自分の愛用しているノートパソコンの型番・品番を把握しておくと、メモリ増設や売却に向けた情報収集などもスムーズに行える。また中古ノートパソコンの売買ができるWEBサービスの増える今の時代は、型番・品番だけでなく命名規約などを知っていた方が、自分のニーズに合う商品探しもしやすくなると言えるだろう。
今回は、人気メーカー各社におけるノートパソコンの特徴や型番・品番の調べ方、命名規約などを皆さんと一緒に確認していきたい。
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OSによって異なるノートパソコン型番・品番の調べ方
ランキング上位に並ぶ個人向け人気ノートパソコンの型番や品番は、WindowsもしくはMacOSというオペレーションシステムによって調べ方が大きく異なる実態がある。Appleから発売されている下記のノートパソコンブランドについては、MacOSを使って型番・品番に近いナンバーを調べていくと捉えて良いだろう。
- ・MacBook
- ・MacBook Pro
- ・MacBook Air
これに対してApple以外のノートパソコンについては、その大半がWindowsを通して型番・品番を調べる形となる。
ノートパソコンの型番・品番の調べ方(Windows編)
東芝、富士通、Lenovo、DELLといったWindows搭載のノートパソコンの型番・品番は、下記3つのいずれかの方法を使って調べるのが一般的となる。
システム情報
電源の入るノートパソコンの型番・品番を調べる際には、まずWindowsキー+Rのショートカットを使って「ファイル名を指定して実行」のダイアログを表示する。そこにmsinfo32と入力しOKをクリックすると、システム情報と呼ばれる一覧が表示される仕組みだ。その中にあるシステムモデルが、ノートパソコンの型番・品番となる。
型番・品番調査以外にも使えるシステム情報
このコマンドで表示されるシステム情報には、見てのとおり非常にたくさんの項目が記載されている。
例えば、下方に表示されているインストール済みの物理メモリなどを確認すれば、メモリ増設すべきかどうか?などの判断も行いやすくなる。またこの中には、システム名やユーザ名も書かれているため、ネットワーク内で自分のPCを特定できないといった場合においてもトラブル解決に繋がる情報を得られやすい内容と言えるだろう。
本体の底
電源が入らない、OSが立ち上がらないといったジャンク品ノートパソコンの場合は、まず本体の底面を見てみよう。
富士通や東芝などの国産メーカー商品の場合、型名や型番といった見出し付きで大変わかりやすくナンバーが書かれている。これに対してHPなどの海外メーカーの場合は、Model NumberやModel Noといった記載で型番・品番をあらわしているようだ。
保証書・請求書
こうした形でジャンク品でも型番・品番を調べられる仕組みが用意されているノートパソコンにおいても、電源が入らない上に底面のシールが剥がされている場合は、調査方法がかなり限られてしまう実態がある。
この状況に陥ったら、ノートパソコン本体の入っていた外箱や請求書、保証書などの本体以外に目を向けてみよう。またオークションサイトやネット通販で買ったジャンク品ノートPCの外箱などを既に捨ててしまった場合は、購入履歴のタイトルから型番・品番の手がかりになる情報を見つけてみても良さそうだ。
ノートパソコンの型番・品番の調べ方(Apple編)
良心的なサービスで定評のあるAppleでは、サイト内に「MacBookのモデルを識別する」といった機種別コンテンツを用意している。
https://support.apple.com/ja-jp/HT201608
しかしこのコンテンツを開いてみると、型番・品番といった言葉が一切書かれていないことに気付かされる。
Appleのノートパソコンには型番という概念がない
最初に知っておくべきなのは、Apple製のノートパソコンに一般メーカーのような型番・品番といった概念がないことだ。ノートパソコンシリーズ・MacBookの商品情報を調べる際には、機種ID・モデル名・モデル番号・シリアル番号を鍵に調査をしなければならない。
しかしこれまでWindowsなどの他のOSのノートパソコンを使ってきた方々は、機種ID、シリアル番号、モデル番号の違いを理解しにくい実態があるため、型番・品番を調べる際には注意をして欲しい。
このMacについて
電源が入り、OSがきちんと立ち上がる完動品の場合、アップルメニューから選択できる「このMacについて」のウィンドウを開く方法がおすすめとなる。
この画面の中には、Apple製ノートパソコンのモデル名とシリアル番号が描かれている。MacBookの技術仕様を確認する上でもシリアル番号は欠かせない位置づけとなるため、正常に動作するApple製ノートパソコンを持っている人は、一度このメニューから開けるウィンドウ内を見てみると良いだろう。
