オーディオから出力される音声を高品質に楽しむ上で欠かせないスピーカーには、他の製品と比べて比較的、型番や品番の調査を進めやすい特徴がある。自分の愛用品のどこに型番・品番を含めた商品情報が記載されているかを知っているコレクターは、ヤフオクやメルカリを使った売却時にもスムーズに手続きを進められる。
また、オーディオ市場においてもネットを使ったサービスが多数登場する今の時代は、業者とのコミュニケーションを円滑に図るためにも、愛用スピーカーに関する知識を深めた方が良いと言えるだろう。
今回は、スピーカーの中でも特に人気の高いスピーカーの型番や品番の調べ方と、命名規則に関する話をしていきたい。今後売買を考えている方や、普段の情報収集に是非役立ててほしい。
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スピーカーの型番を知っておくことのメリット
少し冒頭でも紹介したが、さらにここでスピーカーの型番を知っておくことの具体的なメリットを紹介したいと思う。スピーカーを使用している人、使用する予定の人であれば誰にでも共通して型番を知っておくメリットがあるので是非以下参考に今後の生活に役立ててほしい。
スピーカーで何かわからないことがあったときに便利
まず言えることが、自分の愛用しているスピーカーなどで操作方法がわからない、何か問題が起きたときに型番を把握していると非常に役に立つ点が挙げられる。例えば説明書をなくしていても、型番さえ把握して入ればネットからダウンロードできることも中にはある。
また、型番と自分が抱えている問題をキーワードに検索をすれば必ず何かしらヒットするだろう。
ネットオークションやメルカリなど個人でのネット売買に役立つ
この点は先ほども少し述べたが、特に型番を知っておくことが役に立ってくる。売りたいスピーカーがある場合、型番を自分の投稿に書いておくことで、ユーザからの検索でヒットする他、情報量が多く記載して入ればそれだけ自分の投稿が信頼できるものとなる。信頼できる売り手と判断されればそれだけ買いたいと思うユーザが増えるだろう。
また、逆に記載をしなかった場合は質問される可能性も高く、やりとりが増えてしまうので、なるべく簡潔にスムーズに売りたいのであればやはり型番やその他自分の商品の情報を把握した上で投稿をするのがおすすめである。
さらに、自分が買いたい側である場合は、型番の確認は必須となってくるだろう。見た目が似ているだけの商品もあり、もし買い取った後自分が思った商品と違う商品が届いてしまえばトラブルとなる。
また、個人でのやりとりとなるので返品返金が不可の可能性も高い。個人間でのやりとりだからこそ十分に注意して取引を行おう。
スピーカーの型番・品番はどこに書かれているの?
数あるオーディオ機器の中でも本体が非常に大きい部類に入るスピーカーには、型番・品番を調べる上で確認可能なチェックポイントが非常にたくさん存在している。下記にその例を挙げて行こう。
本体の背面
YAMAHA、ONKYO、Victorといった国産のオーディオメーカーでは、配線を行うスピーカーの裏側に型番などの情報を記載する傾向がある。ヤフオクなどに出品されたスピーカーの写真を見てみると、そこには型番だけでなくシリアルナンバーや製造国、最大入力、定格インピーダンスといった情報が掲載されることもあるようである。
どの数字が型番をあらわすか判断できない場合
スピーカーの背面に多くの番号が記載されている場合、「一体どれが型番なのだろう?」という疑問が生じることもある。Victorのように良心的なるメーカーでは、型番の前に「MODEL」、製造番号の前に「SERIAL NO.」という記載をしている。
これに対し、ただ数字が書かれているだけで、型番か否かの判断ができない製品の場合は、そこに記載された番号をYahoo!やGoogle検索してスピーカーの情報が出てくるかを調べてみてヒットすれば型番である可能性が高いだろう。
本体の前面
前面に調整つまみなどを配するSONYや、デザイン性の高いDIATONEなどの場合、本体の真正面に型番・品番、商品名が記載されることもある。こうしたメーカーの型番は、スピーカーのデザインにマッチする形となっていて詳しくない人でもすぐに判断可能な大きさで書かれるケースがほとんどのようだ。
本体の底・上部
大半のメーカーでは、スピーカーの前面もしくは背面に型番の記載をしている。しかしこれらの場所を見ても型番やシリアルナンバーらしい番号が見当たらないこともある。そういった場合は、最終確認といった意味で本体上部や底をチェックしてみるしかない。
サランネットの中
スピーカーの中には、高域の音を吸収するために敢えてサランネットと呼ばれる網を前面に貼っている商品もある。特に前ユーザの好みでサランネットが張られたスピーカーをヤフオクやメルカリで買った場合は、この網によって本体前面に記載された型番・品番が隠れてしまっている可能性もゼロではないと言えそうである。
オーディオマニアの中にはサランネットを外した方が自分好みの音質になると言う方々も多数存在する。どうしてもその中身が気になる場合は「外す」という選択肢を検討してみても良いだろう。
商品情報のラベルが剥がされている可能性もある
ヤフオクやメルカリなどの中古市場で買ったスピーカーの場合、前のユーザによってシリアルナンバーや型番の書かれたシールやステッカーが剥がされている可能性もある。こうした商品については、本体の外側をチェックして型番・品番を調べることはかなり難しいと捉えた方が良いだろう。
付属品から型番・品番がわかることもある
本体のどこを見ても型番らしき番号がない場合、取扱説明書や保証書、ACアダプターといった付属品のチェックをしてみよう。一般的なメーカーでは、ACアダプターにもスピーカーとは違った個別の型番を付けている。
