絵画が好きな人でルノワールの名を知らない人はおそらくいないだろう。絵画に関してはコレクターなども存在しているほど美術品としての価値が高く、世界中の絵画に関心がある人がルノワールやモネといった印象派の画家の絵画を求めている。ルノワールはその中でも人気がとても高く、彼が描いた官能的にも繊細さを感じさせる数多くの人物画は特に高い評価を得ている。
今回のコラムでは、ルノワールの絵画作品の価値や買取相場についてまとめていく。絵画はブランド品などとは違って、時間が経てば経つほど価値が増していく作品が多い。作家がすでに亡くなっている場合などはその傾向が特に顕著である。ルノワールなどの作品を多く持っている人はぜひチェックしてみてほしい。
本記事のポイント
- 本名をピエール=オーギュスト・ルノワールという
- 6,000点残したと言われ、非常に多くの作品を書いた画家
- 約80億円で落札された原画もある
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ルノワールの生い立ちと経歴・略歴、技法
ポスト印象派として知られる
ルノワールは本名をピエール=オーギュスト・ルノワールといい、世界的に人気が高いフランスのポスト印象派の画家の一人だ。1841年2月25日生まれで1919年12月3日に78歳で亡くなっている。ルノワールは現在ではポスト印象派として知られているが、絵を描き始めたはじめの頃は印象派の画家としての作品を数多く書いていた。それが時間が経つにつれてだんだんと作風が変化していき、作品の後半にはポスト印象派の画風・作風が多くなっていったといわれている。
少女作品を多く残した画家・ルノワールの絵画の特徴
ルノワールが描く絵は基本的には人物画が多く、風景画や静物画なども数多く残されてはいるが、ルノワールと聞くと多くの人は自画像や友人・家族、官能的な女性の絵などを思い浮かべる人が多い。人物画の作風としては当時から個性溢れる独特な作風だったこともあり、自分なりの作風をつくりあげるための研究や技術の探求に時間を費やす向上心がとても強い人でもあった。
モネなどと交流
1861年にはシャルル・グレールの画塾に入り、そこではモネなどの後に有名となる印象派の画家と出会い、互いに刺激を与え合っていた。しかし、1890年から体調が悪化しはじめ、最終的には車イスで生活をするまでになってしまったが、それでも作品の制作への意欲は尽きることなく、最後までルノワールとしての絵を描き続けた画家である。
本物のルノワール作品の買取価格相場や値段は?
ルノワールは現代でも非常に人気が高い画家の一人であり、数多くの作品が今でも高い価格で取引されている。
版画の場合に絵画の値段は?
試しにヤフオクなどのオークションをのぞいてみても、多くの版画作品が100,000円以上が落札価格の平均であることがわかる。これは一般的な買取業者の相場ともほぼ一致しており、ルノワールの買取価格としては100,000円~150,000円あたりが相場となっているようだ。
だが、版画は刷られた数や刷られた時期などの重要であるため、数千円や数万円という安価で販売されている作品もある。
ルノワールの作品の種類や状態、人気や需要といった要素によって大きく変わるものであるため、絶対確実に上記の価格で買取がおこなわれるとは限らない。しかし、それは逆に上記以上の金額での買取も狙えるということでもあり、本当に人気がある作品では数十万円の買取価格となることもあるだろう。
原画の場合に絵画の値段は?
買取業者やヤフオクなどでは、ルノワール作品の買取事例があまり見られない。美術オークションでの売買の方が、多く見受けられた。実際の買取事例は以下の通りだ。
ルノワール原画の落札歴
- 「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」約80億(サザビーズ)
- 「左:Etude de femme」「右:La femme au panier de fleurs」3億1,000万円(SHINWA AUCTION)
- 「マダム・バルタの肖像」約1.4億円(サザビーズ)
- 「花飾りの帽子を被る女性」8,200万円(SHINWA AUCTION)
- 「Bouquet de fleurs」5,600万円(SHINWA AUCTION)
- 「林檎のある静物」1,200万円(SHINWA AUCTION)
- 「座る裸婦」1,050万円(SHINWA AUCTION)
やはり、世界的に知られているだけあって、原画は数千万円〜数億円の相場となる。財力がある買取業者であれば買取が可能かもしれないが、財力がない買取業者であれば買取が厳しい価格となる。そのため、画廊や買取業者、美術コレクターなどがある美術オークションで多く出品されているのだろう。
なお、買取相場はあくまでも相場として判断するのが基本であり、それはルノワールの作品のすべての価値を表すものではないことを認識しておこう。そして、買取や査定に出すときはこれから説明していく査定ポイントや買取のコツについてしっかりと理解しておくことが、ルノワールの高価買取へとつながる大事な部分であるともいえるだろう。
ルノワールを査定に出す際のポイント
