富士フィルム カラーリバーサルフィルムの買取相場・査定情報まとめ

皆さんリバーサルフィルムをご存知だろうか。デジタルカメラの使用になれている現代っ子はその存在を知らない人が多いだろう。リバーサルフィルムはフィルムカメラ専用のフィルムで、「写ルンです」で有名な富士カラーはリバーサルフィルムを作っている。この記事ではフジカラーリバーサルフィルムの買取相場・査定情報をまとめてみた。

リバーサルフィルムとは？

リバーサルフィルムとは、現像の過程で反転現象によってポジフィルム(陽画)が得られる構造の写真フィルムである。一般的には普通のフィルムはネガフィルムといい、それとは逆のものがリバーサルフィルムと呼ばれる。

リバーサルフィルムの特徴は、プリントしなくても原版の段階で、何が撮影されているかわかることだ。ネガフィルムは現像後は被写体の明暗や色が反転していてプリントするときに再度反転して色が出るのに対し、ネガフィルムは現像が済んだらそのままが完成品になる。

ポジフィルムはネガフィルムと比べてラチチュード(ダイナミックレンジ)が狭く、撮影後の明暗度、階調等の調整がしづらいので、正確に露出を合わせて撮影する必要がある。その反面、鮮やかでリアルな色が再現され高い解像度も得られ、プロやアマチュアカメラマンに好んで使われる。

しかし最近はデジタルカメラの普及により、フィルムカメラの規模が縮小し、リバーサルフィルム利用者の数も減退している。市場も縮小し、一部のメーカーは撤退を余儀なくされ、残ったメーカーについてもラインナップの縮小、フィルムの高額化などがおこなわれている。

リバーサルフィルムはネガフィルムと比べて引き締まった描写になるのも特徴だ。

富士フィルム カラーリバーサルフィルムの種類

富士フィルムのカラーリバーサルフィルムのブランドは、フジクロームである。このブランドのもと、ベルビア、ブロビア等の銘柄に分かれている。

当初は比較的コントラスト(明るい部分と暗い部分との差)、彩度(色の鮮やかさの尺度)が低い商品しか取りそろえていなかったが、高いコントラストや彩度、記憶に残りやすい色を強調するベルビアを発明したことで、日本だけでなく海外からも注目を集めるようになる。

色の傾向としてはマゼンタが強く表現される傾向がある。そもそも富士フィルムの製品は、寒色系の色相で、コントラストや彩度が高いのが特徴なのだ。

またフジクロームではその色の出方の傾向によってナチュラルカラー、イメージカラー、リアルカラーの3種類に分けて表示している。ナチュラルカラーは高い精度かつ自然な色表現、イメージカラーはイメージに残りやすい高彩度で固めなカラー表現、リアルカラーは本来の色に忠実な色表現をするフィルムにつけられる。

ここからは個別のフィルムの特徴を細かく見ていくことにしよう。

ベルビア50

ベルビアは超高彩度、鮮鋭度、優れた粒状性、解像力が備わった高性能な一品。自然風景・花などをはじめ、幅広い分野の撮影に適している。特に緻密な描写や色彩の強調が必要な場合(夕景や緑の描写など)に最適である。

• ・色再現：イメージカラー(赤緑色協調)
• ・彩度：超高彩度
• ・シャープネス(輪郭を強調すること)：極めて高い
• ・RMS粒状度(数字が小さいほうが高画質)：9
• ・ISO感度(フィルム自体の光の感度)：50

前身モデルは既に販売が終了となったベルビア（ISO50、RMS粒状度は9）。ベルビアによってフジクロームが、海外でも評価されるようになった。今までのリバーサルフィルムには無い、高いコントラストと彩度を誇り、記憶に残りやすい発色をするのが特徴。

ベルビアの後続となるはずだったRVP100の発色がRVPとは異なっていたので、ユーザーから継続販売を希望する声が多数寄せられたので、ベルビア50の発売が決まった。

ベルビア100

ベルビア100は、ベルビア50の超高彩度をさらに進化させた超“極”彩度フィルム。赤・緑系を強調した色調はネイチャーフォトに最適。シャープネスがとても高く、ダイレクトプリントに適している。

• ・色再現：イメージカラー
• ・彩度：超極彩度
• ・シャープネス：極めて高い
• ・RMS粒状度：8
• ・ISO感度：100

生産終了したベルビアの後継となるはずだったが、発色が異なっていたので、結局ベルビアが真の後継品として開発された。

ベルビア100F

ベルビア100Fは、ベルビアの高彩度路線を踏襲しつつ、世界最高レベルの色相忠実性を実現した。高彩度が必要なコマーシャル写真から風景のスナップまで幅広い写真に対応可能。

