iPhoneのバッテリーは消耗品のため、寿命には限りがある。バッテリーの劣化は充電不良やパフォーマンスの低化を招くことがある。2017年ごろに起きたAppleによる「iPhoneの意図的な低速化問題」もあり、バッテリー交換について大きく認知された。
iPhoneを売却する際に、劣化したバッテリーは査定額に影響を与えるのだろうか。また、Appleにおけるバッテリーの無償交換はいつまで有効なのだろうか。
なお、当コラムは2018年2月から2024年1月まで随時更新されており、今後も更新される可能性があるのでご留意いただきたい。
(2024年1月9日更新)
Improved battery life / p_a_h
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
バッテリーは消耗品
iPhoneのバッテリーは消耗品だ。バッテリーにはリチウムイオン電池が採用されており、従来のバッテリーより耐性年数が長く、充電されるのも速い。ただ、寿命には限りがあるため、普通に使用していても劣化してしまうものなのだ。
劣化したバッテリーで使い続ける危険性
では、劣化したバッテリーを搭載したままiPhoneを使用し続けるとどうなってしまうのだろうか。
実は、劣化した状態で使い続けた場合、充電可能な容量が低下していってしまう。そして、再度充電するまでの時間がどんどん短くなっていき、頻繁に充電を繰り返さないと使用できなくなってしまう。さらにバッテリーの最大瞬時給電能力が低下することで、デバイスの急なシャットダウンを招く原因となってしまうのである。
バッテリーの寿命は3年
iPhoneのバッテリーの寿命は2〜3年程度で、フル充電500回程度だとされている。それ以降は使用できても不具合が起きても仕方のない状態。サクサク快適に使用できるのは3年以内のため、寿命に近いバッテリーの状態では高額での売却が難しくなってきてしまうだろう。
AppleによるiPhoneの低速化問題
2017年前後、iPhone8やiPhoneXが最新であった際のiPhone低速化問題について触れておこう。
iPhone6・6sやiPhone7などのモデルがiOSのアップデートにより、動作速度が抑制される問題が起きた。一部のユーザーが、バッテリーを交換したことで問題が解決したことから、Appleが「意図的に動作スピードを抑えて、iPhoneの買い替えを促しているのではないか」という疑惑の声が上がったのだ。
これは、当時起きていたバッテリーの劣化により意図しないシャットダウンを防止するために施されたApple側の改善策だった。しかし、当時はバッテリーの劣化がデバイスの急なシャットダウンの原因になことは周知されておらず、バッテリーを交換すれば不具合が解決されることなども正式な情報として公開はされていなかった。
そのため、問題は肥大化してアメリカでは集団訴訟にまで発展した。このことから結果的にAppleはバッテリー交換費用を値下げしたり、多額の和解金を支払うこととなった。
Appleが発表した「意図的な低速化」の理由
上記の問題に対してAppleは、適切な説明が不足していたとして謝罪した。
アップデートにより低速化するのは、突然のシャットダウンを防ぐ意図的な策だったと説明。詳しい内容としてAppleサポートに「iPhoneのバッテリーとパフォーマンス」の文書を公開している。2024年1月時点でも電源管理の改良は続いているようだ。
劣化したバッテリーの解決策
問題発生当時、サポート文書とともにAppleが解決策として提案したのが以下の2つである。
- 1.劣化したバッテリーの交換費用を安くする。
- 2.iOS 11.3のアップデート内容に、バッテリーの状態を表示し、交換が必要な場合はそれを推奨する新機能を追加。
この2点の案が採用され、2018年の1年間、iPhone6以降の端末のバッテリーを3,200円で対応していた。このサービスは2018年12月で終了し、2024年1月時点でのバッテリー交換の価格は以下の通りだ。
商品名 | 通常 | AppleCare+加入 |
---|---|---|
iPhone15ProMax | 15.800円 | 0円 |
iPhone11 | 14.500円 | 0円 |
iPhone8 | 11.200円 | 0円 |
iPhoneSE(第一世代) | 11.200円 | 0円 |
バッテリー劣化は査定額に影響を与えるのか
さて、今回の本題「バッテリー劣化は査定額に影響を与えるのか」について説明しよう。
