数多くの企業やアーティスト、アパレルブランドなどともコラボレーションしているグラフィティアーティストであるKAWS(読み方:カウズ)。フィギュアや服などで目がバッテンのマークの商品を目にしたことがある人も多いと思われるが、その「×」マークこそKAWSの作品に共通するもっとも大きな特徴である。
今回コラムでは、KAWSの古着・フィギュア・美術品としての作品の価値や買取相場についてまとめていく。KAWSの人気は美術や芸術業界だけにとどまらず、現在では一般人の間にまで浸透しているといえる。KSWSの作品の買取を考えている人はぜひ目を通してみてほしい。
本記事のポイント
- KAWSは101匹わんちゃんなどの制作にも関わっている人物
- 「×」マークがメジャーになり、若者を中心にTシャツなども人気
- 30万円の値段がつく超プレミアムなスニーカーや数億円の絵画も存在

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現代アート芸術家 KAWSの経歴とは
KAWSは、1974年11月4日に生まれたニューヨーク在住のグラフィティアーティストだ。本名はブライアン・ドネリーといい、壁などに落書きをするアートからはじめて、現在では数多くの企業や広告ともコラボしている。日本でもストリート系アーティストとして人気を博しており、彼の大きな特徴であるバッテンマークのTシャツを着ている若者を目にすることも多い。
昔から壁のいたるところに落書きをしていたKAWSは、1990年から少しずつ作品づくりをはじめていき、多くのデザイナーやアーティストから影響を受けることによって、自分の個性を少しずつ確立していった。現在ではニューヨークのブルックリンを拠点として活動しており、最近はパリやロンドン、東京といった都市にも活動の幅を広げている。

フリーランスのアニメーター時代
KAWSは今では世界的な人気を誇る現代美術のアーティストにまで知名度を上げているが、かつてはフリーランスのアニメーターとして活動していた時期もあった。昔は有名なエンターテインメント企業であるディズニーではたらいていたこともあり、101匹わんちゃんなどの制作にも関わっていたという経歴を持つ。
この頃の経験から、アーティストとして刺激を受けることにつながり、技術的なノウハウを得ていった。もっとも影響を受けた人物として、ゲルハルト・リヒターやクレス・オルデンバーグなどの名を挙げており、KAWSは決して才能だけで成り上がったわけではなく、たくさんの芸術家や美術家、周りの環境から学ぶことによって、自分なりのスタイルをつくりあげていったといえる。
魅力的なキャラクターたち
KAWSの魅力はなんといっても人気があるキャラクターたちとのコラボにあるといっても過言ではない。ミッキーマウスやドラゴンボール、鉄腕アトムなどのキャラクターたちは、KAWSの手にかかればなんでも彼の個性によって作品として新しく生まれ変わる。美術界では天才といわれているほどの才能である。
元々は平面で書かれていた彼の作品たちは次第に立体へと発展していき、現在では数十メートルにも及ぶ作品をつくることもあり、アルミやブロンズといった素材が使われることも珍しくはない。はじめはストリートとして活動していたが、だんだんと人気を得るようになっていき、気づけば「×」マークがメジャーになり、世界中の作品ともコラボしていくようになった。

企業とのコラボ
KAWSの作品は非常に数多くの企業やブランドとコラボしており、目がバッテンになっている服などを普段目にすることも多いだろう。特に若者からはとても人気が高く、ファッションに関心がある人ならまず間違いなくハマるといっても過言ではない。1999年に日本のアパレルブランドであるバウンティハンターとコラボしており、これがきっかけで世界的に人気が爆発したといわれている。
2016年には、大手アパレルブランドであるユニクロとコラボしたことでも話題になった。KAWSとしての特徴的なデザインは現在でも非常に人気がある。また、ナイキのジョーダンともコラボしたことがあり、その価格は300,000円を越えており、超プレミアムなスニーカーとなっているほどだ。
KAWS作品の価値・評価・評判
現在mKAWSの肩書きはとても多く、グラフィティアーティストをはじめとして、彫刻家・イラストレーター・デザイナー・アーティストなど実にさまざまな側面を持つ芸術家として世界的に認知されている。アートマイアミ2019では、KAWSの作品がインスタグラムにアップされた中でもっとも多いと話題になり、改めてその人気のすさまじさを世界に知らしめることとなった。
限定品やコラボ品の値段は高額に
KAWSの作品はフィギュアから版画、Tシャツといったアイテムまでと幅広いジャンルがある。そのどれもが比較的高い価格で取引されており、特にフィギュアの価値は年々上昇し続けている。限定品で知名度が高いアイテムなどもかなりの高額で取引されている。
偽物やコピー、レプリカも多い
KAWSの作品には偽物も数多く出回っており、特にフィギュアにおいては偽物がかなり多く流通しているようだ。現在では本物と偽物を判別するのは鑑定士でも困難であるといわれており、箱などの付属品がきちんとあったとしても本物かコピーであるかはわからないらしい。
唯一の判別場所として箱にホログラムがあるかないかがポイントとなっているようだが、それもどこまで信用できるかわからないため、できるだけヤフオクなどのオークションや、メルカリなどのフリマアプリなどからは気軽に購入しないほうがいいといえるだろう。
KAWSの買取価格相場
KAWSの数々の作品は現在でもかなりの人気を誇っている。特にフィギュアやコラボアイテムの限定品ともなればプレミアな価格がついていることが珍しくはない。実際、KAWSの作品の買取相場に関しては、作品の人気や希少性といった部分によってそれぞれ価値が異なるため、明確には知ることはできない。
古着の場合
ナイキのコラボの例でみたように、希少性が高いコラボアイテムは数十万~数百万円の価格がついていることも珍しくはない。
フィギュアの場合
だが、フィギュアなどの買取でも状態が良ければ数万~数十万円という値がつくことは珍しくないだろう。さらには、Tシャツなどの洋服でも、人気アパレルブランドとのコラボ限定品ともなれば、数十万円とかなりの価格で買取を実現することができるはずだ。
ブロンズ製の作品の場合
また、イギリスのオークションハウス フィリップスでは、2011年のブロンズ製の作品であるコンパニオンが41万ドルで落札されるなど、驚異的な価格で売買されている。

