ピアノは楽器の王様と称されることもある楽器だ。子供の音楽系習い事として人気があり、近年大人の習い事としても人気が高くなってきている。練習用ピアノとして、本格的な演奏をおこなえるグランドピアノ、縦置きで場所を取らないアップライトピアノのどちらかを購入する人が多く、どちらも高価なので中古市場でも人気だ。
本コラムでは代表的な国産ブランド、ヤマハのアップライトピアノ3種の買取相場を徹底的に調査し、機種ごとに解説をまとめた。どの機種が高く売れるのか比較できるため、高額売却の実現に向けて参考にしてほしい。なお、本コラムに記載する買取相場は2021年10月20日時点で確認できたのものであり、変動の可能性があるので十分注意しよう。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ヤマハのアップライトピアノとは
アップライトピアノはピアノを始める人におすすめの比較的コンパクトなピアノ。内部構造を垂直にすることでスリム化を測ったため、鍵盤を押してから音になるまでのタイムラグが生まれ、音のダイナミックさはグランドピアノには劣る。しかし、自宅や学校など限られたスペースにも置ける便利さから人気だ。
ヤマハ初のアップライトピアノが製造されたのは1900年。このピアノは日本国産初のアップライトピアノとなった。1965年には掛川にアップライトピアノ専門組み立て工場が建てられ、ヤマハはアップライトピアノの世界一の生産数を誇るようになった。今回はそんなアップライトピアノの中でも特にコンパクトなU1シリーズの中から、3種に限って買取相場を紹介する。U1E、U1H、U1Gはどれもすでに生産終了となっているモデルだ。
U1E
1965年12月~1970年3月まで製造されたアップライトピアノ。製造当時、まだヤマハは「日本楽器」という名前だった。ヤマハ製アップライトピアノの中でトップクラスにリーズナブルなモデルだ。
U1Eの買取相場
- ・20,000円〜68,000円
買取相場の調査結果
U1Eの発売当初のメーカー希望本体小売価格は197,000円となっており、ヤマハアップライトピアノの中で最もリーズナブルな価格帯のモデルとなっている。そもそもの希望小売価格が安く製造期間も短いので、他機種に比べて買取相場の変動は少ないと言える。調査時の最高買取価格は68,000円となっていたが、20,000~30,000円の買取価格を提示している業者が多かった。
U1H
1972年5月~1980年9月まで製造されたアップライトピアノ。スタンダード機種で、比較的安い入門用モデル。使用された木材が高品質であることは、海外での人気にも繋げている。学校などの教育機関でも使用されることが多いモデルだ。
U1Hの買取相場
- ・28,000円〜130,000円
買取相場の調査結果
U1Hは製造期間が大きく4期に分けられ、製造時期によって販売価格も異なる。最初期の1972年5月~1973年4月に製造されたモデルのメーカー希望本体小売価格が230,000円、最後期の1974年7月~1980年9月に製造された350,000円と、希望小売価格の変動が大きいモデルだ。そのため、製造年代が買取価格に大きく影響してくる。
U1G
1971年3月~1972年5月まで製造されたアップライトピアノ。製造期間が短い。製造当時はヤマハの主力商品だったベストセラーモデルだ。ピアノ生産ピーク時に造られた丈夫な作りと、素直で飽きの来ない音色が魅力。
U1Gの買取相場
- ・40,000円〜94,000円
買取相場の調査結果
メーカー希望本体小売価格が230,000円とリーズナブルだが製造期間が短く、品質に定評があるモデルなので中古市場でもとりわけ需要が高い。他機種に比べて当時の希望小売価格に対し、買取価格が比較的高額となっている。しかし、買取業者ごとに在庫状況も異なるので、実際の買取価格は各社バラつきが出るだろう。
アップライトピアノのおすすめ買取店
ピアノは多くの業者で買取がおこなわれているが、いざ買取に出そうと思ったときにはどこの業者を利用すればいいのか迷ってしまう人も少なくない。業者選びを間違えると売却後に売らなければよかったと後悔につながってしまうかもしれない。
