古き良き時代のアメリカのファッションを彷彿とさせるフランクリンマーシャルのアイテムは、日本の男性からも支持されている。ディスカウントショップなどでは、このブランドの製品をセール価格で販売しているので、相場の価格よりも安くアイテムを手に入れられる場合もあるだろう。
しかしながら、このブランドのアイテムも偽物には気をつける必要がある。フランクリンマーシャルの偽物と本物の見分け方が、今回のテーマだ。
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フランクリンマーシャルとは?
フランクリンマーシャル(FLANKRIN AND MARSHALL)が偽物か本物かを見極めるに当たっては、このブランドの特徴をぜひ知っておきたい。
フランクリンマーシャルの製品のようなカジュアルなアイテムは、比較的コピーがしやすいという特徴がある。粗悪な偽物を購入してしまうことがないように、ブランドのこだわりどころなどを押さえておこう。アメリカのカジュアルを意識
フランクリンマーシャルは、1990年代に設立したイタリアのブランドだ。こちらのブランドの場合、1960年代から1980年代のアメリカのカジュアルスタイルを意識しており、販売されている商品の多くは、かつてのアメリカの学生ファッションをイメージしたデザインになっている。
そもそも、ブランドの名前になっている「フランクリンマーシャル」は、アメリカの有名な学校名からとったものだ。学生ファッションがテーマになっているため、アイテムにはスポーティーでカジュアルな雰囲気がある。
コットンのクオリティにこだわっている
アメカジと呼ばれるアメリカのカジュアルスタイルには、コットンを使ったアイテムがたびたび登場する。実際、学生に人気があるパーカーやTシャツなどのアイテムは、コットンが主な素材になっていることが多い。
フランクリンマーシャルでは、この手のコットンのクオリティにとくにこだわっている。身につけたときの心地よさを重視しており、着用中のストレスが少ないのがこちらのブランドのアイテムの特徴だ。
オリジナル性のあるデザインが多い
フランクリンマーシャルのアイテムには、オリジナル性のあるデザインが多く見られる。色づかいなどに独特のセンスが感じられ、ほかのカジュアルブランドにはあまり見られない、キッチュなデザインの1品もある。
フランクリンマーシャルならではの色づかいや、たびたび起用されるモチーフなどを知っていると、偽物をある程度見分けられるかもしれない。
スタジャンやブルゾンなどのアウターの見分け方
フランクリンマーシャルのアイテムでとくに人気があるのが、スポーティーな雰囲気があるスタジャンやブルゾンだ。スタジアムジャンパーやスタジアムジャケットと呼ばれるスタジャンは、野球選手がスタンドなどで着ていたアウターとしてもよく知られている。
本来のスタジャンは、胸元にチーム名をデザインしたワッペンがついていることが多い。ちなみに、フランクリンマーシャルで販売されている商品の場合は、ブランドのエンブレムやロゴをデザインしたワッペンが胸の部分にデザインされている。
ワッペンの位置
フランクリンマーシャルのスタジャンやブルゾンの場合、ワッペンのデザインはたいてい左の胸元についている。上側に円形のエンブレム、下側に「FLANKRIN AND MARSHALL」のブランドロゴがデザインされているのが、多くの商品の特徴だ。
このようなエンブレムとロゴの位置が逆になっていたり、ロゴのアルファベットの書体が本物と異なっていたりする場合は、偽物の可能性が高いだろう。
また、ワッペンの位置そのものが本物と違う場合も注意が必要になる。本物のワッペンは左胸のやや上側の中央部にあるので、ワッペンの位置が正規品よりも低い、高いといった品はコピー品である確率が高い。
ワッペンのデザイン
ワッペンのデザインが本物のデザインと違うと、偽物の疑いがある。一見似ていても、細かい部分に違いが見られることもあるので、本物との違いをよく確認しておこう。
スタジャンの首元や袖口、裾の部分の線が太い、または狭い
こちらのブランドのスタジャンは、首まわりや袖口、裾の部分に線が入っているデザインが多い。この手の線が太すぎる、狭すぎる場合もフランクリンマーシャルの正規品ではないかもしれない。本物と線の色が同じかチェックしておくと確実だろう。
タグの縫い方
フランクリンマーシャルのスタジャンの偽物には、タグの縫い方が本物と違うものもある。例えば、「FLANKRIN AND MARSHALL」のブランドロゴのタグと生産国を記したタグが同じ場所に縫ってある、などは本物には余り見られないスタイルなので偽物の疑いがでてくるだろう。
パーカーやTシャツ、トレーナーの見分け方
パーカーやTシャツ、トレーナーは、スタジャンと並ぶフランクリンマーシャルの人気商品だ。この手のアイテムはデザインのバリエーションが広いため、偽物を見分けるのが少し難しいかもしれない。ただ、細かい部分に注目すれば偽物と本物を区別することは不可能ではない。
手触りで素材のクオリティをチェックする
コットンが素材になっているパーカーやTシャツ、トレーナーなどは、手で生地を触ってみると本物か偽物かがわかる可能性がある。フランクリンマーシャルの製品は上質なコットンを使っていることで知られているため、手触りがゴワゴワしているような品は偽物の可能性がでてくる。
