チンチラ毛皮は毛皮の中でも高品質・高級なものである。もともと南アメリカのアンデス山脈の高地で集団生活をしながら生息していたが、現在は世界中でペットとしても人気の高い小動物である。そのチンチラの生態、チンチラ毛皮の特徴、中古買取相場や査定情報についてまとめたので参考にしていただきたい。
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チンチラって何?
チンチラとは、チンチラ科チンチラ属に分類される齧歯(げっし)類(ネズミの仲間)だ。体長は25~38㎝、尾の長さが17~20㎝、体重は400~600gで、標高400~1700mの山地の岩場に集団生活をする小動物である。
1300年代の南米において、チンチラはすでにチャンチャ族などの現地人に食用として捕獲されていた。毛皮も防寒具や絨毯などに使用されていたと記録に残っている。
チンチラ捕獲の歴史
1400年代はインカ帝国の支配下でチンチラ毛皮は珍重され、王侯貴族のシンボルだった。1500年代には、侵略者の手によりチンチラ毛皮がヨーロッパに渡り、スペイン女王を始め多くの貴族たちにも愛用されるようになった。 こうしてチンチラ毛皮の評判が高まり、1600年代にはチンチラの乱獲が始まったのだ。
1900年代になると、乱獲により野生のチンチラが激減していった。アルゼンチン・チリ・ペルー・ボリビアではチンチラの狩猟のみならず、毛皮の製造・販売などが禁止されるにいたった。これによりチンチラ毛皮はよりレアな存在となり、ますます高価格で取引されるようになっていったのだ。1973年にはワシントン条約により保護されることになり、野生のチンチラはチリ山中の保護区などで生息している。
ワシントン条約とは
1973年にアメリカのワシントンD.C.で採択され、1975年に発効した野生動物保護のための国際条約である。正式名称は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約だ。
チンチラ毛皮の特徴
チンチラはウサギのような愛らしい外見をしており、黒を基調とする毛並みの美しさが最大の特徴である。現在はチンチラの乱獲により野生のチンチラの捕獲は禁止されているが、アメリカを中心として毛皮製造のための養殖がおこなわれている。それでも、チンチラ毛皮の希少性は何ら変わらない。
チンチラ毛皮は毛皮のジュエリーといわれ、やわらかな棉毛が密集して生えている何ともいえない質感が特徴で、世界中のセレブからも人気の高い毛皮である。難点は、皮が非常に薄く耐久性が低いため、ケアが難しいことだ。クリーニング店でも毛皮に慣れていない店では断られることもある。
チンチラ毛皮は何故変色してしまうのか
チンチラ毛皮に限らず、毛皮は使用しているうちに変色してしまうことがある。変色の理由は大きく分けて3つだ。
日焼け・光線
毛皮のタンパク質が紫外線などの光線を浴びて、化学変化を起こして黄ばんでしまうことがある。
汚れ
飲食物や汗などが毛皮に付着することによる汚れで変色する。女性の場合には化粧品や香水などが知らない間に付着してしまうことがあるので注意が必要だ。
染料
染色された毛皮の場合、染料が変色の原因になることがある。チンチラの毛皮はデリケートなため、他の毛皮素材とあわせて作られることが多い。その素材の染料による変色もあるので注意が必要だ。
変色をふせぐ方法
毛皮はきちんと保管すれば、ある程度は変色をふせげる。長期保管するときは、毛皮専門のクリーニング店に頼んで、しっかりと汚れを落とすことが大切だ。通気性にすぐれたカバーを付けて収納するのも良い。
防虫剤は必ず1種類だけにし、複数を一緒に使わないようにしよう。防臭剤同士が化学変化を起こし、それが毛皮の変色の原因になってしますことがあるからだ。
チンチラ毛皮製品の手入れ方法
チンチラの毛皮はチンチラそのものと同じようにデリケートで、丁寧に扱うことで長持ちする。現在、野生のチンチラは激減しているためワシントン条約で保護されている。そのため最近ではますます入手しにくくなっている。
このように高価なチンチラ毛皮は自分でもできるだけケアして大事に使いたい毛皮だ。毛皮の状況に応じた手入れ方法をまとめたので参考にしてほしい。
毛グセがついたとき
