ジュエリーや高級腕時計のブランドとして知られる「カルティエ」(Cartier)だが、その製品ラインナップにはバッグやその他皮製品、文房具、香水なども含まれる。やはりカルティエの場合、買取において中心となるのはジュエリーや腕時計となるが、「C ドゥ カルティエ」(ジュエリー製品にも同名称の製品がある)といった人気ラインがあるバッグ製品も、そのブランドイメージも良いことから、高値での買取が期待できる。
ここでは、商品を特定するためのツールとして使われ、買取に出す際にも必要となる、カルティエのバッグ製品の「型番」(品番)の特徴やその調べ方、さらにはモデル名との関係などについて解説していく。
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カルティエのバッグ製品の型番
型番、あるいは品番(どちらでもその意味するところは同じ)とは、各製品ごとに割り振られた、製品を管理するためのナンバーのこと。カルティエのオフィシャルサイトやオンラインショップはもちろんのこと、中古品を扱うショッピングサイトやフリマサイトであっても、商品を特定するためのツールとして、型番が記載されていることが多い。これはブランド名+型番で検索すれば、希望の商品を販売しているサイトがすぐに見つけられるからでもある。
また、バッグを買取査定に出す際にも、多くの業者が商品を特定するために型番を聞いてくることが多い。製品を特定するためにも、型番は必須とも言えるツールなのだ。ブランドによって型番の形態は様々なのだが、ブランドごとの特徴を覚えておくと、多くのブランド製品の中から、カルティエの製品を判別する際に非常に便利だ。そこでまず最初に、カルティエのバッグ製品の型番がどんな構造となっているのか、確認していくことにしよう。
カルティエの女性用バッグ製品のモデル名と型番
では、カルティエの型番がどんな構造となっているのか見ていこう。先に女性用製品の型番をピックアップする。なお、カルティエのバッグ製品の型番に関しては、カルティエの日本版公式サイト(http://www.cartier.jp/)に記載の「品番」を参照した。
C ドゥ カルティエ バッグ SM
- (レッド スピネルカラー トリヨン レザー、ゴールド フィニッシュ):L1001829
- (オニキスカラー トリヨンレザー、パラジウム フィニッシュ): L1001830
- (インペリアル トパーズカラー トリヨンレザー、パラジウム フィニッシュ):L1001948
C ドゥ カルティエ バッグ ミニモデル
- (レッドスピネルカラー トリヨンレザー、ゴールド フィニッシュ):L1001910
- (モルガナイトカラー トリヨンレザー、パラジウム フィニッシュ):L1001911
- (パールグレーカーフスキン&ラムスキン、パラジウムフィニッシュ):L1002055
- (ブルー トルマリンカラー ニロティカス クロコダイルスキン&カーフスキン、ゴールド フィニッシュ):L1001998
マスト C トートバッグ MM
- (ボルドーカラー カーフスキン、ゴールドフィニッシュ):L1001937
- (クォーツグレー カーフスキン、ゴールドフィニッシュ):L1001955
マスト C バケットバッグ
- (ボルドーカラー カーフスキン、ゴールドフィニッシュ):L1001938
- (クォーツグレー カーフスキン、ゴールドフィニッシュ):L1001954
ハッピー バースデー バッグ、“LE 18H” トートバッグ
- (シナモンカラー カーフスキン、パラジウム フィニッシュ):L1002011
- (ピーコックブルー カーフスキン、パラジウム フィニッシュ):L1002012
"LE 18H" ハッピー バースデイ トート バッグ
- (レッド カーフスキン、パラジウム フィニッシュ):L1001932
- (ブラック カーフスキン、パラジウム フィニッシュ):L1001933
「C ドゥ カルティエ」、「マスト C」、「ハッピー バースデイ」の3つのラインからピックアップした製品の型番を記載した。珍しいことに、冒頭5ケタの型番は「L1001」と「L1002」の2種類のみで、ラインごとの区別がない。大きく数字が変わっているのが末尾3ケタの数字だ。900番台のモデルと0で始まる3ケタ数字の2種類ある。その法則性は表向きの情報から見る限り不明だ。モデル名はライン名→用途→大きさが基本ライン。カッコに入れた素材やカラーなどの情報は、モデル名を補足する情報という位置づけである。
カルティエの男性用バッグ製品のモデル名と型番
次に、男性用バッグ製品の型番とモデル名をピックアップする。
ルイ カルティエ メッセンジャー バッグ
- (ブラック カーフスキン、パラジウム フィニッシュ):L1001770
ルイ カルティエ ドキュメント ホルダー
- (キャラメルカラー カーフスキン、パラジウム フィニッシュ):L1001767
- (ブラック カーフスキン、パラジウム フィニッシュ):L1001766
- (ブラウン ポロサスクロコダイル、パラジウム フィニッシュ):L1001851
マスト ドゥ カルティエ メッセンジャー バッグ
- (ブラック カーフスキン、パラジウム フィニッシュ):L1002026
マスト ドゥ カルティエ バッグ、ドキュメントホルダー
- (ブラック カーフスキン、パラジウム フィニッシュ):L1001945
マスト ドゥ カルティエ ウィークエンド バッグ
- (ブラック カーフスキン、パラジウム フィニッシュ):L1002025
