人気のノートパソコン・DynaBook(ダイナブック)の売買をする上でも、型番・品番を把握していた方が多くのメリットが得られやすくなる。またスタンダード型のノートパソコンだけでも4シリーズ存在しているDynaBookの場合、見た目だけでは商品の違いを判別しにくいといった理由でも、自分が高い関心を持つモデルの型番・品番を把握しておくのが理想と言えるだろう。
今回は、人気ブランドDynaBookの購入や売却を検討中の皆さんに、型番・品番の調べ方や命名規則などを詳しく解説していきたい。
東芝Dynabook R632/28FK / Norisa1
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Dynabookとは?
DynaBookは、東芝クライアントソリューションが製造しているノートパソコンの国産ブランドだ。発売当初は、DOSベースのノートパソコンにダイナブックという名称を付けることに、社内外の批判もあったようだが、さまざまな改良や発展により、2017年現在では東芝のブランドとして知名度を高めている。
2017年現在の人気は国内3位
Niftyによるアンケートによると、自宅で使用するパソコンのメーカーランキングで、東芝は第3位に入っている。このランキングは、DynaBookのようなノートパソコンだけでなく、デスクトップパソコンなども集計結果に含まれている。しかし個人向けパソコンの全てがノートPCとなっている東芝の場合は、DynaBookというブランドに高い評価があると捉えて良いだろう。
命名ルールのわかりやすいDynaBook
東芝のDynaBookには、国産メーカーならではとも言える命名規約が存在している。下記のようにシリーズ名の先頭に記載されたアルファベットを見れば、パソコン商品の形状をおおよそ把握することができる。
- ・T:個人向けスタンダードノートブック
- ・RX:個人向けモバイル
- ・V:モバイルノートブック(1スピンドル)
- ・D:液晶一体型デスクトップ
- ・L:モバイルコンバーチブル
- ・N:ネットノート及び2in1モバイル
- ・B:ビジネス向けノートブック
- ・S:ペンタブレット
- ・R:ビジネス向けモバイル
個人向けだけでなく法人向けモデルもある
東芝では、法人向けのノートパソコンやビジネス2in1、ビジネスタブレット製品についてもDynaBookという商品名で販売を行っている。個人向けと違って余計なソフトウェアなどの入っていない法人向けモデルは、無駄なメモリ消費がないなどのメリットもある。またオフィス向けの外観となる法人向け製品は、シンプルなデザインのノートパソコンを求める皆さんにもおすすめ度は高いと言えそうだ。
Dynabookの型番・品番・命名規約を把握するメリット
皆さんが調査したdynabookの型番は、下記のようなシーンで活用できる存在となる。
情報収集がしやすくなる
インターネットの普及する今の時代は、欲しい・売りたいといった想いのあるdynabookの情報収集を型番や商品名などのキーワードを使って行う形となる。型番がわかれば、当サイト・ヒカカク!などを使って愛用のdynabookを容易に一括査定にかけることもできる。
またヤフオクやメルカリなどでも型番を使って商品検索するユーザが大半となるため、少しでも把握dynabookを手放す上でも品番などの情報は必要不可欠だと言えるだろう。
情報交換・問い合わせがしやすくなる
dynabookの型番は、同機種を使っている他ユーザやメーカー、買取専門店の担当者とのコミュニケーションにも使うことができる。例えば、dynabookが故障をした時に購入店などで型番を伝えれば、対応の可否や修理にかかる期間などを調べてもらいやすくなる。
また近年は買取市場においてもオンライン査定や問い合わせフォームを設ける業者が大半となっているため、担当者から納得の返答をもらう上でも自分の愛用品の情報をきちんと伝える心掛けは必要不可欠な時代になりつつあると言えるだろう。
Dynabook(個人向けモデル)の特徴と型番・品番
DynaBookでは、個人向け商品としてスタンダードなノートPC、モバイルノートPC、2in1のモバイルノートという3種類を取り扱っている。
