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小林清親 浮世絵・作品の買取相場・価値まとめ

読了目安:12分
更新日:2019/09/13
公開日:2019/08/05
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最後の浮世絵師や明治の広重と呼ばれた小林清親。最高潮に盛り上がっていた錦絵の時代から衰退していく難しい時代に生きた清親は、戦前戦時中の空気を読み取りポンチ絵などの風刺画にスタイルを変えていける才能を持っていた。

代表作である東京名所図シリーズはこれまでの浮世絵になかった表現手法を取り入れ、西洋絵画が混ざり合ったようなリアルな光と影、水面の表現は浮世絵界隈に新たな風を吹き入れた。

今回は小林清親の経歴を紹介した上で、作品の価値や買取相場について記載していく。小林清親の作品をすでに所有していて売却したい方やこれからコレクションをしていきたいと思っている方は、この記事を参考にしていただきたい。

小林清親 浮世絵・作品の買取相場・価値まとめ

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このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。

小林清親とは

小林清親は役人の息子として生まれ育ち、27歳に絵描きを目指すまでは絵に関心がありながらも幕臣として伏見の戦いなどに参戦し、幕末期の動乱に巻き込まれることとなった。チャールズ・ワーグマンや河鍋暁斎、下岡蓮杖などに日本画、油彩画、写真など、さまざまなメディアの扱い方を学び吸収していった。

学び始めてすぐに清親の代表作となる東京名所図シリーズを制作。この作品群は光線画と呼ばれる清親独特のリアリティ溢れる色彩感覚で描かれた風景画で一気に世に清親の名を知らしめた。

その後、錦絵の衰退とともに光線画の制作をやめ、ポンチ絵と呼ばれる風刺画を描くようになり、雑誌や新聞を主な発表の場としていく。時代の空気を機敏に感じ取り表現手法を変えていった清親は最後の浮世絵師と呼ばれるにふさわしい。

小林清親の生い立ち

弘化4年(1847年)に江戸本所の御蔵屋敷で下級役人の末っ子として生まれた。末っ子であったが、文久2年(1862年)の時に父親である茂兵衛が亡くなり、兄弟は既に実家を出払っていたため清親が家督を相続することとなる。慶応4年(1868年)には、幕臣として伏見の戦いや戊辰戦争のうちの1つである上野戦争に参戦、幕末期の動乱に巻き込まれることとなった。

幕府崩壊後は、静岡や大阪などを転々としていたが生活が苦しく、明治7年(1874年)、27歳の時に絵描きを目指す。同年にはイギリス人であるチャールズ・ワーグマンから油彩画を柴田是真・河鍋暁斎から日本画をまた下岡蓮杖から写真の技術を学んだ。絵描きとして遅いスタートではあったが、すぐに非凡なる才能を見せ絵描きとして大成していくこととなる。

明治9年(1876年)、東京五代橋之一両国真景と東京江戸橋之真景でデビューし、その後すぐに代表作である東京名所図シリーズを刊行、明治14年(1881年)まで計95点も制作した。この作品群は光線画と名付けられ、これまでの浮世絵にはなかった手法がとられており、夕暮れ時の青い空から橙色に移ろいゆくリアルな色調、日没後の暗がりに家々から灯る光など、巧みな表現により実際にその景色が目の前にあるかのような風景画を描いた。

最後の浮世絵師

しかし、清親は明治14年(1881年)には光線画が人気だったのにも関わらずその制作をやめ、新聞や雑誌などに清親ポンチという風刺画を当時の自由民権運動の気運が高まる流れに乗って描き始めた。時代が進むにつれ錦絵が衰退していったのも相まって日清戦争、日露戦争時には戦争画を描いたり、肉筆画や陶器に絵付けなどもするようになる。

還暦になった以降も雷神の酒店、福神の手踊などの1000点以上の作品を描いた。明治44年(1911年)年には、平塚らいてう等が創刊した青鞜の編集委員を務めるなど活動は多岐に渡った。