調べてみたところ、バッテリーの劣化は通常の買取価格から2〜4割減額の影響が出ることがあるようだ。ただ、ここまで大きい減額はバッテリーを3年以上交換せず、寿命がきてしまっている場合のみ。1〜2年普通に使用している程度なら、そこまで大きな減額にはならないこともある。
最終的には買取業者の買取基準がかかってくるが、バッテリーの状態次第では減額になる可能性があるということは頭に入れておこう。
Appleの無償交換
上記にてiPhoneバッテリーの交換費用を紹介したが、費用が発生するのは保証期間外の場合のみだ。
iPhoneは購入から1年間、Apple製品の限定保証を受けられる(AppleCare+ for iPhoneに加入している方は2年間)。保証期間内であれば、劣化したバッテリーは無償で交換できるのだ。無償で交換して買取価格が上がるなら使わない手はない。無償交換もうまく使って高価買取を目指そう。
保証期間を確認する
iPhoneは書面の保証書がないため、購入日などのデータを忘れてしまっている方も多いだろう。しかし、iPhoneは、端末を購入した携帯電話会社からApple社に端末の購入日やiPhoneのシリアル番号などの情報が共有されるようになっており、オンライン上で保証内容の管理がなされている。そしてその保証期間は自分の端末から確認できる。
まずはデバイスの「設定」を開き、「一般」をタップ。トップにある「情報」を開くと「シリアル番号」欄があるので、長押してコピーしておく。ここまでできたら、ブラウザにて該当のページを検索しよう。
- 1.ブラウザから「iPhone 保証状況」と検索する
- 2.Appleサポートによる「製品の保証状況」とサービス期間を確認する」のページが見つかるのでアクセスする
- 3.シリアル番号を入力するか、Appleサポートページのマイページにサインインする
これの作業で自分のデバイスの保証期間が確認できる。そしてAppleのサポートページから、バッテリー交換の依頼もできるので、保証期間を確認し、交換の有無を決めよう。
買取業者はヒカカク!で決めよう
バッテリーを交換するか否か決まったら、実際に買い取ってもらう業者を選んでいこう。
当コラムを掲載しているヒカカク!では、さまざまな買取業者を比較できる検索サービスを展開している。買取価格や口コミなどから、人気の高かった業者をiPhoneの買取価格と併せて紹介するので、ぜひ参考にしていただきたい。
みんなのスマホ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
みんなのスマホは株式会社ニューズドテックのが運営する買取業者だ。株式会社ニューズドテックは、スマホの仕入れや販売、レンタルなどの事業を展開する企業だ。雑誌やテレビなど、メディアにて紹介されることも多く、着々と知名度を上げている買取業者だ。買取の内容ごとに専用ページを設けるなど、対応範囲が幅広いのが特徴。
電源が入らなくなってしまったスマホの買取実績も確認できたため、3年以上使用したバッテリーを搭載したiPhoneの買取も買い取ってもらえる可能性が高い。電話の問い合わせ窓口もあるので、不安な点は事前の問い合わせで解決しよう。
iPhone55
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
商品名 | 容量 | 買取価格 |
---|---|---|
iPhone15 | 512GB | 4.72万円 |
iPhone15 | 256GB | 4.38万円 |
iPhone15 | 128GB | 3.85万円 |
iPhone11 | 64GB | 1.05万円 |
iPhone11 | 128GB | 1.26万円 |
iPhone11 | 256GB | 1.29万円 |
iPhone55には、安心のキャンセル料無料制度がある。査定料や送料を無料としている業者はたくさんあるが、買取をキャンセルして返送を依頼する際の送料は自己負担になることが多い。その点、iPhone55は無料なので気軽に査定を依頼できるのがありがたい。
また、集荷による回収買取サービスもしているが、13時までに業者に商品が到着し、当日中の買取査定、査定結果に減額が無い場合は即入金が可能。減額があった際にも価格に納得すれば当日中に入金されるとのこと。スピーディな対応を期待するなら、iPhone55へ依頼するといいだろう。
スマートバイヤー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
商品名 | 容量 | 買取価格 |
---|---|---|
iPhone15ProMax | 1TB | 13万円 |
