単身引っ越し者の悩みといえば、引っ越し業者選びではないだろうか。荷物は少ないが大型の家財がある場合、自分で運搬するのはまず不可能だ。費用が会社から支給される場合もあるが、できるだけ料金をかけず簡単に引っ越しを完了させたい。しかし、どの業者を選べばいいか経験者に聞いても意見は千差万別だろう。
そういう方に選択肢に入れてほしいサービスがある。それは、ヤマトホームコンビニエンスの提供する「家財おまかせ便」という仕組みだ。
今回は、家財おまかせ便のサービス内容と、単身引っ越し者にこのサービスをおすすめする理由を徹底解説していきたい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
引っ越しにも使える!家財おまかせ便とは?
家財おまかせ便とは、ヤマトホームコンビニエンスが提供する大型家電やタンスなどの家財を一つから宅配する仕組みのことであり、平成26年9月1日に最新リニューアルされている。メルカリなどの中古家財の売買に利用できるほか、単身引っ越しにも使い勝手がいいと話題のサービスだ。
そもそも、「宅急便」とはヤマト運輸の宅配便のことだけを指し、他の企業の宅配サービスは正しくは宅急便とは呼ばない。この商標を登録しているのは親会社のヤマトホールディングスだ。家財おまかせ便は、厳密にいうとヤマト運輸の子会社のヤマトホームコンビニエンスが提供している。
家財おまかせ便の特徴
家財おまかせ便の特徴を見ていこう。
少ない荷物ならお得
家財おまかせ便を使うメリットといえば、少ない荷物なら割安で利用できる点だ。他の引っ越しサービスは、繫盛期を外した5月から2月の引っ越しであっても平均3万円が相場だ。これは荷物が少ない場合でも同じことが言え、例えばベッド一つ運びたいだけという方には優しくないお値段になる。これだと今のベッドは処分して、新天地で新しいベッドを購入するほうが結果的にお得になる場合もあるのだ。
しかし、今のベッドが気に入っているならもちろん捨てたくはないだろう。こんな時に使うといいのが、今回おすすめする家財おまかせ便だ。ベッド一つなら税込で16,254円で輸送できる(東京都内から同じ東京都内への輸送・簡易型シングルベッドの場合)。相場の約半額で利用できるなら利用しない手はないだろう。
梱包おまかせ
梱包はヤマトのスタッフが全てその場でしてくれるので、こちらで特に気を付けることはない。あえて言うなら、物を出しやすいように部屋の中を片付けておくことぐらいだろう。壊れやすい物は、心配なら自分で完璧に梱包しておくと安心だ。
また、お届け先で希望の場所に家財を配置してくれ、そこで出た梱包材も持って帰ってくれるという至れり尽くせりのサービス内容だ。これなら本当に、自分たちですることは何もないと言えるだろう。
電話一本でお伺い
申込の方法は二通りある。電話か専用ホームページからの申込だ。ホームページからだと家にネット環境のない方が、家財おまかせ便を使えなくなってしまうこともある。電話からなら確認事項が漏れることもないだろう。
一つ注意したいのが、当日引っ越しを思い立っても当日予約当日配送は原則していないということだ。
また、当日の再配達もしていない。もちろん電話よりホームページからのほうがいいという方は、家財おまかせ便の公式ホームページから申し込むことができる。
- TEL
- 0120-008-008 (受付時間は8:00~21:00で年中無休)
- 公式ホームページ
- http://www.008008.jp/contact/
お届け予約が使える
そして、とても便利なのがお届け予約が使える点だ。指定日を予約することができるので、引っ越しを完了したい日にちまでに確実に引っ越しを完了することができる。家財おまかせ便は、一日を4つの区分(午前中・12時から15時・15時から18時・18時から21時)に分けて考えており、希望の時間帯を指定することで受け取り損なうことがなく、お互い良い結果となる。
ちなみに、早く配達してほしい場合は18時までに申込すれば翌々日に届けることも可能だ。逆に配達希望日に少し間がある場合でも、最大7日間前なら予約を受けている。早めに予約を入れてゆっくりと新居の準備をすることも可能だ。
サービスは全国で対応
家財おまかせ便のサービスは日本全国エリアで対応している。しかし一部例外地域もあり、公式ホームページで確認が必要だ。
参考:http://www.008008.jp/transport/kazai/time/
先ほどご紹介した「一日を4分割する時間指定」の場合と「一日を3分割(午前中・12時から18時・18時から21時)で時間指定する場合」とでは、対応可能エリアも違ってくる。特に赤字で書かれているエリアは届けることはできるが、追加料金5,000円が発生するエリアとなっており、注意が必要。自分が利用したい地域がサービス対象かどうかわからない場合は、電話で問い合わせてみよう。
