Facebookとともに、SNSの双璧をなす「X(旧Twitter)」。140字以内の短文を発信(POST)することでおなじみ、日本でも人気のコミュニケーションツールだ。
X(旧Twitter)の世界ユーザーは3億人を超え、国内では2024年に6,500万人を突破したと報じられており、SNS競争が過熱している今でもその人気ぶりは健在だ。これだけ利用者が多いと、おそらくあなたもX(旧Twitter)アカウントを持っていたり、あるいは日常的にツイートしていたりするのではないだろうか。
X(旧Twitter)はコミュニケーションツールとしても優れているが、これだけ私たちの生活に密着してきたことを背景に、ビジネスユーズとしても大きな可能性を秘めている。
多くの企業が公式アカウントを設けているが、何も会社目線だけでの話ではない。ビジネスについて考えたことのない人でも、今まではわりと容易にX(旧Twitter)を使って稼ぐことができたのだ。
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X(旧Twitter)で稼ぐ仕組み
X(旧Twitter)で稼ぐというと、おそらく多くの方は頭にハテナが浮かぶだろう。それもそのはず、X(旧Twitter)に限ったことではないが、ウェブ上で稼ぐのと実地で働いて稼ぐのでは、その仕組み自体が大きく異なる。
そこで、まずはX(旧Twitter)でお金を稼ぐ仕組みについて簡単に説明しよう。
情報の発信はお金を生む
お金は、なにも直接モノを売ってでしか得られないというわけではなく、X(旧Twitter)ではこれまで企業が消費者に向けて知ってほしい情報を伝えるお手伝いをして、その代わりにお礼をもらっていたケースが多かった。
テレビCMの例
テレビCMで考えるとわかりやすい。
私たちは地上波民放の番組をただで見られるが、番組制作会社などにお金を払っているわけではない。制作会社などにお金を払っているのはスポンサー、つまり番組の合間に流れるコマーシャルの依頼人(広告主)だ。
制作会社は、番組という手段で多くの消費者の注意を惹きつけ、途中のコマーシャルを消費者についでに見てもらうことで広告主の情報の発信のお手伝いをし、その対価として報酬を得ていることになる。これと同じである。
会社だけでなく個人レベルでも…
企業の情報の発信、つまり広告では莫大なお金が動き、一般的に会社レベルで行われていたのだが、近年、ブログやSNSの普及に伴い、個人でも行うことがトレンド化していた。
それはX(旧Twitter)でも例外ではなく、短いツイートを工夫して企業の情報発信のお手伝いをする(広告リンクをはる)ことで、個人であってもお小遣い稼ぎや、副業としてお金を稼ぐ人が多くいたものだ。
広告をどのようにはるのか
X(旧Twitter)で稼げる理屈はおわかりいただけたかと思うが、実際にやってみようと思ったとき、おそらく「どのように会社の広告をはるのか」という問題にぶつかると思う。
もっとも原始的な方法は直接企業と交渉することだが、これは個人レベルではまず無理だと思ったほうがよい。
例えば、アイドルや芸能人など、実に多くのフォロワーを抱えていて、なおかつ影響力が高いアカウントを持っている場合はむしろオファーがくることもあるだろうが、それでも企業対企業という構造になるのが普通だ。
直接企業と取引することで大きな利益は狙えるのだが、これは企業レベルになって初めて考えられることだ。
しかし、個人であっても会社とX(旧Twitter)個人ユーザーとの橋渡しをしてくれる「仲介サイト」を活用することで間接的に広告主と提携し、ツイートに広告URLを掲載することで、これまで小規模なビジネスが成り立っていた。
稼ぐまでのおおまかな流れ
では、実際にX(旧Twitter)を使ってお金を稼ぐときのおおまかな流れを見てみよう。
アカウントの取得
まずは、何よりもX(旧Twitter)のアカウントを取得することだ。これは特にハードルは高くなく、オフィシャルウェブサイト、あるいはアプリをダウンロードして登録可能だ。
流れに従って入力していくだけですぐにアカウントが取得できる。