iPhone15ProMax | 512GB | 12.1万円 |
iPhone15ProMax | 256GB | 11万円 |
iPhone13 | 512GB | 5.4万円 |
iPhone13 | 256GB | 5.2万円 |
iPhone13 | 128GB | 5万円 |
スマートバイヤーは、端末に傷があったり割賦金支払い中であっても減額なしのスマート買取をしている。他社が減額にしがちな水没センサーの反応がある場合や、ボタンの反応が悪い場合にも減額なしという驚きの査定内容だ。
また、機種ごとの買取価格はホームページに記載されているため、わざわざ査定を依頼しなくてもおおよその値段がわかるのが安心だ。買取価格の参考のためにもぜひホームページへアクセスしてみよう。
モバイルモバイル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
商品名 | 容量 | 買取価格 |
---|---|---|
iPhone15proMAX | 1TB | 21.2万円 |
iPhone15proMAX | 512GB | 18.2万円 |
iPhone15proMAX | 256GB | 16.2万円 |
iPhone14proMAX | 1TB | 14.2万円 |
iPhone14proMAX | 512GB | 13.7万円 |
iPhone14proMAX | 256GB | 13.2万円 |
iPhone14proMAX | 128GB | 12.2万円 |
iPhoneSE3 | 64GB | 3.6万円 |
iPhoneSE3 | 128GB | 4万円 |
iPhoneSE3 | 256GB | 5万円 |
ヒカカク!に投稿された口コミでかなりの高評価を獲得しているモバイルモバイル。高価買取に加え、接客サービスなどの応対のよさが評判を呼んでいるようだ。
店頭買取は東京の池袋本店のみのため、遠方で足を運ぶのが難しい場合は便利な郵送買取を依頼しよう。また、iPadやiPodなど、iPhone以外のApple製品も買い取っているので、もし不要なデバイスがあればまとめて買い取ってもらってはいかがだろうか。
バッテリーの劣化を防ぐコツ
最後に、今後買取を検討している方のために「バッテリーの劣化を防ぐコツ」を紹介していこう。
iPhoneを充電する際の注意点
iPhoneのバッテリーは、フル充電を500回繰り返したあとには本来の容量の最大80%を維持できるように設計されている。そして、Appleによれば、バッテリー0%になると「重放電状態」になり、バッテリー中のリチウムイオンが充電状態を保てなくなるとのことだ。
そのため、0%の電池を使い切った状態や、100%のフル充電のままコンセントに刺し続けて充電を続けると、過充電でバッテリーの劣化を促してしまう。最適なのは80〜90%程度で充電を終わらせ、0%まで使い切る前に継ぎ足しで充電すること。また、iPhoneを使いながら充電を続けると、バッテリーに熱がこもって劣化を促す原因になるため、同様に注意が必要だ。
使わなくなったiPhoneは早めに売却しよう
iPhoneのバッテリーのリチウムイオン電池を充電しないまま放置しておくと、定期的に使用しているときに比べて劣化が早くなってしまう。買取前に慌ててフル充電しても、一度放電しきってしまったバッテリーは劣化してしまっているため、充電の持ちが悪くなってしまっているのだ。
使用していない間に劣化を促してしまってはもったいない。また、機種の販売時期に近いほど買取価格は高くなるため、不要になったら早めに売却するのが賢い選択だ。
買取業者はヒカカク!で複数比較
前章で紹介したヒカカク!についてさらに詳しく紹介しよう。ヒカカク!では、買取業者によるiPhone買取価格を最大20社の中から一括で調べることができる。より高い価格でiPhoneを売却したいなら、最低でも3社以上の業者から見積を取る必要があるが、忙しくて時間がない人もいるだろう。このような人にもぴったりだ。簡単な登録ですぐに使えるようになるのでぜひ一度試してみてほしい。
まとめ
今回はiPhone買取の際にバッテリー劣化は査定額に影響を与えるのかどうかについてまとめた。バッテリーは劣化していても交換次第で高価買取される可能性は高い。無償交換をうまく利用して高価買取を目指そう。
また、買取価格は買取業者によって大きな違いがあるため、査定は一社のみに頼らず、いくつかの買取業者に見積もってもらって価格を比較するのが賢明だ。そして買取業者を選択する際にはぜひ、ヒカカク!にて業者を検討し、満足のいく取引へつなげていただきたい。
参考サイト