遊戯王のカードにいらないものがいくつもできてしまったり、やめてしまいたいから処分したいと思ったりしたときには、オリパで売りたいと考える人もいる。オリパにした方が高く売れるだろうからと考えて、巧妙に還元率を低めに抑えたオリパでヤフオクに出品したいという人もいるだろう。ヤフオクで本当に売ることができるか、実態や規定について理解しておこう。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ヤフオクはなんでも出品できるのではない
ヤフオクは個人でも法人でも気軽にアカウントを作って出品できるのがメリットで、多くの人がいらないものを処分するのに活用している。最初の価格は自分で決めることができ、そのスタート価格から大幅に上がった値段で取引されることも少なくない。買い手の候補がたくさんいれば入札価格で競争することになるからである。
このくらいまでならお金を出しても良いと思っていた人も、競争相手がいるとついもう少し高くても自分が買いたいと思ってしまい、さらに高値で落札するということも多いのが特徴だ。このメリットを生かせば遊戯王のカードも高く売れると考えられるだろう。実際に遊戯王のカードはよく出品されていて、レアなカードはかなり高額で取引されている。
しかし、ヤフオクは気軽に出品できるシステムになっているとはいえ、なんでも出品できるというわけではない。ヤフオクのガイドライン細則には出品者の禁止行為が29項目にわたって定められていて、さらに出品禁止物も47項目もある。出品ルールも細かく定められていて、どれか一つにでも抵触してしまったら違反行為として出品を取りやめさせられることになる。
何度も繰り返して違反となる品物を出品しようとしていたり、違反行為が目立つことをユーザーから指摘されたりした場合には、アカウントを停止されることになってしまう場合もある。例えば、出品禁止物としてタバコ、医薬品、毒物や劇物などが挙げられている。放射性物質などの危険性が高いものもあれば、解錠工具や盗聴器のように犯罪行為に用いられるリスクがあるものも出品できないものとされているのが実情だ。
出品者の禁止行為としても販売する意思がないものを出品したり、同じような商品を1日に2つ出品したりすることなどが禁じられている。予約商品以外を、在庫が手元にない状態で出品することも禁止で、売ろうとしているカードを人に貸してしまっているようなときは返してもらっておかなければならない。
また、事実と異なる表示をして商品を説明するのが禁じられているのは当然である。そして入札者に誤解を与えるような表示も禁止されているので慎重に説明を書く必要がある。
遊戯王のオリパは出品できる?
このようにヤフオクでは禁止事項が厳しく定められているが、遊戯王のオリパについては出品しても問題ないのだろうか。結論から言えば、一般的なオリパはヤフオクに出品すると禁止事項に抵触してしまうので違反とされてしまうことになる。
オリパは出品者が任意にカードを選んで組み合わせることができ、事前にその内容が確定されているわけではない。極端な話、5,000円で開始して10,000円で落札してくれる人が出てきたときに、中身を1,000円相当のものにしてしまうことができるのだ。出品した時点では何が入っているかは決まっているか、決まっていないかは誰もわからない。このような状況での取引はトラブルを招くことになるのは明らかだろう。
例えば、説明の中にこのようなカードがあると記載しておいたとして、その通りのカードが入っているとは限らない。落札者としてはきっとそこに書いてあるようなカードが何枚か入っているはずだと思ってオリパを落札したが、完全に期待外れで詐欺だと思うこともあるだろう。
また、総額として5,000円相当のカードが入っていると書いてあったとすれば虚偽の情報だったことになるので取引が仮にできたとしても返品、返金に対応しなければならなくなる。また、還元率はどの価格を参照するかによって感じ方に個人差がある。メルカリやヤフオク、magiなどのフリマアプリでの相場なのか、カードラッシュや駿河屋のようなカードショップの相場なのか、等。また、いつの相場を参照するのか、傷有、美品、白欠けアリなどの状態に応じてどう計算するのか、など。このようなトラブルが発生してしまうリスクが高いことから通常は福袋の出品が禁止されているのである。
しかし、トレカフリマアプリmagiではオリパ販売が出来るようになっている。その詳細は以下をチェックして欲しい。

福袋は出品禁止物ではない
ただし、ヤフオクの場合には福袋が出品禁止物には含まれていない。福袋は一般的には中身が何かわからず、実際に買って中身を見てみる楽しみがあるのが特徴であり、確かにオークションで出品されていれば期待して落札したいと思う人も多いだろう。
ただ、ヤフオクでは明示的に福袋を禁止しているわけではないものの、ガイドライン細則の中にはこのような品物の出品をするのを禁じる項目がある。出品画面上で商品説明を十分にしないことというのが該当するものだ。商品説明のところに内容を詳しく書いて、落札者が誤解をしないようにしつつ、どんな商品なのかがわかるようにしておかなければならない。
オリパはどんなカードが入っているかわからない状態で出品するのが基本なので、ヤフオクのガイドライン細則に反してしまうのである。たとえオリパに何枚のカードが入っているか、査定された金額で何円相当のカードが含まれているかということを明示していたり、過去の取引例を示していても違反になる。そのため、基本的にオリパは遊戯王であるかどうかにかかわらずヤフオクには出品できない。
オリパを出品するにはどうしたら良い?
