家にある不要品をどうしようかと思っている人も多いだろう。断捨離で処分しようと思っている衣類や、ブランド品や貴金属など、買取に出せば高く売れそうなものからあまり値がつかないものまで、家に不要品を抱えている人は少なくない。そうしたとき、「不要品を買い取る」という電話がかかってきたとき、どういう選択をするだろう。
当コラムでは、近年トラブルが増加している「訪問買取」「訪問購入」という問題についてまとめていく。そうした電話に不安がある人は、ぜひ最後まで読んでいただきたい。
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「不要な靴や衣類を買い取る」という突然の電話
最近、「不要な靴や衣類を買い取る」という電話がかかってくることが多いようだ。その実態は訪問買取、あるいは訪問購入といったもので、電話で買取を依頼すると自宅まで業者の人が来て、不要品を買取していくというものだ。
しかし、近年こうした訪問買取のトラブルが続出している。というのも、訪問買取に来る業者の多くが、押しつけや強引な態度で無理にブランド品や貴金属を持っていってしまうのだ。
訪問買取の実態
訪問買取では自宅まで業者の人が駆けつけ、売りたい不要品を査定し、買取していくというものだ。しかし、その実態はトラブルだらけだ。特に多いトラブルが、靴や衣類などの不要品だけでは値がつかないと言い、ブランド品や貴金属、宝石などを無理に買取していくケースである。
ほかにも、納得して買取してもらったはいいが明細などは見せてくれないケースや、値がつかない不要品だった場合は、交通費がかかっているなどと強く言われ、ブランド品などを無理に出させるなどの被害が出ている。業者によっては悪徳なところもあり、勝手に部屋を漁る人などもいるので、不審な業者には特に注意が必要である。また、時間がある人は以下のコラムも合わせて読んでみよう。

訪問買取にはルールと制度がある
「不要品を買い取る」という電話は詐欺ではないにしろ、強引な対応でトラブルになるケースが多い。しかし、実は訪問買取には消費者を守るためのルールと制度がある。これは2013年2月に特定商取引に関する法律が改正されたことによるもので、訪問買取もこの法律に加えられている。
具体的には「クーリングオフ制度」があり、売買契約を1日目としたうえで、8日間までは無条件で売買契約を破棄できるというものだ。また、消費者は「引き渡しの拒否権」があり、8日以内であれば商品の引き渡しを拒むことができる。つまり、売買契約したとしても、その場で商品を渡す必要はないのだ。
そのため、あまりにもしつこい場合は売買契約だけして追い返すという方法も取れるので、選択肢のひとつとして頭に入れておくのもいいだろう。
売却してしまったときは?
訪問買取でつい売却してしまった後はどうすればいいのだろうか。その場合は、買取の契約内容を記した書類を求めよう。基本的に、買取する側は相手に対して契約書面を渡す義務がある。その書面には以下のようなことが記されている。
- ・商品の種類や状態など
- ・買取価格
- ・クーリングオフ制度について
- ・買取した日付
- ・買取業者の住所、連絡先、担当者の名前
契約書面は売却した後で業者と話し合うときに必要となるので、しっかりと保管しておくようにしよう。貰わなかった場合も後から貰うことができるので、売却してしまった後でも交渉するつもりならきちんと貰っておこう。
業者の訪問があったときの対処法
訪問買取などは、一般的には事前に「不要品を買い取る」という電話があってから来るものだが、場合によってはいきなり自宅に訪問してくるケースもある。そうした場合、多くの人はとりあえず話だけでも聞こうと対応してしまうが、トラブルが起こるのはほとんどそうしたケースである。
では、望まない業者の訪問があったときや、強引に業者が買取を求めてくるときはどう対処すればいいのだろうか。
きっぱりと断る
訪問買取を望んでいない場合は、まずきっぱりと断ることが大事だ。悩んだり迷ったりする姿勢を見せると、業者はそこに付け込んでうまく話を丸め込み、何かしらの商品を出させようとする。人によってはその場の雰囲気で売る気がない商品を出してしまうこともある。
