エルメスのバッグを売買する時、取引相手とのコミュニケーションを円滑にするためにも、多くの人が型番や品番、商品名を把握したいと考える。
またメルカリやヤフオク、フリルといったブランド品を個人売買できるサービスが増えた近頃では、出品時のタイトルなどを決めるために、エルメスバッグの品番や命名規則などに興味を持つ人も増えているようだ。
今回は、エルメス(バッグ)の商品情報を確認する上でも欠かせない存在とも言える命名規則と、品番・型番に関する意外な実態と調べ方を徹底解説していきたい。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
エルメスのバッグには品番・型番がない
さまざまなシリーズ・ラインのバッグが発売されているエルメスには、なんと品番や型番が存在していない。こうした実態のあるエルメスのバッグの売買をする場合は、商品名の中に入ったキーワードを使って情報検索を行う必要がある。
商品名に全情報を入れるエルメス製品
エルメス専門店のサイトを見てみると、商品名の中に一般の皆さんでもわかりやすいレベルで下記のようにシリーズ名、サイズ、材質、色などの情報が入っていることに気付かされる。
- ・エルメス バーキン30 黒 リザード ゴールド金具
- ・HERMES ケリー32 アメジスト ポロサス ◯R刻印
- ・エルメス オータクロア45 フィヨルド
命名規則がわかれば商品検索も上手くなる
こうした形でたくさんの情報の入るエルメスの商品名は、その命名規則とも言えるルールを把握することで、より良いバッグと出逢いやすくなる。
またその中には、高額査定に欠かせないキーワードも入っているため、エルメスバッグの特徴を理解する上でもこれから紹介する法則性への理解を深めておくことが理想と言えるだろう。
エルメスの命名規則に含まれる要素1 シリーズ名
エルメスバッグの商品名のトップにくるのは、当然ブランド名となる。次いで記載されるキーワードは、バーキン、オータクロア、ケリーといったバッグのシリーズ名だ。
買取市場における流通量が非常に多いエルメスの場合、これから紹介するライン名で商品紹介ページを作る買取業者もたくさん存在するため、それぞれの特徴を頭に入れておくことも効率的なコレクションに繋がると言えるだろう。
バーキン
イギリス人歌手のジェーン・バーキンに由来する「バーキン」は、エルメスを代表する人気シリーズだ。全世界の女性が憧れるバーキンは、中古ブランドバッグ市場においても価格の高騰と人気が過熱し続けている。
またバーキン市場にはパーソナルオーダーによって作られたバッグもたくさん流れているため、個性的なバッグを求める皆さんにも満足できる商品が多いシリーズと言えそうだ。

ケリー
1936年に登場したケリーバッグは、モナコ王妃が愛用したことで世界的に有名になったブランドだ。内縫いと外縫いによって2つの顔を持つケリーでは、カジュアルからビジネスシーン、フォーマルな場所まで幅広いところで活躍できるバッグを取り揃えている。
サイズについても4種類の展開となっているため、自分のライフスタイルに合ったバッグと出逢いやすいラインナップと捉えて良いだろう。

ボリード
女性らしいフォルムが人気のボリードは、ファスナー付きバッグの先駆け的存在だ。ファスナー自体が存在しない時代のヨーロッパで生まれたボリードは、バッグの荷物が外に飛び出ないという機能性と革新的なデザインによって、またたく間に当時の女性たちの心を掴んだようだ。
こうした形で使い勝手の良さでも定評のあるボリードには、ポシェットやポーチとしても使える15〜47サイズまで7種類の大きさが用意されている。
ガーデンパーティ
エルメスやケリーバッグと比べて遥かにリーズナブルなガーデンパーティは、その名のとおり園芸用品の収納目的に考え出されたデザインのバッグだ。このシリーズの中で人気の高いトワルアッシュは、デニムファッションなどとも相性の良いコットンキャンバス素材の商品となっている。
またトワルオフィシェについては一色の色で織られた生地を使っているため、布素材のブランドバッグを求める皆さんにもさまざまな選択肢のあるシリーズと捉えて良いだろう。
ピコタンロック
丸みを帯びたピコタンの進化系であるピコタンロックは、丸みを帯びたフォルムが魅力のレザートートバッグだ。エルメスの中で最も可愛らしいピコタンロックは、価格がリーズナブルという理由もあり、多くの若い女性が興味を示す話題のシリーズとなっている。