浮世絵の定番である美人画や役者絵などを描かず、光線画という自身のジャンルを確立し、戦前、戦時中の難しい時代の影響を受けながらそれを作品に反映した清親はまさしく最後の浮世絵師と語られるに値する。享年68歳だった。

小林清親作品の買取相場

小林清親作品の買取相場を確認するには、オンラインストアやオークションなどで販売されている価格を参考にするのがおすすめだ。安いもので10,000円程度、高いもので220,000円と価格の幅が広い。

小林作品の買取金額も同等のものと考えてよく、光線画など代表作であったり作品の保存状態が良いものであれば数十万円の価格がつくだろう。ここからは小林清親作品の販売店やオークションなどで売買されているのを参考に買取相場を見ていく。

山星書店

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浮世絵や版画など多くの作品を取り扱っている山星書店に小林清親の作品が販売されている。

箱根底倉湯本万年橋
  • ・技法、枚数:木版 1枚
  • ・制作年:1881年
  • ・サイズ:25 × 36.8(cm)
  • ・価格:120,000円
野津大将雪晴ニ遼陽エ進望図
  • ・技法、枚数:木版 3枚続
  • ・制作年:1895年
  • ・サイズ:35 × 25(cm)
  • ・価格:25,000円
佐藤嗣信 教導立志基の内
  • ・技法、枚数:木版 1枚
  • ・制作年:1886年
  • ・サイズ:35 × 24(cm)
  • ・価格:10,000円
一石橋夕景
  • ・技法、枚数:木版 1枚
  • ・制作年:1877年
  • ・サイズ:23 × 35.5(cm)
  • ・価格:80,000円
九段馬かけ
  • ・技法、枚数:木版 1枚
  • ・制作年:1880年
  • ・サイズ:23 × 34.5(cm)
  • ・価格:80,000円
一石橋夕景
  • ・技法、枚数:木版 1枚
  • ・制作年:1877年
  • ・サイズ:23 × 35.5(cm)
  • ・価格:80,000円
月ヶ瀬奥の谷 日本名勝図会
  • ・技法、枚数:木版 1枚
  • ・制作年:1897年
  • ・サイズ:36 × 25(cm)
  • ・価格:25,000円
平重盛 日本外史之内
  • ・技法、枚数:木版 3枚続
  • ・制作年:1880年
  • ・サイズ:35 × 23(cm)
  • ・価格:45,000円
古代模様 仏
  • ・技法、枚数:木版 3枚続
  • ・制作年:1897年
  • ・サイズ:38 × 26(cm)
  • ・価格:50,000円
花模様 寛永正保頃
  • ・技法、枚数:木版 3枚続
  • ・制作年:1896年
  • ・サイズ:37.5 × 26(cm)
  • ・価格:65,000円
新版三十二相
  • ・技法、枚数:木版 全8葉32図
  • ・制作年:1877年
  • ・サイズ:36 × 25.5(cm)
  • ・価格:120,000円
湯島元聖堂之景
  • ・技法、枚数:木版 1枚
  • ・制作年:1879年
  • ・サイズ:23 × 34.4(cm)
  • ・価格:45,000円
亀井戸藤
  • ・技法・枚数 : 木版 1枚
  • ・制作年 : 1881年
  • ・サイズ : 22.5 × 33.5(cm)
  • ・価格 : 55,000円
花模様 寛永正保頃
  • ・技法・枚数 : 木版 3枚続
  • ・制作年 : 1896年
  • ・サイズ : 37.5 × 26(cm)
  • ・価格 : 65,000円

ヤフオク!

