吹奏楽楽器における人気トップを誇るトランペットは、中古市場でも大変需要の高い金管楽器である。トランペット購入者の中には、「新品よりも中古が良い」と考える人達も意外に多い傾向があるため、一般の商材にありがちな「古かろう悪かろう」のない楽器と位置づけて良いだろう。
今回は、トランペットのリセールバリューが高い理由から、皆さんに高額査定情報を紹介していきたい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
中古のトランペットが高く売れる理由とは?
中古のトランペットが高価買取対象となる背景には、これから紹介する4つの特徴が大きく関係している。
アンブシュアによる音の出にくさ
小さなマウスピースに強い息を吹き込むトランペットやホルンなどの金管楽器は、演奏者の口の形状となるアンブシュアによっては、上手に音がでないこともある。熟練した演奏者であればトレーニングや呼吸法によってアンブシュアの改善が期待できるが、初心者の場合は唇の厚さや歯並びの問題が大きく影響するケースがほとんどのため、向き不向きを判断するまでの間は中古のトランペットを購入するのが理想なのである。
レッスン開始から1~2ヶ月経ってもマウスピースから音を出せない場合は、「トランペット向きの口ではない」と考えられるため、最初から新品購入するのではなく、ビギナー向けの中古楽器を選ぶことがリスクの少ないトランペットの始め方であると言えるだろう。
凹みやすさ
初めて金管楽器を扱う子供たちは、握力の低さによってトランペットを落としやすい傾向がある。また高いところから落とすと、楽器の音色に影響する凹みが生じることも多いため、子供や初心者のレッスン用としてトランペットを購入する際には、損傷のリスクを回避するために中古楽器を選ぶことがおすすめなのだ。
中国製トランペットの急増
通信販売などで販売されている新品で1~3万円のトランペットは、メーカーへのクレームが非常に多い中国製品である。このようなトランペットを最初に使ってしまうと、金管楽器演奏の基礎がおかしくなることも多いため、「初心者だから安くて良い」といった固定概念は捨てるべきだと言えるだろう。
特に本格的に演奏会への参加をしたり、アンサンブルなどをおこなうユーザの場合は、中国製トランペット特有の音域の狭さで仲間に迷惑をかけないためにも、人気メーカー品を選ぶのが理想と言われている。
楽器修理専門店による競争
インターネットを通してさまざまな楽器修理店とつながれるようになった近頃は、ボロボロの中古トランペットを購入してオーバーホールをおこなうユーザが急増した。またたくさんの楽器修理店が競い合うことで、メンテナンスやオーバーホール費用も少しずつ下がっているため、「中古トランペット+修理代」といったコストパフォーマンスの良い組み合わせでお気に入りのトランペットを購入するユーザが増えているのだ。
このように演奏家を良い形でサポートする楽器修理店は、より良い中古トランペットをリユースする買取店にとっても欠かすことのできない存在となっている。
トランペットのお手入れ方法
私たち人間は体調が悪いと能力を十分に発揮できない。それは楽器も同じことである。安定した美しい音の演奏は、演奏者の技術はもちろんだが、楽器の状態によっても大きく左右される。楽しい演奏活動、より豊かな音楽表現のためには楽器をよりよい状態に保たなければならないのだ。
専門技術をもったプロの技術者による定期的なメンテナンスもしっかりとおこなってほしいが、演奏者自身による日ごろのお手入れもとても大事なものになってくる。ここでは演奏後に必ずおこなう、また、定期的に行ってほしいトランペットのお手入れ方法を紹介する。
抜差管から水分を抜く
