軽井沢と言えば、日本でも有数の観光地で夏には避暑地としてたくさんの人が訪れる。豊かな自然の中で育つ野菜や果物は絶品で、遠方から買い求める人も多い。この軽井沢でつくられていたウイスキーの名品をご存知だろうか。
その名も軽井沢シリーズ。2012年をもってすでに蒸留所は完全に閉鎖されており、再び製造されることのない幻のウイスキーだ。販売価格が200万円を超えた銘柄も存在するほど、希少性が高く味わいも評価されている。
そんな軽井沢蒸留所について簡単に解説し、この記事では同蒸留所で製造された銘柄のひとつである、軽井沢13年にスポットライトをあてて詳しく解説していきたい。お持ちの軽井沢13年の売却を考えている場合は、こちらで紹介している取引実績、高額買取のコツ、おすすめ買取業者などをぜひ参考にしてほしい。
CONTENTS
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軽井沢蒸溜所の歴史
それでは簡単に軽井沢蒸留所の歴史を振り返っていこう。
軽井沢蒸留所の始まり
軽井沢がウイスキーの生産に最適な環境であることを発見したのは、A.C.ショーという宣教師と言われている。澄み切った空気と良質な水を見たショーは故郷であるスコットランドとよく似ていることに感動し、軽井沢にウイスキーの蒸留所をつくることを決めた。冷涼な気候もウイスキーの製造に理想の環境だったのだ。
当時大黒葡萄酒株式会社(後のメルシャン)は軽井沢農場にて、ワインを製造していた。1955年に軽井沢にウイスキー蒸留所の建設が始められ、1956年に大黒葡萄酒株式会社軽井沢工場として創業した。1958年に大麦輸入の規制が緩和され、スコットランド産の大麦が原料としてつかわれるようになった。
これは日本では初めての試みだった。1976年に国産初の100%モルトウイスキーである軽井沢が発売されたのだった。15,000円と当時は驚くほど高価だったものの、1か月で1000本を売り上げた。高い品質により、それだけの価値が認められたのであった。
軽井沢蒸留所の栄枯
2001年には軽井沢12年がIWSC・ワールドウイスキー部門で金賞を受賞したのをきっかけに、国内だけでなく、世界的に評価を高めていった。翌2002年にも軽井沢マスターズ・ブレンド10年が同様に、金賞を受賞した。
しかしながら、2012年に蒸留所は惜しまれながらも完全に閉鎖。2013年にはイギリスの会社によって蒸留所に残っていた樽がすべて買い取られた。最も古い樽からできた軽井沢1960年は、52年熟成のシングルカスクだった。
シェリー樽に詰められていたそのものを瓶詰めしたが、その数たったのたったの41本のみであった。このボトルは1本200万円で販売されたが、人気はさらに沸騰した。
香港で開かれたオークションで出品された同ウイスキーは、当時価格で約1,436万円の落札金額を記録。軽井沢蒸留所で製造されたウイスキーはその味わいと希少性が今でも高く評価されており、入手困難な代物となっている。
軽井沢シリーズのヴィンテージ製品
軽井沢シリーズのヴィンテージ製品をご紹介しよう。どれも2度とつくられることのない幻の一品と呼ぶにふさわしい。
軽井沢 21年 1991年 シェリーバット
軽井沢 21年 1991年 シェリーバットは、ナッツ、レーズン、バニラを思わせるような甘い香りが特徴。アーモンドオイル、ミルクチョコレート、くるみなどの味わいが楽しめる。水を加えることで、爽やかなフルーツが香る。アルコール度数63.7度のシングルモルト。
軽井沢1979年 33年 シェリーバット シングルカスク
軽井沢1979年 33年 シェリーバット シングルカスクの芳醇な香りはプルーン、ドライフルーツ、シェリーを思わせる。キャラメルのような甘さとカカオやオレンジピールの味わいを堪能できるシングルモルト。
軽井沢1960年 52年
軽井沢1960年 52年は、先に紹介したように世界で41本しか残存しなかった52年熟成のシングルカスク。和紙やレタープレスが採用されたラベルは、日本とイギリス両方の文化を取り入れたようなデザインに仕上がっている。木製の箱は熟成樽をイメージさせる。