絵画を査定に出すときにはいつくかポイントがあることをご存知だろうか。なにかを買取に出すときは、その商品がどういった査定を受けることになるのか、どの部分がもっとも査定額に影響を及ぼすのかを知っておくことはとても重要である。査定ポイントを理解せず、商品をそのまま買取へと出すことにより思わぬ部分で思わぬ減額を受けてしまうことも珍しくはない。
そこでここからは、ルノワールを査定に出す際のポイントについてまとめていく。もちろんここでまとめていくポイントは、ルノワールだけでなくほかの絵画を査定に出すときにも応用することができるものであり、一度頭に入れておくだけで十分な生きる情報となる。絵画という美術品においてはどの部分が重点的に査定に影響を及ぼすのかを知っているかどうかで、査定額が大きく変わることになる。
劣化に注意する
絵画の査定で真っ先に見られることになるポイントは全体的な状態である。絵画は時間が経てば経つほど価値が増していくことがあるといったが、それは絵画の状態が良好のまま維持されていた場合の話である。たとえ人気がある作家の作品であっても、時間とともに劣化していれば査定の段階での減額は避けられないだろう。
そのため、査定に出すときには経年劣化などがないことを慎重に確かめる必要がある。傷や汚れ、ホコリといった部分ももちろんのこと、査定前にはしっかりと全体的にきれいな状態で出すことが求められる。普段からこまめに手入れをしている人はほとんどいないだろうが、査定や買取を考えているのであれば、ホコリなどを落とす手入れは普段から欠かさずにおこなっておきたいところである。
付属品をそろえておく
絵画の査定においては、付属品があるかどうかによって査定額は影響を受ける。絵画の付属品といえば、額であったり説明書であったり、本物の証明である鑑定書などが含まれる。特に鑑定書などは査定をスムーズに突破する効力があるものであり、業者に買取に出す前に鑑定書をもらっておくことで、作品の価値を保証してくれるため期待どおりの買取をおこなうことができるだろう。
また、場合によっては箱などがあることも査定額に影響を及ぼすこともあり、できるだけ購入時のときのままの状態で査定に出すのがもっともベストだといえる。。
とはいえ、没後から経っているルノワールの作品というと、付属品が残っていない状況も多いのではなかろうか。その場合、有料になることが多いが鑑定機関に依頼し、鑑定書を発行してもらうことも可能だ。い鑑定で本物と記されたから絶対に本物というわけではなく、買取業者などが疑えば、再鑑定もあり得るという。依頼したいと思った場合には、権威のある場を選ぼう。
ルノワールの絵画作品の買取価格や値段を高める方法
ルノワールの作品は古いものが多くなっているが、買取価格自体はまだまだ高い価格での買取が可能となっている。それはヤフオクなどの価格を見ればわかるように、ルノワールの絵画としての市場価値はこれからも上昇し続けてるとみて間違いないだろう。だが、それと買取価格を高める方法はまったく別な話であり、方法と作品自体の価値には深い関連性はない。
買取価格を高める方法というのはいわば手法であり、ルノワールの作品の価値が高くても低くてもあまり関係ないのである。そこで、ここからはルノワールの作品の買取を考えている人にとって有益な買取価格を高める方法についてまとめていく。買取価格は作品の価格だけでなく、ほかにもいくつかの要因をそろえることによって高めることができるのである。興味がある人は要チェックだ。
なるべく早く出す
なるべく早く出すことは絵画の買取においては必須事項であるといえるだろう。さきほどもいったように、古く価値が高まっているとはいえ、絵画は時間とともに劣化が激しい商品でもあり、ただ飾っているだけでは劣化のスピードを早めてしまう可能性がある。額に入れて飾っておけばOKと考えている人も多いかもしれないが、実際には絵画の保存はそれだけでは不十分なのである。
そのため、買取価格をできるだけ高めたいと思っているであれば、なによりもまず早く買取に出すことを視野に入れたい。基本的には、早く出せば出すほど買取価格を高くすることができるといっても過言ではなく、飾っている間に価値は少しずつ低下していくことを頭に入れておこう。
買取業者で比較する
絵画は買取業者を比較することにより買取価格を最大限まで高めることができる。というのも、絵画の買取は鑑定士の腕や業者の買取の姿勢によっても大きく左右されるため、なるべく複数の業者に出して比較してから決めるのがベストな選択となっている。めんどくさいからと1社だけで決めてしまうと、後々後悔することになるケースも多い。業者選択こそが買取価格を高めるもっとも大きなポイントである。
そのため、絵画を買取に出すときは最低でも2~3社間での比較は必須であることを心にとどめておき、絵画や美術品などの買取に強い業者に出すことが効果的だといえるだろう。
しかし、その際には買取価格だけに着目するのではなく、まとめ売りのキャンペーンがあるかどうか、送料や査定料はどうなっているのか、その他の手数料などで引かれないかなど、全体的な視点を持って判断することが必要になる。いくら買取価格が高くても手数料などで多く引かれてしまえば、高い買取価格はまったく意味がないことをよく覚えておこう。
LINE査定に対応している買取業者