また大変柔らかいレザーを使っているこのシリーズは、硬めの本革を用いたバーキンなどと比べて友人とのランチなどのちょっとしたお出掛けに持っていきやすい存在になりそうだ。
エブリン
斜めがけもできるエブリンは、3サイズで展開しているショルダーバッグだ。外ポケットがなくショルダー調整のできないエブリンは、最もシンプルなだけあって価格も大変リーズナブルだ。これに対してショルダー調整機能と外ポケットの付いたエブリンについては、身長の高い皆さんでも使える便利さがある。
エルメスの命名規則に含まれる要素2 バッグの大きさ
エルメスの商品名の中で3番目にくるのは、25・30・35・40やTPM、PM、GMといった英数字だ。これらのキーワードは全て、エルメスバッグのサイズをあらわしている。
数字で大きさをあらわすシリーズ
エルメスを代表するバーキン、ケリー、ボリードといった商品の場合、シリーズ名の後にサイズをあらわす数字が付くルールとなっている。例えば、これらのシリーズの中で最も小さいバッグについては、「バーキン25」、「ケリー25」、「ボリード27」という形で紹介されている。
英字で大きさをあらわすシリーズ
ピコタン、ヨッティング、エブリン、ガーデンパーティーといったシリーズは、PM・MM・GMもしくはTPM・PM・GMといった英字を使ってサイズをあらわすルールとなっている。
この表記方法は、エルメスと並んで人気の高いルイヴィトンと非常によく似ている。実際の買取専門店のサイトでは、「エスメス ガーデンパーティーTPM」や「エスメス エールバッグMM」といった形の商品名でバッグの買取実績の紹介や販売が行われている。
エルメスの命名規則に含まれる要素3 材質・カラーバリエーション
多彩な革素材とカラーバリエーションは、エルメスならではとも言える大きな魅力だ。
例えば、最も人気の高いバーキンに使われる皮素材には、黄色系だけでも15種類を遥かに超える種類がある。また素材によっては、その年代のエルメスを象徴するものも多く存在しているため、このブランドに希少性と買取相場が非常に高い商品がたくさんある実態も納得できると言えそうだ。
ここでは、商品名や商品情報に掲載されることも多いエスメスならではの材質やカラーバリエーションについて、その一部をご紹介していこう。
自然な型押し素材
自然な風合いで人気の高い材質として、トゴ、フィヨルド、エバーカラー、トリヨンクレマンスなどの種類がある。
程よい目の大きさと適度な柔らかさを兼ね備えたトゴは、フォーマルなシーンに最適な黒89だけでなく、トープ16、アイボリー系のクレといった色に使われる材質となっている。
これに対してカジュアルバッグの素材としても定評のあるフィヨルドは、ピンクに近いトスカK5やブラッドオレンジを意味するサンギンヌ9Mといった明るめのカラーに使われることの多い材質となるようだ。
加工を行なった型押し素材
このカテゴリに含まれる材質の中には、プレス加工を施したヴォーエプソン、ヴァッシュトレッキング、カントリーなどがある。
2003年の登場から抜群の人気を維持するヴォーエプソンは、春夏モデルらしいジョーヌドール9VやスフレC9、ライム9Rといった明るいカラーだけでなく2011年秋冬モデルのエタン8Fなどにも使われる材質となっている。
スムーズな素材
レザーならではの触り心地も楽しめるスムーズな素材として、スイフト、ヴァッシュ、シッキム、バレニアといった10種類を遥かに超えるレザーが用意されている。雌牛レザーのヴァッシュは、ナチュラルとブラックの2色のみでの展開となる特殊な材質だ。
表面加工を施さないヴァッシュには、とても傷が付きやすいデリケートな特徴がある。しかし長く使えば時間とともに上質な革らしい風合いが深まる利点もあるこの材質は、エルメスコレクターの多くに愛される存在となっている。
その他の素材
幅広いレザー素材を使うエルメスには、バックの印象を大きく変えるヴォートロイカ、グリズリー、ヴォーベロアといった種類もある。ハラコやヌバックと呼ばれるこれらの革には、比較的ベーシックなデザインの多いエルメスバッグに退屈な印象を覚える皆さんでも十分に満足できる個性がある。
またクロコダイルやオーストリッチといった個性の強い材質とも好相性のエルメスデザインには、革の良さを潰さない謙虚さもあると捉えて良いだろう。
