モンクレール(Moncler)と聞くと、真っ先にダウンジャケットやコートを思い浮かべる人も多いだろう。もともと、登山装備を手掛けるブランドとしてスタートしたモンクレールだが、ダウンウエアの製造を手掛けるようになると、そのクオリティの高さで名を知られることとなった。
日本では、2000年代初めに芸能人が着用したことをきっかけにブームも起きた。それまでのダウンウエアのイメージを覆すスタイリッシュなデザインで、スーツにダウンというスタイルを浸透させたブランドでもある。
しかし、モンクレールは残念ながら偽物も多く出回っている。ここでは、モンクレールの偽物と本物の見分け方を紹介する。
Moncler 2012 Collection / foeock
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
モンクレール(Moncler)とは
モンクレール(Moncler)は、1952年にフランスのモネステ・ド・クレァモンに設立された。ブランド名は、このモネステ・ド・クレァモンという地名から作られた造語である。
当初は登山に使用する装備を手掛ける会社であったが、途中から登山家のリオネル・テレイ氏をアドバイザーとして迎えたことで、ダウンウエアの製造にも乗り出していくこととなる。
以前はアウトドアシーンでの着用がメインであった
現在ではすっかり街着としても定着したモンクレールであるが、昔はやはりアウトドアシーンでの着用がメインであった。1954年にイタリアのカラコルム登頂隊、翌年にはフランスのマカル登頂隊、そして1964年にはアメリカのアラスカ遠征隊へウエアを提供し、徐々に信頼を得るようになる。
ブランドとしての転機
そして1968年、1つの転機が訪れる。この年、モンクレールのあるフランスで、冬季オリンピックのグルノーブル大会が開催され、そこに出場したフランス代表のスキーチームがモンクレールを着用したのである。この出来事をきっかけに、モンクレールのシンボルマークが商標として使われることとなった。
今ではすっかりお馴染みとなったモンクレールのマークは、実はフランスの国鳥「オンドリ」である。配色にもフランス国旗と同じ「赤・青・白」のトリコロールカラーが使われ、その洗練されたデザインは一目でフランスをアピールする効果を持つと同時に、モンクレールの名前を世界中に広めることとなった。
ファッション性
ダウンウエアと言うと、「とにかく寒くないこと」という機能重視の製造をおこなっているブランドもあるが、モンクレールはファッション性にも力を入れている。
1980年代頃からはセレクトショップにも商品が置かれるようになった。また、売上の多くを占めている国はファッションに敏感なイタリアである。
モンクレールのダウンウエアの特徴
1990年代頃に入ると、セレブなどの上流階級にも着用されるようになり、それは高級ブランド路線の開拓にもつながった。現在でも、世界的に有名なファッションデザイナーなどとのコラボを積極的におこない、注目を集めている。
ここでは、多くの人からの人気と信頼を得ているモンクレールのダウンウエアを象徴する、いくつかの特徴を紹介する。
スタイリッシュなデザイン
モンクレールの人気の一番の理由は、そのスタイリッシュなデザインであろう。しっかりと羽毛が入っているにも関わらず、細身で着ぶくれして見えないデザインとなっている。
この秘訣は、グラム単位でのダウン量の配分にある。モンクレールの場合、ウエアの各部位に使用するダウンの量は厳密に決められている。そして、それを職人が一点ずつ手作業で製造している。こうしたこだわりが、身体に沿うようなデザインの実現を可能にしている。
シャイニーナイロン
光沢のある「シャイニーナイロン」という生地が使われていることも、モンクレールのダウンウエアの特徴だ。汚れを防ぐためのテフロン加工がなされているため、アウトドアウエア本来のタフな使用にも耐えるだけではなく、街着としてもふさわしいドレッシーで高級な雰囲気を演出している。
現在のモデルの中でシャイニーナイロンが使われている物は一部であるが、モンクレールを象徴する特徴であることは間違いない。
高品質な羽毛
モンクレールは、非常に上質の羽毛を使用している。使われているものはホワイトグースの羽毛で、フランスの規格協会からキャトル・フロコン(4Flocons)という認定を受けている。
この認定を受けるためには空気の含有力や断熱力において厳しい基準をクリアする必要があり、そのような羽毛は一羽のグースからごくわずかしか取れない。
モンクレールの偽物と本物の見分け方
モンクレールは残念ながら偽物も多く出回っている。偽物と本物の見分けるポイントを紹介する。
ダウンの厚み
先に紹介したように、モンクレールに使われているダウンは上質のホワイトグースダウンで、キャトル・フロコン(4Flocons)の認定を受けている。そのため、身頃に沿うスタイリッシュなデザインではあっても、ふっくらとしていて厚みがある。
偽物はそのような高品質なダウンではなかったり、そもそもダウンを使用していないということがあるため、厚みがなくペラペラとした作りのことが多い。
また、中身がしっかりと詰まっていないために表面の生地にシワが寄っていることがある。さらに当然のことながら、着用したときの保温性と軽さが全く異なる。
ファスナーの形
本物のファスナーの形は、刃の部分が左右でずれていて非対称である。一方の偽物は、一般的によく見る左右対称のファスナー形状となっている。
しかし、商品モデルによってはファスナー形状が他と若干異なっているものもある。また、2015年の秋冬モデルからファスナー形状が変わったモデルもあるため、このポイントだけでの判断は難しい。