- TEL:0120-008-008 (受付時間は8:00~21:00で年中無休)
荷物追跡サービス付き
そして、安心の荷物追跡サービスも付いている。荷物追跡サービスは、荷物に番号を割り当ててそれをネットの専用ページから検索することにより、自分の荷物の配送状況が分かる仕組みだ。配送状況が確認できる荷物追跡サービスは、大型の家財を運ぶ時には必ず付いていて欲しい機能だろう。ヤマト運輸の宅配サービスは一般的にこの仕組みが取り入れられており、この仕組みがあるからヤマト運輸を利用する人も少なくない。
家財おまかせ便では、今荷物がある土地の名前など正確な進行位置までは検索できないものの、「発送」「作業店通過」「配達店到着」「配達完了」などの言葉で表示される。なかには「持ち戻り」という言葉もあり、このケースは営業時間内にドライバーが届けることができなかったり、届け先住所の間違いなどで指定日に荷物を届けることができなかった場合に使われる。
このように自分の荷物の状況が確認できれば、第三者(例えば転勤先の会社や転居先の大家さんなど)に引っ越しの状況を説明しやすい。こういった様々なメリットがあり、家財おまかせ便は選ばれているのだろう。
家財おまかせ便の対応サイズと料金
ここからは、肝心の配達可能サイズとそれにともなう料金設定を確認していく。
家財おまかせ便では家財を大きさでランク分けしている。このランクの測定方法は荷物の「高さ+幅+奥行の3辺合計」で決定する。一番小さいssランクは、この3辺の合計が80㎝のものから配送可能。家電だと電話機くらいの大きさだ。また、一番大きいランクのgランクは3辺合計が450㎝までになっている。この3辺の合計が450㎝というとだいたい大型ソファーくらいの大きさだ。
3辺合計が400㎝を超えるfランクgランクの荷物はホームページからの予約が不可なので、電話からのお問い合わせのみとなる。ホームページからの予約が可能なのは3辺合計が350㎝までのeランク商品までだが、それでも一般家庭にある冷蔵庫やタンスなどはだいたいカバーできるのでそんなに不便に感じることはないだろう。
ランク表 3辺合計(㎝)
- ss ランク:80まで
- s ランク:120まで
- a ランク:160まで
- b ランク:200 まで
- c ランク:250まで
- d ランク:300まで
- e ランク:350まで
- f ランク:400まで
- g ランク:450まで
また、配送できる重さの限界もあり100㎏までは表示された料金で良いのだが、100㎏を超えると別途料金が発生する。
重さ料金例
- 101㎏から120㎏:追加料金10,000円
- 121㎏から140㎏:追加料金15,000円
- 141㎏から150㎏:追加料金20,000円
- 150㎏以上の荷物は配送不可
料金確認の方法
ホームページから料金を簡単に算出することができる。公式ホームページのらくらく料金検索を利用しよう。
参考:https://form.008008.jp/mitumori/PKZI0100Action_doInit.action
家財を運び出したい地域と、届けたい地域の両方を記入することで料金の目安がランクごとに確認できる。一例として東京都から千葉県で家財おまかせ便を利用する場合で検索してみた。価格は全て税込表示だ。
(例)東京都から千葉県の配送料金
- ss ランク:1,512円
- s ランク:2,160円
- b ランク:3,132円
- a ランク:4,320円
- c ランク:7,398円
- d ランク:10,746円
- e ランク:16,254円
- f ランク:22,950円
- g ランク:29,646円
冒頭で「引っ越しの一般的な相場は約3万円」だと話したが、家財おまかせ便だと一番大きいgランクでも相場よりお得だということが分かった。では、遠距離の場合はどうだろうか。
(例)東京都から鹿児島県の配送料金
- ss ランク:2,052円
- s ランク:2,700円
- a ランク:4,212円
- b ランク:6,912円
- c ランク:12,798円
- d ランク:19,170円
- e ランク:29,538円
- f ランク:39,906円
- g ランク:51,894円
cランクまでなら距離による料金の差はそこまで大きくない。cランクといえば3辺合計が250㎝まで、一般家庭の家財で言うと全自動洗濯機や子供用の勉強机などが該当する。これらは個人で東京から鹿児島県まで輸送するのはなかなか骨が折れる作業だろう。ガソリン代だけでもかなりの費用がかかる。家財おまかせ便を利用する価値は十分にありそうだ。
支払い方法