また、アカウントをすでに持っていた場合、そのプライベートアカウントを使って始める人もいたが、広告カラーが濃くなるとリアルの友だちや知り合いなどから敬遠されるおそれがあることから、専用の別アカウントを使って、プライベートのコミュニケーションと広告発信を並行して行う人も少なくなかったようだ。
フォロワーを増やす
次にくるのが、フォロワーを増やすことであり、X(旧Twitter)を使って稼ぐのに最も重視されていた。
フォロワーは数も大切だが、質(紹介広告の見込客となるフォロワー)にもこだわる必要があり、一般的にフォロワー数は収益と比例していた。
これに関しては、一朝一夕でできるものではないので、常日頃から意識してフォロワーを増やすように努める必要性がそこかしこで説かれたものだ。
ある程度フォロワーも増えてきたら、上述の会社とX(旧Twitter)ユーザーとの橋渡しをしてくれる仲介サイトに登録するのが常套手段であった。
仲介サイトに登録する
この仲介サイトとは、いわゆるASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)のことだ。
有名なところでは、twiad(ツイアド)、Tweepie(ツイーピー)、マグマッチング広告などがあり、その他にもAmazonアソシエイトや楽天アフィリエイトなどの物販系アフィリエイトがある。
登録したら当該サイトで広告URLを生成し、ツイートして発信。あとは、フォロワーによる成約を待つだけとなる。
ツイッターで稼ぐのは困難になる兆しがある
さて、ここまでは、従来広く行われてきたX(旧Twitter)を使ってお金を稼ぐ方法について簡単に説明したが、実はこの方法は困難になりつつある。
その大きな理由は、X(旧Twitter)自体がツイッターの広告利用を原則的に禁止したためだ。
X(旧Twitter)を利用する上で守らなければならないルール
X(旧Twitter)など、何らかのサービスを使用するには、その利用規約を守らなければならない。
X(旧Twitter)にはX(旧Twitter)ルールという規約があり、執筆時点(2017年2月)では、そこでスパム行為が明確に禁止されている。
果たして、広告URLを掲載するツイートはスパムなのか。このあたりは議論を呼びそうだが、X(旧Twitter)ルールではスパムと判断する基準として「有害なリンク (アフィリエイト、マルウェアサイト、クリックジャッキングページなどへのリンク) をツイートした場合」を例示している。
アフィリエイトはアウト、つまり広告の掲載は違反行為となっているので、これまで行われてきた広告URLのツイートは、原則的に行ってはならないと解釈すべきだろう。
大手ASPもX(旧Twitter)広告から撤退
大手ASPである「A8.net」は、これまでX(旧Twitter)用のアフィリエイトを提供していたが、2015年の年末時点でX(旧Twitter)投稿機能の提供を終了している。
そのお知らせでは、X(旧Twitter)ルールを遵守し、アフィリエイト広告をツイートしないよう呼び掛けている。
これは企業として正しいあり方であり、適切にコンプライアンスを推進していると言えるだろう。
違反しながらもやっている人がいる
しかし、依然としてX(旧Twitter)用のアフィリエイトサービスを提供しつづけるASPは存在し、それに対応するように知ってか知らずか、X(旧Twitter)で広告を掲載し、お金稼ぎを続けている人がいるのも事実だ。
というのも、X(旧Twitter)において違反行為があるかないか、そこまでしっかりと監視できていないのが現状で、仮にルールに違反していることが発覚しても、せいぜいアカウント停止ぐらいの「緩い」ペナルティを受けるぐらいで済むからであろう。
しかし、これはコンプライアンス的には疑問が残る状態であり、違反である以上おすすめすることはできない。
X(旧Twitter)に残されたビジネスユーズ
直接的なアフィリエイトをX(旧Twitter)で行うと、前述のとおりルールに反することとなる。そのため、X(旧Twitter)本体で稼ごうとせずに、あくまで補佐的な使い方をするのが得策だ。
補佐的な使い方とは?
