インターネットが普及する今の時代は、ヘッドホンの購入や売却をする際、商品名や型番、品番を使って情報収集するのが主流となっている。
また、こうした情報を知らずにヤフオク出品などを行うと、自慢のヘッドホンになかなか買い手のつかない状況が生まれることもあるため、責任を持って売却へと繋げるといった意味でも型番や品番を含めた商品情報の把握はコレクターにとって必要不可欠だと捉えて良いだろう。
今回は、ヘッドホン市場で人気の高い6メーカーの特徴と命名規則、型番・品番の調べ方についてわかりやすく解説していく。
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ヘッドホンの種類と型番・品番の記載場所
CDプレーヤーやテレビ、スマートフォンといった装置から出力された電気信号を、耳に隣接した発音体を使って音波に変換する装置全般を、ヘッドフォンと呼ぶ。家電量販店やオーディオ専門店で取り扱われているヘッドホンには、大きく分けて下記4種類の形状がある。
インイヤータイプ
耳介に引っ掛けて使用するヘッドホンを、インイヤー型と呼ぶ。軽さと装着感の良さを兼ね備えたこのタイプは、初めてイヤホンを使う初心者にも大変適した存在となっている。
またiPhoneに付いてくるAirPodsについてもどちらかと言えばインイヤータイプに分類される位置づけとなるため、オーディオ機器に詳しくない皆さんでもスマホ購入などを通してこの型のヘッドホンに触れる機会は意外と多いと捉えて良いだろう。
カナルタイプ
インイヤー型よりも深いところにヘッドホンを差し込むカナル型は、外耳道の「ear canal」からその呼称が付いたと言われている。耳にしっかりフィットしやすいこのタイプには、ランニングなどの運動中に使ってもヘッドホンが落下しにくい利点がある。
しかしインイヤータイプやカナルタイプのように本体が小さなヘッドホンには、型番や品番の記載場所も必然的になくなるケースがほとんどのようだ。
オーバーヘッドタイプ
ヘッドバンドを頭の上に乗せて使うオーバーヘッド型には、大きな本体に型番や品番が記載されることの多い傾向がある。
またここまで紹介してきたカナルタイプやインイヤータイプと比べてユニットも非常に大きな特徴があるため、表現可能な音域や遮音性の高さを求める皆さんには特におすすめ度の高い存在となるだろう。この他にデザイン性の優れたオーバーヘッド型のヘッドホンは、ファッションのアイテムとして身につける人も多い実態がある。
ネックバンドタイプ
ヘッドバンドが首の後ろ部分にあるネックバンド型は、オーバーヘッド型の「ヘアスタイルが乱れる」、「重い」といった難点を解消したタイプだ。スリムなネックバンドによってしっかりとフィットするこの商品には、運動中でも邪魔にならないメリットがある。
しかしオーバーヘッドタイプと比べてかなりスリムな設計となるネックバンド型は、イヤホンに近い商品と同じように本体部分に型番・品番の記載が難しい実態があるようだ。
ヘッドホン本体に型番が書かれていない時はどうすれば良い?
本体のどこを見ても型番・品番を見つけられないときには、携帯用ケース、外箱、取扱説明書、保証書などの付属品のチェックをするしかない。もし購入時に付いてきた付属品に型番らしきコードが書かれていた場合は、その番号をYahoo!やGoogleに入力して「ヘッドホン商品が表示されるか?」を確認してみると良いだろう。
ヘッドホンに付属品がない場合は?
