今やその世界的人気を不動のものにしているブランド、エルメス。エルメスのバッグは女性の憧れの的であるが、そのさきがけ的な存在となったのがボリードである。発売当初から大人気となり、現在でもほとんど変わらないデザインが親しまれ続けている。
長年多くの女性の心を掴むボリードとはどんなバッグなのか、その特徴についてチェックしてみよう。買取相場や高価買取のコツについてもご紹介するので、ボリードをお持ちの方や不要になったボリードの処分方法にお困りの方はぜひ参考にしてみてほしい。
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エルメス ボリードの特徴
エルメスからボリードが発表されたのは1923年のことである。当初はプガッティという名前で誕生し、のちに現在のボリードという名前に変更された。プガッティは、当時のフランスの高級自動車にちなんで名付けられたと言われている。
走る宝石とも言われたプガッティは非常に美しく、その形状にボリードのデザインが似ていることが由来である。当初は旅行バッグとして利用されており、完全受注生産性のバッグであった。1982年からコレクションに再度登場し、現在は世界中の多くの女性が手に取ることができるようになった。そんな経歴を持つエルメスのボリードの特徴を、一つずつご紹介する。
世界初のファスナー付きバッグ
ボリードは、世界で初めてのファスナー付きバッグとして当時話題となった。今では当たり前のデザインだが、ボリードが誕生するまではフランスではファスナーすらメジャーな存在ではなかった。カナダの自動車についているファスナーを見たエルメスの社長がこのファスナーをバッグに取り入れたのが始まりである。
当時、フランスの移動方法のメインは馬車であった。揺れる馬車の中でバッグの荷物が飛び出てしまうという悩みを抱えていた方は多く、ファスナー付きのバッグはまさにそんな悩みを解決してくれるアイテムとして瞬く間に人気となった。
エレガントなフォルム
ボリードは楕円形のエレガントなフォルムが特徴である。女性らしい丸みのあるデザインは、ドレスアップするパーティーシーンや冠婚葬祭などのあらたまった場所にぴったりである。カジュアルなファッションにも合わせやすく、いつものコーディネートをワンランク上のものにしてくれる。
ボリードには南京錠が付属しており、そのキーを収納するカバーもアクセントの一つとなっている。キーカバーの組み合わせによって、かしこまりすぎない印象を与えることができ、日常使いにも最適な雰囲気を楽しむことも可能だ。
また、ボリードは中央のマカロン型のプレートもデザインの特徴の一つとなっている。これはオーナーのイニシャルを入れるために作られたものであった。旅行かばんとしてボリードが使われていたときの名残が、そのまま現在のデザインにも引き継がれている。
収納力、実用性の高いデザイン
ボリードの上部のファスナーは左右に大きく広げることができる。楕円形のフォルムのバッグは荷物が取り出しにくそうというイメージをお持ちの方も多いが、このファスナーの開閉口の広さを見ればそんな疑問も解決するだろう。中の荷物をすぐに探すことができ、財布や手帳、スマホなど、大切なものをなくす心配もない。
ビジネスシーンや、小さな子どもがいるときのお出かけなどでも手間取ることがなく、実用性が高いのも人気の理由の一つである。また、薄型のバッグではあるもののマチがしっかりあるので、見た目以上に荷物をたくさん収納することができる。荷物が多くなってしまう方、コンパクトなバッグを持ち歩きたいという方にも、ボリードはぴったりのアイテムと言える。
また、もともと旅行かばんだったということもあり、ボリード自体が非常に軽い素材でできているという特徴もある。ノートやタブレットを入れても負担になりにくく、長時間楽に持ち歩くことができるのもボリードの魅力となっている。
豊富なカラーラインナップ
ボリードはエルメスの定番アイテムであり、その分カラーラインナップも増え続けている。限定カラーなども話題になるが、やはり定番のカラーは根強い人気がある。豊富なカラーラインナップの中から、とくに人気のあるカラーをいくつかチェックしてみよう。
エトゥーブ
