「中古iPhoneを売りたい」と思った時に、手元にあるiPhoneがどう見てもボロボロで、画面も割れてどうしようもないというのであればあきらめもつくが、なかなかあきらめがつかないのが画面浮き。
普通に使えるし、どこにも傷はないのに、ちょっと抑えてみるとなんだかぺこぺこしている感じがする。 果たして、画面浮きiPhoneは中古買取してもらえるのか?画面浮きの原因も含めて紹介していこう。
(2024年1月29日更新)
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
画面浮きとは?
はじめに、画面浮きとはどういう状態なのか解説しよう。
画面浮きは言葉の通り、画面が前に飛び出した状態になることだ。iPhoneを横にしてみるとよくわかるだろう。横から見たときにフレームから画面が浮き上がっている。
体感的には、押さえてみるとぺこぺこする。実は画面浮きは深刻な故障の場合もあるのだ。
画面浮きの原因
では、画面浮きの原因は何なのか、以下で見ていこう。
衝撃による破損
画面浮きの原因で最も多いのが、衝撃による破損だ。iPhoneを固い地面に落としたり、何か固いものとぶつけてしまったりすると、液晶パネルそのものやバックパネルにゆがみが生じる。
このゆがみ、その時は大したものではなくても、時間がたつごとにそこに無駄な力が蓄積してどんどん歪んでくる。 そうなると、画面浮きがどんどんと悪化し、大きく浮いてくる原因となるのである。
バッテリーの膨張
iPhoneにかかわらずスマホのバッテリーも当然消耗品である。 経年劣化をするとバッテリー自体が膨張し内側から画面パネルを押し上げるような状態になり、画面はどんどんと浮いてきてしまうのだ。バッテリーが膨張した端末を使い続けるのは危険なので、十分注意しよう。
iPhoneのバッテリー状態を診断したいという人は以下のコラムで詳しく触れているので参考にしてほしい。

画面浮きiPhoneへの対応
明らかに大きく画面浮きをしているものは、当然買取に影響してくる。もし買取を検討しているなら、画面浮きiPhoneはなるべく早く買取に出すことをおすすめする。
それだけでなく、画面浮きが進行すると、iPhone内に異物が混入して全く動かなくなってしまったり、ホームボタンの接触が悪化したりするなど、決定的なダメージを受ける場合があるのだ。
画面浮きiPhoneの買取価格
それでは、画面浮きの買取価格について説明していこう。しかし、実は画面浮きiPhoneの買取については、明確なことは言えないというのが現状だ。
たとえば、引かれる割合やいくらほど減額されるのかは買取店舗によって全く違ってくる。 しかし、そこにはいくつかのパターンもあるので以下で紹介しよう。
買取拒否
じつは、画面割れiPhoneについては買取拒否と決めている業者もある。 というのも、画面浮きの原因に「バッテリーの膨張」がある以上、買い取っても修理しても利益が出るかわからないのだ。かといって、バッテリーの膨張という深刻なダメージを受けているものをそのまま販売するわけにもいかない。
引き取り
いわゆる無料でのお引き取り。 こういう場合、店舗の方から「どこに行っても売れないと思いますので、こちらでお引き取り致しますか?」などといわれる場合があるある。
もちろん、金銭に執着がなければ引き取ってもらってもいいだろう。しかし、ゼロ円引き取りは実際のところほとんど意味がない。また、ゼロ円引き取りを言い出す買取店はごくわずかではある。
ジャンク扱いで買取
いわゆる故障しているものとして、ジャンク品買取をしてくれる場合だ。ジャンク品買取については、iPhone6以前が数百円で買い取られた事例がある一方で、iPhoneXやiPhone8 plusが20000円近くの値段で引き取ってもらえた事例もあったようだ。
すなわち、ジャンク品買取といっても、業者によって買取価格には差があるということだ。
傷ありで割引買取
店舗によっては画面浮きの状態でも画面の傷と同レベルの扱いで買い取ってくれる場合もある。 ただ、もちろん画面浮きの傷をどの程度のものとして判断するのかは買取店舗による。画面浮きしか問題のないものであれば、古い機種でも最高買取価格の3~4割引きで買ってくれる事例も以前はあったようだ。
ちなみに以前はiPhoneX~iPhone8 Plusであれば60000~70000円弱、iPhone7 Plusならば40000~50000円前後であった。 それ以下はダウングレードごとにマイナス10000円といったところだ。