• ・色再現：リアルカラー
• ・彩度：超高彩度
• ・シャープネス：極めて高い
• ・RMS粒状度：8
• ・ISO感度：100

同じベルビアという名称ながら、先に紹介したベルビア50やベルビア100とは方向性を異にしており、色を忠実に再現したまま、高いコントラストと高彩度を実現するモデルとして編み出された。既に販売は終了している。

プロビア100F

プロビア100Fはあらゆる被写体に対応可能なオールマイティーモデル。増感適正や調露光適正もトップクラスで、プロ写真家からの信頼も厚い、スタンダードモデル。

• ・色再現：ナチュラルカラー
• ・彩度：高彩度
• ・シャープネス：高い
• ・RMS粒状度：8
• ・ISO感度：100

フジクロームの標準的なフィルムで、彩度のやや高い発色と忠実な色表現をする。最大プラス2の増感に対応できる。印刷原稿用途に適した、グレー染色ベースフィルムを採用。

フジカラーリバーサルフィルムの買取相場

フジカラーリバーサルフィルムの買取相場について述べていく。ネットでリバーサルフィルムの販売価格を載せている業者のサイトや、インターネット通販サイトで調べた結果を記していく。

これらの価格は販売価格なので、買取価格はこれより下回る可能性があることに注意していただきたい。またご紹介する価格は2019年5月2日時点のものであるのでこちらも注意していただきたい。

マップカメラ

マップカメラはデジタルカメラや交換レンズの販売・買取・下取・委託をおこなうカメラ通販サイト。マップカメラでのリバーサルフィルムの販売価格は以下の通りだ。

• ・FUJIFILM (フジフイルム) VELVIA100 135/36枚撮り→1,150円（税込）
• ・FUJIFILM (フジフイルム) PROVIA100F 135/36枚撮り→1,280円（税込）
• ・FUJIFILM (フジフイルム) PROVIA100F 120/5本パック→3,950円（税込）

カメラ売ります買います屋

カメラ売ります買います屋は名古屋駅地下街サンロードにオープンし、新品・アウトレット商品・中古買取をおこなっている業者。カメラ売ります買います屋でのリバーサルフィルムの販売価格は以下の通り。

• ・フジクローム / PROVIA 100F NP 135 36枚撮→1,760円(税込)
• ・フジクローム / Velvia 100 NP 135 36枚撮→1,620円(税込)
• ・フジクローム / Velvia 50 135 36枚撮→2,030円(税込)

楽天市場

楽天市場で売りに出されていたリバーサルフィルムの価格は以下の通りである。

• ・フジフイルム フジクローム プロビア 100F 36枚 135 PROVIA100F NP 36EX 1 [リバーサルフィルム][FUJIFILM]【快適家電デジタルライフ]→1,350円(税込)
• ・フジフイルム フジクローム ベルビア 100 36枚 135 VELVIA100 NP 36EX 1 [リバーサルフィルム][FUJIFILM]→1,134円(税込)
• ・フジフイルム フジクローム ベルビア 50 36枚 135 VELVIA50 NP 36EX 1 [リバーサルフィルム][FUJIFILM]→1,400円(税込)

ヤフオク

ネットオークションサイトヤフオクの即決価格(この金額を出してくれるなら即契約成立する価格)は以下の通り

• ・FUJIFILM リバーサルフィルム フジクローム PROVIA 100F 35mm 36枚 1本 135(未開封 未使用品)→3,980円（税込）
• ・FUJIFILM リバーサルフィルム フジクローム Velvia 100 35mm 36枚 1本 135 (中古品)→4,298円（税込）

Amazon

言わずと知れた大手通販サイトAmazonでのリバーサルフィルムの販売価格は以下の通り。

• ・【3個セット】フジフイルム フジクローム ベルビア 50 36枚 135 VELVIA50 NP 36EX 1 [リバーサルフィルム][FUJIFILM]→4,800円（税込）
• ・【3個セット】フジフイルム フジクローム プロビア 100F 36枚 135 PROVIA100F NP 36EX 1 [リバーサルフィルム][FUJIFILM]→4,500円（税込）＋送料540円

以上である。買取情報サイト、インターネット通販サイトを見てきたが、リバーサルフィルムの販売価格はだいたい1,000円～2,000円程度に収まっている。買取がいくらでなされるかは情報が得られなかったのだが、業者や通販サイトの利益分を考えると1,000円に達することはないと思われる。

