お酒・ワインを高く売りたいときに注意しなければならない点がいくつかある。なかなか高価な商品だけに、価格には敏感になるところだろう。高く売るために大事なポイントは、1つ目がお酒の賞味期限の問題、2つ目が保管状態なのだ。お酒の種類によって、この2点のどちらにより注意しておくべきか変わってくるのできちんと学んでおこう。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
賞味期限切れに注意
アサヒビールのホームページによると、賞味期限とは「商品をおいしくお飲みいただける期間の目安として表示しています」とある。お酒の賞味期限については、あまり明確な記載がない場合が多い。
しかし、ビールに関しては「流通過程や保管状況によっても差がありますが、ビール類は暗く涼しいところに保管すれば、9ヶ月ほどおいしくお飲みいただけます」と記されており、缶チューハイなども同様だ。ビールの賞味期限は、瓶ビールではラベル、缶ビールでは底面などにはっきり記載されている。
ビールはハイネケン、よなよなエール、COEDO、EBISU、アサヒスーパードライなど人気のある商品ほど高く売れる可能性が高い。自分の持っている銘柄が人気の品かどうかも確認しておくとよいだろう。
また、お歳暮などのいただき物の場合は化粧箱の状態も査定に関わってくるため、箱も綺麗にとっておくことが高く売れるポイントである。
具体的な「買取できなくなる」査定基準
買取基準は業者により異なるが、「賞味期限1~2ヶ月を切っているビールは買取できません」としているところが多いようである。ビールに次いで賞味期限が短いと思われるのは日本酒である。日本酒の中には、長期熟成を標榜し、10年くらいの熟成を加えた日本酒もあるが、一般的には、寿命が短い。
お酒の種類別の賞味期限切れ目安
- ビール:9か月/賞味期限切れが近いと減額
- 日本酒:製造から6~10か月/賞味期限切れが近いと減額
- 焼酎:10年以上長期で問題ない/賞味期限切れは起きないが保管状態が悪いと買取不可・減額
- ウイスキー:10年以上長期で問題ない/賞味期限切れは起きないが保管状態が悪いと買取不可・減額
- ワイン:10年以上長期で問題ない/賞味期限切れは起きないが保管状態が悪いと買取不可・減額
日本酒にも期限はある
日本酒メーカーは「日本酒に賞味期限はありません」としながらも「ただし、美味しく飲める期限はあります」とし、加熱加工した日本酒については製造から1年以内、加熱加工していない「生酒」については製造から6ヶ月から7ヶ月としている。
しかも、「生酒」は常温では保管できず、冷蔵庫などに入れておくことが必要となっている。
未開栓で光が当たらない涼しい場所で保管
詳しく見てみると、本醸造酒、普通酒は製造年月から約1年間。吟醸酒、純米酒、生貯蔵酒は製造年月から約10ヶ月。生酒でも常温での流通が可能なものは製造年月から約8ヶ月とされている。
本醸造酒、普通酒以外は冷蔵保管がよいとされているので、保管方法にも注目しておきたい。そしてこの賞味期限は、未開栓で光が当たらない涼しい場所で保管したときのものである。
ウイスキーでも賞味期限は一応チェックポイント
熟成が必要なウイスキーはどうかというと、前述のアサヒビールのホームページでは「保管状態さえ良ければ、10年あるいはそれ以上長期間経過しても、中味に変化はほとんどありません」としながらも「ただし、一番良い状態でびん詰めしていますので、お早めにお飲みになることをお勧めします」と続けている。
コルク栓のワインに注意
ウイスキーでもコルク栓のウイスキーには注意が必要である。室温が高い場所は保存に適さない。少しずつ蒸散してしまうことがあり、中身が減っていってしまうのだ。中身が減っていれば買取の際にも値段が下がってしまうので注意したい。
また、化粧箱に入ったものは箱から出さない方が良い。ウイスキーの箱は光を遮断できるように作られていることが多いため、かなり良い状態での保管が可能となる。
ウイスキーはボドリングが鍵
ウイスキーはウイスキー樽の中では熟成するが、ボトリングされた後は熟成しないという考え方である。つまり、ボトリングされたウイスキーはさらに熟成されるわけではないので、賞味期限がひとつの目安とされるのである。
その一方、業者によっては、ボトリングされたウイスキーでも古いほうを高値で買い取るところもあるようだ。
ワインですら古すぎると減額対象になり得る
ワインこそは古いものがいいかというと、全面的に肯定することはできない。ワインは甘く見積もっても、温度13℃~25℃、湿度70%~80%で保管しなければならず、四季のはっきりした寒暖差のある日本の気候下では、劣化してしまうからだ。
保管方法も横置きにしてコルクを湿らせておかないと、ワイン中に空気が入って劣化してしまう。
ワインセラーで保管していると買取価格アップ
