Magic: The Gathering(MTG)は日本だけでなく、世界でも知られているトレーディングカードゲームの1つだ。MTGでは「マナ」と呼ばれる土地が必要で、マナがなければ基本的に呪文を唱えることができない。
今回紹介するデュアルランドと呼ばれるカードは土地カードの中でもとりわけ強いカードとされており、希少価値の高いカードとされている。では、デュアルランドと呼ばれるカードの相場は現在いくらなのか、買取相場を徹底調査していく。
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デュアルランドとは
デュアルランドと呼ばれるカードはその名(dual land)の通り、2つ(2種類)の基本土地をもつカードだ。MTGの土地には平地・島・沼・山・森の5種類があり、それぞれのデュアルランドがもつ土地の組み合わせは次の表の通りである。
カード名 | 土地の種類 |
---|---|
Badlands | 沼・山 |
Bayou | 沼・森 |
Plateau | 山・平地 |
Savannah | 森・平地 |
Scrubland | 平地・沼 |
Taiga | 山・森 |
Tropical Island | 森・島 |
Tundra | 平地・島 |
Underground Sea | 島・沼 |
Volcanic Island | 島・山 |
デュアルランドが入力できるパック
MTGでデュアルランドが収録されているパックは全部で4種類あり、パック名と発売日は次の表の通りだ。
パック名 | 発売日 |
---|---|
Limited Edition アルファ | 1993年8月 |
Limited Edition ベータ | 1993年10月 |
Unlimited | 1993年12月 |
Revised | 1994年4月 |
基本的にどのパックでも10種類のデュアルランドが収録されているが、アルファ版のパックだけはVolcanic Islandを除く9種類だけが収録されている。ちなみに、Revisedでデュアルランドが収録されて以降、パックには収録されていない。
デュアルランドがパックに収録されていないのには理由があり、それはMTGに設けられている再録禁止制度の存在だ。デュアルランドは、再録禁止のリストに該当しているため、MTGで最後に収録されたパックは現時点でRevisedが最後となっている。
カードの強さと価値
デュアルランドの強さは、1枚で2種類のマナを生み出せるところにある。MTGで基本土地と呼ばれるカードは1枚で1種類のマナしか生み出せないことを考えれば、単純に強いということ分かるだろう。
何より、デメリットがほとんどないというところが強い。デュアルランドの後に登場した2色土地には何かしらのデメリットとなる効果をもつ。デュアルランドの価値はカードの種類よって異なるのはもちろん、収録されているパックが古ければ古いほど価値は高い。
特に、初期に登場したリミテッドエディションのカードは価値が別格だ。また、デュアルランドは再録禁止カードであることから、今後のパックなどでデュアルランドが再録される可能性は限りなく0に近いため、そのぶん価値も高い。
デュアルランドの買取相場
上記でデュアルランドの強さや価値について紹介したが、気になるのは実際の価格だろう。ここではMTGを取り扱っているカードショップの買取価格を参考にした買取相場を紹介していく。
なお、MTGのカードには多数の言語があり、英語の他にフランス語やイタリア語などの言語がある。デュアルランドは英語以外の言語も価値はあるが、ここで紹介するデュアルランドの買取相場は英語だけだ。
リミテッドエディション アルファ版
MTGでリミテッドエディションのアルファ版に収録されたデュアルランドの買取相場は、2019年12月17日時点で次の表のようになっている。
カード名 | 買取相場 |
---|---|
Badlands | 252666円 |
Bayou | 337666円 |
Plateau | 211500円 |
Savannah | 262666円 |
Scrubland | 259333円 |
Taiga | 235333円 |
Tropical Island | 402666円 |
Tundra | 450333円 |
Underground Sea | 827333円 |
Volcanic Island | 収録されていない |
アルファ版に収録されたデュアルランドは9種類しかなく、Volcanic Islandのアルファ版は存在しない。どのデュアルランドも買取相場は200,000円以上と高額で、高いカードであれば1,000,000円近い金額になるだろう。
アルファ版のデュアルランドで最も買取相場が高いカードはUnderground Seaの827,333円。一方、最も相場が低いカードはPlateauだが、それでも211,500円となっている。
リミテッドエディション ベータ版
MTGでリミテッドエディションのベータ版に収録されたデュアルランドの買取相場は、2019年12月17日時点で次の表のようになっている。
カード名 | 買取相場 |
---|---|
Badlands | 191000円 |
Bayou | 240666円 |
Plateau | 154000円 |
Savannah | 170000円 |
Scrubland | 155333円 |
Taiga | 194333円 |
Tropical Island | 334333円 |
Tundra | 292333円 |
Underground Sea | 567333円 |
