登場人物やストーリーなどが詳しく書かれた映画カタログ(映画パンフレット)は、高価買取の査定基準がショップによって大きく異なる、上級コレクター向けのアイテムだ。
断捨離やミニマリストなどの概念が流行っている近頃では、多くの収集家が映画のカタログを大量に手放すことで余剰在庫による買い手市場が生じつつある。
また映画パンフレット専門店の中には、買取を一時休止して販売に専念するところも増えているため、現在多くの映画カタログを抱えているなら、売りどきについても注意すべきだと言えるだろう。
今回は、引っ越しや断捨離、遺品整理のタイミングで映画カタログの売却を考えている皆さんと一緒に、査定情報を整理していく。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
高く売れる映画カタログ(映画パンフレット)の特徴とは?
毎年たくさんの部数が発行される映画カタログの中でも、ユーザを満足させるほどの買取額がつくのは、全体の1割以下だと言われている。
このカテゴリに入れない9割の映画カタログは、2円~100円以下の査定になってしまう実情がある。
ではこの市場で高く売れる・売れないカタログには、一体どんな特徴があるのだろうか?
話題性が高すぎる作品はプレミアが付きにくい
国内興行収入の記録を更新し続けるアニメ映画「君の名は。」では、主要劇場におけるパンフレット購入率が脅威の30%超えを記録したことで、この業界では大変珍しい第2弾の発行が決定した。
このように話題性の高い映画作品のパンフレットは、ユーザにとって高く売れそう!と感じられる存在かもしれない。
しかし、実際は多くのファンが購入したカタログにはそれだけ発行部数や現存数が多いという難点があるため、希少性が重視される買取市場では高値に繋がりにくいのだ。
1980年代以前の映画カタログ
高く売れる作品の選定が難しい映画カタログ市場では、1960年~1980年の映画であれば比較的高値に繋がりやすいと言われている。
これに対して、1980年~現在までの新しい映画作品の場合は、多くのユーザがカタログを店頭に持ち込むことによって高額査定の難しい状況が生まれているようだ。
映画資料として使えるもの
映画や著名人の歴史資料として使えるパンフレットやカタログは、コレクターによる需要がなくても確実に高く売れる。
特に、店主自身も映画好きを公言するうさぎ書林のようなショップでは、早稲田大学演劇博物館や国立近代美術館フィルムセンター図書室といった施設や研究者への目録販売もおこなっている。
販売ルートが豊富なところに査定依頼をおこなうことで、処分予定のパンフレットに想定外の価値を付けることも可能だと言えるだろう。
映画カタログ(映画パンフレット)の買取実績、買取相場
映画カタログの売却が難しい実情がわかったところで、2020年6月現在、この市場で比較的高値で売れた作品や買取相場を紹介していこう。
ディズニー配給映画
ディズニー配給映画作品のカタログは、単純な映画パンフレットコレクターだけでなく、世界中のディズニーファンから注目される存在だ。
2012年に上映された「エイジ・オブ・ウルトロン」のカタログには、1,125円もの買取上限額を設定するショップも存在する。
これに対して、世界的な人気を博した「アナと雪の女王」については、上映から2年経った現在で500円前後の買取上限額となる。
発行部数が多いという理由から、高額査定には繋がりにくい作品になってしまったと考えて良いだろう。
クエンティン・タランティーノ作品
親日家で知られるクエンティン・タランティーノ監督の作品には、斬新な発想とファッション性、根強いファンの存在によって高く売れる映画カタログが多い傾向がある。
人気作品「パルプ・フィクション」については、映画パンフレットに400円~500円、ポスターに850円~900円もの高額査定がついた実績がある。
また、和のテイストを盛り込んだ「KILL BILL」についても、コンディションの良い映画パンフレットであれば1冊500円、2冊セットで1000円近い査定を付けるショップも存在するようだ。
スターウォーズシリーズ
1977年から上映され続けているスターウォーズシリーズの中にも、高く売れるカタログやパンフレットが非常に多く存在する。
2015年に上映されたばかりの「フォースの覚醒」については、公開初日限定版であっても500円~800円ほどの査定となってしまう。