個人でオークション形式で販売、購入ができるヤフオクに小林清親の作品が多く出品されている。

高輪牛町朧月景
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1879年
  • ・サイズ:34.1 × 23.9(cm)
  • ・価格:220,000円
日本万歳 百撰百笑 地獄の大繁昌
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1894年
  • ・サイズ:24.3 × 35.2(cm)
  • ・価格:25,000円
酒機嫌十二相之内 連れを困らせる酒くせ
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1885年
  • ・サイズ:24.2 × 36.4(cm)
  • ・価格:38,000円
日本万歳 百撰百笑 分鳥
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1894年
  • ・サイズ:24.4 × 35.4(cm)
  • ・価格:20,000円
日本万歳 百撰百笑 長足の進歩
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1895年
  • ・サイズ:24.4 × 35(cm)
  • ・価格:20,000円
日本万歳 百撰百笑 自業自得
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1895年
  • ・サイズ:25 × 37.5(cm)
  • ・価格:25,000円
日本万歳 百撰百笑 木偶の坊
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1894年
  • ・サイズ:24.5 × 35.2(cm)
  • ・価格:22,000円
日本万歳 百撰百笑 飛だ老大国
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1895年
  • ・サイズ:24.1 × 35.3(cm)
  • ・価格:18,500円
日本万歳 百撰百笑 日兵の一撚
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1895年
  • ・サイズ:24.2 × 35.4(cm)
  • ・価格:18,500円
日本万歳 百撰百笑 踏潰しの歌
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1894年
  • ・サイズ:24.2 × 35.3(cm)
  • ・価格:25,000円
鉄砲打猟師
  • ・技法、枚数:木版
  • ・サイズ:約27 × 36(cm)
  • ・価格:200,000円
赤坂紀伊国坂
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1895年
  • ・サイズ:24.2 × 35.4(cm)
  • ・価格:210,000円
萬代橋朝日出
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1880年
  • ・サイズ:36 × 24(cm)
  • ・価格:150,000円
箱根底倉湯本万年橋
  • ・技法、枚数:木版
  • ・制作年:1881年
  • ・サイズ:25 × 36.8(cm)
  • ・価格:120,000円

小林清親作品の売り方

小林清親作品の買取相場を紹介してきたが、すでに小林の作品を所有していて、これから売却をしようと考えている方もいると思う。ここからは小林清親作品を売る際のポイントを紹介する。どの時代に作られた作品で歴史的に価値ある代表作なのかなども価値を決める際に重要なポイントになってくるが、それと同等に大切なのが作品の保存状態だ。

小林の作品となると100年近く前に制作されたものになるため、作品の劣化が激しい場合がある。少しの傷や変色、カビなどによって作品の状態が変化していると価格が大きく変わってきてしまうので、注意して取り扱っていただきたい。

また、作品を売却する際には近くにある骨董屋などで適当に売るのではなく、ギャラリーやオークション、専門の買取業者を利用するようにして欲しい。売る場所によっては数万円単位で価格が変わってくることもあるので比較することをおすすめする。

作品の保存状態

小林の浮世絵作品だけでなく、日本画や版画、油彩画などすべての美術作品に通じることだが作品の価値を定めるのに保存状態は非常に重要で、作品をぶつけたことによる傷や穴などの損傷、湿度などによって発生するカビ、日焼けによる変色などによって作品の価値は大きく変わってきてしまう。

専門の修復師に頼んで作品を部分的には復元してもらうことも可能な場合があるが、別途費用がかかってしまうため、前もって作品の保護を徹底するようにして欲しい。浮世絵は基本紙に刷られているため、ちょっとした衝撃で破れたりと損傷しやすいため、保管時は木箱にしまうなどの工夫が必要だ。また、保管している部屋の温度や湿度の管理を怠ってしまうとカビが生えてしまい、簡単には除去ができないので注意しよう。

飾る場合にも注意が必要

所有する作品を厳重に保管するのではなく、部屋に飾っておきたい方もいると思う。その際は直射日光が当たる場所に設置するのは避けるようにして欲しい。すぐには変化しないが、長時間放っておくと日焼けによって表面が茶色く変色していき、元の状態には2度と戻らなくなってしまう。