スタンダードノートPCのシリーズ
スタンダードノートパソコンは、写真や動画編集といった作業をする上でも使い勝手の良いシリーズだ。2017年10月時点では、サイト内に掲載されている写真ではほとんど同じに見える下記4つのモデルがある。
- ・T85/E
- ・T75/E
- ・T55/E
- ・T45/E
スタンダードノートPCの型番・品番
東芝では、それぞれのシリーズの中にカラーによって異なる型番・品番を設けている。例えば、Windows10 Home 64ビット、Core i7-7500プロセッサーを搭載しているT75/Eの型番は、下記のようになっている。
- ・PT75EWP-BJA2:リュクスホワイト
- ・PT75EBP-BJA2:プレシャスブラック
- ・PT75EGP-BJA2:サテンゴールド
- ・PT75ERP-BJA2:モデナレッド
こうした形で型番を並べてみると、「-(ハイフン)」前にあるWP・BP・GP・RPといったアルファベットが色をあらわすことに気付かされる。また先頭のPT75は、T75/Eなどのモデル名になっていると捉えて良いだろう。
モバイルノートPCのシリーズ
モバイルノートPCのカテゴリでは、薄型軽量や約17時間もの長時間バッテリーで話題のUXシリーズと、メインPCとしてのスペックや機能性を備えたRXシリーズの2種類がある。UX/53とRX/73のみというこれらのシリーズにも、やはりスペックや技術仕様によって数多くの型番が用意されている。
モデルノートPCの型番・品番
光学モバイルも搭載したRX/73シリーズには、カラーとCPU、メモリによって異なる下記6つの型番が用意されている。
- ・PRX73DWRBJA Intel Core i5-7200、メモリ8GB、白
- ・PRX73DBRBJA Intel Core i5-7200、メモリ8GB、黒
- ・PRX73DWPBJA Intel Core i5-7200、メモリ4GB、白
- ・PRX73DBPBJA Intel Core i5-7200、メモリ4GB、黒
- ・PRX73DWQSJA Intel Core i3-7100U、メモリ4GB、白
- ・PRX73DBQSJA Intel Core i3-7100U、メモリ4GB、黒
こうした形で型番を並べてみると、前述のスタンダードノートPCと同様に7~8桁目にカラーをあらわすアルファベットが入っていることがわかる。しかし、CPUやメモリを表現する英数字については、上記の型番・品番からそのルールを読み解くことは難しいと捉えた方が良さそうだ。
2in1モバイルノートの型番・品番
タブレットとしても使えるDynaBookの2in1モバイルノートPCには、V82、VB72、V62という3つのシリーズが用意されている。これらの型番を並べてみると、今まで紹介してきた他シリーズと同じように型番・品番の最初の方にモデル名が入っていることに気付かされる。
- ・PV82DMP-NJA:Intel Core i7-7500、512GB高速SSD
- ・PV72DMP-NJA:Intel Core i5-7200U、256GB高速SSD
- ・PV62DMP-NJA:Intel Core i5-7200U、128GB高速SSD
Dynabook(法人向けモデル)の特徴と型番・品番
DynaBookのビジネス向け製品の中には、個人向けシリーズにはないビジネスタブレットやデスクトップパソコンといったカテゴリも設けられている。東芝ではデスクトップPCにのみ、EQUIUMというシリーズ名を付けている。しかしDynaBookの法人向けページの中にEQUIUMについては、DynaBookブランドとの違いがわかりにくい実態も少なからずあるようだ。
ビジネスノート Bシリーズのラインナップ
個人向けシリーズのスタンダード型に位置づけられるBシリーズは、法人向けモデルの中で最も人気の高いカテゴリだ。Bシリーズの製品ラインナップの中には、下記4つのモデルが掲載されている。
- ・dynabook B75:第6世代CPU搭載モデル、vProテクノロジー搭載(最上位モデル)