製品本体の裏面
MacBookシリーズの本体底にも、シリアル番号やモデル番号などの情報が書かれている。大変小さな英数字の並ぶこの部分を確認する時には、読み間違えや見落としのないように虫眼鏡などを使ってみても良いだろう。
またそれぞれの番号の見出しは、Serialといった英語で書かれているため注意をして欲しい。
パッケージ・レシート・請求書
ノートパソコン本体の擦れや傷によって外観のシリアル番号が消えてしまった場合は、購入時に付いてきた外箱や領収書、請求書などをチェックするしかない。
Apple側でも推奨するこの方法を使うと、モデル番号、シリアル番号、構成内容の3つをレシートから把握できる。また外箱パッケージには、部品番号も記載されているため、より詳しい型番・品番を求める人はぜひ確認してみて欲しい。
東芝ノートパソコンの特徴
国産メーカー東芝のノートパソコンは、個人向けと企業向けの2系統で展開されている。個人向けのラインナップの中には、Tシリーズと呼ばれるスタンダードノートPCだけでなく、出張の多いビジネスマンに人気のモバイルノートPC、タブレットとして使える2in1モバイルノートPCの3種類が用意されているようだ。
東芝ノートパソコンの型番・品番
最もラインナップが充実しているTシリーズは、下記のようにT75やT55といったモデル名が型番の中に入る形となっている。また最大で4種類から選べるカラーについては、「-(ハイフン)」前の2英字を使って型番内であらわされているようだ。
- ・PT75DWP-BJA2:(リュクスホワイト)
- ・PT75DBP-BJA2:(プレシャスブラック)
- ・PT75DGP-BJA2:(サテンゴールド)
- ・PT75DRP-BJA2:(モデナレッド)
東芝ノートパソコンの型番はシリーズによって仕組みが異なる
これに対してVシリーズと呼ばれる2in1モバイルノートPCを見てみると、下記のようにスタンダードモデルとはかなり異なる命名規約で型番が付いていることに気付かされる。
- ・V82/D:Intel Core i7、顔認証、ペン付き
- ・V72/D:Intel Core i5、ペン付き
- ・V62/D:Intel Core i5、ペン付き
富士通ノートパソコンの特徴
個人事業主やSOHO向けの法人モデルも展開する富士通も、ランキング上位に入るノートパソコンの多いメーカーだ。
この会社では、FMV LIFEBOOKというシリーズ内でノートパソコンを販売している。オンラインショップ富士通WEB MART内には、カスタムメイドモデルやお買い得品も並んでいるため、カタログ商品のみを取扱うメーカーと比べて自分のPCスタイルに合ったシリーズと出逢いやすい位置づけとなるだろう。
富士通ノートパソコンの型番・品番
予め決められた構成となっているカタログモデルについては、型番の頭2文字にAH、SH、UHといったシリーズが入る形となる。例えば、15.6型ワイド液晶を搭載したLIFEBOOK AHシリーズの商品であれば、最もスタンダードなカタログモデルでAH77/B1という型番になる仕組みだ。
しかしひとつのモデルにカタログ、カスタムメイド、わけあり品の3種類を用意する富士通の場合、ほぼ同じ外装のノートパソコンであっても、仕様や買い方によって下記のような型番の違いが生じる実態がある。
- ・カタログモデル(予め決められた構成):AH77/B1
- ・カタログモデル:WA3/B1、 WA2/B2
- ・お買い得品:わけあり品AH77/B1
HPノートパソコンの特徴
プレミアム、スタンダード、エントリー、ゲーミングという多彩なカテゴリを設けるHPは、ユーザのニーズに合った商品の選びやすい海外メーカーだ。リーズナブルな価格のノートパソコンが非常に多いHPは、世界的にも非常に高いシェアがある。
オンラインショップでは、形状だけでなくOS、液晶サイズ、プロセッサーという多彩なカテゴリから商品検索可能となっているため、カスタムメイドモデルがなくても自分のニーズに適したものと見つけやすいメーカーとなるだろう。
HPノートパソコンの型番・品番
HPのノートパソコンには、商品名と型番の先頭に下記のシリーズ名が入っている。
- ・エントリーモデル → HP、Stream
- ・スタンダードモデル → Pavilion
- ・プレミアムモデル → Spctre、ENVY、Elite
モデル名の中に液晶サイズが入っている
商品名(型番)の中に液晶サイズの入るモデルが非常に多いHPは、詳細画面を開かなくても名前だけで自分の希望する大きさのノートパソコンを選べる形となっている。
ここでは、型番の違いを比較するために15.6インチサイズのノートパソコンをいくつかご紹介しておこう。