Volcanic Island | 695666円 |
ベータ版からは10枚のデュアルランドが収録されるようになったが、Volcanic Islandを除く9枚が再録ということもあり、アルファ版よりも買取相場はやや下がっている。
しかし、それでも買取相場はどれも100,000円以上と高額で、ベータ版で最も買取相場が高いカードはVolcanic Islandの695,666円。一方、最も買取相場が低いカードはアルファ版と変わらずPlateauで154,000円となっている。
アンリミテッド版
MTGのアンリミテッド版に収録されたデュアルランドの買取相場は、2019年12月17日時点で次の表のようになっている。
カード名 | 買取相場 |
---|---|
Badlands | 47000円 |
Bayou | 47000円 |
Plateau | 32000円 |
Savannah | 32300円 |
Scrubland | 31000円 |
Taiga | 35000円 |
Tropical Island | 48000円 |
Tundra | 49333円 |
Underground Sea | 89333円 |
Volcanic Island | 73333円 |
アンリミテッド版は、アルファ版やベータ版よりもパックの生産数が圧倒的に多いので、買取相場がベータ版と比べて大幅に下がっている。その結果、アンリミテッド版のデュアルランドはどれも買取相場が100,000円以下だ。
アンリミテッド版で最も買取相場が高いカードはアルファ版と同じUnderground Seaで89,333円。一方、最も買取相場が低いカードはScrublandの31,000円となっている。
リバイズド版
MTGでリバイズド版に収録されたデュアルランドの買取相場は、2019年12月17日時点で次の表のようになっている。
カード名 | 買取相場 |
---|---|
Badlands | 18000円 |
Bayou | 23333円 |
Plateau | 7333円 |
Savannah | 11666円 |
Scrubland | 12666円 |
Taiga | 12666円 |
Tropical Island | 27000円 |
Tundra | 23666円 |
Underground Sea | 46000円 |
Volcanic Island | 44666円 |
リバイズド版のデュアルランドは買取相場がどれも50,000円以下となっており、アンリミテッド版の半分程度の価値となっている。リバイズド版で最も買取相場が高いカードはUnderground Seaの46,000円で、最も低いカードはPlateauの7333円。
2021年時点1月における買取店の買取表としては冒頭に記載の通りであるがかなり全体的に買取相場が高騰している。
カード名 | 買取金額 |
---|---|
UndergroundSea 3ED NM | 100000円 |
VolcanicIsland 3ED NM | 100000円 |
TropicalIsland 3ED NM | 90000円 |
Tundra 3ED NM | 60000円 |
Bayou 3ED NM | 60000円 |
Badlands 3ED NM | 40000円 |
Savannah 3ED NM | 30000円 |
Taiga 3ED NM | 30000円 |
Scrubland 3ED NM | 25000円 |
Plateau 3ED NM | 23000円 |
デュアルランドをmagiで出品
フリマアプリのmagiでは多くのMTGカードが出品されており、その中にはデュアルランドも出品されている。実際に売れている商品がいくつかあるが、ほとんどデュアルランドは売れ残った状態だ。
そこで、デュアルランドをmagiで売る際のポイントを2つ紹介するので、参考にしてほしい。
相場よりも少しだけ安く出品
デュアルランドをmagiで売る際のポイント1つ目は相場よりも少しだけ安く出品することだ。商品を相場よりも安く出品する理由としては他の商品との差別化を図るのが最大の狙い。magiには多くのデュアルランドが出品されており、価格はさまざまである。
そんな中、他の出品者と同じ価格で出品しても、購入者の目には留まりにくいだろう。実際にフリマアプリで販売されている商品は状態にもよるが、基本的に価格が安いものから売れていく。したがって、magiを含めたフリマアプリでは、価格で商品の差別化を図っておくべきである。
商品の画像を複数枚載せる
デュアルランドをmagiで売る際のもう1つのポイントは画像を複数枚載せることだ。商品の画像を複数枚載せるのは商品を確認してもらうためだけでなく、トラブルを避けるためでもある。フリマアプリはカードショップのように実物をその場で確認することができないため、商品の状態を確認する手段は画像しかない。
トレカに関しては傷にこだわる方が多く、まして高額カードともなれば、傷の有無で価値も大きく異なる。したがって、商品の画像を複数枚載せるのは手間かもしれないが、トラブルを避けるためにも商品の画像は必ず複数枚載せてほしい。
まとめ
MTGにおけるデュアルランドの買取相場を調査した。 上記でデュアルランドの買取相場を表にして紹介したが、MTGの高額カードは価格が日々変動している。
また、デュアルランドの買取価格はMTGを取り扱っている業者の中でも金額が異なり、フリマアプリを利用する手段もあるだろう。したがって、デュアルランドを高く売りたい方は日々の価格変動を気にしておく必要がある。デュアルランドを売る際はお店とフリマアプリのどちらで売るか、最善の選択をしてほしい。