- ・dynabook B65:第6世代CPU搭載モデル、高速SSD、多彩なCPUから選択可能
- ・dynabook B55:第6世代CPU搭載モデル、薄型軽量、約8時間のバッテリー搭載
- ・dynabook B45:Celeron 3855U搭載モデル、薄型軽量、約8時間のバッテリー搭載
個人向けモデルよりも遥かに多いBシリーズの型番・品番
東芝DynaBookの法人向けモデルには、カスタムメイドのできるBTOパソコンという特徴もある。CPU、OS、メモリなどの部分で自社に適したスペックを選べるカスタムメイド商品は、無駄のないパソコンを求めるユーザの間でも人気の高い存在となる。
しかしBROパソコンには、下記のように選択した仕様によって型番が変わってくる実態もあるため、品番のバリエーションが少ない個人向けモデルと比べると一般の皆さんはそのルールなどを理解するのはかなり難しいと言えそうだ。
- ・dynabook Bシリーズ Windows 10 Pro 64ビット版
- → PB75DACA4K7AD1
- → PB75DAAA4K7AD11
- → PB75DBCA4K7AD11
- → PB75DBAA4K7AD11
- ・dynabook BシリーズWindows 8.1 Pro Update 64ビット版
- → PB75DACA4K7AD51
- → PB75DAAA4K7AD51
- → PB75DBCA4K7AD51
- → PB75DBAA4K7AD51
DynaBookの型番・品番の調べ方
東芝から発売されているdynabookの型番・品番は、海外メーカーと比べて本体外側から調査のしやすい特徴がある。
タッチパッドの隣
比較的新しいdynabookノートパソコンの場合、キーボードの手前、タッチパッドの右側にモデル名の書かれたシールが貼られていることもある。タッチパネルの操作時に袖に引っ掛けやすい場所にあるこのシールは、ユーザによっては購入後すぐに剥がしてしまうこともある。また基本的にこの部分に記載されているのはモデル名とシリアル番号と思われる英数字のみとなるため、型番・品番の調査をしている人は注意をして欲しい。
本体の裏
Dynabookなどのノートパソコンの場合、ほとんどのメーカーで本体の裏側に型番などを記載したシールを貼っている。日本語でわかりやすく「型番」と見出しを書いている東芝製品の場合、初めてこのシールを見る人でも自分の欲しい情報を容易に入手しやすい傾向がある。
またバーコードの下には、Model NameやModel Noといった見出しもあるため、細かな商品情報の収集をする皆さんにも手掛かりとなる記載が多いシールと捉えて良いだろう。
付属品
キーボード手前や本体裏面に貼られたシールに傷や擦れがあり、欲しい情報の確認が難しい場合は、購入時に付いてきた保証書やレシート、外箱などを確認してみるしかない。こうした付属品のついたdynabookは買取市場でも歓迎されやすい存在となるため、将来的に売却を考えているなら製品パッケージに入ってきた細々とした紙資料についても、大事に保管しておくのが理想となりそうだ。
システム情報
電源が入り、OSもきちんと起動するdynabookなら、Windows10のデスクトップアプリのシステム情報を使って型番・品番の確認をしてみよう。システム情報の画面は、Windowsキー+Rのショートカットで立ち上がる「ファイル名を指定して実行」の中にmsinfo32を入力しても容易に表示をすることができる。この画面の中でシステムモデルという項目が、皆さんの求めている型番・品番にあたる形だ。
DynaBookのスペックを知るにもシステム情報は必要
Windowsから表示できるシステム情報は、OSの種類やバージョン、CPU、メモリといったdynabookのスペックを調べる上でも参照のメリットが高い内容となる。またヤフオク出品などをする場合は、技術仕様を記載した方が早く高く売却できる傾向があるため、システム情報は意外なシーンで役立つこともある画面と捉えて良さそうだ。
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