以下では、アップライトピアノのおすすめ買取店をいくつか紹介していく。業者選びに迷っている人や、おすすめの業者について知りたい人はぜひチェックしていただきたい。
ピアノリユース専門店EPCO(エプコ)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ピアノリユース専門店EPCO(エプコ)は、ピアノの買取や引取りをおこなっている業者だ。ヤマハなどの人気楽器メーカーは特に買取を強化しており、どこよりも高い金額で買取してもらえると評判が高い。査定スタッフはピアノの知識が豊富なプロが査定する。
また、他社で買取されないような状態のピアノでも買取可能。傷がついているピアノから古いピアノ、音がずれているピアノなども買取可能で、あまりにもひどい状態のピアノでも無料で引取りをおこなっている。どんなピアノでも処分できるおすすめの業者だ。
買取は出張買取のみの対応となっている。査定や見積もり料は無料、出張費などもかからない。査定金額からの減額もなく、現場で現金払いしてくれるので安心だ。出張対応地域は東北から九州まで対応しており、北海道や沖縄・離島などには対応していない。
くらや 上尾店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
くらや 上尾店は、骨董品や美術品の買取をおこなっている業者だ。表向きは骨董品の買取に特化した業者となっているが、ほかにも着物やプラチナ、カメラや楽器といったアイテムの買取にも対応している。幅広い買取ジャンルが人気の業者であり、利用者の満足度も高い。
基本的に何でも買取してもらえる業者として魅力が高く、年間買取実績は3万点以上。各ジャンルの専門スタッフが在籍しているので、常に相場に適正な価格で買取してもらえる。売れるかどうかわからないものでも高値がつくことがあるので、気になる商品はまず買取に出したほうが良いだろう。
買取方法は店頭・出張の2つの方法で対応している。出張買取では近くのくらやに依頼すれば対応してもらえるので、利用する際はまず店舗を調べてみよう。ピアノの買取では出張買取を利用することになるが、出張費も無料で査定額に納得いかなかったときのキャンセル料も無料だ。
タケモトピアノ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
タケモトピアノは、ピアノの買取店として高い人気を誇る。CMで知名度が高く、ピアノを売るのであれば欠かさずチェックしておきたい業者だ。他社では値がつかないものでも、最大限高い価格で買取してもらえるだろう。
ピアノ買取台数は業界でもトップクラス、年間3万台以上の買取をおこなっている。買取したピアノは海外への販路を利用して販売しているため、相場よりも高い金額での買取が可能だ。ピアノ修理再生技術も高く、自社で修理やメンテナンスが可能な点も高価買取につながっている。
買取は出張買取で対応。査定は無料、全国どこからも出張依頼が可能だ。運搬専門スタッフが梱包から引取り作業までおこなってくれるので、梱包や運び出す手間もない。多少の傷や汚れでも買取が可能で、他社では売れないものでも買取してもらえるだろう。
ヤマハピアノサービス株式会社
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ヤマハピアノサービス株式会社は、ヤマハのピアノを専門的に買取している業者だ。買取のほかにも販売と修理をおこなっており、ヤマハのグランドピアノやアップライトピアノの買取に特化している。ヤマハピアノを売るならチェックしておきたい業者だ。
ただし、ヤマハのピアノでも電子ピアノやキーボード、エレクトーンなどは買取対象外となっている。査定では後から買取金額が下がることもないので安心。ピアノの高価買取をおこなっている専門店として、国内トップクラスの価格で買取してもらえるだろう。