エルメスのさまざまなバッグに登場しているエトゥーブはグレーとベージュの中間色になっており、落ち着いた気品のある雰囲気を楽しむことができる。どんなファッションとの相性もよく、持つ人の年齢を選ばないのも人気の理由の一つである。カジュアルなコーディネートから、ドレスや冠婚葬祭の装いにもぴったりで一つ持っておいて困ることはない、定番のカラーである。
アルジル
エトクーブよりも明るいグレーカラー、アルジルも人気の高いカラーである。可愛らしいフェミニンな印象を与えつつ、凛とした佇まいも味わうことができる。エトゥーブは地味すぎる、しかしいろいろな場面で使えるカラーのバッグが欲しいという方には、アルジルのような絶妙なカラーがおすすめである。
アルデンヌ
アルデンヌはエルメスのブラック系のカラーの代表作である。どんなファッションにもマッチするブラックは、やはり世界中で人気だ。汚れも目立ちにくく、長く使い続けることができるというのも魅力の一つとなっている。
明るいカラーは、場合によっては非常識と思われるシーンもあるため、このようなブラックのバッグを持っておきたいという方は多いだろう。ファッションをピリっと引き締めて、大人っぽい雰囲気に導いてくれる。
エタン
濃いグレー系カラーのエタンは、エトゥーブよりもグッと落ち着いた大人っぽいカラーである。ビジネスシーンにも最適な知的なカラーになっているものの、ツイリーやチャームのアレンジもしやすい無難なカラーで、オンでもオフでもボリードを楽しみたいという方におすすめである。
ブラウン
ブラウン系のカラーも定番カラーとして人気がある。持つ人によってさまざまな印象を与えることができる。カジュアルな装いに合わせても邪魔をせず、スーツやジャケットに合わせるとレトロでおしゃれなコーディネートを完成させることが可能だ。
大きめのボリードのブラウン系カラーを選べば、男性も使いやすいほか、ブラウン系カラーのバッグは使うほどに味が出てくる。ヴィンテージライクなバッグが欲しいという方にもおすすめである。
エルメスにはこのようなグレー系、ベージュ系のカラーが豊富にそろっている。それぞれをよく見比べて、自分の理想に近いカラーを見つけていくようにしよう。
サイズによって使用用途を変えられる
ボリードには7つのサイズ展開がある。非常に豊富なサイズの中から、自分の使用用途にぴったりの一つを選ぶことが可能だ。それぞれのサイズの特徴をチェックしてみよう。
ボリード15
ボリードの中でも最も小さいボリード15は、横幅15センチ、高さ12センチ、奥行き6.5センチのかなりコンパクトなバッグである。ポーチ感覚で持つことができ、コスメ、ハンカチ、ティッシュなど、必要最低限のものを収納するのに最適だ。バッグインバッグとして使うことで、荷物を仕分けすることもできる。
ショルダーストラップが付属しているので、ポシェットのように肩からかけたり、ななめがけにして持つことが可能だ。ファッションのワンポイントになる、可愛らしいサイズのバッグである。
ボリード21
横幅21センチ、高さ15センチ、奥行き7.5センチのボリード21。こちらもかなりコンパクトなサイズのバッグだが、ボリード15よりは収納力がアップしている。スマホ、コスメ、ふたつ折りの財布くらいなら簡単に収納することができるので、ちょっとしたお散歩やパーティーなどには最適である。
ショルダーストラップを外してハンドバッグとして持てば、よりレディライクな使い方をすることができる。女性らしい品格を楽しめるサイズ感なので、パンツスタイル、ジーンズスタイルなどを大人っぽくまとめたいときにも役立てることができるだろう。
ボリード27
ボリード27は横幅27センチ、高さ20センチ、奥行き7.5センチの人気のサイズである。A5サイズの手帳を収納することができるサイズのボリード27は、デイリーユースにぴったりの収納力を誇っている。ショッピングやお出かけ、フォーマルなシーンにも利用することができる。
あらゆる場面で使いやすく、ボリードの中でも人気の高いサイズ感である。ショルダーバッグとして、またハンドバッグとして、さまざまな活用方法を見出すことができるだろう。カラーラインナップも豊富にあり、中古市場でも非常に人気が高いアイテムとなっている。
