ヤフオクでは、テレビ、電子レンジ、掃除機など、ありとあらゆる家電が安く大量に出品されている。売る側にとっては使わなくなった家電をそれなりの値段で引き取ってもらうことができ、買う側にとっては店頭ではありえない安さで家電を手に入れることができるため、ネットオークションでは取り引きが盛んなジャンルである。
ネットで家電を売買するのはお互いにとって便利ではあるが、しかし、取り引きでは家電ならではの気をつけなければならない点もあるので注意が必要だ。
この記事では、ヤフオクで家電を売買する際に起こりえるトラブルについてまとめた。取り引きでの失敗や問題を避けるために、どんなことが課題となるのかを押さえておこう。

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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
メーカー保証トラブル
ヤフオクでの家電の売買で最も多いのが、保証に関するトラブルだ。一般的に、家電量販店や、オークションではない正規のネット販売で家電を購入した場合、購入日から一定期間、自然故障なら無料で修理することを約束する保証書が渡される。この保証書をめぐってトラブルになるケースが、ヤフオクなどのネットオークションではよく見られる。
保証がつかないことで起きるトラブル
基本的に、保証書には購入者の名前が記入されているので、他人が使用することはできないことになっている。そのため、ヤフオクなどで買った家電には、メーカー保証がつかないことになる。ただし、無記名の保証書だった場合には、メーカーによっては対応してくれる可能性がある。
ヤフオクやメルカリなど、多くのネットオークションで「未記入の保証書がついています」という紹介のついた商品が出品されているのはそのためだ。保証書がついている商品は安全性が高いとして、高めの値段が設定されていることもある。
しかし、未記入の保証書が付いていたからといって、本当にメーカー保証ができるとは限らない。その保証書で本当に保証が受けられるのかを出品者によく確認しないで落札すると、故障した際に保証が効かず、あとで痛い目にあうことになるかもしれない。
実際に手元に届いてみたら故障しており、他の出品されている商品よりも高い金額で落札したのに、修理費まで出さなければならないことにもなりかねない。
出品者側のリスク
また、保証書が付いていることを商品の付加価値として値段に反映させていた場合、出品者にも責任が及ぶ恐れがある。保証書がついていたのに保証を受けられなかった、説明と違うということで、落札者側から返金を求められることもあるからだ。
保証書がついていれば少し高く売れるかもしれない、と考えていても、実際に保証を受けられなければ高く売れたとしても後々面倒なことになる。保証書がある場合は記入されているのか無記入なのかを明記し、実際に保証を受けられるのかどうかを確認してから出品するのが、トラブルを避けることにつながる。
情報家電のトラブル
ヤフオクをはじめ、たいていのネットオークションサイトでは、洗濯機や冷蔵庫などといった生活家電のほか、iPhoneやパソコン、タブレットなどの情報家電も売買されている。欲しい機種が定価で安く買えるとあって人気の取り引きだが、ここでも様々なトラブルが起きている。
iPhoneを買うときのトラブル
ヤフオクでは、最新機種や古い機種まで幅広い種類のiPhoneが取り引きされているが、使うことができないiPhoneが多く出品されていることがままある。iPhoneを店頭で購入する際には、本体の料金の支払い方法を分割払いか一括払いの2種類から選ぶことができる。
分割払いにした上で、残債を払わずにいた場合、その端末はiPhoneとしての機能を停止されてしまい、通話やネットなどが使用することができなくなってしまうのだ。こうした使用できないiPhoneのことを、赤ロムと呼ぶ。
落札者の中には、携帯端末の機能ではなく修理などを目的とし部品のみを必要とする人もいるため、出品者側も最初から「この商品は赤ロムです」と紹介している場合が一般的である。
ちゃんとiPhoneとして使用する目的で商品を探しているのであれば、まずは出品内容にしっかりと目を通してから入札するのが大事だ。また、もし赤ロムと表記されていなくとも、あまりにも安すぎる値段で出品されている場合や、商品説明が不十分であると感じるような場合には、出品者が偽っている可能性があるので注意が必要となる。
出品者が起こしがちなトラブル
出品者が気をつけなくてはいけないのが、出品する前にiPhoneのアクティベーションロックを忘れずに外しておくことだ。アクティベーションロックとは、いわゆる「iPhoneを探す」機能のことで、盗難防止の効果がある。
これがオンになったまま落札者の手元に渡ると、iPhoneに以前の使用者の情報が残ってしまうため、落札者が出品者のApple IDとパスワードを入力しなければならなくなってしまう。
また、情報家電を売る際には出品前にデータを初期化して自分の情報を消し去る必要があるが、パソコンの場合、専用のデータ抹消ソフトを使用して完全にデータを消去しなければならない。
これ以外の方法で消去した場合、何らかの手段でデータを復元されてしまう恐れがあるからだ。完全にデータを抹消し、工場出荷状態まで戻しておかなければ、落札者の手によって自分の個人情報を見られてしまう事態になりかねない。