ヤフオクなどで買ったヘッドホンに付属品が一切ない場合は、メーカー名を活用してネット検索してみるしかない。例えば、自分のヘッドホンにSONYと書かれていた場合は、メーカーサイトの商品一覧から写真を見て型番を調べることもできる。
またブランドのホームページを訪れても自分の気になる商品が見つからないときには、世界中のヘッドホンが販売されているe☆イヤホンなどの通販サイトを覗いてみても良いだろう。
ヘッドホンの型番・品番・命名規則の特徴1 Pioneer
http://pioneer-headphones.com/japanese/
http://pioneer.jp/products/pioneer-headphones/
オーディオブームの時代に「オーディオ御三家」に入っていたPioneerのヘッドホンは、2015年3月以降、ONKYOの完全子会社オンキョー&パイオニアで製造販売が行われている。重低音とスタイリッシュなデザインで定評のあるこのブランドのヘッドホンは、ファッション性の高い商品を求めるストリートダンサーやDJなどにも高く支持されているようだ。
Pioneerのヘッドホンの型番・品番の特徴
Pioneerブランドでは、大半のモデルにSEから始まる型番を付けている。人気の高い重低音シリーズのBASS STYLEを見てみると、下記のようにSE-MJ以降の英数字で商品の違いをあらわしているようだ。
- SE-MJ771BT:手軽な操作と重低音再生で定評のあるBluetooth対応モデル
- SE-MJ732:迫力ある低音とストリートに映えるメタリックカラーのモデル
- SE-MJ722T:高いファッション性と大型ハウジングを採用したモデル
- SE-MJ721:ストリートスタイルに映えるデザインと迫力の重低音を備えたモデル
スポーツモデルのみ特殊な型番を採用
ヘッドバンド型・インイヤー型ともにSEから始まる番号で商品管理が行われるPioneerブランドの中でも、色鮮やかな蛍光色などを取り入れたスポーツモデルについては、下記のように少し特殊な型番が付けられている。
- E7wireless:Bluetooth対応、3D Active fit採用のフィット感の高いモデル
- E5:3D Active fit採用、スポーツ向けの密閉型モデル
- CL5wireless:衣服に装着可能なクリップ機能付きのBluetooth対応モデル
- E3:防滴仕様と柔らかな装着感のインナーフックを採用したモデル
ヘッドホンの型番・品番・命名規則の特徴2 JBL
http://jbl.harman-japan.co.jp/search.php?q=%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%B3%2F%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%9B%E3%83%B3アメリカを本拠地とするJBLは、世界有数のスピーカーメーカーだ。音と美の追求をテーマにするこのブランドでは、軽く高効率なドライバー技術などを活かしてヘッドホンの開発を行っている。
またJBLには世界のエンターテイメントを60年以上支えきた歴史もあるため、音質だけでなくメーカーとしても安定性も注目すべくポイントになると言えそうだ。
JBLのヘッドホンの型番・品番の特徴
ヘッドホン開発に力を入れるJBLは、下記のようにシリーズによって型番を分ける特徴がある。また商品名を注意深く確認してみると、このブランドではイヤホンとヘッドホンといった異なる形状であってもシリーズが同じであれば型番についても統一感を持たせる傾向があるようだ。
- EVEREST ELITE 700:JBLヘッドホンの最上級モデル
- EVEREST 700:約25時間の長時間再生可能、高品質サウンドを実現したモデル
- EVEREST ELITE 300:オートキャリブレーションとノイズキャンセリング機能
- EVEREST 300:約20時間の長時間再生とハイクオリティサウンドを実現
- EVEREST ELITE 100:ノイズキャンセリング機能でクリアな音が楽しめる
- EVEREST 100:デザイン、装着感、音質を高い次元で融合
ヘッドホンの型番・品番・命名規則の特徴3 audio-technica