実際、訪問買取のトラブルの大半は、はっきりと断ることができないことが原因で起こることが多い。大抵の業者はきっぱりと断れば引き下がるが、うやむやな態度で対応すると強引に話をつけようとしてくる。そのため、売る気がない場合は売る気がないことをしっかり示そう。もし自信がないなら、家族や身内の人に代わりに頼んでみるのもいいだろう。
宝石や貴金属などを見せない
電話での不要品買取の依頼を承諾した場合、後日業者の人が自宅までやってくる。このケースではすでに売却の意思を見せているため、断ることはないだろう。しかし、業者は電話で述べていた商品以外にも、宝石や貴金属、ブランド品などを求めてくることがある。トラブル事例においても、ブランド品などを無理やり買取されたという声もあるため注意が必要だ。
この場合は、ブランド品や貴金属、宝石といった高価なものは決して見せないようにしよう。もちろん、売る気があるのなら買取に出してもいいが、売る気がないのなら出すのはやめておこう。買取金額を聞くだけと思っても、それがきっかけで強引に安い価格で買取されてしまったという人も多いのだ。
訪問買取においては、売る気がないものは見せないようにしよう。
しつこい場合は警察に電話
人によっては断ることができなかったり、相手のペースに流されてしまう人もいるだろう。また、はっきりと断っても引き下がってくれなかったり、いつまでも強引に付きまとってくる業者もいる。そうした場合は、警察に電話することも選択肢に入れておこう。
また、訪問買取では「消費者からの依頼がないのに、いきなり訪問して勧誘すること」と「消費者が断った場合に、居座ることや再勧誘すること」が禁止されている。これらのルールが守られていない場合は、警察に電話して対応してもらうことが可能だ。中には悪徳業者もいるので、自分では対応できないと感じたら早めに警察などに連絡するのがいいだろう。
悪質な業者の見分け方
何度も述べているように、近年は訪問買取にトラブルが増えている。しかし、本当に優良な業者であれば不要品を買取してもらうのもいいという人もいるだろう。大切なのは悪徳業者かどうかを見極めることであり、安易に買取業者の話を聞かないことである。
そこで、以下では悪徳な業者の見分け方をいくつかまとめていく。業者を見分ける場合は以下のポイントを参考にしてみよう。
依頼なしの訪問買取
訪問買取では、消費者が依頼することなく自宅に買取勧誘に訪れることが禁止されている。消費者が自分から買取依頼した場合は問題ないが、いきなりピンポンを鳴らされて「不要品の買取をしている」というのは違反なのだ。
優良業者はそうしたことはそもそもしないので、いきなり訪問してくる業者はすべて無視するか話を聞かずにはっきりと断るようにしよう。
会社名や名前を紹介しない
買取をおこなうときは、自分の会社名や名前を明かすのは当然のおこないである。しかし、悪徳業者の場合は会社名をうやむやにしたり、自己紹介などもせずにいきなり買取の話をもちかけてくることが多い。
こうした基本的な部分のマナーが怪しい業者はトラブルの元なので、やはり断っておくのがいいだろう。
貴金属類の強引な買取勧誘
訪問買取の多くは、事前に電話で「不要品を買取します」と連絡があるものだ。その際、どんなジャンルのものを買取するかまで詳しく説明されるだろう。だが、実際に訪問買取に来たときに貴金属や宝石などの買取を勧誘してくるケースもある。しかし、あらかじめ述べたジャンル以外の買取は法律で禁止されている。
そうした勧誘は「不招請勧誘の禁止」に該当するため、事前に言われたもの以外は決して出さないようにしよう。逆に言えば、そうした勧誘をしてくる業者は悪徳業者の可能性が高いといえるだろう。
行商従事者証がない
買取をおこなう業者は、公安委員会から「行商従事者証」がないと買取してはいけないようになっている。また、ほかにも古物商許可を受けていない場合も、買取などの業務をおこなうことは禁止されている。そのため、業者に不安がある場合などは、行商従事者証や古物商許可の確認をするのがいいだろう。
こうした身分の提示をしても応じてくれない場合は、悪徳業者の可能性がある。
買取の契約書がない