ボリード30
横幅30センチ、高さ24センチ、奥行き12センチのボリード30は、ボリードが誕生してから30周年を記念して作られた限定デザインである。ボリードの特徴でもあるネームタグ、ショルダーストラップが付属していないのが特徴で、従来のボリードよりも短いハンドル、特徴的なダブルファスナーなど、他のボリードとの違いを存分に楽しむことができる。
サイズ的にはB5ノートを収納することができるサイズとなっており、荷物が少ない方の通勤バッグとしても活用が可能。フェミニン、コンサバなど、さまざまな印象を与えることができるボリード30で特別感を演出してみよう。
ボリード31
ボリード30が限定品であるのに対して、ボリード31は通常コレクションとなっている。サイズ的にはボリード30とあまりかわりはないが、ショルダーストラップがついていたり、ハンドルが従来とおりの長さだったり、ネームプレートがついているなど、ボリードらしさを存分に楽しむことができる。
ボリード30と同じくB5ノート、手帳、タブレットなどを収納することが可能になっており、デイリーユースにちょうどいいサイズが人気である。普段から荷物が多めの方は、このボリード31がちょうどいいと感じるだろう。
ボリード37
横幅37センチ、高さ27センチ、奥行き14センチのボリード37は、A4ファイルを収納することができるサイズとなっている。ビジネスバッグとしても最適なサイズ感で、通勤通学に利用するためにこのボリード37を選ぶという方は多い。すっきりと薄型のデザインで、スーツやジャケットの着こなしの邪魔をしないのもボリードの魅力の一つである。
オンでもオフでも使いこなすことができ、実用性もお墨付きである。ボリードのサイズ選びに迷ったら、一度ボリード37をチェックしてみよう。
ボリード47
ボリードの中でももっとも大きなサイズであるボリード47。横幅47センチ、高さ35センチ、奥行き25センチとかなり大きく、旅行かばんとして活用することができる。このボリード47は男性にも人気があるサイズである。
荷物が多くなる旅行や出張、小さな子どもと一緒のお出かけの際には、収納力、デザイン性の高いボリード47が大活躍することだろう。日本国内では流通数が少なく、中古市場でも滅多に見かけることのないレアなサイズのバッグである。
エルメス ボリードの買取相場
エルメスのボリードの買取相場をチェックしてみよう。ボリードは日本国内だけでなく世界中で人気の高いアイテムである。そのため、中古市場でも値崩れがおきることがほとんどなく、安定した価格での取引が可能となっている。
買取相場はそのボリードの状態によって左右され、新品未使用品、美品、一般的な中古品、ダメージの多いボリードとジャンル分けして査定される。それぞれ定価のどれくらいの割合での買取が可能なのか、考えてみよう。
新品未使用品の買取相場
まだ箱から一度も出していない状態の新品未使用品のボリードは、定価の70%~80%程度での買取も可能である。カラーや購入時期、サイズによっても微妙に変動するが、比較的定価に近い価格での取引をすることができるだろう。
ボリードは軽くて丈夫な素材でできているが、開封の際の小さな傷なども減額対象となってしまう。もとから売却するつもりであれば、箱から出して無駄に傷つけてしまうようなことのないようにしておこう。
美品の買取相場
数回使った程度でほとんど傷、汚れのない美品は、定価の60%~70%程度が買取相場となっている。表面の傷はもちろん、底面の汚れ、ハンドル部分の汚れなどもしっかり査定されるので、事前にメンテナンスをしておくことをおすすめする。
一般的な中古品の買取相場
何度も使っていたり、購入してから時間が経ってしまった一般的な中古品は、定価の半額程度での買取となる。使用感が多ければその分買取金額が下がってしまうが、ボリードは人気アイテムのため大幅に減額される可能性は少ない。
サイズ、カラーによっても買取相場が変動しやすく、また査定基準も買取業者によってさまざまである。買取業者を比較して、より高く買取してくれるところを見つけるようにしよう。
ダメージの多いボリードの買取相場
