遊戯王の漫画が1996年に登場し、その2年後にはアニメの放送が開始した。遊戯王は1999年にトレーディングカード化され、現在は日本だけでなくアジアでも有名なトレーディングカードの1つだ。
現在になって昔の初期カードが高騰し、フリマアプリのメルカリでは多くのカードが売買されている。そこで、メルカリに出品されている遊戯王の初期カードがいくらで売買されているのか、値段相場を紹介していく。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
遊戯王の初期カードとは
遊戯王の初期カードとは遊戯王のカードが初めて登場した最初(1期)のシリーズのカードである。期間としては1999年~2000年の3月31日頃までに登場したカードが該当。一部の間では2期シリーズに登場したカードも初期カードと呼ばれているが、厳密に区別すれば初期ではない。
ちなみに、初期のカードと2期以降のカードを比較するとさまざま部分が変化しているので、遊戯王の初期カードと2期以降のカードを見極める方法について簡単に解説しておく。
型番の有無
遊戯王の初期カードを見極める方法1つ目は型番の有無だ。現在の遊戯王カードにはイラストとテキスト欄の間に型番が記載されている。しかし、遊戯王の初期カードには型番の記載はない。
偽造防止加工の有無
遊戯王の初期カードを見極める方法2つ目は偽造防止加工の有無だ。現在の遊戯王カードにはカードの右下に銀色の偽造防止加工がされている。しかし、遊戯王の初期カードには偽造防止加工がされていない。
テキスト・攻守欄のサイズと表記の違い
遊戯王の初期カードを見極める方法3つ目はテキスト・攻守欄のサイズと表記の違いである。初期のカードはテキスト欄の幅が狭く、攻守の欄が広い。
しかし、2期以降のカードはテキスト欄が広く攻守の欄が狭くなった。また、初期のカードは攻撃力・守備力という表記に対し、2期以降のカードは攻・守という記載になっている。
メルカリ出品の遊戯王の初期カードの相場
メルカリには多数の遊戯王カードが出品されており、いくつもの売買が成立している。近年高騰している初期カードも多数売買されており、いくらで売買されているのか気になる方もいるだろう。
そこで、メルカリに出品されている遊戯王の初期カードがいくらで売買されているのか、相場を調査していく。なお、相場の価格はキズありから美品のものを想定した相場であり、1期後半に登場したカードは「スタジオダイス 」表記の有無によって値段も異なるので、相場には幅がある。
モンスターカード
遊戯王のモンスターカードにはさまざまな種類がある。初期の段階では通常モンスター・効果モンスター・融合モンスター・儀式モンスターが登場。
現在はこれらの他にシンクロモンスターやエクシーズモンスター、ペンデュラムモンスターやリンクモンスターがある。ここでは、初期のモンスターカードを2つに分けて相場を見ていく。
通常モンスター
カード名 | レアリティ | 相場金額 |
---|---|---|
青眼の白龍 | ウルトラレア | 10000円~53000円 |
ブラック・マジシャン | ウルトラレア | 3500円~6999円 |
真紅眼の黒竜 | ウルトラレア | 3333円~7800円 |
デーモンの召喚 | ウルトラレア | 1000円~2500円 |
暗黒騎士ガイア | ウルトラレア | 1100円~3500円 |
カース・オブ・ドラゴン | ウルトラレア | 900円~2400円 |
トライホーン・ドラゴン | ウルトラレア | 10000円~34000円 |
ホーリー・ナイト・ドラゴン | シークレットレア | 95000円~111111円 |

通常モンスターの中で青眼の白龍やトライホーン・ドラゴン、ホーリー・ナイト・ドラゴンの初期カードは、他の初期カードと比べても別格の値段相場である。この3枚に共通するのはいずれも、通常のパックでは入手できないカードであること。
青眼の白龍は1999年に発売された遊戯王のSTARTER BOXに収録されており、トライホーン・ドラゴンは1999年に東京ドームで開催された遊戯王の全国大会で配布され、ホーリー・ナイト・ドラゴンは1999年に発売された遊戯王ゲームの特典である。
中でも、ホーリー・ナイト・ドラゴンは遊戯王の初期カードの中でトップクラスの価値をもつカードだ。