美術作品はどれも非常に繊細だ。常に気を配らないと簡単に日焼けやホコリ、傷、カビなどに汚染されてしまう。作品をすでに所有している方もこれから購入を考えている方も作品の保護に力を入れていただきたい。

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小林清親作品をどこで売るか

浮世絵などの美術作品を売却する際、どこで売ればいいのか初めはわからないかと思う。ここでは代表的な作品の売り方について紹介していく。

オークション

最近では自分で簡単にどこでも出品することができるヤフオクなどのネットオークションの他にオークション会社が運営する会場で出品して取引することができる。その際は、オークションに参加するギャラリーに1度連絡を取って予約した上で出品するケースもあるため、事前に情報を集めてからオークションに参加して欲しい。

買取業者

美術作品専門の買取業者に依頼することで査定員が作者や作品の情報、状態、歴史的価値など総合的に判断して価格を決めてくれる。世界で取引されている美術作品の最新情報をもっており、取引されている販売価格をもとに適切な値段で取引ができる。浮世絵など数百年前に制作された作品の詳細な情報を知らなくても専門家に任せれば適正価格で売却できるので安心だ。

買取業者の紹介

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買取形式
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取扱商品
絵画・美術品、貴金属・ジュエリー、金・プラチナ、ダイヤモンド・宝石、日本画、掛軸
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許可番号
東京公安委員会登録番号 (美術商) :301060308134号
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重要文化財の取扱実績も多数
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あり

小林清親作品を買い取ってもらう際におすすめなのが秋華洞だ。親子三代で80年近い買取実績を持っているため、これまでのデータと経験から適切な価格で買取してもらえる。また、テレビ番組に呼ばれるなどメディア出演も幅広くおこなっている。

どこのお宅でも訪問して査定する全国出張や全国にある市民会館などの会場で買取会を開く買取鑑定会、最近ではスマホアプリのLINEを介して写真を送って査定するLINE査定など、ニーズに合わせた買取方法を選択できる。秋華洞のホームページには買取日記というブログがあり、そこでは丁寧に美術品を向き合う様子が伺える。自宅に作家のわからない作品があって捨てるか迷っている方は、査定は無料なので気軽に依頼してみることをおすすめする。

まとめ

27歳という遅さから絵描き人生をスタートした小林清親。幕臣として伏見の戦いなどに参戦し、幕末期の動乱に巻き込まれるなどの過去を持ちながらチャールズ・ワーグマンや河鍋暁斎、下岡蓮杖など著名な作家に教えを乞い、その技術を伸ばしていった。

光線画として有名な代表作である東京名所図シリーズは、清親独自の光と影の表現方法で人気を博し、その後のポンチ絵などの風刺画、戦争画にもその技術は活かされており、移ろいゆく時代とともにその表現の形を変えていった。

全ての美術作品は日々価値が変動しており、価格が一定ではない。作品を購入したい場合はそのときにオークションや販売店などで価格を確認し、欲しいときに購入するのが良いだろう。すでに所有している作品を売却したい場合でも、心からその作品を欲しい人に売ることで作品がこれから先の未来も残っていき、文化の保存という観点からも重要なので、売る際の相手やタイミングを見て売っていただきたい。

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業者名秋華洞山星書店
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運営会社

会社名
株式会社ジラフ/ Jiraffe Inc.
設立
2014年10月29日
資本金
11.6億円(資本金・資本準備金含む)
株主
East Ventures、TLM、アドウェイズ、ドリームインキュベータ、アナグラム、ポケラボ創業者 佐々木俊介、アイ・マーキュリーキャピタル、GREE、アドベンチャー、メルカリ、hey代表取締役 佐藤裕介、Amazon Japan創業者 西野伸一郎、DGベンチャーズなど
E-mail
info@jiraffe.co.jp
代表者
代表取締役社長 麻生輝明
所在地
〒164-0001
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ218号
企業理念
2030年のスタンダードをつくる
事業内容
インターネットサービスの企画、開発、運営
従業員数
40名
古物商許可番号
東京都公安委員会 第303311606477号
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