例えば、ブログやホームページなどを作成し、そこでアフィリエイトなどを行うとする。そこへの呼び込みとして、X(旧Twitter)はとても有効なツールとなる。
X(旧Twitter)で直接的に広告URLを貼るのではなく、広告が多数掲載された自らのブログやホームページに人を誘導し、そこでアフィリエイトを行えば今のところX(旧Twitter)ルールに反することにはならないと思われる。
補佐的使い方の問題点
しかし、これには一点問題が残る。
あらかじめブログやホームページなどで収益体制を作っていなければ、そもそも話しとして成り立たないのだ。手軽なお小遣い稼ぎを考えている人には適さないことは明らかだ。
X(旧Twitter)よりも効率的に稼ぐには・・
さて、直接的に稼ぐ方法が絶たれてしまった今、あまりX(旧Twitter)に固執していても仕方がない。もし、お小遣い稼ぎを考えているのなら、もっと手軽で着実に稼ぐ方法がいくらでもあるので、考え方をシフトした方が良いだろう。
では、お小遣い稼ぎをするにはどのような手段がもっとも効率がよく、かつハードルも低いのか。おそらく、それは身近にあるモノを売ることだろう。
不要なモノを高値で売ろう
最も手っ取り早くお金を手にするには、身の回りにある要らなくなったモノを売るのが望ましい。
家電や家具、宝飾品にバッグや財布、スマホにパソコン、ゲーム、書籍、趣味のアイテムまで、昨今のリサイクル市場は非常に活気があり、どんなモノであっても売ることができると思って差し支えない。
もし、何か価値があるモノを持っていて、それが特段必要でもないのなら、現金に換えてみてはいかがだろうか。
では、不要なモノはどのようにして売ることができるのだろうか。いくつか、売り方について見てみよう。
フリーマーケットで売る
不用品の処分といえば、フリーマーケットが思い浮かぶ。しかし、もしお小遣いを稼ぎたい、あるいは高値で売りたいと思っているのなら、フリーマーケットは避けたほうがよいだろう。
というのも、一般的にフリーマーケットでは高額なモノは売れ残ってしまう。不用品を一気に処分しようと、非常に安い値段をつけていることもあるので、高値では消費者の目に留まることはないだろう。
また、フリーマーケットは、そんなに頻繁に開催されているものではないので待つ必要があり、参加費が高額であることも珍しくはない。場合によっては、売上も乏しく、参加費や当日の交通費、食費、雑費などを引いたら赤字になることもありうる。
フリーマーケットはお小遣い稼ぎというよりも、部屋にある荷物の一掃処分として重宝されているので、ここでは避けたほうがベターだ。
インターネットオークションやフリマアプリで売る
最近では、個人であっても、インターネットを使ってモノの売買ができるようになった。
Yahoo!オークションを代表とするインターネットオークションや、メルカリやラクマを代表とするフリマアプリを使ってやり取りするのが今のトレンドだ。
これらは、希望売却額を自分で設定できるメリットがあるが、あまり相場から外れた値段を設定してしまうとなかなか落札されないので、その塩梅が難しい。
また、インターネットオークションもフリマアプリも出品から配送まで、すべて自分でやらなければならず、例えば商品説明文の記載や梱包などは非常に手間がかかるため、手間も時間も惜しまない人にしかおすすめできない。
専門の買取業者に売る
そこで、もし不要なものを売ってお小遣いを稼ぐというのであれば、その専門の買取業者に買い取ってもらうことがおすすめだ。 買取業者を使うメリットは大きい。
手間がかからない
まずは、手間がかからないことだ。
店頭に持ち込めば大抵の場合はその場ですぐに査定が終わるし、もし近くに買取店舗がなくても、出張買取や配送買取などのサービスを利用できるところが多い。
適正な買取価格
そして、何よりも適正な値段で買い取ってもらうことが容易になったことだ。
今や買取業者は数多くあり、どこも自分のところで買い取ろうと躍起になっており、買取競争なるものが起きている。
競争になると、当然買取値の引き上げが行われ、売る側としては願ってもない傾向だ。そのため、最近では不当に安値で買い取ろうとする業者は減ってきているので、相応の値段で売りやすくなった。
また、査定は無料のところが多いため、複数の業者に査定を依頼し、一番高値をつけてくれたところに売却するといったことも可能だ。
まとめ
X(旧Twitter)を使って手軽にお小遣い稼ぎができた時代は過ぎてしまい、似たようなことが他でも起きつつある。言ってみれば副業の枠が狭まってきており、その分お金を稼ぐことのハードルが高くなってしまった。
そんなときは、まず身近にあるモノを賢く売れば、大きな収入となることを忘れないでほしいと思う。場合によっては、X(旧Twitter)で数年かけて稼げた額をあっという間に手に入れることができるかもしれないのだ。