日本酒も同様に気温の変化に弱いが、日本酒は温度5℃前後の冷蔵庫で保管が可能だ。それに比べると、ワインを保管するのは、冷蔵庫の温度は低すぎる。日本でワインを保管するには専用のワインセラーが必需品となってくるのである。
逆に考えると、正しい状態で保管された一定水準以上のいいワインはプレミアムが付くことが期待できる。一定水準と言ったのは、すべてのワインが長期熟成に適しているからではないからだ。査定の際は、ワインセラーで保管しておいたことを付け加えておいたほうがよい。
できる限り冷暗所で保管すること
焼酎やスピリッツ類、ブランデーといったアルコール度数の高いお酒は、ウイスキーと同様に気温の変化による経年劣化を受けにくいが、直射日光を避け、なるべく冷暗所に置くことは、ラベルの日焼けなどを防ぐ意味でも大事である。
蛍光灯が有害となるときもあるので、そこにも注意しておきたい。
ワインセラーがないときは野菜室で保管
しかしワインセラーを常備している家はなかなか多くはないだろう。お酒を売ろうとしているならばなおさらである。ワインセラーがなくても良い状態で保存する方法を紹介する。夏は常温で保管するよりも、新聞を何重かに巻いて野菜室で保管するのがよい。
このときにキャップシール部分をラップで覆って保管するとコルクの乾燥を軽減する効果がある。冬は暖房がないが冷えすぎない場所に保管するのが良い。また、ワインを横にする保管方法が一般的であるが、最近のものは立たせておいても問題はない。
外観や付属品も注意
お酒類を高価買取してもらうためには、外観の良さも重要だ。ウイスキーであれば専用のケース、高級ワインであれば専用の木箱などの付属品は、当然、付けておいたほうが高価となる。
全体の状態を綺麗にしておく
査定の前にボトルの汚れやホコリを取り除いておくのはもちろんだが、ラベルやコルク、キャップ、あるいは付属の箱、ケースなどの汚れも取り除いておくほうがよい。付属品はさまざまなものがあるが、そろっていればそろっているほど高く売れるものである。
特に化粧箱に入ったタイプの高級酒は元の値段が高いので、買取価格も高くなる。贈り物として重宝されるものだ。お酒を飲まないが贈り物としてもらったため、そのまま放置してあるという物も多いのではないだろうか。そういったものが狙い目である。
お酒によって付属品の価値は上がる
開封していなければ付属品がなくなっていることもなく、外観のホコリを取り除けばすぐに売却できる。付属品の付く高級酒はヘネシーパラディやカミュバカラボトルなどがある。クリスタルの変え栓などが入っているので、取り扱いは注意しておきたい。
ワイン・ウイスキー・日本酒の買取相場まとめ
ここでは、ワイン・ウイスキー・日本酒の買取相場を紹介していこう。参考にしているのは大黒屋での価格であり、未開封の美品状態での価格だ。また、記載されているのは2021年11月現在の価格であるのも注意していただきたい。
ワイン
まずはワインの買取相場だ。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
ロマネ・コンティ モンラッシュ 2005年 | 65万円 |
ロマネ・コンティ モンラッシュ 2006年 | 70万円 |
ドメーヌ・ルロワ・ミュジニー 1998年 | ~100万円 |
ドメーヌ・ルロワ・シャンベルタン 1992年 | ~18万円 |
ドメーヌ・ルロワ・リシュブール 2007年 | ~30万円 |
ドメーヌ・メオ・カミュゼ・リシュブール 1988年 | ~11万円 |
ドメーヌ・ルフレーヴ モンラッシュ1994年 | 13.3万円 |
シャトー・ペトリュス 1986年 | 18万円 |
シャトー・ル・パン 2010年 | 25万円 |
シャトー・ラフィット・ロートシルト 2010年 | 7万円 |

ウイスキー
次はウイスキーの買取価格だ。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
山崎25年 シングルモルト新型 | 100万円 |
山崎25年 リミテッドエディション | 75万円 |
山崎18年 ミズナラ2017エディション | 70万円 |
山崎12年 ピュアモルト 750ml 木箱 | 5万円 |
響 30年 観音開き 金箱 | 75万円 |
響 30年 完品 | 56万円 |
響 30年 ボトルのみ | 47万円 |
響 21年 意匠ボトル「花鳥風月」 | 8.5万円 |
白州25年 リミテッドエディション | 50万円 |
白州18年 リミテッドエディション | 6.5万円 |

日本酒
最後は日本酒の買取相場だ。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
十四代 純米大吟醸 龍泉720ml 2020 12月 | 25万円 |
十四代 純米大吟醸 龍月720ml 2020 11月 | 8万円 |
十四代 純米大吟醸 龍月1800ml 2020 11月 | 14万円 |
十四代 純米大吟醸 龍泉 白雲去来 720ml 2021 7月 | 11万円 |