現行コレクションにはない廃盤となった素材
リセ、ヴァッシュリエジェ、アルデンヌといった材質については、限られたコレクションのみでの販売や廃盤となった理由により、高価買取に欠かせない希少性を兼ね備えた位置づけとなっている。
中には、後継素材の登場により廃盤となってしまったレザー素材もいくつかあるため、デザイン的には定番が多いエルメス市場においても買い時・売り時は存在すると捉えて良さそうだ。
材質よりもカラー表示
当ページのテーマとなる命名規則に話を戻すと、一般的な買取業者の多くは商品ページにレザーの材質ではなくカラーを商品名に並べていることに気付かされる。
しかしエルメス買取や販売に力を入れる専門店では、このブランドのカラーチャートや素材のバリエーションを解説する専用ページを用意しているため、こうしたサイトを上手に活用すれば商品名から素材を調べることも可能と言えそうだ。
エルメスの商品名を調べる際に使えるサイト
最後に、エスメスバッグの売買に欠かせない命名規則の勉強にも役立つ、5つのおすすめサイトをご紹介していこう。
高価買取専門店 MARUKA
https://www.7-7maruka.com/goods/hermes/color-variation/買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド買取専門店のMARUKAのサイトでは、エルメスのカラーバリエーションと材質のわかる大変見やすいチャートを用意している。このページを確認すれば、その材質が登場した年や類似の色についても簡単に調べられる。
またカラー見本素材の写真も掲載されているため、命名規則に書かれた色情報の確認だけでなく質感からエルメスバッグ選びをする皆さんにも使い勝手の良いページとなるだろう。
エルメス専門ブティック LECRIN
http://www.lecrin.jp/material.html※素材バリエーション
http://www.lecrin.jp/color.html※カラーバリエーション
エルメス専門店のLECRINでは、素材とカラーのそれぞれについて専用ページを用意している。見本が大変大きく表示されたこのページをチェックすると、商品写真ではわからないレザーの細かな違いも把握しやすくなる。
またそれぞれのレザーについて、質感や登場年代などの情報も書かれているため、自分の愛用品に関して知識を深める上でもより良い内容になると言えそうだ。
BUYMA
https://www.buyma.com/contents/hermes/※ファッション通販サイト・ソーシャルショッピングサイト
海外ファッション通販サイト・BUYMAの中にあるエルメス商品の紹介ページには、それぞれのシリーズの簡単な説明とサイズがわかりやすい表でまとめられている。このページで気になるラインのサイズ番号を選択すれば、自分の欲しい大きさからエルメスバッグの中古販売価格などを確認できる。
また同ページ内には人気の高いスカーフや手帳、財布を紹介するタグも用意されているため、「エスメスにはどんなシリーズがあるのか?」や「エスメスの基本的なラインナップを知りたい」といった皆さんでもストレス無く欲しい情報を入手できると言えそうだ。
エルメス公式オンラインブティック
http://japan.hermes.com/?&xtor=AL-100093※ショッピングサイト
定番商品以外の比較的新しいラインに興味がある人は、エルメス公式オンラインブティックのサイトを確認してみよう。キーワード検索もできるこのサイトには、バーキンやケリーバッグといった定番商品の掲載は行われていない。
しかしヴェルー チェンーミニやオプリなどの並ぶこのサイトに目を通せば、エルメスの中古市場では遭遇しにくい個性的なバッグとの出会いも可能になると言えそうだ。
まとめ
商品検索に欠かせない型番のないエルメスのバッグには、商品名の中にたくさんの情報を並べるこのブランドならではの配慮がなされていると言えそうだ。また一般的なブランド買取店の多くは、この命名規則に合った形で商品情報を記載しているため、エルメスの場合は型番が存在しなくても買い物や売却の際にコレクターが不便に感じるケースは非常に少ないと言えそうだ。
ブログカードがロードできませんでした。

