知らない間にため込んでしまった衣類に嘆いている人は多いだろう。オークションやリサイクルショップで売却するほどでもないという衣類の処分に困ったいる人は多いはずだ。着なくなった衣類が多いとしても、捨ててしまうことがもったいないということもあるだろう。
着る機会があまりなかったのであればそれほど汚れや痛みもなく、できれば誰か欲しい人がいれば、と考えることも不思議ではない。そんな人たちのために古着の寄付やリサイクルができるショップを、大阪ではどこにあるのかリサーチしてみた。ぜひ参考にして、役立てていただきたい。
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特定非営利法人 日本救援衣料センター
特定非営利法人 日本救援衣料センターとは、2012年10月に認定NPO法人として認められた団体で、いらなくなった衣類を家庭から回収し、リサイクルした後に世界各地の難民や避難民、被災者などを対象に寄贈している。大阪市中央区を中心に活動しており、首都圏においても衣類の収集に当たっている。
回収している物品
日本救援衣料センターでは、洗濯済みの衣類であれば毛布、ズボン、ジーンズ、Tシャツ、ポロシャツ、Yシャツ、トレーナー、セーター、ブラウス、カーディガンなどを受け付けている。ただし下着、靴下、パジャマ、タオル、タオルケット、シーツについては新品のみとなっている。衣類であってもスーツジャケット、ブレザージャケット、スカート、ワンピース、和服、ベビー服、ベビー用品などは受け入れ不可となっているために事前に公式サイトから確認しておいてほしい。
寄付の方法
寄付の方法は2種類あり、郵送もしくは各地で開催している衣類収集キャンペーンに持参することになっている。郵送ではダンボールなどに詰めて、そのまま決められた住所に送付するだけだ。送料以外にも、海外輸送費として10kgにつき1,500円が必要となる。各地で開催されているキャンペーンは、大阪以外でも東京、千葉、神奈川、埼玉などの首都圏、関西、東北、中国地方でもおこなっているので確認してほしい。
サンワールド株式会社
サンワールド株式会社は、自宅にあるいらなくなった衣類を中心に不要品全般を回収し、必要とされている海外発展途上国に寄贈している企業である。今までの実績として、東部・南部アフリカ西部・中部アフリカ・サハラ以南のアフリカ・中東と北アフリカ・南アジア・ラテンアメリカとカリブ海諸国・中東欧諸国と独立国家共同体などに寄贈している。
回収している物品
まだ着ることができる衣類であればすべて回収が可能となっている。また、衣類だけではなく食器・台所用品・ぬいぐるみ・文房具・日本人形・ひな人形・おもちゃ・衣類・日用品・カバン類・ランドセルなども合わせて回収をおこなっているので、不要品が数多くあるという人であればチェックしておいてほしい。
寄付の方法
寄付の方法は集荷による送付となっている。大阪府貝塚市にあるサンワールド本社に送付するだけだ。集荷できる段ボールは120~170サイズとなっており、1箱で30kg~50kg程度まで回収することができる。集荷料金は2,000円から3,000円となっているので、公式サイトにおいて確認してもらいたい。
市民ボランティア かなう
市民ボランティア かなうとは、毎日学校に通うことができない、安心して水が飲めないという貧困の国に対して、支援活動をおこなっている市民ボランティア団体だ。活動が始まったのは1979年と古く、もうすでに40年が経過している。優れた実績を持っており、2016年度は約80万円640点、2017年度は197万円697点の寄付をおこなっている。
回収している物品
主に回収している回収している物品は、衣類・カバン・書籍・CD・家具・家電製品などである。衣類に関しては、汚れやほつれなどがひどい商品の回収はできないが、きちんと着られるものであれば問題なく回収してもらえる。大阪生野区では直接回収もおこなっているので近隣に住んでいるのであれば利用してみるといいだろう。
寄付の方法
寄付の方法については、大阪生野区にある事務所に直接持参するか、事務所に直接郵送するだけだ。郵送には送料の負担が必要になるが、特に手数料なども必要にはならないのでそれほど大きな負担にはならないだろう。
衣類の他にもさまざまな物を回収しているために、自宅にある不要な物品はまとめて寄付するといいだろう。どのような商品が回収してもらえるのかについては公式サイトで確認してもらいたい。
ビジネス・ライフデザイン株式会社
