昇する傾向にある。少なくとも、円高の時期には売却に出すのはやめておいた方がよい。2019年7月現在では、1ドル=108円台とかなりの円安にふれているので、売りに出しやすい時期といえよう。ぜひ参考にしていただきたい。
まとめ
コーチはその確かな技術によって人気に波がなく、通年において需要が高い。さらに海外からの需要もあるため、ブランド品の中では、全体的に買取価格が高額になりやすいという傾向がある。
ペネロピは、コーチの中でも主力のコレクションであるのと同時に、どんな世代でも使いやすい定番の型も多く、中古品としての価値も下がりにくい。売りに出したいと思っている方は、ぜひ一度査定に出してみてはいかがだろうか。