子供でも簡単に音を出すことのできるオカリナは、高価買取実績の多い気鳴楽器の一種だ。分類上は木管楽器となるオカリナには、最もポピュラーな陶器だけでなく、おもちゃ屋さんでも販売されているプラスチックや木といった材質がある。またオカリナの製造は大手メーカーだけでなく、小さな職人が営む工房でも行なわれているため、質の良い楽器を作るお店を利用することも高く売れる商品との出逢いに繋がると考えて良いだろう。
今回は、一般の木管楽器とは少し異なる性質を持つオカリナについて、皆さんと一緒に買取相場や査定情報を確認していく。オカリナの売却を考えている人はぜひ参考にしてほしい。
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オカリナの名称
一般にオカリナと呼ばれるものは、発祥の地イタリアではオカリーナと発音する。オカリナ(ocarina)という名称は、イタリア語の「oca(ガチョウ)」に由来する造語で、「-ina」は "小さな" を意味する接尾語なので、「小さなガチョウ(ガチョウの子)」といった意味合いである。
19世紀後半に北イタリアのブードリオという所のドナーチという菓子職人が、それまであった土笛に、はじめて西洋音階を導入し、ガチョウの子を意味する“オカリーナ”という命名をした。なぜ「ガチョウの子」と名づけられたのか、という理由の一説には、オカリーナの吹き口がガチョウのくちばしの穴に似ていることから、と言われている。
オカリーナはイタリア生まれだが、10個の指穴だったオカリーナに、小穴2個を増やし12穴としたことにより、音域を広げ、低音部の半音を正確に出すことを可能にし、「楽器」として認知されるようなものに作りあげたのは、 実は、日本の明田川孝氏(彫刻家・音楽研究家 アケタオカリーナ創始者)なのだ。
オカリナの種類
粘土や陶器でできている、ハトのようなちょっと変わった形の楽器「オカリナ」。どれも同じように見えるが、実は種類が多い楽器だ。名称はメーカーによって異なるが、出せる音域によって「ソプラノ」「アルト」「テナー」「バス」の管がある。さらに、その中でも音の出方によって「G管」「F管」「C管」などと分かれる。これによって、例えば、「アルトC管」「ソプラノF管」「ソプラノG管」など、いろいろな種類のオカリナが存在する。もっとも一般的なのが「アルトC管」だ。
涙滴状の形をしたものが一般的だが、丸形や角形などのオカリナも存在する。指穴の数や配置も決まっているわけではなく、6個から13個程度の指穴を持つオカリナが多い。メーカーごとに個性があり、同じメーカーでもかなりの違いがある。息の量が少なくても音が出るオカリナや、強く息を吹き込まないと音がでないオカリナなど、メーカー毎に、必要な息の量が異なるタイプを作っている。オカリナによっても音の鳴らし方は千差万別なのだ。
オカリナの価格
オカリナの価格は1050円~10万以上とピンキリだが、高ければ高いほど良いものというわけではない。フルート・トランペット・サックス・バイオリンなどの管弦楽器は、何万払わないとマトモなものが買えないが、オカリナは3000-7000円程度のもので十分良いものが手に入る。
また、楽器を長く愛用していくためには、見た目も考慮したい。特にオカリナは装飾性が強い楽器だ。選んでいるうちに「これは好きなデザインだ」「これはあまり好きじゃないな」などと好き嫌いがはっきり出てくるだろう。そういった際に、値段などを優先してあまり好きではないデザインの方を選んでしまうと、後々愛着を持てなくなり、結局やめてしまうというパターンも少なくない。ぜひ、自分の気に入ったデザインのオカリナを選んでもらいたい。
「オカリナ」はシニア女性から人気
某大手楽器メーカーが全国で展開する音楽教室で気楽器のトップ3は、50歳以上の中高年シニア男性がサックス、チェロ、ギター。同様にシニア女性はピアノ、ウクレレ、オカリナが人気だ。女性は「小さくて持ち歩きやすい、かわいらしい楽器を好む」のだとか。
50代以上のシニア女性向け月刊情報誌を出版する会社の通信販売でも、1万円ほどの「オカリナ入門セット」を扱っている。半年に1度程度売り出し、毎回好調な売れ行きだそうだ。販売価格が大差ない「ハーモニカセット」の2倍以上売れるケースもあるという。シニアに売れる要因「脳トレ」「健康効果」「音楽」の3つを満たしているのが、人気の理由なのではないだろうか。
高く売れるオカリナの人気メーカーと買取実績・買取相場
小さな工房で作られることの多いオカリナには、非常にたくさんのメーカーが存在している。当ページでは、買取実績の非常に多い人気メーカー6社の特徴と、買取相場や上限額を紹介していきたい。
AKETA アケタ
楽器としてピッチ設定可能な12穴式オカリーナを世界で初めて完成させたAKETAは、80年以上の歴史を持つ老舗メーカーだ。工房の調律師が気に入った楽器を選別するRシリーズのピッコロRT-1Cの多くは、コンディションに問題がなければ4,000円~4,800円ほどの上限額で買取られる。これに対してかすれにくい音色で話題となっている復刻版のAM-5Cについては、新品同様のコンディションであれば14,000円以上の査定がつくこともあるようだ。
NIGHT ナイト
陶器からプラスチックまで幅広いオカリナを作るナイトも、多くの買取業者で歓迎される人気メーカーだ。初心者向けとも言われるアルトC管のオカリナは、最もスタンダードなアイボリーで3,500円~4,000円、女性に人気のピンクに3500円~4,500円前後の買取上限額が付けられている。またナイトの場合は、持ち運び用のキャリングケースだけでも5,000円近い査定が狙えるため、付属品であっても積極的に買取店へ持ち込むべきだと言えるだろう。
YAMAHA ヤマハ