ロゴワッペン
左腕部分についているロゴワッペンも、本物と偽物を見分ける際のポイントである。本物に使われているワッペン生地は少し毛羽立ったフェルト生地である。また、色も真っ白ではなく少しクリームがかっている。モデルによっては本物でも違う色が使われていることもあるが、参考にすると良い。
より分かりやすいのは縫製で、本物はロゴに沿って綺麗に縫い付けと刺繍がおこなわれている。偽物は縫い付けが雑なことが多い。本来は刺繍であるはずのロゴが印刷でなされていたり、刺繍でも、ブランド名やオンドリをかたどる線が本物よりも太いこともある。ワッペンの形状が本物よりも縦長というものもある。
コミックラベル
モンクレールのダウンウエアには裏側にコミックラベルと呼ばれるものが付いている。このコミックラベルが、本物は四隅に丸みがある形状なのに対して偽物は角張っている。使われている素材も、本物はザラッとした粗い素材に印刷されている。
登録サイト
2009年頃から、本物は製品の裏側に12桁のシリアルコードがある。これをモンクレール提供の登録サイトに入力することで、本物か偽物かを確認できるので、該当製品であればこの方法が一番確実で間違いのない方法と言えるだろう。
2009年から2011年頃までは「チェックナウタグ」にシリアルコードが、それ以降の製品にはQRコードとシリアルコードがついているはずだ。
モンクレールの偽物を買わないための事前チェック
そもそも最初から確実に本物を買うに越したことはないのだが、特にネット通販の場合、中には偽物を扱っていたり、代金だけ受け取って商品を送らないという悪質な業者も存在する。怪しい会社の可能性の高い業者の見分け方は、次の通りである。
極端な安値
本物はセール時に多少安くはなるものの、それほど極端な値引きはないのが基本である。激安を謳っているサイトは要注意と言える。
サイト上の記載がおかしい
偽物を扱う業者には外国系の業者も多いようだ。そのため、サイトに記載されている日本語の文章表記がおかしかったり、通常使われていないような漢字が使われていることがある。
また、業者の国籍を見るという点では、代金の振込先の名義を確認すると良い。
フリーメールアドレス
メールアドレスがフリーメールの場合には、怪しい会社の可能性がある。偽物を売った後、姿を消してしまうことが容易だからだ。
大量販売
過去の型落ち製品として大量に販売しているサイトは、本物ではなく大量生産の偽物を扱っている可能性が高い。
以上が偽物を扱っている可能性のある業者の見分け方である。しかし、業者に限らずヤフオクやメルカリなどを利用した個人でのやり取りも、本物という保証がないことも多い。充分に注意する必要がある。
モンクレールの買取相場に影響を与えるポイント
モンクレールを売りたい人が是非覚えておきたい、買取相場に影響を与えるポイントがある。
並行輸入品
1つ目が、並行輸入品の存在である。モンクレールは並行輸入品も多く存在し、買取もおこなわれているが、国内定価よりも並行輸入品は安く、買取価格は並行輸入品の価格に引っ張られてしまう。
季節
2つ目は、季節である。ダウンウエアという着用時期が限られる特殊なものは、オンシーズン・オフシーズンの影響を大きく受ける。
シーズン終わりの2月頃ともなると、各業者が在庫を避けようとして値下げをおこなう時期であるため、査定額も影響を受けることになる。そもそも買取を渋られる可能性もある。
サイズや色、モデル
最後の3つ目が、サイズや色、モデルである。モンクレールにも人気のある色やモデル、売れやすいサイズがある。買取価格もそのような需要の有無に影響されることになる。
モンクレールを高く売るためには
このように、モンクレールのダウンウエアはいくつかの要因で買取価格が影響を受けてしまうが、そのような中で少しでも高値で買い取ってもらうためには、次の方法を実践するようにすると良い。
複数の方法を検討する
買取業者だけを選択肢として決めてしまうのではなく、ヤフオクやメルカリなどオークションサイトやフリマアプリなどでの売却も検討しつつ、相場や需要の有無を常にチェックしておくようにする。
買取業者も複数依頼
買取業者への依頼であっても、1つの業者だけに査定をお願いするのではなく、下記にあげているような複数の業者に依頼して価格の比較をすることが大切だ。また他にも、特にモンクレール商品に力を入れていて、シーズン関係なく年中買取をおこなっているような業者も探してみると良い。
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おたからやは貴金属、金、宝石、ブランド品、腕時計の買取などをメインに行っている買取業者である。 独自の販売ルートや市場調査によって高い買取金額を提示することが可能になっているようだ。
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できるだけ綺麗な状態で
当然ながら綺麗な状態のものの方が買取価格は高い。買取を依頼する前に必ずシミなどがついていないかをよく確認し、手入れをしておくことは必須だ。保証書や替えボタンなど、付属品一式がそろっていると高値になる可能性はより高くなる。
まとめ
日本人の憧れのブランドであるモンクレールのダウンを購入したい人は多いだろう。しかし、その人気に付け込んで、偽物を販売している悪徳業者も決して少なくはない。
そこで、今回紹介したモンクレールのダウンの本物と偽物を見分けるポイントをしっかり押さえて、購入するようにしよう。あまりに不自然に安い価格で販売されている商品は偽物である確率が非常に高いので、安易に安売り製品に飛びつかず、慎重に購入の判断をするように気をつけよう。