ピストンを押さえながら抜差管をていねいに抜き、水分を抜き出そう。このとき、ポンと音がする抜き方は悪い抜き方なので気を付けよう。
バルブオイルを注入する
バルブケーシングの笠のネジを外し、ピストンを回さずにまっすぐ途中まで抜きバルブオイルを2、3滴注油しよう。それから再び笠のネジを締め、オイルがなじむように2、3回ピストンを上下させる。
表面の汚れを拭きとる
トランペットの表面はポリシングクロスで軽く拭き、汚れが取れたらケースにしまおう。銀の黒ずみが気になるときはシルバーポリッシュで磨くとよい。クロスにシルバーポリッシュを染み込ませたシルバークロスを使う方法もある。
シルバーポリッシュを使う時は少量だけ使うように気を付けよう。この銀の黒ずみは機能としては何ら心配する必要がなく、変色した方が音が良くなると考える演奏家もいるため、見た目が気にならない人はキレイにする必要はないだろう。
週に1度してほしいお手入れ
- 抜差管をていねいに抜き取り、ポリシングガーゼをクリーニングロッドに金属部が露出しないように巻き付ける。
- 抜差中管、外管の汚れを取る。
- トリガー付き抜差管にチューニングスライドオイルを注油。オイルがなじむように2、3回スライドさせる。
- 主管抜差管、第2抜差管、トリガーなし抜差管にはスライドグリスを少し塗り、オイルがなじむように2、3回スライドさせる。
- ブラスソープ水溶液(ブラスソープ1に対して30度~40度の温水10~15の割合)をつくりマウスピースを洗おう。
- マウスピースブラシにブラスソープ水溶液を含ませスロートに通して洗い、きれいな水で洗い流す。
- ウォーターキーホールの汚れをトーンホールクリーナーで落とす。
月に1度してほしいお手入れ
- ポリシングガーゼをクリーニングロッドに金属部が露出しないように巻き付け、バルブケージングの内側の汚れを取る。
- ピストンの汚れをポリシングガーゼで拭き取り、バルブケーシングにピストンを差し込み、バルブオイルを2、3滴注油する。
- ブラスソープ水溶液をつくる(ブラスソープ1に対して30度~40度の温水10~15の割合)。
- フレキシブルクリーナーのブラシにブラスソープ水溶液を含ませ管内を洗う。
- 汚れが落ちたらきれいな水でブラスソープを洗い流し、ガーゼで水分を完全に取り、オイル、グリスを差す。
高く売れるトランペットモデル・メーカー情報、参考買取相場まとめ
高価買取対象のトランペットメーカーを探しているなら、これから紹介する3つの中から選んでみてほしい。
YAMAHA(ヤマハ)
初心者~中級者向けトランペットを作るヤマハには、たくさんの買取実績が存在する。コンディションが良いとは言えないYTR233には、4,000円~5,000円前後の査定がついている。
これに対して銀メッキ仕上げのYTR9835の場合は、35万円以上の高額査定が付くこともあるため、コンディションや材質、型番によって買取額に開きが出やすいメーカーと位置づけて良いだろう。
バックトランペット
新たなモデルを投入し続ける、老舗のトランペットメーカーである。C180ML/Lなどの定番モデルの買取は、8万円~10万円前後でおこなわれている。またバックトランペットは、リセールバリューの高さでも定評があるため、将来的に売却の予定があるなら、選ぶメリットの多いメーカーと位置づけて良いだろう。
SCHAGERL(シャーゲル)
2015年8月でヤマハでの取り扱いが終わったシャーゲルは、新世代のトランペットと名高いオーストラリア製のブランドである。国内市場の縮小により希少性が高まっており、ロータリートランペットについては25万円以上の高価買取実績もあるようだ。
またシャーゲルの楽器は「珍しさ」といった角度でのアピールもできるため、価格交渉も比較的おこないやすいメーカーと位置づけて良いだろう。
マウスピースも売却可能?
