モンクレールは、ダウンウェアを中心に日本でも注目が集まっている世界的ブランドのひとつ。
国内正規品を凌駕する並行輸入品は、新品で購入すると安いのに買取価格はほとんど変わらないというのが特徴だ。モンクレールのダウンウェアの買取価格は3万円前後と高額だが、物よっては10万円を超えるものもある。
今回は、モンクレールの並行輸入品の買取相場と、出来るだけ高く売るコツやオススメの買取業者も合わせて紹介したい。
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モンクレールとは
モンクレールとは、1952年に創業したフランスの企業。もともとは、登山家のための装備を専門にしている企業だった。
しかし、フランス人として初めて登山に成功した、リオネル・テレイをテクニカルアドバイザーとして迎えてから転機が訪れる。その時開発した、軽量で、保温力に優れ、機能的なダウンウェアを開発してから、世界の登山家から絶大の支持と注目を浴びるようになる。
その後、パリのセレクトショップで扱われるようになってから、「クラシックでありながら流行を取り入れたファッション性の高いダウン製品」として、登山家のみならずファッションに敏感な若い世代にも注目を浴びるようになった。
現在では、「ダウンウェアといえばモンクレール」というダウンウェアの最高峰としての名声をほしいままにしている。
モンクレールといえばダウン
モンクレールがダウンウェアの最高峰といわれる所以は、その素材から語る必要があるだろう。モンクレールのダウンはすべて、フランス規格協会が最高品質ダウンであることを認めるキャトルフロコン(4Flocons)が表記されている。
最高品質のダウンのみが用いられているダウンウェアは、質の悪いダウンが少しでも入っているウェアに比べて非常に軽いのに保温力に優れているという特徴があり、真冬でもインナーはTシャツ一枚でも十分なほどだ。
モンクレールのダウンウェアを着慣れてくると、他のメーカーのダウンを着た時にそのあまりにも違いに「寒い」とさえ感じるに違いない。それほど明らかな違いがあるのだ。モンクレールは寒い冬に着ぶくれして肩がこるという人にはぜひこのモンクレールのダウンウェアを一度着てみることをおすすめしたい。
モンクレール並行輸入品について
モンクレールは、並行輸入品が出回っていてこれが国内正規品と比べて3割程度安く販売されている。
国内正規品の「モンクレールジャパン」タグ付きは人気があるとはいえ、買取価格は並行輸入品物にかなり影響されているのが現状だ。なので購入時は3割程度の差がある国内正規品と並行輸入品だが、買い取りに出すときはそれほど大きな影響を与えない。
そこで、一生ものとしてダウンウェアを買うなら、評価の高い国内正規品を購入するのも良いが、何回か着た後に買取に出す予定なら、並行輸入品を買った方がお得であるといえる。
モンクレールは高く売れる!
モンクレールのダウンウェアは、数あるブランドの中でも買取価格が20%以上と、トップクラスに高い。衣類、特にダウンウェアのようなアウターは劣化しやすいので、買った値段よりかなり安値になってしまうことがほとんどであることを考えると、買取価格20%以上というのが驚異的な数字であることが理解できるだろう。
ちなみにモンクレールは、ダウンウェア以外にもシャツやバックなども販売しているが、買取価格はあまり高くない。
モンクレールの買取相場
モンクレールのダウンジャケットがどれほどの値段で買い取ってくれるかは、当然種類や使用状況によって全く変わってくるが、ここでは人気のダウンジャケットが「比較的綺麗な状態」と想定して、どれくらいの値段で買い取ってくれるかを紹介する。値段はあくまで参考程度なのことをご了承いただきたい。
HYMALAY(ヒマレイ)
- 新品定価 185,000円
- 買取価格 30,000~70,000円
TIB(チブ)
- 新品定価 85,000円
- 買取価格 25,000~50,000円
EVEREST(エベレスト)
- 新品定価 85,000円
- 買取価格 20,000~45,000円
EVANTHIA(エヴァンシア)
- 新品定価 270,000円
- 買取価格 80,000~140,000円
VERRERIE(ヴェリエリー)
- 新品定価 280,000円
- 買取価格 80,000~130,000円
モンクレールの偽物について
モンクレールは、偽物がかなり出回っているので注意が必要だ。特に、国内正規品ではなく並行輸入品の場合偽物のリスクが大きく、本物であると確認するのも難しい。