ヤフオクでどうしてもオリパを出品して落札してもらいたいという場合には、方法がないわけではない。あくまで内容物が何だかわからない状態で出品するのがガイドラインに反してしまっている理由だ。つまり、オリパに遊戯王のどのカードが何枚入っているかが明確に示されていれば出品できる。
この出品では、これらのカードの5枚セットをオリパとして出品しますと説明し、それぞれのカードが鮮明に写っている写真を掲載して出品すればガイドラインに則っているので問題ない。福袋のように何が入っているのかは手元に届くまでわからないといった形式にしてしまうと違反だが、中身が何かがわかるようにしてしまえば出品しても良いのである。
ただ、オリパで売りたいと考えている人にとって、中身を明示してしまうのはあまり魅力的ではないだろう。何が入っているかわからないけれど、きっと良いカードが一枚は入っているはずだという気持ちで入札してくれる人を募り、想定していた以上に高い価格で取引できるようにしたいというケースが多いからだ。買う人にとっても特にアドがとれる見込みのない販売物となり、買いたい気持ちも薄れてしまう。
ただ、少なくともヤフオクではその希望を叶えられないということは覚えておく必要がある。むやみに出品して違反通知を受けてしまい、アカウントを停止されてしまわないように気をつけよう。
ヤフオクが無理なら買取やmagiを検討しよう
遊戯王のオリパをヤフオクに出品できないなら別の方法はどうかと考える人もいるだろう。遊戯王のカードに限らず、トレカなどのカード類を換金する手段として最もよく用いられているのは買取だ。トレカやおもちゃ、趣味のアイテムなどを扱っている買取業者に相談すれば買い取ってもらえるだろう。
買取を依頼するときにオリパでお願いしたいという話をすることは可能だが、それで応じてくれる業者はあるのだろうか。これも結論から言えば基本的には存在しないと考えなければならない。買取業者としては販売価格を想定して仕入れをしていき、利益を確実に確保しなければ立ち行かなくなってしまうからである。
基本的にはカードを一枚ずつ査定していって、このカードはいくらで買取できるという形で明示するのが買取を依頼したときの通常の対応だ。この査定をするためにはカードを見せてもらわなければならず、オリパになってしまっていてはどのくらいの買取価格にできるかが判断できない。
たとえ売り手が10,000円相当だと言っていても、本当にそうだとは限らないだろう。買取業者としてはリスクを取るよりも無難な方法を選ばなければならないのが実情で、オリパで売りたいと言っても応じてもらえないのである。
ただ、この場合もヤフオクと同様で内容を明示してまとめて売りたいという希望には応じてもらうことは可能だ。値段がつかないような遊戯王のカードもまとめて処分したいというときには有効な方法かもしれないが、業者の場合にはカードの処分に費用がかかるのでマイナス査定になってしまうリスクがある。そのため、高いカードだけを厳選して買い取ってもらった方がむしろ利益は大きくなる可能性が高い。
フリマアプリのメルカリやmagiはどう?
遊戯王のカードを売りたいと思ったときにもう一つ有力な候補とできるのがフリマアプリだ。メルカリ、ラクマなどの有名でどんなものでも出品できるようなアプリもあるが、やはりヤフオクと同様に厳しい出品制限が設けられている。
メルカリの場合には福袋など中身の不明な商品の出品を禁じているため、遊戯王のオリパを売ろうとしても違反として摘発されてしまうことになる。このような状況はフリマアプリならどこでも同じなのかというのも気にかかる人もいるだろう。
例えば、トレカ専用のフリマアプリとして知られるmagiは遊戯王のトレカを売るには魅力的な選択肢の一つだ。magiでは一枚一枚のカードがどのくらいの価格で売れるかを簡単に確認できるようになっていて、ジャンル別に分けられているのが特徴である。遊戯王のカードを売りたいというときには、対応する下記のページを参照するといくらが相場になっているかがよくわかるだろう。(https://magi.camp/categories/34/items)
このような専門アプリを使えば、トレカを探している人が集まってくれるので高く売れる可能性が高いと考えられる。しかも、magiではなんとオリパ販売が公式に許可されているのだ。その詳細は以下を見て欲しい。

まとめ
オリパで売ったらきっと想像していた以上に高く売れるというのはもっともな考え方だが、ヤフオクでは禁止事項に含まれてしまっているので出品できない。買取業者も応じてくれることはなく、メルカリやmagiなどのフリマアプリでも禁止されているのが実態だ。高く売りたいと考えたら確実な方法を選ぶのが肝心で、一枚ずつ査定を受けるか、販売価格がよくわかるフリマアプリを活用しよう。