効果・融合・儀式モンスター
カード名 | レアリティ | 相場金額 |
---|---|---|
レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン | シークレットレア | 6200円~15000円 |
究極完全体・グレート・モス | シークレットレア | 32000円~89000円 |
ゲート・ガーディアン | ウルトラレア | 3444円~6200円 |
メタル・デビルゾア | シークレットレア | 2500円~5400円 |
ハーピィ・レディ三姉妹 | シークレットレア | 1500円~4444円 |
竜騎士ガイア | シークレットレア | 3500円~4500円 |
ブラック・デーモンズ・ドラゴン | ウルトラレア(パラレルレア) | 666円~6500円 |
千年竜 | シークレットレア(パラレルレア) | 999円~2111円 |
マジシャン・オブ・ブラックカオス | ウルトラレア | 2000円~5200円 |

効果・融合・儀式モンスターの中で別格な存在なのが完全究極体・グレート・モスだ。完全究極体・グレート・モスはホーリー・ナイト・ドラゴンと同様に、ゲームの特典として入手できるカード。
近年、初期カードの中でもレアリティの高いカードの高騰が激しく、レッドアイズ・ブラックメタルドラゴンやメタル・デビルゾア 、ハーピィ・レディ三姉妹などは以前よりも高騰している。
魔法カード
遊戯王の魔法カードはこれまでに多くの種類が登場した。初期に登場したカードの中には現在になっても使用されているカードもある。
遊戯王の魔法カードで初期に登場したカードは強力な効果をもつカードがいくつかあり、制限カードや準制限カードとして扱われるカードが多いのが特徴。
カード名 | レアリティ | 相場金額 |
---|---|---|
ブラックホール | スーパーレア | 1000円~1500円 |
心変わり | ウルトラレア(パラレルレア) | 398円~1400円 |
死者蘇生 | スーパーレア | 700円~1200円 |
サンダーボルト | スーパーレア | 900円~1700円 |
ハーピィの羽根箒 | ウルトラレア | 999円~2666円 |
光の護封剣 | ウルトラレア | 400円~888円 |

初期の魔法カードをモンスターカードと比較すると、とても安い相場となっている。心変わりを除く上記の魔法カードは現在のレギュレーションでも使用でき、死者蘇生やサンダーボルト、ハーピィの羽根箒については実際に使用している方も多いだろう。
ちなみに、心変わりについてはウルトラレアとパラレルレアの2種あり、相場はパラレルレアの方が少しだけ高い。
トラップカード
遊戯王の初期カードの中でトラップカードはモンスターカードや魔法カードと比較しても、初期の段階では種類の少ないカードである。種類の少ない初期のトラップカードの中でも、頻繁に出品されているのは次の3種類。
カード名 | レアリティ | 相場金額 |
---|---|---|
聖なるバリア-ミラーフォース- | シークレットレア(パラレルレア) | 666円~2050円 |
神の宣告 | ウルトラレア | 700円~1200円 |
死のデッキ破壊ウイルス | ウルトラレア | 1200円~2800円 |

死のデッキ破壊ウイルスの初期カードは遊戯王のゲームの特典で入手できるカードだが、それ以外のカードについては通常のパックから入手できるカードだ。
聖なるバリア-ミラーフォース-についてはレアリティが2種類あるが、値段はあまり変わりない。ちなみに、上記3枚のトラップカードは現在のレギュレーションでも使用できるが、かつてのような必須のトラップカードではないだろう。
遊戯王の初期カードが高騰する要因
遊戯王カードはこれまでに何枚もの種類が登場した。中でもプロモカードは入手が難しく、高い値段をつけられることが多い。近年、20thシークレットレアと呼ばれるレアリティが登場し高騰しているが、それ以上に高騰しているのが初期カードだ。
先ほど紹介した相場にあるように、今となっては1枚で約10万円する初期カードまである。ここまで高騰するのにはいくつかの要因が重なっているので、遊戯王の初期カードが高騰している要因を3つ紹介していく。
入手が容易ではない