大手楽器メーカー・YAMAHAでも、比較的リーズナブルな価格で購入できるオカリナを6種類ほど作っている。メーカー小売価格が9,000円となるOCR-SF2WやOCR-SF2ET は、3,000円~3,900円ほどの金額で買取られることが多い。これに対してOCR-AC5WやOCR-AC5ETといった形でサイズが大きくなると、買取金額についても1,000円~1,500円ほどアップする傾向があるようだ。
POPOLO ポポロ
谷口陶器工場で作られているPOPOLOは、50年近い歴史のあるオカリナシリーズだ。アーティストの間でも大変人気の高いPOPOLOのオカリナは、C-SFなどのソプラノであっても5,500円を超える買取上限額が付くこともある。またメタルブラックの艶消しや漆黒のオカリナについては、8,000円~22,000円もの買取額になることもあるため、演奏を終えた売る側にとっても有り難いメーカーと位置付けて良いだろう。
TNG
人気演奏家の宗次郎も推薦するTNGは、台湾のオカリナメーカーだ。個性的なデザインと音色によって幅広いユーザから愛されるTNGの中には、日本メーカーではあまり作られていないコンチェルトアルトなどもある。専門業者が公開する買取上限額としては、4,800円~8,900円前後が一般的のようだ。またヤフオクなどには、150,000円近い価格で出品されている色鮮やかなオカリナもあるため、品物によっては10,000円以上の高値で売却することも可能なメーカーと捉えて良いかもしれない。
カンターレ
創始者、息子、娘の家族3人で制作を行っているカンターレは、茨城県にあるオカリナメーカーだ。至高のオカリナとも呼ばれるカンターレ製品の中には、多少の傷や擦れがあっても40,000円近い価格でヤフオク出品されているモデルもある。こうした希少性の高いモデルの査定がオカリナ専門店のみで可能となるため、自慢の楽器を売る際にはショップ選びにもこだわるべきだと言えるだろう。
愛用のオカリナを高価買取に繋げるコツ
将来的にオカリナの売却を考えているなら、高価買取に繋げたユーザ達が実践する下記のポイントを心掛けるようにして欲しい。
材質に合った手入れを行なう
壺型のオカリナは、息に含まれる水分によって内部にカビが繁殖しやすい楽器だ。特に素焼きの場合はコーティングされていない内部が非常にデリケートであるため、注意が必要だ。これに対して本焼きのオカリナは、水分を吸収しにくい製法により、お手入れの方法にも柔軟性があるとされている。コンディションさえ良ければ4,000円~5,000円以上の高価買取の期待できるオカリナをより高く売るためには、自分の所有している楽器に合ったメンテナンスをするべきだと言えるだろう。
付属品や教本も一緒に売る
オカリナを売却する際には、楽器本体だけでなくケースや保証書、メンテナンス用品なども一緒に査定依頼に出そう。またオカリナ買取専門店では、教本や楽譜の査定ができるケースも多く見受けられるため、練習用として購入したものがあればセットで売るのが理想と言えるだろう。
できるだけ詳しい情報を査定士に伝える
買取店各社が用意しているオンライン査定やメール査定、LINE査定で買取相場を把握するためには、メーカー、型番、色、購入年、コンディション、音色といった楽器の特徴を細かく業者に教える必要がある。またオカリナの外側に欠けやヒビなどがある場合は、そういった難点も隠さずに査定士に伝えることが高価買取に繋がる信頼関係を生むと考えて良いだろう。
オカリナ買取に積極的なおすすめ業者まとめ
オカリナの売却をする際には、単なる楽器店ではなく「オカリナのメーカーや特徴に詳しい業者」を選ぶことが理想となる。もし売却先が上手く見つけられない場合は、オカリナ査定を得意とする下記4つの業者に問合せをしてみて欲しい。
おたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
幅広い買取品目で知られるおたからやでは、オカリナを中心とした楽器買取を行っている。岡崎城南店には、2台のオカリナと教本が持ち込まれた買取実績があるようだ。業界最大手買取店のおたからやでは、店頭、出張、宅配という3つの方法で受付を行っているため、自宅近くにオカリナ買取店のない人でも査定依頼のしやすい業者になることだろう。
ネットオフ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
人気の買取店・ネットオフでも、オカリナを中心とした楽器に対して柔軟な買取対応を行っている。ネットオフのサイトを見てみると、キズや汚れ、ステッカーの痕跡がある楽器でも保存状態によっては買取できることがわかる。またこの業者では買取基準についても詳しく掲載しているため、初めて楽器売却にチャレンジする人でも不安の少ない専門店になることだろう。
オカリナハウス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
オカリナハウスは、その名のとおりオカリナ販売・買取の専門店だ。この業者では、電話査定の金額でお客様が納得すれば、そのまま買取成立となる。オカリナハウスのサイトを見てみると、ポポロやナイト、アケタといった人気メーカーだけでなく、少し珍しい複数管オカリナや木製テラオカリナなども販売されているため、楽器の知識を深めたいと考える皆さんにとっても一見の価値ある業者になることだろう。
トイズキング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おもちゃ買取のトイズキングにも、オカリナ買取の専用ページがある。サイト内には、MA、アケタ、CANTAREといった人気メーカーの買取実績も多く見受けられるため、玩具を中心とした買取店であってもトイズキングの場合は専門性の高い角度から査定をしてくれると捉えて良いだろう。またこの業者では、緩衝材なども入った宅配キットを無料で届けてくれるため、店頭に直接持ち込めない皆さんでもストレスなくオカリナを売れると考えて良いだろう。