絵画の買取を考えるときは、近所にあるリサイクルショップに買取に出すよりもしっかりと価値をわかってくれる買取業者に出すことが大事になる。絵画の買取は骨董品を専門的に買取している業者や、アート作品の買取に力を入れている業者で買取をおこなうのがもっともベストであり、それでこそルノワールの高価買取を狙うことができる。
しかし、最近では絵画の買取をおこなっている買取業者はたくさん存在し、いざ買取に出そうと思ってもどこに出すのがいいのか迷ってしまうだろう。そこで最後にルノワールの買取におすすめの業者を紹介していく。業者の選択は高価買取をおこなう上でもっとも重要になる。どの業者に出せばいいのか迷っている人はぜひ参考にしていただきたい。
【ヒカカクおすすめ店】総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは美術品専門の買取店。各分野でそれぞれ20年以上の経験を持つ業界トップの鑑定士が在籍し、特に、著名作家の買取価格に自信をもつ。8日以内であればキャンセル可能なクーリングオフ制度を導入している旨をサイトに記載していることや、無理な営業をしない宣言をしている点も特徴的だろう。
買取方法は宅配、出張のいずれか。あらかじめおおよその査定額が提示されるため、納得ができれば取引する形となる。「手数料などは一切かかりません」とのこと。休日や長期休暇は休みの場合があるため注意が必要だ。
アート買取協会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アート買取協会は15年の買取実績を誇る安心・満足の買取が期待できる買取業者であり、その名のとおり美術品、アート作品・絵画の買取に強い業者だ。美術品の専門知識を持ったスタッフによる査定は多くの利用者からの信頼性がある。
買取方法としては、宅配・出張・店頭の三つの方法で選択することができ、自分のニーズに合った方法で買取をおこなうことができる。宅配は着払い、出張料も無料となっておりとても利便性が高い買取が可能である。
1200を越える取扱い作家数は業界最大級であり、ルノワールだけでなくほかの作家の買取にも強くなっている。WEBサイトでは無料買取査定もおこなっており、個人だけでなく法人や企業からの評価も高い。スピーディな査定とすべて現金払いというシステムは絵画の買取にとてもおすすめとなっている。
出張買取に対応している買取業者
本郷美術骨董館
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
本郷美術骨董館は1000万件の買取実績を持っており、2013-2017年の美術骨董品買取NO.1を獲得している業者である。雑誌やメディアからも頻繁に取り上げられている業者でもあり、信頼性の面から見てもとても評判がいい買取業者となっている。写メールでの簡単査定も可能だ。
買取方法としては、宅配・出張・店頭から選択することができるが、宅配買取の送料は自分となっているため、買取に出すのであれば出張買取を利用するのがいいだろう。だが、それも自分が住んでいる地域が出張買取に対応しているかどうかをチェックすることが大事になる。
絵画の買取は正直のところ、鑑定士の実績があるところに出せるかどうかが高価買取を実現できるかどうかの分かれめとなる。鑑定実績があるかどうかはWEBサイトからいくらでもチェックすることができるため、買取業者の選択の際にはしっかりとチェックすることが大事である。その点、本郷美術骨董館はスペシャリストの鑑定士が在籍しているので信頼性が高く満足できる買取が実現できるだろう。
秋華洞
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
秋華洞は親子三代が美術商という自慢の経歴を持つ業者であり、美術品の買取に幅広く対応している買取業者である。電話やWEBサイトの問い合わせフォームからでもおよどの査定額を確認することができ、絵画だけでなく掛け軸や彫刻、骨董といった商品の買取にも定評がある業者となっている。
買取方法としては、お馴染みの宅配・出張・店頭となっており、店頭買取は予約してからの来店でなければ査定を受けることができない。また、査定でキャンセルした場合の送料は自腹となっており、査定料自体は無料だがその他の手数料がわずかだがかかるようになっている。
秋華洞の強みはなんといっても出張買取が無料であることである。美術品の価値を見抜くプロの鑑定士の査定はとても信頼性が高く、アート作品の鑑定実績も豊富で満足度が高い買取をおこなうことができるだろう。
まとめ
今回のコラムではルノワール 絵画・作品の価値・買取相場についてまとめてきた。ルノワールはモネなどの印象派の画家と並べて語られることが多い画家であり、絵画に興味がある人で知らない人はいないだろう。その人気ぶりは絵画好きだけでなく一般人にも浸透しており、絵画に興味がない人でもルノワールの名前を耳にしたことがある人も多い。
それはつまり、ルノワールの作品の需要が高いことを意味し、買取の需要としても多くの美術専門業者やアート作品の買取業者からの人気があることを意味する。絵画は保存にしっかりと気をつかっておかなければすぐに劣化してしまうものであるため、買取や査定に出そうと思っているのであれば、できる限り早い買取をおこなうことも検討しよう。