トランペットを持っている人は、大体専用のマウスピースも持っているだろう。しかし、トランペットは買取されても、マウスピースは売れるのかどうか気になる人も多いだろう。結論から言うと、マウスピースもトランペットの付属品として捉えられるので、業者で買取してもらうことが可能だ。
マウスピースの買取相場としては、大体1,000円前後で売れることが多く、高くても1,500円前後あたりが相場である。買取に出す前には、自分でしっかりと綺麗にしてから出すようにし、少しでも状態を良くしておくことが高価買取のコツでもあるのを覚えておこう。
トランペットのおすすめ買取店
最後に、トランペットの高価買取店をいくつか紹介する。迷っている人はぜひ参考にしてみよう。

福岡のイシバシ楽器
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
創業70年以上の歴史を持つ大手楽器買取専門店が、イシバシ楽器だ。中古の楽器を高額買取してもらえると人気が高く、買取専門スタッフの明快な査定は、多くの利用者から高い評判を獲得している。また、査定額保証もあるので、はじめての人でも安心して利用できる。
買取方法は宅配・店頭・出張の3つの方法。出張買取は楽器をまとめて売りたいときに便利な方法であり、手数料などもかからない。対応エリアは関東を中心に、東海や近畿、中国や九州に対応している。東北や北海道の場合は宅配買取を利用して査定に出してみよう。
大阪のクロサワ楽器
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
クロサワ楽器は、ありとあらゆる楽器の買取をおこなっている専門店だ。楽器専門店だからこその高額査定が魅力で、プロの目利きによる査定を無料で受けられる。他社と買取価格を比べても、クロサワ楽器のほうが高値がつきやすいと評判が高く、買取価格だけでなく接客対応まで優れている業者だ。
買取方法は宅配・店頭・出張の3種類。出張買取は関東を中心に対応しており、地域によっては最短で即日対応してもらえる。また、ほかの地域でも楽器の量や買取金額によっては対応してもらえるので、気軽に相談してみよう。宅配は送料無料で、日本全国に対応している。
名古屋の島村楽器
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
島村楽器は、楽器の買取店として日本一の規模を誇る業者だ。ピアノやギター、管楽器や弦楽器の買取に対応しており、買取だけでなく委託販売まで可能となっている。また、下取り買取もおこなっており、新しく楽器を購入するのであれば査定額10%アップのサービスも受けられるので、必要がある人は買い替えを検討するのがおすすめだ。
買取方法は宅配・店頭・出張の3つの方法で対応している。出張買取では、まとめ売りや持ち運びができない楽器を売るときにおすすめの方法である。ただし、対応エリアは関東・東海・甲信越となっているため、ほかの地域は宅配か店頭で買取に出す必要がある。ちなみに、店頭買取では査定額が5%アップしてお得だ。
東京のイケベバイキング
買取価格
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対策
イケベバイキングは、楽器買取王として人気が高い。それぞれの専門の楽器鑑定士が在籍しているため、トランペットも相場に適正な価格で買取してもらえるだろう。毎月楽器買取のキャンペーンやサービスが実施されているので、他社よりもお得な金額で売却できる。リピーターも多く、評判もかなり良い。
買取方法は宅配・店頭の2つの方法だ。宅配買取では日本全国どこからでも査定料無料で、送料も一切かからずに査定へ出せる。また、まとめ売りをすれば買取金額がアップするので、売るときはまとめ売りをおこなうのがおすすめだ。その際は、店頭へ直接持ち込んで査定依頼してもらおう。
神奈川のハードオフ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ハードオフは、日本最大のリサイクルショップとして知られる業者だ。家電やおもちゃ、ゲームや楽器といったさまざまな商品の買取をおこなっており、基本的には何でも買取してもらえる。楽器の買取にも専門のスタッフがいるので安心で、相場に適正な価格でしっかりと買取してもらえるだろう。
買取方法は宅配・店頭・出張の3種類で対応している。ハードオフは全国に800店舗以上を構えているため、すぐに売って現金化したいのであれば、直接店舗へ持ち込んで買取に出すのがおすすめだ。宅配や出張買取でも手数料や費用はかからないが、トランペットなどの小さめの楽器を売るのであれば店頭買取がもっとも利用しやすいだろう。
京都のみんなの楽器市場
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
みんなの楽器市場は、トランペットをはじめとした管楽器の買取に強い楽器買取専門ショップ。トランペットの知識が豊富な専門スタッフがていねいに査定し、買取金額には自信がある。
買取方法は店頭・宅配・出張の3通り。東海・近畿エリアには迅速な出張対応が可能。遠方の方は梱包キットを用意してくれる便利な宅配買取を利用しよう。
まとめ
吹奏楽に憧れる学生たちだけでなく、ジャズバンドなどでもニーズの高いトランペットは、金管楽器の中で最も高価買取が期待できる商材と断言できる。そんなトランペットの買取額は各ショップのラインナップによっても大きく変わるため、メール査定や一括査定サイトを通して、多くの見積もりを集めることが高額査定を生むと考えて良いだろう。
もし納得の査定額を出すショップと出会えない時には、型番検索だけで買取上限額がわかる当サイト・ヒカカク!を活用してみてほしい。