付属品が欠品していたり、目立つ傷、シミ、汚れなどがあるアイテムはB品とみなされて、定価の10%~30%程度での買取となる。他のブランド品であれば数千円の査定となるB品でも、ボリードなら比較的高額な買取相場を狙うことが可能だ。できるだけキレイにしてから査定に出すことで、少しでも査定金額をアップさせることができる。
高く売れるエルメス ボリードの特徴
ボリードの買取相場は比較的高めになっているが、その中でも高く買取してもらいやすいもの、安い買取金額しかつかないものがある。高く売れるボリードにはどんな特徴があるのかについてチェックしてみよう。
保存状態が良い
ボリードだけでなく、ブランド品の査定金額はそのアイテムの状態によって上下する。新品未使用品に近いものほど高い金額がつき、ダメージが多くなれば査定金額は低くなる。
使用感のあるボリードでも、汚れをキレイに取り除き、金具の指紋も拭き取り、内側やポケットもキレイにしてから査定に出すことで、少しでも買取金額を上げることは可能だ。買取業者が買取したあとのメンテナンスの手間を省き、スタッフからの心象を良くすることも大切である。
購入してから間もない
ボリードは歴史のあるバッグであるが、古いものほど買取金額が高くなるというケースは非常に稀である。多くの場合は、購入してから間もないキレイな状態のものの方が高価買取となる。とくに限定カラーや新色の場合は、発売後すぐに売り切れてしまうこともある。このタイミングで買取に出せば、より定価に近い価格での取引が可能となる。
長期間自宅で保管していると、使用した回数は少なくてもレザー部分の劣化や、におい、日焼けなどのダメージが蓄積してしまう。不要だと判断したボリードが自宅に眠っている場合は、早めに買取の準備を進めていくようにしよう。
人気のあるカラーやサイズ
ボリードはカラーバリエーションもサイズ展開も非常に豊富である。この中でも、人気のあるカラー、サイズのものは、買取相場よりも高い金額での取引が可能になる。派手なカラーは若い女性には人気があるが、年配の女性やビジネスシーンでも使いたいという女性からは不人気であるため、やはりベーシックなカラーの方が中古市場での価値は高い。
また、サイズはB5ファイルやA4ファイルが収納できるサイズが人気だ。しかしコンパクトなバッグも需要が高いため、カラーによっては高価買取となる。大きすぎるバッグは中古市場では人気がなく、状態が良くてもあまりいい価格で取引ができないケースが多い。
付属品がそろっている
ボリードを始め、エルメスのアイテムは購入するとさまざまな付属品がついている。外箱、収納するためのカバー、レインカバー、保証書、さらにボリードであればショルダーストラップ、鍵、キーカバーなどである。これらの付属品が一つでも欠けていると減額対象となるので注意しよう。
外箱やカバーなどはなくても買取価格に影響しないという業者もあるが、保証書の有無は重要である。また、ショルダーストラップ、鍵、キーカバーなど、バッグの使用感、デザインに関わるアイテムが欠品している場合はかなり大幅な減額となり、B品とみなされることもある。できるだけ購入時に近い状態にしてから買取査定を申し込むようにしよう。
高価買取業者の探し方
エルメスのボリードは、買取業者を慎重に選ぶことで高価買取を実現することができる。ブランド品の買取実績、エルメスの買取実績が豊富にある業者を選んで査定を申し込もう。
また、一つの業者だけでなく複数の業者に査定を依頼して比較することも大切である。一括比較サイトを利用すれば、まとめて複数の人気の業者の査定結果を受け取ることも可能だ。すぐに査定結果が知りたい、買取業者を見つけるのが面倒、複数の店舗を回る時間がないという方は、ぜひ利用してみてほしい。
まとめ
エルメスの中でも定番で人気のあるバッグ、ボリードについてご紹介した。発売当初から今まで変わらないデザインで多くの女性を魅了し続けているボリードは、中古市場でも人気が高く、価買取を狙うことができる。
自宅に不要になったボリードがあるという方は、ぜひ買取査定を申し込んでみてほしい。高価買取のコツや買取業者の選び方を考えて、よりお得な取引ができるようにしていこう。
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