ここで料金の支払い方法を確認したい。原則として荷物を取りに来た際に現金で支払いをすることになっている。着払いは受け付けていない他、電子マネーやカード払いもできないので、手元に現金を用意しておかなければいけない。代金引換サービスもあるにはあるのだが、法人向けなのでほとんどの方は使う機会がないのではないかと思う。
届けられない物・注意点
料金とサイズが配達可能でも、以下に該当する物は配達不可だ。
最大の長さが250㎝を超える物
これは配達に使うトラックが小型の2トントラックだった場合、荷台の長さが最大でも4メートル超までというのも理由かと思われる(メーカにより差がある)。スタッフが中で移動するスペースも考えると、これ以上のサイズは物理的に厳しいだろう。
天地が決められたもので高さが200㎝を超える物
冷蔵庫のように天地が決められているものは横に寝かせることができない。これも荷台の大きさを考えると仕方がない条件だ。
壊れやすい物
ガラスでできた水槽や仏壇など繊細で壊れやすいものに関しては製品に対しての保証が難しい。これらの運搬を拒否する理由としてヤマト側は「該当運送に適する設備がないため」としている。これらの繊細な製品を完璧に壊さず長距離移動するにはかなり厳重な梱包や輸送手段が必要だ。
その他は、楽器(ピアノ・チェロ・コントラバス等)や美術品(壺・絵画・屛風・貴金属類)など一品が50万円以上する物が該当する
安全性が確保できない物
バッテリーのついた電動自転車なども配送不可だ。しかしバッテリー部分だけを取り外せば配送可能になるので、細かいところは電話で問い合わせるのが確実だろう。
衛生面で輸送できない物
使用済のおまるや簡易トイレも配送はできない。しかしこれらは未使用であれば配送できるため、購入後に使うことなく押入にしまっていて、転居先で必要になる場合などは家財おまかせ便を使うことができる。
その他の注意点
階段などがありスタッフによる搬入作業が極端に難しい経路だと、追加料金が発生する場合がある。二階にあるベッドを運ぶのに階段から降ろせない場合などは二階の窓から外に出すことがあるが、このケースは追加料金が発生することが多い。不安な場合は事前に確認しておこう。
使用するときの流れ
家財おまかせ便を利用する時の流れをご紹介したい。
- 1.まず専用ページを使い料金を確認する。
- 2.電話または公式ホームページから申し込む
- 3.スタッフが荷物を引き取りに来る。このときに料金を現金で支払う
- 4.指定日に搬送完了。荷物を受け取り、配置と梱包材の回収はスタッフにまかせる
利用者のすることと言えば、現金を用意することくらいだ。その他として、運びたい物が冷蔵庫の場合には前日にコンセントを抜いておくことや、タンスなどの中身は空っぽにしておく、エアコンなど建物自体に取り付けられている物は、外して運び出せる状態にしておくなどがあげられる。
また、パソコンなどのデータはあらかじめ各自でバックアップを取っておくことをおすすめする。万が一データが消えてしまっても復旧をヤマトに請求することはできない。しっかり自分で管理したい。
オプションサービスが充実
実は、家財おまかせ便にはオプションサービスが存在する。一人では大変な家具の分解・組立もこのオプションサービスの中にあるのでチェックしたい。
- ※以下、税抜価格表示
- ・家具の分解「3,000円」、家具の組立「4,500円」
- ・ベッドは組立も「3,000円」。ただし二段ベッドの場合は分解、組立ともに「4,500円」
- ・電動ベッド分解、組立ともに「9,000円」
- ・エアコン取り外し「8,000円」、エアコン取り付け「12,000円」、セットなら「19,000円」
- ・テレビ配線取り付け「3,000円」
- ・照明取り外し「1,500円」、照明取り付け「3,000円」
- ・家具の吊り上げ、吊り下げともに「10,000円」
その他、到着時間を一時間以内に指定するジャストオンタイムなどが存在する。無理だと思っても相談してみる価値はありそうだ。
まとめ
ヤマトといえば、日本の運送業界では一二を争う有名企業だ。長年にわたり積み上げてきた実績があるにもかかわらず、こうやって新サービスを提供し続けている。
家財おまかせ便は以下のような方におすすめしたい。
- ・大型の家財を少量移動させたい
- ・時間帯を指定したい
- ・信頼できる会社に任せたい
- ・オプションサービスを利用したい
- ・追跡サービスを利用したい
- ・簡単に見積もりを出したい
- ・早めに運びたい
これらの希望を持った方なら、家財おまかせ便が一押しだ。ヤマトのお問い合わせ窓口はフリーダイヤルなので、お問い合わせだけでもしてみると良さそうである。


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