VRを使うにはVRゴーグルだけでなく端末も必要だ。スマホの違いは、VRの質に大きく影響を及ぼす。今回は、VRにオススメのスマホ端末や機種について調べてみた。VRを使いたい方の役に立つだろう。
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スマホVRに必要な最低条件
残念ながら全てのスマホがVRに対応しているわけではない。オススメのスマホ端末や機種を割り出す為にも、まずは最低限の条件を理解しておこう。スマホVRを体験する為には、最低限スマホに「ジャイロセンサー」機能が付いている必要がある。
ジャイロセンサー
「ジャイロセンサー」とは、スマホ本体の傾きを検知するセンサーだ。VRには必須の機能と言えるだろう。iPhoneなどは、「ジャイロセンサー」が標準装備されているが、Androidや格安スマホなどには、付いていない機種もあるので注意しよう。
ディスプレイの大きさ
また、ディスプレイの大きさも重要だ。現在のスマホVRは、目の前にディスプレイを置き、顔の向きに合わせる形で映像を表示することで、あたまも映像世界に没入しているような感覚を引き起こす仕組みとなっている。画面が小さいと、不自然な黒い領域が生じてしまい、イマイチVR空間を楽しめない。ディスプレイの大きさは最低4.7インチ、できれば6インチは欲しいところである。
ただし、現在のスマホVRゴーグルの大きさを考慮すると、5〜5.5インチ前後がベストサイズと言えるだろう。小さすぎたり大きすぎたりすることなく、スマホVRゴーグルにピタリとはまる画面の大きさのものを選ぶことを推奨する。画素数は1920×1080くらいあると良いだろう。
VRにオススメのスマホ端末&機種とは?
条件を明確にすると、オススメの端末や機種が割り出せる。まず、iPhoneの場合は、iPhone4以降ジャイロセンサーが標準装備されているので、スマホVRに対応している機種が多い。品質を考えるとiPhone5S以降の端末であれば、VRを楽しむことができると言える。
Androidの場合は、新しい機種であればジャイロセンサーが標準装備されているが、少し古い端末だと、付いていないこともあるので注意しよう。Galaxyは、値段が安い上に、スマホ専用にVRゴーグルも販売しているので、優等生と言える。以上を考えて、オススメのスマホ端末や機種をいくつかあげていく。
iPhone6/6s Plus
より快適にスマホVRが楽しめるかどうかを考えると、iPhoneの場合は、iPhone6以降の機種がオススメである。iPhone6 PlusやiPhone6s Plusなら、画面の大きさが5.5インチとちょうど良い。映像が途中でカクカクしてしまうこともなく、長時間のVR体験をすることができる。
もちろんiPhone7 Plusも良いのだが、スマホVRで使うと考えると値段が少々高いと感じられるかもしれない。iPhone6 PlusやiPhone6s Plusなら、中古の場合6 Plusが3〜4万前後、6s Plusが5〜6万前後なので、手に入れにくいとはいえないだろう。
iPhone7が出たことで、それ以前の機種の中古の値段が下がっている。アップル社がiPhone8を発表すればさらに中古の値段は下落すると思われる。コストパフォーマンス的にも、iPhone6 PlusやiPhone6s Plusがオススメと言える。
Galaxy S8/S8+
Android端末は種類が豊富だが、VRに向きの画面が5.5インチで画素数があるものと考えると絞られてくる。オススメの筆頭はGalaxyだ。中でも、Galaxy S8/S8+はかなりオススメと言える。Galaxyシリーズを装着して楽しめる専用VRゴーグルがあるので、スマホVRの中でも頭一つ飛び抜けていると言えるだろう。
Galaxy S8/S8+は発売された当初、予約購入特典として専用VRゴーグルである新型Gear VRが無料でついてくるという太っ腹な企画もしていた。この企画によって、スマホVRの知名度向上に一役買った意義は大きい。スマホVRと言えばGalaxyというイメージを付けたいのかもしれない。事実、GalaxyシリーズによってスマホVRを始めたという人も少なくない。