ビジネス・ライフデザイン株式会社は、大阪市において障がい者福祉施設を運営している企業である。回収した衣類をそのまま障がい者に着てもらっているわけではなく、その衣類を活用して自立してもらうための仕事を作っているのである。障がい者の方たちが流出した商品をインターネットで販売しているのだ。
ビジネス・ライフデザイン株式会社「古着や洋服の寄付のお願い」
回収している物品
回収している物品は衣類を中心として、カバンやアクセサリーなどについても可能となっている。回収した衣類はそのまま着るために使われているのではなく、リメイクされているので、多少難のある商品であっても構わないようだ。
寄付の方法
寄付については基本的に郵送での受付となっている。送料のみで送付することができるので、大きな負担とはならないだろう。また必要に応じてダンボールを送ってもらうこともできるので、必要に応じて活用するべきだ。ただし受付期間が定められているのでまずは公式サイトから受付フォームで連絡をして欲しい。受付可能な時に連絡をしてくれることになっている。
H&M
H&Mはスウェーデンのアパレルメーカーであり、国内だけではなく全世界に広がっているショップである。とてもファッショナブルな衣料品を販売されているため、若者から絶大な支持を得ている。大阪においては梅田店、心斎橋店、戎橋店など連日にぎわっている。
回収している物品
H&Mが特徴的であるのは、H&Mが販売した衣料品だけ回収しているわけではなく、「衣類回収プログラム」としてどのようなメーカーの衣類であっても袋に詰めてショップに持っていくと回収してもらえる点だ。回収してもらえるだけではなく、一袋の回収ごとに500円の割引クーポンをもらえることになっている。H&Mをよく利用している人であれば活用すべきだろう。
また衣料品だけではなく、タオルや布巾などの布製品であっても回収可能となっている。また綺麗なものであれば下着や靴下であっても引き取りできるとのことだ。ただし布製品以外は引き取ることができないので注意しておこう。
寄付の方法
自宅にあるいらない衣類を適当な袋に詰めて持って行くだけだ。H&M店舗にいるショップ店員にて渡せばすぐに回収してくれる。一袋につき500円の割引クーポンがもらえ、3,000円以上のお買い上げで活用することが可能なので、買い物に行く際には不要な衣類をまとめて持って行けば良い。
無印良品
無印良品は、シンプルなデザインを売りとしている雑貨ショップである。衣料品だけではなく、文具・雑貨・家電・家具など幅広い商品を取り扱う。ショッピングモールなどにテナントにあるショップを利用した人も多いだろう。大阪においてはルクア大阪、大丸心斎橋、なんばcityなどに存在し、日本全国にショップ展開していることで知られている。
回収している物品
無印良品のリサイクルは、無印良品で販売されている商品のみ回収対象となっている。衣料品、タオル、シーツ、カバー類を回収してもらうことができ、塩ビ製のスケジュールノートカバー(白、黒)の回収もおこなっている。回収した衣類や繊維製品はバイオエタノールにリサイクルされている。
寄付の方法
無印良品で購入した減らない商品があれば袋につめて、店頭のショップ店員に手渡すだけだ。すぐにMUJI passport 1,000マイルがもらえるようになっている。無印良品で販売されている衣料品などであれば回収可能ではあるが、下着やくつ下については回収できないので注意しておこう。
国際社会支援推進会 ワールドギフト
国際社会支援推進会 ワールドギフトは、リサイクルによって海外支援をおこなっている団体で、古着や電化製品・雑貨などの不用品を回収している。回収した衣料品は、そのままリユースされ海外への物資支援に充てている。
回収している物品
回収している物品のジャンルの幅は広く、衣類だけではなく食器・日用品・文房具・雑貨・おもちゃ(玩具)・鞄・ランドセルなど身の回りにある物であれば可能となっている。衣料品については、大人用、子供用、マタニティ、ベビー服、スーツ、フォーマルなど種類やジャンルは問わない。ただし下着や靴下などは未使用や新品のみになっているから注意しておこう。
寄付の方法
寄付の方法は集荷による送付だけとなっている。直接事務所などでの引き取りはおこなっていないので注意しておこう。送付には決まりがあるので、まずは公式サイトでしゅうかの方法について確認をしておいてもらいたい。120サイズから160サイズのみとなっており、集荷料金は2,400円から3,700円となっている。
ユニクロ・GUは全店舗で衣類の回収をしている