それであなたが持っているモンクレールの並行輸入品は、実は偽物であるという可能性もあることを思いに止めていただきたい。
もし偽物を売ってしまうと別の複雑の問題が生じる可能性があるので、偽物だとわかった時点で買取をしてもらうのはあきらめよう。むしろその偽物を売った店を追求する方が良い。ほとんどの良心的な業者は誤って偽物を売ってしまっていることがわかったなら、返金してくれるはずだ。
偽物かどうかは、以下の3つから判断できるので、買取をしてもらう前に一度確かめておこう。
- 1. コミックタグ
- 2. ファスナー
- 3. ロゴ
偽物を見分けるポイント1.コミックタグ
モンクレールの内側には、コミックタグと呼ばれるイラストが描かれている。フランス語でかかれているので読むことはないかもしれないが、実はここに本物か偽物かを見分けるポイントが隠されている。
- ・イラストが不自然に鮮やか
- ・質感が柔らかすぎる
- ・コミックタグの角部分が直角(本物は少し丸みがある)
- ・服のしわなどイラストで描かれている細かい部分が抜けている。
【偽物のコミックタグの特徴】
偽物を見分けるポイント2.ファスナー
ファスナーは比較的お金がかかるので、偽物は手を抜く可能性が高い部分といえる。ファスナーで使われるブランド自体が偽物であることが多い。またモンクレール特有の「微妙なズレ」も偽物は表現しきれていないのが特徴だ。
- ・ファスナーブランドがLAMPO(ランポ)、riri(リリ)、YKK VISLON(YKKビスロン)、RACCAGNI(ラッカーニ)以外のブランドもしくはノーブランド。
- ・LAMPO(ランポ)の場合ファスナーのスライダーにズレがない。
【偽物のファスナーの特徴】
偽物を見分けるポイント3.ロゴ
偽物はロゴをコピーしているが、やはり細部に甘さが目立つ。ロゴは大体2か所あるので両方確認しておこう。
- ・縫い目が甘くガタガタしている
- ・ロゴの色の青みが強い
- ・刺繍が粗くいい加減
【偽物のロゴの特徴】
いずれにしても、本物を一度見ておかないと偽物を見分けるのは難しいので、ショップに行くときにはよく注意して本物の特徴をつかんでおくことをオススメする。
並行輸入品のモンクレールを高値で売る方法
並行輸入品のモンクレールは、高値で売ることができるがいくつかのポイントを抑ておくと、買取金額がさらに上がることがある。
サイズについて
モンクレールは世界的に人気のあるブランドなので、サイズはそれほど影響しないが、4以上のサイズになると買取価格が2~3割まで下がってしまうことがある。
涼しくなる季節に売る
ダウンウェアは季節ものの商品なので、やはり買取価格は季節によって大きく左右される。
少し涼しくなる季節に需要が増え始め、冬が終わるころには需要がほとんどなくなるので、時期を見計らって売るようにしておきたい。自分がもう着ないと思った時は、誰もがそう思っているということを覚えておこう。
10月~12月
最も高く売れる。できれば年明けまでに売るべき。
1月~2月
やや高く売れる。すぐに売るべき。
3月~8月
最安値。秋になるまで待つべき。
9月
買取価格が上がり始める。この時期から準備しておくとよい。
できるだけ早く売る
モンクレールは人気が落ちないとはいえ、やはり新しいタイプのものに人気がある。よってよほど人気のあるモデルでない限り、古くなれば古くなるほど買取価格は下がる傾向にある。
特に、2010年にモンクレールは、ロゴを小さく改良している。それで大きなロゴがついているダウンウェアは、「古い」という印象が強くなり、ほとんどの商品は査定価格が5,000円以下になってしまっている。
並行輸入品が国内正規品と変わらないことを確かめる
モンクレールは、並行輸入品も国内正規品も買取価格がほとんど変わらない。しかし中には、並行輸入品と気づくと値段を下げてくる業者がいる。そのような業者は、実際の買取価格より安値で買い取ろうと画策している可能性が高い。
それに対して、「他の業者では国内正規品と同価格で買い取りしているので値段を下げないでほしい」と交渉しよう。交渉が無理なら、買取価格が変わらない業者はいくらでもあるので、他の買取業者に変えた方が賢明といえる。
海外に販売経路を持っている買取り業者を選ぶ
モンクレールは、世界的に人気のあるブランドなので海外に販売経路を持っている買取業者は、それだけ高値で買い取ってくれる確率が高い。
流行や需要はその国によって違うので、日本では人気が落ちていたとしても別の国では人気が高く、予想以上の値段で買い取ってくれることがあるからだ。