軽井沢13年の特徴
次にこの記事のトピックである軽井沢13年をより詳しく見ていこう。13年熟成の軽井沢ウイスキーには、以下のような銘柄がある。
- ・軽井沢Karuizawa Noh能13年1999-2013
- ・軽井沢13年Memories of Karuizawa
- ・軽井沢蒸留所ヴィンテージルージュカスク13年
- ・軽井沢貯蔵13年樽出ヴィンテージモルト
この中で軽井沢 13年Memories of Karuizawaの特徴について紹介する。軽井沢 13年 Memories of Karuizawaは赤ワインやシェリー酒のような赤みの強い色合いをしている。酸味のあるコーヒーや甘酸っぱいぶどうを思わせる香りと、ベリー、モカ、くるみなどを感じさせるような味わいが楽しめる。
クセがなく、ほどよい甘さも相まって飲みやすい。そのままの香りや味わいを堪能するのであればストレートがおすすめだが、水割りやクラッシュアイスを入れたロックで飲むのもよい。
軽井沢13年の買取情報
世界的見ても希少価値の高い軽井沢13年を売却したらどれほどの値がつくのだろうか。過去にヤフオクで出品された例があるからその一部をご紹介しよう。また、買取業者の参考買取価格もお伝えする。ぜひ参考にしてみてほしい。
ヤフオク!での取引実績
ヤフオクでの取引実績の一例は以下の通りだ。- ・軽井沢蒸留所ヴィンテージルージュカスク13年 本体のみ:331,558円(税込)
- ・軽井沢蒸留所ヴィンテージルージュカスク13年 本体のみ:257,040円(税込)
- ・軽井沢13年Memories of Karuizawa 箱あり:180,000円(税込)
- ・軽井沢13年Memories of Karuizawa 箱あり:164,110円(税込)
- ・軽井沢貯蔵13年樽出ヴィンテージモルト 箱あり:139,000円(税込)
- ・軽井沢貯蔵13年樽出ヴィンテージモルト 箱あり:126,358円(税込)
銘柄によって、軽井沢13年の取引価格は変わるが、どれも120,000円以上で落札されている。軽井沢蒸留所ヴィンテージルージュカスク13年は特に高額取引必須で、250,000円以上の高値が付いている。これでヤフオクにおける相場観がつかめるずだ。
買取業者の参考買取価格
複数の買取業者ホームページにて、軽井沢13年を含め、軽井沢シリーズの参考買取価格を確認することができた。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まず大手買取業者である大黒屋での買取価格がこちら。
- ・軽井沢Karuizawa Noh能13年1999-2013:125,000円
- ・軽井沢13年Memories of Karuizawa:80,000円
- ・軽井沢蒸留所ヴィンテージルージュカスク13年:70,000円
- ・軽井沢貯蔵13年樽出ヴィンテージモルト:55,000円
品物の状態によって査定額は左右されるが、大黒屋では一番安い銘柄でも50,000円以上が買取相場であることを覚えておこう。
ミスターフロンティア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒専門買取業者であるミスターフロンティアの買取金額は以下の通りだ。
- ・軽井沢貯蔵13年樽出ヴィンテージモルト:55,000円以上
- ・軽井沢Karuizawa Noh能13年1999-2013:125,000円以上
- ・軽井沢13年Memories of Karuizawa:80,000円以上
買取業者に出せばこの辺りでの高額買取が期待できる。
軽井沢13年高額買取のコツ
これだけの高額買取が実現できるのであれば、所持している軽井沢13年の売却を検討したいと考える人もいることだろう。その場合は、査定依頼する前に以下のことに気を付けてほしい。軽井沢13年高額買取のコツをご紹介する。
見た目を整えておく
まず、お持ちの軽井沢13年の見た目を良くしておくことが高額買取のコツの1つだ。もちろん一番大事なのは中身ではあるが、買取後、再販される軽井沢13年は買取業者にとっては大事な商品となる。そのため、見た目が良くないと査定時の第一印象に影響してしまう。