https://www.audio-technica.co.jp/atj/category.php?parentCategoryId=10101001962年創業のオーディオテクニカは、豊富なヘッドホンのラインナップと中高音のバランスの良さで定評のある話題の国産メーカーだ。安定した高品質を実現するこのブランドのヘッドホンは、携帯電話やMP3プレーヤー、高級コンポーネントといった繋がる先を選ばない特徴でも多くのユーザを魅了している。
audio-technicaのヘッドホンの型番・品番の特徴
audio-technicaのヘッドホンは、その全てにおいて型番の頭にATHが付く形となっている。アウトドア向けのオーバーヘッド型のラインナップを見てみると、ATH-の後にはAR、BB、ES、ESWとかなり幅広い英字が続くルールようだ。
ヘッドホンの種類がとにかく多いaudio-technica
最初にご紹介したとおり、audio-technicaは他社と比べてヘッドホンの商品数が非常に多いメーカーだ。近頃人気の高いインナーイヤー型だけでも、2017年9月時点で24種類ものヘッドホンがサイト内に並んでいる。
またこのブランドでは、iPod/iPhone/iPad用や携帯電話・スマートフォン用、テレビ・ラジオ用といった多彩な商品を取り扱っているため、画像検索などでヘッドホン探しをする際には類似のモデルがたくさん存在することを頭に入れておくようにして欲しい。
ヘッドホンの型番・品番・命名規則の特徴4 SONY
http://www.sony.jp/headphone/低音に非常に厚みのあるSONYのヘッドホンは、国産メーカーということもあり、多くの日本人に愛用されている。また近頃ではハイレゾ対応をしている商品も増えているため、CDよりも更に情報量の多い音源を求める皆さんにもおすすめ度の高いヘッドホンメーカーと言えそうだ。
SONYのヘッドホンの型番・品番の特徴
このブランドの商品一覧を確認すると、インナーイヤーやオーバーヘッドといった形状で型番の分類が行われていないことに気付かされる。
例えば、2017年発売のステレオヘッドホンMDR-1ABPと密閉型インナーイヤーレシーバーMDR-XB55については、形状が全く異なっていても双方の型番に「MDR」が使われている。これに対して、廉価版とは言い難い10,000円以上の高級モデルについては、やはり形状関係なく「XBA」が型番に入る傾向があるようだ。
ヘッドホンの型番・品番・命名規則の特徴5 Panasonic
http://panasonic.jp/headphone/国内ベスト3に入る大手家電メーカー・Panasonicでは、オーバーヘッド型とインサイド型を中心に多彩なヘッドホンを発売している。また種類は少ないもののハイレゾ音源対応やスポーツタイプの商品も取り扱っているため、国産ならではの安定感の中で少しこだわりのあるヘッドホンを求める皆さんにも充分満足できるラインナップと言えるだろう。
Panasonicのヘッドホンの型番・品番の特徴
このブランドの型番は、下記のように国産メーカーらしい非常にシンプルでわかりやすい形で付番が行われている。また全てのヘッドホン製品に必ず「RP」の付くPanasonicの場合、GoogleやYahoo!を活用した画像検索も海外メーカーなどと比べるとかなり行いやすいと言えるだろう。
- RP-HX:オーバーヘッド型(アウトドア)
- RP-HXS:オーバーヘッド型(アウトドア)
- RP-HT:オーバーヘッド型(アウトドア/インドア)
- RP-HC:オーバーヘッド型(アウトドア)
- RP-WF7:ワイヤレスサラウンド
- RP-HJX:ステレオインサイドホン
- RP-HJE:ステレオインサイドホン
- RP-BTS :クリップヘッドホン
ヘッドホンの型番・品番・命名規則の特徴6 AKG
http://akg.harman-japan.co.jp/世界の放送局やレコーディングスタジオで使われるAKGは、フィギュアスケーターの羽生結弦選手も愛用するプロ仕様のヘッドホンブランドだ。中庸なバランスやクリアなサウンドを実現するこのメーカーの商品は、設立以来ずっと音楽制作の現場でも支持され続けている。
AKGのヘッドホンの型番・品番の特徴
このブランドの型番には、「頭にAKGが付くもの」と「AKG以外の英数字から始まるもの」の2種類があるようだ。10,000円を超えるプロ仕様モデルについては、その全てにAKGが型番に入る形となる。これに対して品番にAKGのつかないモデルの多くは、一般ユーザが日常使いできるヘッドホンがほとんどとなっているようだ。