特に並行輸入品の場合、海外に販売経路がある買い取り業者は、国内正規品より安値で買い取るということがほとんどないので、安心して買取をお願いすることができる。
メンテナンスを忘れない
ダウンウェアは非常にデリケートなので、定期的なメンテナンスを忘れないようにしておきたい。メンテナンスさえしっかりすれば、買取に影響を与えるほど質が著しく悪くなることを避けることができるだろう。
ここでは、モンクレールのダウンウェアの日常メンテナンス方法を解説する。
1.使用後のケア
ダウンウェアを使用後は必ず、直射日光が当たらない空気の通りやすい場所にハンガーで吊るしておこう。軽いからといって折りたたんでタンスにしまうと、ウェアの膨らみ部分がつぶれてしまい、保温力が弱まってしまうので注意が必要だ。
2.汚れてしまった場合はダウン専用の洗剤を
汚れてしまった時は、出来るだけ早く汚れを落とす必要があるが、強い洗剤や水分が多いと逆に質が落ちてしまうので気をつけよう。水に薄めたダウン専用の洗剤で汚れた部分を軽くふき取り、その後固く絞った濡れタオルで洗剤をしっかりと拭き取ろう。
3.洗濯よりもクリーニングを
ダウンウェアは頻繁に洗濯すると劣化してしまうので、年に1回程度で十分だが、出来ればクリーニングに出すことをオススメする。自宅でもできないことはないが、洗濯機はオススメできないし、手洗いはかなり手間がかかる上に注意しないとダウンがよれよれになってしまうことがある。
定期的に洗濯するよりもむしろ、雨の日は出来るだけ着ない、汚れたらすぐに汚れを落とすなど、洗濯しなくてもいいように日ごろのメンテナンスをしっかりとおこなう方が大切だ。
モンクレールを高く買い取ってくれるオススメの業者
数ある業者の中から、最もモンクレールを高く買い取ってくれる業者を紹介する。どれも「海外に販売経路を持っていて」「並行輸入品と国内正規品と買取価格が変わらない」店なので、モンクレールを高く買い取ってくれるはずだ。
レトロ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レトロは、中国・タイ・インド・ドバイ・ヨーロッパ・アメリカなど海外主要国の販売経路を持っているだけでなく、海外のネットショッピングも対応している買取大手のメーカー。モンクレールは、買取強化していて古いモデルのものも、状態が悪いものでも高値で買い取ってくれる。
コメ兵
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
コメ兵は創業70年の安定した老舗買取店。全国の販売チャンネルもしっかりと持っているので買取価格が安定しているのが特徴だ。商品知識もしっかりしているので、適正価格で買取をしてくれる。
コメ兵へ買取に出して、他の店が大幅に値段が高いということはほとんどないだろう。ただし、状態の悪い品物は値段が大きく下がってしまう傾向があるので注意しておきたい。
ブランディア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランディアは、幅広いブランドに対応している大手の買い取り業者。モンクレールだけでなく、部屋に眠っているブランド品などをまとめて売りたい人には特にオススメ。
とりわけモンクレールのダウンジャケットは買取強化をしていて、状態の悪い品でも高値で買い取ってくれる。海外にも強い販売経路を持っているので思わぬ高値で売れてしまうことも少なくない。
買取り業者は最低でも3社選んでおこう
ここで紹介している買取業者は全て、モンクレールの並行輸入品を高値で買い取ってくれる安心できる店だが、やはり店や査定人によって値段は上下する。1,000円や2,000円程度なら目をつぶったとしても、時には10,000円以上差がつくこともあるので、油断できない。
たいていの買取業者は、大まかな見積もりをしてくれるので、まず自分のモンクレールがどれほどの相場であるかを知っておいた方が良いだろう。
まとめ
モンクレールは、一度着た人はもう他のダウンを着ることができないというほど圧倒的な着心地感がある。誰もが認めるその質は買取価格が証明しているといえるだろう。しかし、その中でも気をつけて欲しいのは、次の点だ。
- ・10月~12月に売る
- ・海外に販売経路を持っている複数の業者に見積もりを出す
- ・日ごろのメンテナンスをしっかりとしてできるだけきれいな状態に保つ。
もしあなたがモンクレールのダウンウェアをもっているなら、一度見積もりに出して現在どれほどの価格になっているのかを確かめておくのはいかがだろうか。