買取業者に相談してみる
こうした個人情報の流出が心配だが、パソコンやソフトの知識がなく、ちゃんと情報を消せるか不安な場合には、ネットオークションではなくじゃんぱらやカウモバイルといった、iPhoneやパソコンなどの情報家電の買取や販売を専門としている業者に頼むのも一つの手だ。
買取価格
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許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
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対策
ヤフオクやメルカリ、フリマと言ったネットでの取り引きはどうしても素人同士のやりとりとなるため、プライバシーの保全や情報の確保については甘くなってしまうことも出てくる。専門の業者では、ウェブサイトにデータの消し方などを簡単に紹介してくれているところもあるので、売却時に個人情報が漏れてしまう心配はない。
さらに、こうした買取業者では事前にいくらくらいの値段で売れるのかを無料で見積もりしてくれるところもある。買取業者からのお墨付きがあれば、ヤフオクで出品する際に他の商品よりも高く売ることができる。
ヤフオクの補償のトラブル
ヤフオクには、プレミアム会員のみが利用することができる全部で10種類の補償サービスがある。出品・返品補償や盗難補償、電子デバイス災害補償など、幅広く対応しているが、全ての補償が全ての商品に適応されるわけではない。ここでは、出品者と落札者が陥りやすい補償のトラブルと、それぞれの補償の注意点を紹介する。
修理補償で気をつけなければならないこと
保証書があるかないかで、補償費が大きく変わる。落札した商品の保証書があり、なおかつ保証開始から3年以内にメーカーによる修理をしてもらった場合であれば、修理費用を全額負担してもらえるが、保証書がない場合、修理費用の半分は自分で負担しなくてはならない。
このことを知らずに保証書のついていない商品を落札した場合、故障した時に思わぬ金額を払うことになるケースもある。そうなってから出品者と落札者との間でトラブルになることもあるので、補償に何が必要なのかを事前に調べておくことが必要だ。
その他の買取業者などの補償サービス
カウモバイルやじゃんぱらといった買取業者を利用した場合では、ヤフオクのような購入後の様々な補償サービスはあまり見かけないところのほうが多い。
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対策
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対策
初期不良チェックを丁寧に行なっているため、購入後のトラブルは少ない。家電を買い取ってもらった場合でも、適正な価格で買い取ってもらえる上に引き渡す際の故障などの心配がないため、より安全に取り引きができる。
トラブルにならないために
ヤフオクでトラブルに巻き込まれないようにするためのポイントについて紹介していこう。
落札者が陥りやすいトラブル
家電を購入する際に最も遭遇しやすいトラブルが、保証書の問題である。保証書の有り無しで後々の修理費用や補償額が大きく変わってくるので、入札前に商品説明にしっかりと目を通し、説明が不明瞭なところやきちんと表記されていないところがあれば出品者に質問することが大切だ。
他の商品と比べても家電は特に、出品時の状態などを見極めてしっかり動くかどうかなどを判断しなければならないが、iPhoneやパソコン、タブレットといった情報家電は特に注意が必要である。
前の利用者がiPhone本体の料金を払っていないがために機能を停止されてしまった端末なども多く出回っているからだ。こうした端末を間違って購入してしまわないように、やはり商品説明をよく見て、疑わしい点があったり値段が安すぎたりする商品に警戒することで、トラブルを防ぐことができる。
出品者が陥りやすいトラブル
出品者は、商品説明を十分にしていない場合、そして実際とは違う説明をしていた場合などにトラブルに見舞われることが多い。保証書がついていても、それが本当に使用できるのかどうかを確認してからでなければ、取り引きが成立した後で落札者との間でもめてしまう可能性があるからだ。
また、iPhoneなどの端末から完全に情報を消去したつもりでも、正しい消去の方法を知らなければ個人情報が端末に残ってしまうことになりかねない。
こうしたトラブルを防ぐためには、出品する前にあらかじめ必要な知識を身につけ、きちんと準備を行っておくことである。また、買取業者に査定してもらい自分の商品の状態を知ることで、適切な価格設定を行うことができる。落札者に信頼される出品者になるために、自分の商品の状態や保証書について把握しておくことが大切だ。
まとめ
さまざまなトラブルの事例をあげてきたが、こうしたトラブルになる原因を知れば、トラブルを避け、気持ちのいい取り引きを行うことができる。多くの場合、出品者の商品の説明不足や、落札者側の商品の内容確認の甘さといった些細なことなどから、トラブルが発生することが多い。
取り引きを行う前に、何に気をつけなければいけないのかをお互いに再確認するのが、取り引きを成功させるためには重要だ。また、出品するまえに買取業者に査定や見積もりを相談するのも良質な取り引きにつながる。