見た目を整えておくといっても難しいことはない。品物についたホコリや簡単に取れる汚れを落とすことができれば十分だ。その際、柔らかい布などで優しく拭きとることを心掛けたい。
特に、剥がれやすいラベルの扱いには細心注意を払いたい。大切に保管している軽井沢13年こそ、長期間眠らせたままであることが多いから、その間付いてしまったホコリや汚れは査定に出す前にきれいに落としておこう。
また、未開封品の場合はくれぐれも開封しないことを徹底してほしい。開封された途端、査定額は大幅に下げられてしまうのはもちろんのこと、最悪の場合値がつかなくなってしまう。
付属品も一緒に買取に出す
付属品がそろっているものとそうでないものとでは商品価値が変わる。軽井沢13年の場合は特に外箱が付いているかが大きなポイントとなる。
ボトルは売って外箱だけはコレクションしようと考える人もいるかもしれないが、高額買取を実現させたいのであればおすすめできない。外箱とボトルがそろった美品であることが、特に高い値段で買取ってもらえる条件となることを覚えておいてほしい。
なるべく早く買取してもらう
ずっと手元に置いておこうという人は別だが、お持ちの軽井沢13年をいつか売却しようと考えている人は、なるべく早く買取に出すことをおすすめする。なぜなら、いくら未開封品でも品物が劣化していく可能性は否定できないからだ。特にウイスキーの場合は年数経過とともに、コルクが劣化することでボトルのとの隙間ができ、中身が蒸発してしまうことがある。
そうすると商品価値に影響が出てしまう恐れがある。また、定期的にクリーニングしようと、布で拭いている間に手を滑らせてしまって品物が傷ついてしまう可能性もゼロではない。軽井沢13年を寝かしたままにしておくこともまたリスクだと捉えて、いつか売却するならば早めの査定依頼を心掛けたい。
まとめて買取してもらう
軽井沢13年以外にも売りたい品物があるならば、一緒に買取してもらうことをおすすめする。店舗買取、宅配買取、出張買取と、さまざまな買取方法があるが、どれを選ぶにせよ一度に複数アイテムを買取してもらうほうが手間がかからず、時間の節約になる。これは買取業者にしても同じことで、まとめて買取できるほうが効率がいい。
こうしてコスト削減できた分を依頼主に還元する形で、まとめて買取する場合は買取金額をアップしてくれる買取業者もあるのだ。そのため、単独では高値が付きづらい製品でも軽井沢13年と一緒に査定依頼することで、買取金額が上がる可能性がある。お酒以外にも豊富なカテゴリーアイテムを取り扱う買取業者も多数存在するから、一緒に売るものはウイスキーに限られることではない。
複数の買取業者に査定依頼する
軽井沢13年の希少価値は、業界の人間ならば誰もが知るところであるはずだが、中には十分な知識や経験を備えていない査定スタッフもいるかもしれない。相場よりもずっと安く提示された査定額で売却してしまうのはもったいない。したがって複数の買取業者に査定依頼をし、最も価値を感じてくれるところに売却することをおすすめする。
軽井沢13年のおすすめ買取業者
高額買取のコツがわかったところで、次に軽井沢13年のおすすめ買取業者をご紹介しよう。
STOCK LAB(ストックラボ)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ストックラボは業界No.1レベルを誇る、お酒買取業者だ。ウイスキーのみならず、テキーラ、ワイン、シャンパン、日本酒など、さまざまなジャンルのお酒を取り扱っている。ストックラボには、宅配買取、店頭買取、出張買取と3つの買取方法がある。
人によっては、あまり状態の良くない軽井沢13年をお持ちの方もいることだろう。それでも安心してほしい。品物の状態がよくないものでもストックラボなら買取相談が可能だ。ラベルの剥がれや液面低下、付属品なし、そんな品物でも買取ってもらえるチャンスがあるから、まずは査定依頼をしてみることをおすすめする。