買取は出張買取で対応している。買取額には運搬費用も込みとなっているので、後から手数料などがかかることもない。買取契約書もあるため、安心安全な取引が可能だ。対応は北海道でも沖縄でも可能だが、運搬費用が多めにかかってしまうこともあるので事前に確認しておこう。
伸和ピアノ株式会社
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
伸和ピアノ株式会社は、中古ピアノ専門の買取店だ。他店よりも買取実績が豊富なのが魅力で、買取基準も公開されているので安心。専門技術を持った査定スタッフの査定は相場に適正な価格を提示してくれる。
査定後の引取り依頼率は97%を超えており、40年以上も前のピアノでも買取可能だ。老舗のピアノ買取店だからこその安心感・高額査定・気持ちよい買取サービスが魅力で、納得した価格で買取してもらえるだろう。トラブルやクレームもなく、買取サービスに自信を持っている魅力的な業者だ。
買取方法は出張買取で対応。出張費から引取り費用も無料、作業料金や運賃といった手数料もかからない。万が一、査定額に納得できなかった場合でもキャンセルも可能なので、気軽に依頼できる。営業エリアも日本全国となっており、利便性の高さも特徴のひとつだ。
高価買取実現に向けて
比較してみると、U1Gの買取価格が一番高く売れそうな相場であることがわかる。しかし、U1G以外のピアノであっても売り方次第では高価買取を狙える。その方法をここで紹介するので、参考にしていただきたい。
定期的にメンテナンスをする
ピアノを売却するにあたって、外装や鍵盤部分は専用クリーナーで磨いたり、固く絞った水拭き、乾拭きで綺麗にしておくと良い。弦や金属パーツ、メカニックに関しては、余計な劣化を防ぐためにも極力触れないでおこう。
普段から
良い音色を発してこそ価値があるため、定期的に音出しするように心がけたい。そして、たまにはプロのメンテナンスを依頼しよう。細部のクリーニングや調律といった、自分ではできない部分は専門家に任せ、ピアノがいつでも最大限の力を発揮できる状況にしてほしい。
付属品をそろえておく
中古で売るものも、なるべく新品の状態に近い方が高く売れやすい。そのため、メンテナンスだけではなく、購入時に同封されていた付属品もそろえておくことが重要だ。
キーカバー、イス、トップカバー、補助ペダル、ピアノクリーナー、防振インシュレーターなどの付属品を査定前に準備しておこう。これらが欠けていると、マイナス査定になってしまうことがあるので注意したい。
複数の買取業者の中から選ぶ
いらなくなったピアノを売却する方法はオークション・買取・フリマサイトなどさまざまだ。なかでもピアノ専門の買取業者に売却すると、高額で売れる可能性が高まる。専門知識を持ったスタッフが査定をおこなうため、知識と経験を元に値段をつけてもらえるのだ。
また、ピアノは大型商品なので出張買取が一般的だ。ピアノ買取業者ならば大抵出張買取をおこなっているが、出張や引取りなどの費用がかかるのかを事前に業者に問い合わせておくと良い。場合によっては、運び出しに使用するクレーンなどの費用がプラスされることもあるため、買取費用がなるべく抑えられる業者を選ぶことがおすすめだ。
ピアノは業者の在庫状況による買取価格の変動が大きい商材だ。そのため、できれば複数の業者に査定を依頼し、最適な業者を見つけてほしい。なお、買取価格の比較表はYAMAHAアップライトピアノのカテゴリーから確認できる。こちらを確認してから条件の合いそうな買取業者をいくつか選び、査定依頼をしよう。
まとめ
今回はヤマハのアップライトピアノU1E、U1H、U1Gの買取相場を比較してみた。もっとも高く売れそうなのはベストセラーのU1Gだ。また、どの種類であっても査定前にメンテナンスしておくことで高価買取に繋がる可能性が上がることを頭に入れておくと良い。
付属品などをそろえ、複数のピアノ専門買取業者に査定依頼して売却先を選ぶことがおすすめだ。売却先に迷ったら当サイト、ヒカカク!の買取価格比較表や買取業者のクチコミなどを有効活用していただければ幸いだ。