それでも使わないフィルムが押し入れに眠っていた、カメラ店を営んでいて大量の使わないフィルムが余っているお店の人などは、買取を依頼する価値はおおいにあるだろう。

フィルムカメラの買取情報

フィルムカメラは感光材といわれる特殊な薬剤が塗られたフィルムを、その状況に合わせて、瞬間的または長時間光にさらすことで、化学反応をおこさせ映像を焼き付ける仕組みを使っているカメラ。

リバーサルフィルムもこのフィルムカメラが無ければ使うことはできない。今はデジタルカメラに取ってかわられたフィルムカメラだが、その買取相場はどれくらいになるのか調べてみたので、参考にしていただきたい。

フィルムカメラの相場は上下が激しくメーカーやカメラの状態によっても変わってくるのだが、マックスは15万円程度になることが多い。（直近の買取価格の平均でいくと、かなり下がり、マックス1万5千円程度になってしまう。）

フィルムカメラはアナログ式のカメラにしか出せない味のある映りが評判で、カメラ愛好家だけでなく、最近は若い女性からも支持を集めている。デジタルカメラが主流となっている今、市販されているフィルムカメラの種類が少なくなってきたこともあり、中古品を買い求めたいという人も多い。そのため、買取市場でも高価で取引がされやすいのだ。

フィルムカメラのおススメ宅配買取業者

アナログ品ながら近年需要が増しているフィルムカメラ。高額買取をしてくれる場合が多いことは先述の通り。ヤフオクやamazonなどの通販サイトは家にいながらすることができ、さらに相場が高いというメリットもあるが、個人間のやり取りとなるため、トラブルが起きやすいのが心配なところ。

その点、宅配買取なら家にいながら査定もしてもらえるし、相手はプロなので、個人間の取引によるトラブルの心配が生じにくい。ここでは宅配買取をおこなっているおススメ業者を紹介する。もしかしたらリバーサルフィルムも付属品として一緒に高額買取をしてもらえるかもしれない。ぜひ相談してみよう。

グローバルサプライ

グローバルサプライは、オールドレンズやフィルムカメラを中心に高価買取をおこなっている買取ショップ。他社よりも高いと言われている買取価格が魅力。

フィルムカメラは海外での需要が高く、国内のフィルムカメラは品不足であることが多い。グローバルカメラは海外への取引に力を注いでいるため、他社よりも高い買取価格を提示してくれるのだ。

買取方法は宅配買取のみ。売りたいカメラを箱にいれて郵送すれば査定をおこなってくれる。査定結果に納得すれば指定の口座に入金がおこなわれるが、査定金額に納得がいかなかった場合の返送料は無料なので、お気軽に査定依頼が可能。ちなみに買取実績としては、ニコンFが35,000円だ。

ナニワグループ

ナニワグループは大阪を中心に店舗を展開しているカメラ専門の買取ショップ。創業70年以上経っている老舗で、買取実績も19万件以上だ。カメラに精通している買取スタッフが在籍しているので、長年の経験によるていねいな査定をおこない、適正な買取価格をつけてくれる。

メーカーは問わず買取しており、三脚やカメラバッグなどの関連商品の売却にも応じてくれる。ナニワグループの買取方法は店頭・宅配・出張の3種類。査定・送料は無料であり、キャンセル料もかからない。出張にたいしても費用はかからないので、気軽に利用してみよう。

晴れ屋

晴れ屋はカメラをはじめブランド品や腕時計など幅広い商品を扱っている総合買取店。社内で実施されるハイレベルな試験をくぐりぬけたスタッフだけが買取をおこなうことができる。

カメラは国内外に豊富な販売網を有しているので、他社よりも取り扱っている商品の幅が広く、買取実績も豊富。破損しているパーツがあったとしても価値を見出してくれるので、これまで買収不可とされてきた商品でも一度査定に出してみてはいかがだろうか。

まとめ

フジカラーリバーサルフィルムは、高いコントラストと高彩度が魅力のフィルム。現在発売されているのは3種類で、ベルビアとプロピアの2つのモデルがある。1本あたりの販売価格は1,000円～2,000円が相場となっているので、買取価格になると1,000円未満なる可能性が高い。

また買取の際は未使用・未開封のものでなければ受け付けてもらえない可能性がかなり高いので注意が必要。

リバーサルフィルムを使うために必要なフィルムカメラは、デジタルカメラの出現で市場を後退させたが、現在はそのなつかしさや独特の使用感などにより、再評価をうけ中古市場でよく売れている。ということはリバーサルフィルムの需要もあるはずなので、価格の上昇が見込めることだろう。