今回この記事ではユニクロ以外で寄付を受け付けてくれるところをご紹介したが、皆さんの中にはユニクロやグループ企業であるGUで衣料品を購入したことがある人は多いだろう。ご存知の人も多いと思うが、ユニクロやGUでは全店舗において衣類回収用のリサイクルボックスが設置してある。特にショップ店員に手渡すようなこともなく、店舗にあるボックスに回収してもらいたい医療品を投入するだけだ。
ただしユニクロやGUにおいては、ユニクロ・GU以外の衣料品については回収の受付をおこなっていない。衣料品には商品タグが付いているが、ユニクロとGUの商品であるかどうかを確認してから回収に出してもらいたい。
ユニクロ・GUはリサイクル事業についても積極的に取り組んでおり、回収した衣類は2018年8月までにおいて約7757万点にものぼっている。これらは国内だけではなく18の国と地域において回収していることも公式サイトから分かる。ユニクロでは回収した衣類を、65の国と地域に約3000万点もの衣類を寄贈している。難民や避難民、災害被災者、妊産婦や母子など社会的支援必要な人々のために役立てているのだ。
古着を寄付やリサイクルに出す際の注意点
古着を寄付やリサイクルに出すということは、貧困な国々の支援であったり、恵まれない子供たちへの支援であったり、勉強や医療を普及させるための支援であったりする。私たちのいらないものがこのような支援に活用できるために、大いに利用すべきである。
ただし寄付に出す際にはマナーやモラルというものがきちんとあるので必ず守ってもらいたい。寄付に出すということは、自宅にあるゴミを出すのとは訳が違うのだ。それがそのまま支援に役立てられるという意識を寄付する側も持っておきたい。
どんな衣料品なら寄付できるのか
回収した衣料品については、リメイクして形を変えて再販売しているようなショップもあるが、中にはそのまま貧困な国に衣料品の支援としているショップもある。つまり着ることができる状態のものでなければ、寄付やリサイクルに出すことはできないということだ。
とはいえ古着を寄付するのであるから、多少色あせているのようなものや汚れが取れないようなものであっても構わない。あくまでみなさんが「これぐらいのものであれば着て街中に出ることができるだろう」と判断したものを寄付していただきたい。
中には「こんなものを寄付していいんだろうか」という意見を聞くこともあるが、悩んでいるぐらいであればすぐにショップに寄付してもらいたい。それほど世界中には困っている人が多いのだ。
下着や靴下は寄付できないのか
下着や靴下などの寄付やリサイクルについては、そのショップがどのように衣料品を生かすかによって変わってくる。そのまま衣料品として活用するショップであれば、多くの場合下着や靴下などの寄付は断っている状況だ。
逆にリメイクして別の商品として販売するような場合であれば、受け付けているところもある。また新品や未使用ならば引き受けてくれるショップもあるので確認してみるといいだろう。
洗濯はしておくべきか
古着の寄付をおこなう際に、洗濯をしておくべきだということはモラルの問題であって、最低限のマナーであると認識しておいていただきたい。汚れたままの商品をそのまま送りつけるようなことは絶対にやめていただきたい。そのままその衣類を着る人がいるかもしれないという意識を持っていただきたいのだ。
綺麗に保管していた商品であればそのまま送っても大丈夫だろう。どこまでの汚れかについては自分のモラルでしっかりと判断してもらいたい。
衣類以外のものは事前に確認しておこう
ショップの中には衣料品だけではなく、アクセサリーやバッグ家電なども回収可能となっているショップを見かけることもある。どのような商品を回収してくれるのかについては、ショップによって対応が全然変わってくるので、必ず公式サイトを確認しておいてもらいたい。
ショップによってはかなり広いジャンルの商品を受け付けているところもあり、ダンボールにまとめて送付することができるところもあるので、利用すると便利だろう。
まとめ
大阪において、古着の寄付やリサイクルが出来るショップを紹介してみた。店頭にボックスを設置しているユニクロは有名だが、他にもさまざまな企業や団体が寄付やリサイクルを受けて入れていることがわかっただろう。
みなさんの自宅にも着なくなった衣類はたくさんあるだろう。買取に出すほどでもなく処分に困っている衣類は意外に多くあるはずだ。そのような場合であれば困っている人たちの支援に役立てることができる、寄付やリサイクルとして出すことを検討してみてもらいたい。
仮に多少古ぼけた衣料品であっても、必ず役に立てることができる。リメイクなどされて再販売されることもあるからだ。是非今回の記事をじっくり読んでみて、自分に適した支援の方法を考えてみてもらいたい。