タオルで毛先の部分を軽く濡らすか、霧吹きで軽く水を吹きかける。濡らすときには皮の部分まで濡らさないよう注意したい。後は、金グシなどで毛並みを整え、日陰干しで自然乾燥させる。乾かす際にはアイロンやドライヤーをかけたりするのは絶対に厳禁だ。
雨や雪などで濡れたとき
雨や雪で毛皮が濡れたときは、よく水分を振り落とそう。乾いたタオルで丁寧に拭き取り、ゆっくりと日陰乾しで自然乾燥させる。後は毛グセの場合と同様だ。
コーヒーなどをこぼしたとき
できるだけ早めにティッシュペーパーなどで水分を吸い取る。その後、固くしぼった蒸しタオルで軽く叩くようにして汚れを取る。この際、汚れた水分が広がらないように、汚れが皮の部分にしみ込まないように注意すること。
見た目にはキレイになっていたとしても、汚れの量が多ければ糖分が残って虫食いに原因になることがある。多量のコーヒーをこぼしてしまった場合には、専門のクリーニング店に相談した方が良い。
チンチラ毛皮の中古買取相場
チンチラ毛皮は希少性も高く、高価格で買い取ってもらえる毛皮だ。品物のサイズや状態によって買取価格は変動するが、ロングコートでは150,000円の値が付くこともある。
ハーフコートでも状態が良ければ、50,000~80,000円程度が相場である。もう少し小さめ目のショールやストールなどでも、30,000円~の価格で買い取ってくれる業者もいるほど、チンチラは希少価値の高い毛皮だ。
チンチラ毛皮を高く売るコツ
チンチラ毛皮を少しでも高く売ろうと思うならそれなりの準備が必要である。チンチラ毛皮の買取額は、毛皮の色・毛皮の使用量・毛皮の状態によって決まるのあらかじめチェックしておこう。
毛皮の色
色はグラデーションがキレイで、コントラストがはっきりしていると価値が高い。特に青みがかった色のものは高価格で買い取ってもらえる。
毛皮の使用量
毛皮の使用量は、当然、多ければ多いほど高価な金額で買い取ってもらえる。
ブランド
エンバやサガ・ファー、フェンディなどのブランド品は、チンチラ毛皮の品質にブランド価値も加わるため、より高価な金額で売れる。エンプレス・チンチラやクラウン・チンチラのタグがついていればさらに高価になる。
売るシーズン
チンチラを始めとする毛皮製品の買取価格は秋口から上昇をし、寒さが本格的になる頃ピークになる。少しでも高く売ろうと思うならば、このタイミングを逃さないことだ。
毛皮の状態
毛皮の品質やブランドもさることながら、大事なことは毛皮そのものの保管状態である。どんな良いものであっても、保管状態が悪ければ買取価格はどんどん下がってしまう。まして、他の毛皮と買い替えるために、今のものを売りたいと思うのならば手入れや保管状態が重要なポイントになる。
ホコリ・汚れの掃除
屋外で着用後は、毛皮は大量のホコリを吸い込んでいる。専用のブラシで丁寧にホコリを払い落とし、香水やヘアスプレーなどが付着していないか確認する。どうしても汚れが取れなければ、保管する前に専用業者にクリーニングしてもらうことだ。
付属品
購入時に付いていたタグや保証書、箱などの付属品が付いていれば高価買取をしてもらえることは間違いないだろう。
ネットオークションに出品する
ネットオークションに出品すると思わぬ高価な金額が付くことがある。しかし、出品のための手間がかるのと、いつ売れるのか分からないという難点がある。手間がかかってもネットオークションに出品したい人のために一通り出品のための手続きについて説明しよう。
- ・サイトに会員登録をする
- ・チンチラ毛皮の写真をいろいろな角度から撮影する
- ・メーカーや型番、傷、汚れなどの商品の説明文を用意する
- ・売却条件を明示する(希望売価・送料負担など)
- ・購入希望者を待つ
- ・購入者が決まったら取引ナビに従って購入者とのやり取りをおこなう
- ・購入者からの入金を確認後毛皮を送る
手間暇をいとわず、売り急いでもいない人は一度トライしてみる価値はありそうだ。次にネットオークションを利用する際には、そのメリットとデメリットをしっかりと理解しておきたい。まずは、ネットオークションのメリットを確認しよう。
- ・チンチラ毛皮を本当に欲しい人に買ってもらえる
- ・多少古くても売れる可能性がある
次にデメリットについても確認しておこう。
- ・売れるまでどのくらい時間や日数がかかるか分からない
- ・写真や説明文と違うなど購入者とトラブルになる可能性がある。