割引なしで通常買取
中には画面浮きを故障と考えずそのまま買い取ってくれる店がないというわけではない。 だが、なかなかそういった店舗に遭遇することはないだろう。
ひどく画面浮きしているなどといった場合、通常買取になることはほとんどないと考えておこう。 あくまで「若干浮いているな」程度だと考えておくべきだ。
なお、以前の事例では、iPhoneXならば100000円~80000円前後、iPhone8 Plusであれば60000円~70000円前後、iPhone8であれば50000円前後であった。この後はほぼ10000円ずつ下がっていく。
おすすめの買取業者5選
ここまで解説してきたように、画面浮きiPhoneの買取相場は明確になっておらず、業者によってさまざまである。なので、少しでも高く買い取ってもらうためには複数の業者から見積もりをもらって比較することが重要だ。
画面浮きiPhoneの売却を検討している人のために、おすすめの買取業者を5社紹介しよう。
イオシス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
iPhoneなどのスマホや携帯電話、パソコンの販売と買取を行っているイオシス。主要都市に実店舗を持っているので利用しやすい業者だ。イオシスでは液晶パネル浮きのスマホも査定に応じてくれるとのこと。ただし、バッテリーに膨らみがある端末など、買取不可のものもあるので、事前の問い合わせをおすすめする。
モバステ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
モバステはスマホや携帯電話の買い取り専門店で、壊れたiPhoneの買取も行う。パネル浮きiPhoneは外装ジャンク品扱いとなるが、買取は操作ができる端末に限られる。本社がある北海道の札幌店をはじめ、秋葉原・名古屋大須・大阪なんばなどに実店舗を持っているモバステ。中古品やジャンク品に関しては送料無料となり、ヤマト運輸の着払いが利用できる。
カウモバイル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
iPhoneやiPadなど、スマホやタブレットの買取専門店であるカウモバイル。大阪に多数店舗を持つほか、岐阜や岡山に協力店がある。画面浮きなどの本体変形iPhoneに関しては、10%~60%の減額になるとのことだ。店舗買取と宅配買取に対応しており、宅配買取の送料は売り主負担。ただ、送料負担した品が買取不可の場合、返送料は業者が負担してくれる。
リンクサスモバイル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リンクサスモバイルはスマートフォン・タブレットの買取業者。買取実績は10年以上で、買取のほかに修理も行っている。画面浮きの症状は不具合として取り扱われるので、買取金額については要問合せである。横浜をはじめ全国各地に展開しているため、店舗買取も足を運びやすいだろう。近くに店舗がない場合は郵送買取にも対応している。
ダイワンテレコム
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
iPhoneのほか音楽プレーヤーなどのモバイル機器を取り扱っているダイワンテレコム。送料・振込手数料は無料である。また、画面浮きについては、画面上部・画面中央ともに買取可能とのこと。ただし、店舗によってはジャンク品の買取を実施していない場合もあるので、事前の問い合わせをおすすめする。
なお、壊れたiPhoneの買取価格や買取業者については、以下のコラムで詳しく解説しているので参考にしてほしい。

上手に買取店舗を見定めるには
では次に、上手に買取店舗を見定めるコツについて詳しくみていこう。
最低でも3社以上の見積もりを比較する
画面浮きiPhoneについては、業者によって査定の基準や故障程度の認識が異なるので、最低でも3社以上から見積もりをとって比較することをおすすめする。
同じチェーン店でも買取価格は違う
じつは、同じチェーン店でも買取価格が大きく違う場合がある。 実際にあったことなのだが、同一エリアの同一チェーンの支店と本店で、ある支店の方では買取拒否だったものが別支店では数割引きの買取になった。さらに、本店では満額買取になったという例もある。
つまりこれは、画面浮きの程度や様子を見て、買取担当の人間がどういった判断を下すのかという、現場の判断にゆだねられる部分が大きいということ。