これに対して劇場パンフレット 復刻BOXの場合は、並行輸入品という特徴も好影響して4,000円~4,800円前後の高額査定が算出されることもあるようだ。
スターウォーズシリーズの場合は、映画カタログやパンフレットよりもプレスシートに高い需要があるため、専門店やオークションを利用して収集してみても良いだろう。
ゴジラ シリーズ
映画パンフレットへの投資や売却で高価買取を狙うなら、円谷英二監督の「大怪獣ゴジラ」や「大怪獣バラン」といったシリーズを絶対に見逃さないでほしい。
1950年代に上映されたゴジラのパンフレットには、オークションに出品される度に50~100近い入札件数が付いている。
落札価格の中には、200,000円を超える実績も多数見受けられるため、古いゴジラシリーズはコンディションさえ問題なければ確実に高く売れる映画作品であると考えて良いだろう。
映画カタログの買取に積極的な業者 まとめ
最後に、映画カタログの買取を積極的におこなうショップを4つ紹介しておこう。
映画パンフレットの46番館
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
サイト内で買取方法や査定基準などを詳しく紹介する映画パンフレットの46番館は、良心的な対応で知られる専門店だ。
A~Eのコンディションによって異なる買取金額は、初めての売却にチャレンジする人でも理解のしやすい内容となっている。
また注意点についても細かく書かれているため、このサイトをしっかり確認することでスムーズに現金化ができると考えて良いだろう。
品川スタンプ
※閉店済
品川スタンプは、パンフレットやチラシだけでなく前売り券も歓迎してくれる専門業者だ。
基本的には店頭買取のみの対応となるものの、土日を含む夜20時すぎまで受付をおこなっている。
またサイト内では映画のチラシや半券の販売もおこなっているため、品川スタンプで歓迎する作品を知りたい人は一度販売ページを見てみると良いだろう。
三日月堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
長野県を中心に活動する三日月堂では、戦前~昭和後期の映画パンフレットやチラシ、ポスターなどを歓迎している。
買取ブログの中では、実際に買い取ったカタログの写真も公開されているため、このショップの好むシリーズやラインナップも把握しやすい。
うさぎ書林
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
映画好きな店主が営むうさぎ書林は、一生懸命収集した映画関連本や台本、プレスシート、カタログ、パンフレットなどの売却を考える皆さんに大変おすすめ度の高いショップだ。
この店のサイト内では、宮﨑駿や大島渚、山田洋次といった強化買取監督や女優、作品の名前がわかりやすく紹介されている。
また、うさぎ書林ではメールでの問合せも受け付けているため、相場を知りたい映画カタログがあればリストや写真を送ってみると良いだろう。
映画カタログ・パンフレットを売るならヒカカク!で賢く一括査定申込み
オークションサイトやフリマアプリなどを使うのは面倒、取引の際のトラブルも不安。 「ヒカカク!」は楽に高く売りたい時、様々な買取業者の買取価格を比較できる相場情報サイトだ。
上記でいくつかの買取価格を比較したわけだが、実際のところ相場というものは変動していくものだ。そのため売りたいと思ったタイミングで各業者の買取価格をチェックする必要がある。ただし、これでは時間も手間もかかってしまう。忙しい方には買取価格の比較をすることは難しい。
そこで「ヒカカク!」の買取業者一括査定サービスをおすすめする。こちらから無料で査定依頼をすることができる。映画カタログ・パンフレットの買取を考えている人は、ぜひ利用してみてほしい。
まとめ
100円以上の査定の付く作品が全体の1割に満たない映画カタログは、一般商品と比べて高額査定に繋げにくいコレクターズアイテムと考えられる。
しかし、多くの買取店が映画カタログの買取ページを公開するようになった現在では、便利なWEBサービスやスマートフォンを活用すれば、より良いショップとの出会いから、納得の取引が生まれる時代であるとも考えて良いだろう。
たくさんの映画カタログを持っているなら、全ての品目をリスト化していくつかの買取店に送付してみてほしい。