男性用バッグ製品も、女性用と同じく冒頭は「L1001」と「L1002」に限られている。末尾3ケタ数字が大きく変化しているところも同様。一方で、「ルイ カルティエ ドキュメント ホルダー」の「L1001767」と「L1001766」はカラーバリエーションモデルとして、非常に近しい番号が振られている。モデル名のつけ方は、女性用と同じ。「ライン名称→用途」の流れがよりはっきりしている。
カルティエのバッグ製品の型番の特徴
ここまで紹介してきたカルティエのバッグ製品の型番の特徴は、以下のようにまとめられるのではなかろうか。
- ・型番は男女用ともにカルティエのレザー製品であることを示す「L」で始まる8ケタの英数字。
- ・「L1001」と「L1002」はバッグ製品のナンバーとして割り振られた型番。他のレザー製品では、主に財布などの革小物になると「3001」、ベルトになると「5000」という型番が割り振られている。つまり「L1001」と「L1002」という型番であれば、カルティエのバッグ製品であることを示している。
- ・「L1001」と「L1002」の違いは特に意味があるようには思えない。規則性は見えず、「L1001」の末尾3ケタの使用数字がいっぱいになったために「L1002」を使い始めたぐらいの理由ではないだろうか。
- ・冒頭の5ケタを除いた末尾3ケタの数字が、モデルを示すナンバー。素材やカラーなどによる法則性はなく、単純に各製品に割り振られた数字だ。同デザイン同素材のカラーバリエーションモデルだと、この3ケタの数字が近しいものになる。
カルティエのバッグ製品の型番は、他の高級ブランドの型番のつけ方と少々異なり、モデルごとに番号を順番に振っていく方式で、特に法則性や規則性、モデル名との関連性はないようだ。あえて関連づけるとすれば、末尾3ケタの数字がモデルそのものを示した数字となっているので、色、素材を含めてピンポイントで気に入ったモデルを特定できるというメリットがある。その意味ではわかりやすい型番になっている。
カルティエのバッグ製品の型番の調べ方
カルティエのバッグ製品の型番は、国内正規販売店やオンラインストアで購入した製品であれば、製品に付いている商品タグなどに記載されていると思われる。カルティエの製品であるとを証明するギャランティカードも渡されるが、こちらに記載してあるのはシリアルナンバーなので、混同しないようにしよう。シリアルナンバーは製品1つ1つに割り振られた識別ナンバーであり、モデルごとに割り振られた型番とは異なる。
ただし、こうした証明書や証明カードは真似をされてしまう可能性も高いので、何が記載されているかは公になりにくく、さらには変更される可能性もある。従って、ギャランティカードや商品タグなど、購入時に添付されていたもの、渡されたものは大切に保存しておくことことをおすすめしたい。そのどれかに型番は必ず記載されているので、しっかり保存しておけば、必要になった際にすぐに参照できる。
ギャランティーカードは大切に保存しておくこと
型番を記載してあるものを紛失してしまった場合は、カルティエの公式サイトに販売商品の型番が商品ごとに記載されているので、現行の販売モデルであれば、こちらで型番も調べることができるだろう。しかしながら、前述の「ギャランティーカード」は、特に買取に出すようなケースでは、非常に重要な本物を証明する“証拠品”でもある。買取ショップによってはギャランティカードがない場合は買取を行わない場合もある。買取に出す際には必須のアイテムとして、特にギャランティーカードは大切に保存しておこう。
ギャランティカードも商品タグもない場合
ギャランティカードも商品タグもない場合、その製品の型番はどうやって調べたらよいのだろうか。
まずは、購入した店舗に問い合わせることによって判明する可能性があるだろう。しかし、購入してからだいぶ時間がたってしまっている場合には、顧客登録でもしていない限り、その購入物を割り出すことは難しい。あるいは、製品が本物であれば必ずシリアルナンバーが振られているので、このシリアルナンバーを正規販売店やオフィシャルサポートに問い合わせることで、製品名称や型番がわかる可能性がある。販売店やオフィシャルサポートがそうしたサービスを実施しているかどうかを確認のうえ、問い合わせてみてほしい。
また、買取査定に出してみてもいいかもしれない。買取業者はブランド品に関して非常に豊富な知識を有しているので、製品名がわかれば型番もわかる可能性が高い。いずれにせよ本物の製品であることが前提だ。本物である限り、何らかのサポートを利用することで型番を調べることができるのではないだろうか。
まとめ
当記事では、カルティエのバッグ製品の型番の特徴と、その調べ方について説明してきた。バッグ製品は型番による商品の特定が欠かせない商品でもある。特にカルティエのバッグ製品の場合、型番はピンポイントで素材、カラー、大きさを特定するので、曖昧な点が少なく、とても覚えやすい。こうした特徴を念頭に製品を見ていくと、よりカルティエのバッグ製品を理解しやすくなると思われる。
買取査定に出す際に自分の持つ商品がどういう特徴を持つのかわからない場合にも、やはり型番がわかればネット検索をすることでその特徴がわかる。その意味で、型番が記載された商品タグ等を失くすことのないよう、しっかり保管しておいてほしい。なお、カルティエのバッグ製品を買取に出す際には、以下の関連記事に高く売るためのコツや査定に出す前に注意すべきポイントが詳しく書かれているので、こちらもぜひ参照していただきたい。