大手チェーンの一つの支店で買取拒否になったからといってあきらめることなく、違う支店や本店に飛び込んでチャレンジしてみるのも大事なことなのだ。
中古販売品を見る
ネット上でも判断できる内容ならば、売っている端末の値段や評価を参考にするという手もある。 中古品の値段と、だいたいその値段の近くに書いてある状態を表すレベル(ABCだったり店舗によってさまざま)を確認し、状態の説明を合わせてみてみるといい。
もし、状態の説明の所に「画面が浮いている」という記述があるにもかかわらず、販売価格が高く、また状態のレベルも高評価の判定を受けているようであったら、かなりのねらい目だ。
それは、画面浮きという状態を大きなマイナスと考えていないと考えている店である証拠なので、高額買取につながる可能性は高くなる。
売る前に修理をする
画面浮きiPhoneを売る前に修理をするという選択肢もある。 もちろんこれは、修理に出しても利益があることが確実にわかっている場合に選択すべき方法だ。
修理に踏み切る最低限の条件
修理に踏み切る最低限の条件は2点ある。 ひとつは、きちんと動く状態であるのかという点。 そもそも起動しなくなるほどに劣化してしまっているものは、修理でどうこうなるものではないので、手を出さないのが無難だ。
そしてもう一つは、フレームが大きく変形していないこと。画面浮きが進行していくと、最終的にはフレームや画面にゆがみが生じる場合や、ヒビ・画面割れが生じる場合がある。
判断に迷う場合は、修理業者に相談してみるのがいいだろう。
修理代金の事例
2024年1月時点でAppleのバッテリー修理サービスを利用した場合の見積もり金額は以下の通りだ。もちろん、最終的な価格は端末の状態や加入している保証等によって異なる。また、AppleCare+に加入している場合は0円である。
機種 | 見積もり価格 |
---|---|
iPhone7 Plus | 11200円 |
iPhone8 | 11200円 |
iPhoneX | 14500円 |
iPhone11 Pro | 14500円 |
iPhone12 mini | 14500円 |
iPhone13 Pro Max | 14500円 |
iPhone14 Plus | 15800円 |
iPhone15 | 15800円 |

業者での修理で、もしゆがみの原因がバッテリーだった場合、6000円前後の修理費がかかったという事例もある。なお、業者での修理価格も端末の状態によって差が出てくるだろう。
iPhoneのバッテリー状態が査定に与える影響については、以下コラムでも詳しく紹介している。

バッテリーが原因ではない場合の修理
まずはここからは完全自己責任であることをしっかりと認識してほしい。
バッテリーが原因ではなく、強い衝撃などで画面浮きが発生している場合は、上蓋が外れかけていることもある。
この場合、必要になるのは精密特殊ドライバーというもの。 このドライバーはホームセンターなどではなかなか見かけることはないもののAmazonなどでは普通に売っていて、値段は数百円~1000円前後である。
精密特殊ドライバーを購入して上蓋を開け、爪の引っ掛かりなどを確認したうえでしっかりしめなおせばいいというわけだ。
バッテリー交換
ここからはかなり工作や技術系の作業に自信のある人にしかできないのだが、バッテリーの交換という手もある。
バッテリー交換用のキットについては、iPhone修理用ツールセットのようなものがAmazonで数百円~1000円前後で売られているので購入し、詳しいサイトなどを参考にしてバッテリー交換をするという流れだ。
しかし、修理に失敗して起動しなくなった場合などは、せっかく買い取ってもらえたかもしれないものがゴミになることもあるので、当然自己責任であることは言うまでもない。
修理業者に相談しよう
上記で画面浮きiPhoneに手を加える方法を2つ紹介したが、端末の状態によっては素人が手を加えるのが危険であったり、端末の状態をより悪くしたりする可能性もある。
やはり一番安全な方法は修理業者に相談することだろう。
まとめ
画面浮きの場合は買取相場を明確にするのは難しい。端末の状態や買取業者間で価格差が生じるためだ。
少しでも高く売るなら、コラム内で紹介したように、複数社の見積もりを比較するのがポイント。 ヒカカク!を利用すれば、最大20社から無料で一括査定ができるので、画面浮きiPhoneの売却を考えている場合はぜひ活用してほしい。