お酒の買取屋さん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒の買取屋さんも、その名の通り、お酒専門の買取業者だ。ストックラボ同様に、宅配買取、店頭買取、出張買取と3つの買取方法から選ぶことができる。また、法人買取や大量買取もおこなっている。
お酒の買取屋さんは、大量在庫を抱えているような場合にも重宝する買取業者だ。個人でも複数アイテムがまとめて買取される場合は、査定額アップの対象となる。売却したいお酒が複数ある場合は、ぜひ利用したい買取業者だ。
売りに出すお酒のコンディションが芳しくないものでも構わない。お酒の買取屋さんも、ボトルにキズが入っているもの、ラベルに日焼けや剥がれが見られるものでも査定の対象としているからだ。
お酒買取専門店リンクサス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取専門店リンクサスもおすすめしたい買取業者だ。ウイスキー、ワイン、ブランデー、シャンパン、焼酎、日本酒、スピリッツとあらゆるカテゴリーの買取をおこなっている。買取方法は、宅配買取、出張買取、店頭買取の3種類だ。
査定だけであれば、LINE、オンライン、電話からも依頼することができる。お客様負担ゼロを掲げており、査定量、宅配買取の送料、振り込み手数料、出張買取費用などのすべてをリンクサスが負担してくれる。リンクサスのホームページには高額査定のポイントなども紹介してあるから、一度ホームページを訪れてみてはいかがだろうか。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
最後に 大黒屋を紹介しよう。買取業者の中でも抜群の知名度を誇っているのが大黒屋だ。それもそのはず。なぜなら大黒屋は 200以上を店舗を全国に構える、買取業界最大手企業だからだ。年間買取数は150万を超えており、信頼と実績で他を圧倒している。
信頼できるポイントはそれだけではない。査定規準を明確に定めている点も大黒屋の強みだ。大黒屋で査定ができるのは、独自の難関試験をクリアした社員のみなのだ。つまり経験の浅いアルバイトスタッフが査定するようなことは大黒屋にはないため、適正査定額の提示が期待できる。大黒屋の買取方法は、店頭買取、出張買取、宅配買取の3つから選ぶことができる。
2019年5月7日から5月31日まで、宅配買取やLINE査定利用者限定で、現金キャッシュバックキャンペーンもおこなわれている。キャッシュバックの金額は買取金額に応じて変動するが、買取合計金額が30万円以上の場合は5,000円がキャッシュバックされる。この期間が終了しても、また新たなキャンペーンが始まることあるだろう。気になる方は定期的にホームページチェックしてほしい。
軽井沢13年の他の取引方法
買取業者を利用するのではなく、オークションサイトで軽井沢13年を出品して売却するのも選択肢の1つだ。代表的なオークションサイトであるヤフオクを紹介しよう。
ヤフオク!
実績の一例をお見せした通り、ヤフオクでは過去に多数の軽井沢13年の銘柄が出品されている。そのどれもが高額落札価格を記録しており、軽井沢13年の人気ぶりがうかがえる。
面と向かって出品アイテムについて落札検討者とやり取りできるわけではないため、いかに文字や写真で必要とされる情報を伝えられるかが重要だ。過去の取引を参考にしながら出品準備を進めていけば、トラブルを避けることができ、満足のいく取引をすることができるだろう。
まとめ
今や残された銘柄はどれも幻のウイスキーとして高額取引される軽井沢シリーズ。その中でも主に軽井沢13年について解説してきたがいかがだっただろうか。倉庫に眠っていたホコリかぶった軽井沢13年をそのまま買取業者に持っていっても、その価値に詳しい者であれば、高額となる査定額を提示してくれることだろう。
しかし、こちらでも紹介したちょっとした工夫を凝らすことで、更なる高額買取の可能性が広がる。あるいは、オークションサイトに出品すれば、多数の入札が予想される。
それだけ軽井沢13年を手に入れたい人が多いということだ。2度とされることのない一流のウイスキーにはロマンがある。