買取をおこなったときは、相手側に対して売買の契約書を交わさなければならない。契約書には、買取した商品名やジャンル、買取日や買取価格、クーリングオフ制度などについて記載されているのが基本で、これらがない場合は業者として怪しい。契約書は法律で決まっているわけではないが、優良業者なら必ず渡してくれる。
もし、買取に納得した場合でも、契約書を貰えない場合は売却するのを一度中断したほうがいいだろう。また、契約書には会社の連絡先や住所、名前などが書かれているかもしっかりとチェックしておこう。
不要品を売るのにおすすめの業者
不要品買取の電話が来たとき、買取を依頼しようか迷うだろうが、不安がある場合は自分で選んだ買取業者を利用するのがいい。電話をかけて訪問買取の営業をおこなう業者の中にも優良業者があるかもしれないが、業者の見極めにかかる労力などを考えると、信頼できる業者を自分で選んだほうが安心だ。
以下では、不要品を売るのにおすすめの業者をいくつか紹介していく。業者選びに迷っている人は、ぜひ参考にしていただきたい。
東京のkindal(カインドオル)
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
kindal(カインドオル)は、ブランド古着のセレクトショップだ。全国にフランチャイズ店を持ち、買取でも販売でも人気が高い業者となっている。独自の販売ルート確保し、プロのスタッフの査定が魅力。
買取は宅配買取となっており、送料や査定料も無料。宅配キットもあるため、自分でダンボールなどを用意する必要はない。買取成約率も95%を超え、取り扱いブランドは500以上と豊富だ。
宅配買取のブランディア
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランディアは、ブランド品や貴金属、古着や時計などを買取している業者だ。利用者は300万人を突破し、取り扱いブランド数は他社の3倍にもなる。傷や汚れているものでも買取OKなので、まずは一度査定に出してみよう。
買取は宅配買取専門だ。宅配キットもあり、送料などの手数料もかからない。また、万が一のときのために運送保険がついており、1箱につき最大30万円まで補償してくれる。ハイブランド品でも安心して査定へ出せるだろう。
名古屋の買取王国
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ウイルス
対策
買取王国は、おもちゃやフィギュア、バッグやプラモデルなどを買取している業者だ。年間買取数は1000万点を超え、年間買取総額も20億円を超えている。主に古着の買取を強化しているため、まとめて不要な古着を売却するときにも便利な業者である。
買取は宅配・店頭の2つの方法だ。宅配買取はもちろん送料無料、査定料やキャンセル料といった費用もかからない。査定も素早く、最短で翌日には査定金額が振り込まれる。取り扱いブランド数も5000以上と豊富だ。
大阪のエコリング
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ウイルス
対策
エコリングは、ブランド品や貴金属、衣類や雑貨などを買取している業者だ。独自の販路を確保し、国内外のオークションや業者間取引を通じて販売しているため、他社よりも高額買取が期待できる。専門スタッフの査定は、納得のいく買取価格を提示してくれるだろう。
買取は宅配・店頭・出張の3種類だ。宅配では専用のキットを利用することで送料無料で査定に出せ、スピーディーに商品を売却できるう。出張買取は店舗によって対応しているところとしていないところがあるので注意しておこう。
まとめ
当コラムでは、不要品買取の電話や訪問買取について詳しくまとめてきたと同時に、おすすめの不要品買取業者も紹介してきた。実際、買取の営業をかけてくる業者は詐欺とは限らないが、危ない業者が多いのが事実だ。買取依頼をした後で、ブランド品などを無理やり買取される危険性もある。
そのため、不要品を売るときは営業電話に応じて依頼するのではなく、しっかりと信用できる業者を自分で知らべて利用してみよう。当コラムで紹介したおすすめ業者は評判もいいので、ぜひ利用してみてほしい。
また、訪問買取についてさらに詳しく知りたい人は、以下のコラムも読んでみよう。