新型Gear VRには専用コントローラーがある。高い没入感を実現できる上に、VRゲームアプリでは、直感的で多彩なアクションが楽しめる。VRコンテンツは700タイトル以上用意されているなど、VR好きには堪らない仕様だ。
Galaxy S8/S8+は専用VRゴーグルとセットでその真価を発揮する。Galaxy S8/S8+単体の場合、中古でも8万円台と安くはないが、最高のスマホVRを味わえることを考えれば、惜しくはない金額と言える。
なお、Galaxy S8/S8+より前の機種であれば、中古での値段は下る。Galaxy S6/S6Edgeまでくれば中古で3万円台だ。Galaxy S6/S6Edgeでも、高性能なスマホVRを体験することができる。値段とのバランスを考えて、最適の機種を選ぶと良いだろう。
iPhone、Android、Galaxyの比較
VRにオススメであるかどうかに焦点を絞って、iPhone、Android、Galaxyを詳しく比較してみよう。
iPhone Plusシリーズなら大画面
iPhoneの場合、VRに対応している機種が多いという点は評価に値すると言える。ただし、スマホVRに最適の大きさとなると、5.5インチの画面を持つiPhone Plusシリーズにオススメは絞られる。同じ5.5インチと言えども、iPhone 6 Plusや7 Plusの5.5インチは、Androidよりやや大きい。その為、実生活で持ち運びしやすいかどうかを考えると、少々扱いづらさがあるかもしれない。
VRアプリの挙動は、Androidよりも安定している傾向がある。iPhoneの場合、手持ちに適当なiPhoneがあるならスマホVRに活かすのも推奨できると言えるだろう。スマホVRの為に、iPhoneを買うメリットがあるかと言われると、特に強く推す理由は見当たらないと分析できるかもしれない。手元にiPhoneがあるなら、数千円くらいのVRゴーグルを購入してみて、VR体験をしてみると面白いだろう。
Galaxy以外はスマホVRに向いていないモデルも
Android端末は様々なバリエーションがあるが、Galaxyシリーズ以外では、特別にスマホVRに向いているとは言い難い。Android製品でスマホVR用の機種を探すなら、Galaxyシリーズから選ぶと良いだろう。
オススメでは、最新のGalaxy S8/S8+を紹介したが、それ以前の機種であれば、もっとリーズナブルな価格で手に入る。一つ前のGalaxy S7 edgeでも4万円台くらいである。それより前ならさらに安くなる。Galaxyシリーズは、専用VRゴーグルを揃えているので、Android端末で迷うならGalaxyシリーズに絞って購入を検討してみることが良いだろう。専用VRゴーグルと合わせればGalaxyシリーズは高い没入感を体験させてくれる。
なお、専用VRゴーグルであるGear VRでしか体験できないコンテンツは多い。VR専用機とくらべても見劣りしないところは素晴らしい完成度である。スマホメーカーである「サムスン」とVRメーカーである「Oculus」が共同開発しただけのことはある。値段は、最新のGear VRで1万2千円くらいだ。充実したコンテンツラインナップがあるので、値段以上の価値はあると言えるだろう。
レンタルでスマホVRを試す手法もある
VRにオススメの端末としてGalaxyシリーズを特に推しているが、本当にその価値があるかの疑問であるという方は、まずはレンタルで確かめてみると良いだろう。
DMMの「DMM.com いろいろレンタル」では、Gear VRとGalaxy S6 edgeがセットで3日7,500円〜借りることができる。Galaxy S6 edgeになるが、専用VRゴーグルとセットならどのような世界を体験できるのか判断する材料にはなるだろう。当然、最新機種ならより性能が高くなっている。
なお、Gear VR Consumer EditionとGalaxy S6 edgeのセットなら3日5,000円〜のプランもある。
VRに格安スマホは有効か?