遊戯王の初期カードが高騰する要因の1つ目は入手が容易ではないことだ。現在のカードとの兼ね合いで、トレーディングカードでは昔のカードが再注目されることがある。
しかし、初期カードが登場したのは今から約20年前になるため、当然ながらパックやBOXは既に絶版。また、当時は現在ほど遊戯王のプレイヤーが多くなく、流通量も少ないだろう。
何より、20年も前のカードであれば押し入れにしまっていたり、知らずのうちに捨ててしまったりしているかもしれない。そのため、遊戯王の初期カードが欲しくても入手は困難。
遊戯王の初期カードは価値が高く入手が困難だが、状態の良い初期カードを入手するのはそれ以上に困難である。
コレクターたちの間で人気
遊戯王の初期カードが高騰する要因の2つ目はコレクターたちの間で人気だということだ。遊戯王カードの利用者にはプレイヤーとコレクターがいる。コレクターにはさまざまなこだわりをもった方がおり、初期カードを集める方の中には当時世代だった方もいるだろう。
当時、遊戯王の初期カードで現在のように数万円するカードは一部のカードだけに過ぎない。しかし、コレクターたちの需要が高まることで初期カードの相場は高騰し、現在も高止まりした状態である。
遊戯王の初期カードが封入されているパックは既に絶版しているので、希少価値が高くコレクターたちの間でも人気のカードだ。
2018年に発売された『STARER DECK』には、初版限定で一部の商品に秘蔵レアが封入され、多くのコレクターたちがいくつもの商品を購入した。秘蔵レアの中にはいくつか初期仕様のカードが再録されていたので、このことからも初期カードの人気度がうかがえるだろう。
トレーディングカードブーム
遊戯王の初期カードが高騰する要因の3つ目は現在がトレーディングカードブームだということだ。遊戯王が発売された当初のトレーディングカード業界はトレカの種類が少なく、それほどにぎわっていなかった。しかし、遊戯王が発売されるとトレーディングカード業界は徐々に盛り上がる。
その後、多くのトレーディングカードが誕生したが、トレカ市場は衰退と発展を繰り返す。そして近年、ポケモンカードを筆頭に女性プレイヤーが増え、トレカ業界にトレカブームが巻き起こっている。
トレカがブームになることで遊戯王の初期カードを求める需要は以前よりも高まり、供給が限られているので価格が高騰。一部のカードを除いて遊戯王の初期カードは、需要が落ち着くことで価格の高騰も収束するだろう。
遊戯王の初期カードを売るためのコツ
メルカリでは遊戯王の同じ初期カードが何枚も出品されている。しかし、遊戯王の初期カードがどんなに人気でも、同じカードが何枚も出品されていれば売れ残るカードもあるだろう。
そこで、遊戯王の初期カードをメルカリで売るためのコツを2つ紹介するので、参考にしてみてほしい。
相場よりも安く出品する
メルカリで遊戯王の初期カードを売るためのコツ1つ目は相場よりも安く出品することだ。同じカードを他の出品者と同じ値段で出品しても、購入する際の決め手はカードの状態や出品者の評価で決めることになるだろう。
そこで、購入者の目に留まってもらうために、相場よりも安い値段で出品してみよう。同じ商品であっても他の商品より値段が安ければ、値段の面で優位に立つことができる。
写りの良い画像を載せる
メルカリで遊戯王の初期カードを売るためのコツ2つ目は写りの良い画像を載せることだ。遊戯王の初期カードはコレクションとして集める方が多く、カードの状態には注視している。
遊戯王の初期カードで状態が美品のカードは少ないので、多少の傷や枠キラなどがあっても購入する方はいるだろう。そこで、購入者が最も知りたいのはカードの状態がどの程度なのかということ。
購入者のニーズに応えるために写りの良い画像を載せ、カードの状態が値段に見合うかを購入者の目で確認してもらうことが重要である。
まとめ
メルカリに出品されている遊戯王の初期カードの相場を調査した。現在は遊戯王カードに限らず、トレーディングカード全体で初期カードが高騰傾向にある。
小さい頃に遊んで押し入れにしまったままの方やカードファイルに保管したままの方もいるだろう。この機会に一度、遊戯王の初期カードが自宅に埋もれてないか確認してみてはいかがだろうか。もしかしたら、思わぬ値段がつく遊戯王カードが自宅から見つかるかもしれない。

