人気国産ウイスキー、サントリー「白州12年」と「響17年」の販売が2018年の6月以降に休止となることが発表された。国内外から人気のある同ウイスキーだが、再開される時期の目処は立っていないようだ。
さらに2018年5月21日時点では、ネットオークションやフリマアプリにて高額で転売され始めている。今後も転売価格は高騰すると予想できるだろう。
Suntory Hakushu Distillery Testing Room (Hokuto, Yamanashi, Japan) / t-mizo
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人気すぎて在庫がなくなった?
ウイスキーといえば、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダなどが生産地として有名であるが、日本のウイスキーも負けず劣らず世界的に高く評価されている。その日本の国産ウイスキーのなかでも特に人気を集めているのが、サントリーから発売されている「白州」と「響」である。
ラインアップ
白州(はくしゅう)
シングルモルトウイスキー。白州、白州12年、白州18年、白州25年が主なラインナップ。
響(ひびき)
ブレンデッドウイスキー。響、響17年、響21年、響30年が主なラインナップ。
「白州12年」は6月頃・「響17年」は9月頃
「白州12年」は2018年6月頃から、「響17年」は2018年9月頃から在庫がなくなり次第、販売が休止となるそうだ。 ただし、他のラインナップ(白州18年や響21年など)は今まで通り販売されるとのこと。
背景には「ウイスキー人気」が関係
熟成ウイスキーの場合、一定の期間を寝かせた原酒を使用するのだが、この原酒が不足してしまったため、「白州12年」と「響17年」の販売が休止されるという事態に陥った。その発売休止の背景には、ここ数年で爆発的に流行したウイスキー人気が関係しているといえるだろう。
2009年頃から人気が回復
日経スタイルによると、日本人のお酒の好みは時代によって変化していて、ウイスキーに関してはピークが1983年。
ウイスキーはそれ以降少しずつ人気が下降していたのだが、2009年頃から右肩上がりに人気が回復している。全盛期のころの消費量には及ばないが、最近のハイボール人気も影響して需要が高まっているのだ。
熟成には長い期間が必要とされる
熟成ウイスキーは需要の予想をもとに仕込みを行うのだが、「白州12年」や「響17年」を仕込んでいた当時は、まさか現在のようにウイスキーの需要が間に合わないなんて予想もされていなかっただろう。
また長期間の熟成が必要とされるので、すぐに販売再開というわけにはいかない。品薄となり入手困難となった「白州12年」と「響17年」は、案の定すでに転売価格が高騰し始めているのだ。
入手困難につき転売価格が高騰中
「白州12年」700mlの希望小売価格は8,500円(税抜)、「響17年」700mlの希望小売価格は12,000円(税抜)である。それがネットでは倍以上の価格で転売されていたので、一部紹介していこう。
Amazon
- 「白州12年」58,630円〜
- 「響17年」57,800円〜
ヤフオク
- 「白州12年」37,500円~
- 「響17年」30,000円~
メルカリ
- 「白州12年」40,000円~
- 「響17年」49,800円~
- 「響17年・白州12年セット」90,000円〜
すでに倍以上の価格で取引
Amazon、ヤフオク、メルカリにて取引価格をざっくばらんに調べてみたが、かなりの高額で取引されていることが分かった。つい1〜2ヶ月ほど前の取引ではそこまで高値で取引されていなかったが、発売休止の発表があった5月中旬にもなると価格が一気に高騰しているようだ。
今後も価格は高騰する見込み
今回の休売にあたり、値上がりした取引価格を紹介してきたが、いずれも2018年5月21日時点の価格であるため今後も品薄になればなるほど価格は高騰すると思われる。
街の酒屋やネット通販でもかなり値上がりしていることから、定価で手に入れることは当分難しいだろう。
まとめ
今回、発売休止となった「白州12年」と「響17年」。予想以上に国産ウィスキーの人気が高まったため、生産が追いつかず、やむおえず販売を休止するということになってしまった。
製造元であるサントリーは設備の増強を行い、不足を解消すると発表しているが、再開まではかなりの時間を要すると思われる。販売再開がいつになるか気になるところではあるが国産のウイスキーファンとしては首を長くして待ちたいところだ。