格安スマホも一般に浸透しつつある昨今。スマホVRの端末として格安スマホを選ぶ方法は有効だろうか?結論から言うと、なしというわけではないが、高性能なVR体験は期待しないほうが良いと言えるだろう。
VRの良い点は、現実世界を忘れるほどの美しい映像世界が体験できることである。当然、より高品質なVRを楽しみたいなら、高性能な端末が必要になってくる。格安スマホの中には、VRに必須のジャイロセンサーが搭載されていないものもあるので事前によく確認しよう。ジャイロセンサーが付いており、ある程度のスペックが高い格安スマホなら、スマホVRを体験することもできる。
一概には言えないが、格安スマホでスマホVRを楽しもうとするなら、むしろ安くなっている中古のiPhoneやGalaxyあたりを手に入れたほうが、満足感が高いVRを期待することができる。わざわざ格安スマホにこだわる必要はないのではないだろうか。
VR用に中古の端末を手に入れる方法
VR用に中古の端末を手に入れたい時は、中古ショップや仲介サイトを介して手に入れる方法がある。中古の場合、新品と違って赤ロムになりそうな端末があるなど気を付ける必要がある。より安く入手したいならオークションなどで掘り出し物を探す方法もあるが、確実に安心して使える中古端末が欲しいなら中古ショップや仲介サイトが便利である。中古といえど保障が付いていたり、状態に関して詳しく解説してくれるので、安心して取引ができるだろう。
VR用と割り切るなら、あえて「傷あり」などで安くなっている端末に狙いを定めるのもオススメである。「傷あり」の場合、同じ機種でもさらに値段が安くなっている傾向がある。性能が変わらず、本体などに傷がついているために普段使いには向かないだけというものも出回っていることが多い。傷にも程度があるが、VRは、画面が綺麗で性能が良いなら、本体の傷など気にせずに楽しい時間を過ごすことができる。よく商品を確認して、許容範囲であるなら、傷ありのさらにお得になっている端末を狙ってみる手法も効果的である。
VRだけでなくARも楽しめるスマートフォン
VRとはVirtual Realityすなわち仮想現実のことであり、ARとはAugmented Realityつまり拡張現実を指す。わかりやすく言うと、仮想現実は現実と全く別の仮想世界に入り込むものであり、ARとは現実世界の中にデジタル情報を呼び出すものと言える。
ARを理解する上で身近な例はスマホアプリの「Pokemon GO(ポケモンGO)」だろう。ポケモンGOのARモードを起動すると、画面の背景が現実のカメラ画像でその中にポケモンの姿が重なって見える。まるで現実世界の中にデジタル画像のポケモンが出現したように見えるのだ。これがAR(拡張現実)である。なお、AR専用の機種を使えばより深いAR体験をすることができる。
VRだけでなくAR体験もできるのが「Zenfone AR」だ。AR(Tango)とVR(Daydream)の両方に対応している世界初のスマートフォンとして注目されている。まさに次世代型のスマートフォンと言えるだろう。
ただし、Daydreamを使うには日本未発売の対応ヘッドセッドを入手しないといけないので、実用という観点ではまだ改善の余地があるかもしれない。「Zenfone AR」はスマートフォンとしての完成度も高いので、気になるという方はチェックしてみるのもオススメである。新品の場合の価格は84,240円だ。
おすすめはGalaxy!
現在のところ、VRに特にオススメなのはAndroidのGalaxyシリーズを専用のVRゴーグルとセットで使う方法である。興味がある方は、まずは中古の安いGalaxyシリーズやiPhoneの端末を手に入れて、VRを体験してみると良いだろう。
中古で端末を手に入れよう

中古のGalaxyシリーズを手に入れるなら、スマホのマーケット(スママ)がおすすめ。スママでは、動作保証・品質チェック・SIM診断があるので中古のGalaxyを購入する際も安心。さらに動作保証では購入後動作の問題などがあれば返金対応も可能となっているのだ。
スマホを買い替えたら売却しよう
VR対応の新しいスマホをゲットしたなら古いスマホを売却することも可能だ。

特に簡単に売ることができるスママDASHというサービスでは、売りたいスマホの状態などを入力すると買取価格がすぐに表示される。この価格で売ってもいいなと思ったら、集荷日を設定してあとは自宅で待つだけ。送料も含めた諸々の手数料は完全無料となっているのだ。
中古端末をお得に買い替えて、VRを楽しもう。