生地が薄い、毛羽が立っているといった品もコットンのクオリティに問題があることが多いので、購入するのは避けたほうがいいだろう。
通販ショップで販売されている商品は、実際に手で触れて確認できないのが難点と言える。拡大画像などが見られるときは、繊維の状態もよく見ておこう。
袖口に刺繍があるかどうか
フランクリンマーシャルのパーカーやトレーナーには、袖の部分にブランド名をデザインした刺繍が施されている場合がある。本来あるべき場所にこのような刺繍が見られないと、コピー品の可能性が高い。
刺繍のデザインが本物と違う、使用されている糸の色が異なる、なども偽物を疑ったほうがいいサインと言える。
プリントが一部剥げているなどの問題がある
このブランドのパーカーやTシャツ、トレーナーの多くは、ユニークなデザインのプリントがアクセントになっている。こういったプリントが部分的に剥げている品は、制作のプロセスや保管方法などに問題があるケースが多いので、本物である可能性は低くなるだろう。
一般的に、ブランドの製品は販売店や代理店などが検品してから販売をしている。問題がある品は、本物とは異なる工場で大量生産されたコピー品の疑いがあるので気をつけよう。
その他アイテムの見分け方
フランクリンマーシャルでは、オシャレなシューズやバッグ、帽子なども発売している。このようなアイテムも、アメカジスタイルのフランクリンマーシャルらしいデザインが多い。
ただ、偽物が出回るケースも見られるので、店頭や通販ショップでも本物かどうかを確認してから購入をしたい。
バッグ
フランクリンマーシャルのバッグには、トートバッグや大きなドラムバッグなどのさまざまなタイプが見られる。コットンが使用されている品も多く、素材の質感は本物かどうかを見極めるポイントの1つだ。
また、バッグは縫製もしっかりとチェックしておこう。粗悪なコピー品の場合は、持ち手と本体がしっかりと接合されていない、糸の端が出ている、といった縫製の仕上げが雑な品にも注意したい。
シューズ
フランクリンマーシャルでは、スポーツメーカーのプーマ(PUMA)と共同開発をしたスニーカーを発表している。話題の商品は、コピーされるケースも多い。本物はかかとの部分のゴムに「PUMA」のロゴがあるので、何もデザインが見られない場合は偽物という可能性がアップする。
また、この製品は素材にスエードを使用しているのが特徴になっているため、質感などから偽物であることがわかるかもしれない。合成皮革や合成繊維が素材になっていると、本物と見た目は似ていても偽物ということになるだろう。
帽子
帽子の場合は、フランクリンマーシャルのロゴマークが1つのチェックポイントになる。マークのデザインは帽子の正面にデザインされていることが多いので、購入の前に確認しておこう。
また、ニット製の帽子の場合は、後ろ側にもタグがついているケースが多い。何もついていない場合は、コピー品の可能性が否めない。
偽物を購入してしまったら専門サービスに相談してみよう
購入したフランクリンマーシャルの製品が偽物だとわかった場合、早々に処分を見当する人も少なくない。ただ、偽物であっても使用するうえでは問題がない品も多いので、買取店やヤフオクなどのオークションで売却を考えるケースもあるだろう。
しかし、偽物のブランド品を再び市場にだすと、問題になる場合があるので注意をしよう。
買取店で査定を断られたら偽ブランド品の可能性がある
おたからやなどの買取店は、フランクリンマーシャルを始めとするブランド品を売りたい人もよく利用している。新品や未使用品であるにもかかわらず、こういったお店で品物の買取を断られたら偽物の疑いが強くなるだろう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
審査基準を知っておこう
買取店では、ブランド品を査定するときにブランドの市場価値をもとに金額をつけていく。ただ、使用感や傷などが目立つと、相場の金額から減額されてしまうことが多い。
偽物は最初から審査の対象外になる場合が多いため、クリーニングなどを行って査定額を上げる努力をしても徒労に終わってしまう可能性が高い。
「ブランド110番」を利用する
一般社団法人の日本流通自主管理協会(AACD)には、偽ブランド品の相談ができる「ブランド110番」のサービスがある。このサービスを利用すると、販売店と和解に向けての交渉をしてもらえる。自分でクレームを伝えにくいときは、こういった専門サービスに間に入って解決を目指すのもいい方法だ。
まとめ
フランクリンマーシャルの偽物と本物の見分け方をご紹介した。アメカジをテーマにしたイタリアのブランドフランクリンマーシャル。カジュアルなアイテムは、比較的コピーがしやすいという特徴がある。
本物か偽物かを見極めるには、ワッペンの位置やコットンの手触り、刺繍のクオリティに注視してほしい。フランクリンマーシャルの製品は上質なコットンを使っていることから、この点も偽物か本物かを見分けるポイントになるだろう。
もし、偽物を購入してしまって買取店やヤフオクなどのオークションで売却をしてしまうと、問題になる場合があるので注意をしよう。その際は、一般社団法人の日本流通自主管理協会(AACD)の、「ブランド110番」で偽ブランド品の相談ができるので利用してみてほしい。