- ・HP 15-ay000:(エントリーモデル・15インチ)
- ・HP 15-ba000:(エントリーモデル・15インチ)
- ・Pavilion Power 15:(スタンダードモデル・15インチ)
- ・ENVY 15-as100:(プレミアムモデル・15インチ)
- ・OMEN by HP 15-ax200:(ゲーミングモデル・15インチ)
DELLノートパソコンの特徴
世界トップクラスの販売シェアを持つDELLでは、在庫を持たないBTO(受注生産)の直販でノートパソコンの製造販売を行っている。BTOという理由で若干納期はかかるものの、リーズナブルな価格で自分好みのノートパソコンを購入できるブランドとして、日本国内でも注目度を高めている。
またDELL日本では、割引クーポンやオータムセールなども開催しているため、より良いタイミングで注文をすれば更にコストパフォーマンスの高い商品と出逢いやすいブランドとなるだろう。
DELLノートパソコンのラインナップ
DELLコンピュータでは、価格と性能のバランスが整った汎用モデル、高い解像度のディスプレイを備えたXPS、ハイパフォーマンスなゲーム体験に適したALIENWAREといったシリーズを用意している。汎用モデルの中には、3000~7000というスペックを数字であらわすタイプが並んでいる。
DELLノートパソコンの型番・品番
汎用モデルをランク別に15インチノートパソコンで比較すると、最後に書かれた4桁の数字でシリーズがあらわされていることに気付かされる。またInspirionの後に入っている15という数字は、ディスプレイのサイズを示していると捉えて良さそうだ。
- ・Inspirion 15 3000:(基本モデル)
- ・Inspirion 15 5000:(標準モデル)
- ・Inspirion 15 7000 ノートパソコン:(上級モデル)
- ・Inspirion 15 5000:ゲーミング
- ・Inspirion 15 7000:ゲーミング
Lenovoノートパソコンの特徴
NECとのパソコン事業統合を行なったLenovoも、非常に話題性の高いノートパソコンブランドだ。Lenovoは2016年10月に、日本政策投資銀行との資金面における協議や調整を行いながら、富士通とのパソコン事業提携や統合を検討中であることを正式発表している。こうした形で日本への参入に積極的なレノボは、海外ブランドの名を残しながら自然と日本市場に馴染んでいると言えそうだ。
ちなみに2017年10月現在の公式サイトには、メーカー名でもあるLENOVOブランドとともに、THINKPAD、IDEAPAD、YOGAといった4シリーズが並んでいる。
Lenovoノートパソコンの型番・品番
最も商品数の多いThinkPadのページには、下記4種類のノートパソコンが並んでいる。
- ・ThinkPad X1 Yoga
- ・ThinkPad X1 Carbon
- ・ThinkPad X270
- ・ThinkPad X250
こうしてThinkPadの商品名・型番を並べてみると、他社メーカーのようにディスプレイサイズをあらわす数字が一切入っていないことに気付かされる。また商品名を見ただけではその仕様や違いのわかりにくいLenovoノートパソコンの場合は、購入前にサイトを開いて詳細をしっかり確認する必要があると言えるだろう。
マイクロソフトのノートパソコンの特徴
マイクロソフトでは、Surfaceというノートパソコンを発売中だ。自社ブランドのWindowsを搭載したSurfaceは、無償でWindows RT 8.1もしくはWindows 10 Proにアップグレードすることができる。
マイクロソフトのノートパソコンの型番・品番
マイクロソフトのノートPC・Surfaceには、下記4つの種類しかない。
- ・Surface Pro
- ・Surface Laptop
- ・Surface Book
- ・Surface Book(パフォーマンスベース搭載モデル)
フラッグシップモデルSurface Proの型番は、下記のようにSSD容量とCPUの組み合わせによって変わる仕組みとなっている。
- ・FJR-00014:128GBのSSD、Intel Core m3/4 GB RAM
- ・FJX-00014:256GBのSSD、Intel Core i5/8 GB RAM
- ・FKH-00014:512GBのSSD、Intel Core i7/16 GB RAM
こうした形で英字によってその違いがあらわされているSurfaceの場合、型番だけで商品仕様を把握するのは少し難しいと捉えて良いだろう。
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