しかし良心的なメーカーもあり、中にはACアダプターに対応する機種の情報を公開しているところもあるようだ。また、オーディオシステムとしてセット購入したスピーカーについても、周辺機器からスピーカーの型番にたどり着ける可能性もある。
ここからは、一例としてそれぞれのメーカーにおいて型番・品番、商品名の命名規則にどんな法則性があるのかを、少し確認していきたい。
【メーカー別】スピーカーの型番・品番・命名規則の特徴:Victor
http://www3.jvckenwood.com/audio_w/Victorは、音響機器や映像機器、液晶テレビといった幅広い展開を行うオーディオビジュアル総合メーカーだ。優しく柔らかな音質で定評のあるVictorのスピーカーの中には、プロ仕様の高級モデルもいくつか存在している。
また、落ち着いたデザイン性でも定評のあるVictorは、年齢層のオーディオコレクターの間でも高い人気があるようだ。
Victorスピーカーの型番・品番・商品名の特徴
Victorのサイトにある現行オーディオは、その大半が大変コンパクトなコンポーネントシステムとなっている。
しかし、AVアクセサリーのカテゴリを開いてみると、「SP-」から始まるミニスピーカーが3モデル存在しているようだ。こうした形でスピーカーの頭文字「SP」を型番に盛り込むVictorの場合、生産完了機種であっても商品情報の収集を行いやすいと捉えて良いだろう。
【メーカー別】スピーカーの型番・品番・命名規則の特徴:ONKYO
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/speaker/大阪市に本社を置くONKYOは、ピュアオーディオの衰退期を生き延びた数少ない国産音響機器メーカーである。松下電器産業のスピーカー製造工場で培ったノウハウによって創業されたONKYOには、振動板からエンクロージャー、ユニットまでの全てを自社生産するこだわりがある。
また、低コスト化にも成功したONKYOのスピーカーは、コストパフォーマンスの高さといった意味でも多くのオーディオマニアの心を掴んでいるようである。
ONKYOスピーカーの型番・品番・商品名の特徴
このブランドのスピーカーの中で最も多いのは、「D-」から始まる型番である。このルールに沿った形で品番の付けられた製品は、プレミアムスピーカー、ブックシェルフスピーカー、マルチチャンネル用シアタースピーカー、業務用スピーカーの大半を占めている。
しかし、その中には、SC-03(B)やSKH-410といった「D-」始まりではない商品も僅かに存在するため、ネットを使って型番調査をする際には注意してほしい。
【メーカー別】スピーカーの型番・品番・命名規則の特徴:YAMAHA
https://jp.yamaha.com/products/audio_visual/speaker_systems/index.html国産メーカーのYAMAHAでは、雑味のないスッキリした音を出すスピーカーを多く開発している。
また、YAMAHA には楽器メーカーならではとも言える木材の加工ノウハウのあるため、一般家庭に限らず放送局や録音スタジオのモニター用として使われるNS-1000Mなどの銘記も多く生み出した歴史があるようだ。
この他にYAMAHAではアンプやホームシアターシステムなどの開発にも力を入れているため、オーディオシステムをトータル的に揃えたいと考える皆さんにもより良い選択肢になると言えるだろう。
YAMAHAスピーカーの型番・品番・商品名の特徴
豊富なラインナップで定評のあるYAMAHAには、フロアスタンディング、ブックシェルフといった多彩なスピーカー商品がある。これらの型番は全て、頭に「NS-」が付く仕組みとなっている。
しかしその後に続く英字には、下記のように各シリーズの特徴が入っているため、YAMAHAについても国産メーカーならではの商品コードにおけるわかりやすい仕組みがあると捉えて良いだろう。
- NS-F:フロアスタンディングスピーカー
- NS-B、NS-BP:ブックシェルフスピーカー
- NS-C:センタースピーカー
- NS-SW:サブウーファー
- NS-P:スピーカーパッケージ
【メーカー別】スピーカーの型番・品番・命名規則の特徴:Pionee
今までとは少し異なるスピーカーに特化していないメーカーだが、ここでPioneerの型番についても紹介したいと思う。
Pioneerは企業理念として「より多くの人と感動を」、企業ビジョンとして「街でも家でも車でも、笑顔と夢中が響きあう」を掲げている企業である。
元々は創業者である松本望がアメリカ製のダイナミックスピーカーを初めて聞いたときに、感動を覚え、日本でも自分の手で純国産製のスピーカーを作りたいと思ったのがこの企業の始まりである。
Pioneerの音質は澄んだ高音が特徴で、多くの人を魅了している。現在Pioneerではスピーカーは勿論、カーナビゲーション、地図ソフトなどにも事業を展開していて、車のイメージが強い人が多いだろう。そのほかにも有機EL証明や、医療健康機器関連などその幅は年々広がっている。
Pioneerのスピーカーの型番・品番・商品名の特徴
型番の特徴として第一に挙げられるのが商品の種類によって型番の冒頭の2文字が異なってくる点である。また、ようだ。
「TS-」から始まる型番の商品は、カスタムフィットスピーカー、サブウーファー、チューンアップトゥイーターなど。「UD-」から始まるものは高音質インナーバッフルのようである。おそらく高音質インナーバッフルのみ型番が他と異なると考えられる。
また、型番の冒頭のアルファベット二文字とハイフン以降の型番については規則が読み取れず、素人目線ではわからないと言えるかもしれない。
しかし、この二種類の型番があることがわかれば今後検索したりする際に役立つと考えられるので是非頭に入れておいてほしいものだ。