こうしたデメリットを考慮すると、やはり買取業者に買い取ってもらうのが安心といえる。
保管場所と保管方法に気を付ける
保管場所や保管方法をきちんとすることによってチンチラ毛皮の状態を良好に保ち、高価買取が期待できるので細心の注意を払うことが大事だ。 まずはホコリや汚れを落とす。汚れが残っていると害虫がつく原因になる。
チンチラ毛皮は光やホコリが苦手な毛皮である。蛍光灯や長時間の紫外線などは変色や色あせの原因になるので要注意だ。 保管場所の理想的な状態は温度が10℃以下、湿度が約50%とされており暗冷で通気性の良い場所に、カバーをかぶせておけばなお良い。防虫剤の使用は1種類のみとする。
チンチラ毛皮は窮屈な場所も苦手である。ゆったりとしたスペースを取り、隣の衣類と接触しないよう注意が必要だ。特にロングコートの場合には、コートが型崩れしないように幅広のハンガーにかけ、毛皮が押しつぶされたりしないよう前後の間隔にも余裕を持たせよう。ストールやマフラーの場合には同じ方法でつるすか、箱に入れて保管しても良い。
毛皮をつるすハンガーにも注意が必要だ。細身のハンガーは型崩れの原因にもなるので、厚みのある幅広のハンガーにかけるようにしよう。針金のハンガーにかけるのは避けよう。
チンチラ毛皮の主な買取業者
セーブル・リンクスと並び世界三大毛皮の1つといわれるチンチラ毛皮を買取している業者は多数ある。チンチラの毛皮のみで作られたコートであれば、新品で400万円~700万円するといわれる。
毛皮の専門業者のみならず、できるだけ多くの業者に査定をしてもらうのが少しでも高く売るコツだ。チンチラ毛皮の買取業者をまとめたので参考にしてほしい。
買Trip(カイトリップ)
カイトリップは出張買取専門の業者である。査定は基本的には出張査定であるが、LINEでの査定にも対応してくれる。出張査定の予約は電話かメールのいずれかでおこない、査定員の空き状況次第では当日予約も可能だ。
チンチラ毛皮の買取実績も多く高価買取が期待できる。LINE査定のポイントを掲載する。
- ・全体写真(表・裏)
- ・毛の状態が分かる接写
- ・毛皮の名前または商品タグ
- ・サイズ
- ・ブランド
- ・状態の悪い箇所
- ・臭いや気になる事項
- 会社名
- 株式会社 AMBITTION(アンビション)
- 本社所在地
- 〒220-0011 神奈川県横浜市西区高島町2丁目3-22 横浜OTビル3F
ザ・ゴールド
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対策
ザ・ゴールドは着物買取業者ながら全国規模で実店舗も展開している。出張買取や宅配買取には抵抗があるという人のために、店舗での査定や買取をおこなっている。同店では着物を始めとして、毛皮・貴金属・ブランド小物など47品目の査定が可能だ。ザ・ゴールドの買取方法を掲載する。
- ・出張買取
- ・宅配買取
- ・店舗買取
宅配買取の際は、梱包用のダンボールは依頼主が用意するが、発送料は無料である。 対応地域は日本全国で、査定には24時間365日対応している。
- 会社名
- 株式会社 マックスガイ
- 本社所在地
- 〒103-0027 東京都中央区日本橋3丁目3-9 メルクロスビル5F
バイセル
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対策
バイセルは坂上忍を起用したコマーシャルで有名な出張買取・宅配買取を中心とした買取業者だ。電話が苦手な人にはLINEやメールでの査定もおこなっている。店舗持込も四谷の東京本店のみで可能だが、店舗へのアクセスが良くないためオススメできない。
- 会社名
- 株式会社 Buy Sell Technologies
- 本社所在地
- 〒160-0004 東京都新宿区四谷4丁目28-8 PALTビル8F
まとめ
買取に出すならば、商品そのものや付属品が、変色したり汚れたりしない場所に保管するなど十分な注意が必要である。入手時と同じ状態に近ければ近いほど、高価買取の可能性が高くなる。
着用していない毛皮があるなら、毛皮の状態が悪くなる前に業者に相談してみると良い。できるだけ多くの業者に査定してもらうことがチンチラ毛皮を高価買取してもらうコツである。