黒龍 石田屋 純米大吟醸 720ml 2020 11月 | 2万円 |
黒龍 二左衛門 純米大吟醸 720ml 2020 11月 | 2万円 |
黒龍 大吟醸 しずく 1800ml 2020年製造 | 1万円 |
菊姫 菊理媛 1800ml | 1.4万円 |
磯自慢 中取り 純米大吟醸35 2020 720ml | 1.5万円 |
磯自慢 中取り 純米大吟醸35 アタージョ 2020 720ml | 2.5万円 |

お酒・ワイン・ウイスキー・日本酒のおすすめ買取店
最後に、お酒・ワイン・ウイスキー・日本酒のおすすめ買取店をいくつか紹介していく。どこの業者で売ればいいのか知りたい人は、以下の業者を参考にしてみよう。
札幌のファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ファイブニーズは、お酒の買取専門店として高い人気を誇る。特にウイスキーの買取に強く、買取実績も他店より豊富で高価買取が期待できる。ファイブニーズではホテルやレストラン、コレクターなど幅広い販路があるため、他社よりも高額での買取を実現している。
買取は宅配・出張・店頭の3つの方法。店舗は全国にあるため、どこからでも査定に出しやすいのが特徴だ。
大阪の大黒屋(チケット)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋(チケット)は、ありとあらゆるアイテムを買取している大手買取業者だ。お酒の買取では専門のスタッフが1点1点丁寧に査定してくれ、いつでも相場に適正な価格で売却が可能。買取実績150万件以上、ワインやウイスキーなど高価買取が期待できるだろう。
買取は宅配・出張・店頭の3種類だ。宅配には専用の宅配キットがあり、出張買取も出張費などかからず気軽に依頼が可能。店舗は全国に220店舗以上あるので、持ち込みもしやすいだろう。
新宿のストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
新宿で店頭買取の他、宅配買取や出張買取をおこなっているのが、ストックラボだ。お酒の買取専門店として知られ、ロマネ・コンティなどの高級ワイン、カミュなどのブランデー、山崎や響などのウイスキーの買取を強化している。専門スタッフの査定は他社よりも高額が狙える。
宅配買取では商品到着後3日以内に査定し、翌日までに振り込みがおこなわれるのでスムーズだ。送料もかからず、業界最高水準での買取が魅力。
横浜の買蔵
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買蔵はブランド品やお酒などを買取している業者だ。スタッフ一同親切丁寧な査定をおこない、はじめての人でも安心して利用できる買取サービスをモットーにしている。お酒の買取にも積極的で、人気のお酒は高価買取狙える。
出張買取、宅配買取、店頭買取をおこなっており、無料でのweb査定も可能。またFAXでの査定もおこなっている。独自の販売ルートで高い買取も魅力。また、本数をまとめて売るとさらに高く買取してくれるのもうれしい。
千葉のお酒買取専門買取センター.com
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取専門買取センター.comは、ウイスキー、ブランデー、ワイン、シャンパン、日本酒、中国酒、焼酎、ギフトビール、リキュールから空のボトルまで買取している。お酒買取専門店としての高額査定が人気で、専門店ならではの安心感がある。
店頭での買取、郵送での買取、出張での買取をおこなっている。メール、電話、FAXでの無料査定のほかに、LINE査定もおこなっているため、気軽に査定を依頼できる。LINE買取の方法は、まず友だち登録をし、査定してほしいボトルの写真を送る。そうすると査定結果が返ってくるという仕組みだ。
静岡のライフバケーション
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランデー、ウイスキー、シャンパン、ワイン、日本酒、焼酎などさまざまな種類の買取をおこなっているのが、ライフバケーションだ。店舗は関東中心のため、それ以外の地域は宅配買取となる。ビールや小さい瓶のお酒などの買取も可能。
買取方法は出張買取、宅配買取、店頭買取で対応しており、配送料や出張料などの買取手数料はいっさいかからない。本数が多い場合や破損が気になる場合は出張買取がおすすめだ。
まとめ
当コラムでは、お酒・ワイン・ウイスキー・日本酒の買取基準について解説し、おすすめの買取店まで紹介してきた。だが、お酒は業者ごとに買取価格が変わるため、売るときには複数の業者での比較が必須である。特にロマネ・コンティや山崎、十四代などの日本酒は数万円の差がつくことも珍しくはない。
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