版画の場合
パルコギャラリー開催の個展「KAWS TOKYO FIRST」にて出展された「KIMPSONS SERIES(TWO WORKS)」は、「Harajuku Auction」にて、6300万円で落札されている。また、サザビーズ香港で開催された「NIGOLDENEYE® Vol. 1」においては、「UNTITLED(KIMPSONS)」と「UNTITLED(KIMPSONS #3)」が262万〜270万ドルと、3億に満たないくらいで落札されている。作品としての価値はワインで例えるならロマネ・コンティのようだといっても過言ではないだろう。
KAWSの買取で気をつけるべきポイント
KAWSの作品はとてもジャンルの幅が広く、買取に出す際にはどのアイテムを出すかによって買取価格が大きく変わる。フィギュアなどは比較的手に入れやすいが、さきほども述べたようにコピー品が数多く出回っているため、本物だと証明することが難しい。そのため、鑑定書がなければ減額の対象となってしまうこともある。
しかし買取に関していえば、すべてのアイテムに共通する気をつけるべきポイントがあるのは事実だ。美術品やアート作品の買取はとても繊細で細かいので、買取を考えているのであれば、最低限気をつけるべきポイントについて理解しておくようにしよう。
保存状態
美術品の買取においてもっとも重要なのは、やはり保存状態だろう。たとえどんなに年代物で価値が高くとも、保存状態が悪ければ価値が落ちてしまうし、買取価格としても大幅な減額を受けてしまうことも少なくない。
KAWSの作品においても同様であり、フィギュアなどはより一層厳重に保管しておくのがベストであり、ホコリや汚れなどもできるだけ綺麗にしておくことが大切だ。Tシャツなども汚れやシミといった部分は減額の対象となってしまうことが多いため、注意が必要だ。
買取業者の比較
美術品の買取をおこなうのであれば、複数の買取業者で価格を比較するのも重要だ。というのも、美術品というのは業者によって買取価格に大きな差が出ることも珍しくなく、査定額は鑑定士の腕によっても変わるといっても間違いではない。さすがに相場を完全に無視した価格を提示することはないだろうが、それでもやはりいくつかの業者で価格を比較するのは大事である。
KAWSの買取に関していえば、ストリート系の古着業者などでも積極的にKAWSのコラボ商品の買取をおこなっているため、アート専門の買取業者だけではなく、限定品などを売ろうと思っているのであればファッション専門店に価格を聞いてみるのもいいだろう。
KAWSの査定を高めるコツ
KAWSの作品の価値は年々上がり続けており、特にフィギュアは価格の上昇がすさまじい。フィギュア一体200,000円するものもあれば、中には500,000円近い価格がするフィギュアもある。しかし、そうしたものも本物である証明がなければ適性な価格での買取がおこなわれないことがあるため注意が必要である。
そして、KAWSの商品を査定に出すことを考えているのであれば、できるだけ高い価格の査定額を狙うのが効果的であり、KAWSの人気を考えればそれは難しいことではないだろう。だが、査定を高めるにも少々コツがいる。ここからは、査定を高めるコツについてまとめていくのでぜひ目を通していただきたい。
付属品をつける
KAWSの商品だけに限らず、美術品には必ずといっていいほどなにかしらの付属品がついているものだ。 もっともポピュラーな付属品としては、やはり箱であり、箱があるかどうかによっても査定額は大きく変動することになる。そのほかにも、もし鑑定書を持っているのであれば査定の際に一緒に出すことで、買取をよりスムーズにおこなうことができるため効果的だ。
しかし、万が一付属品をなくしてしまったりした場合でも、積極的に買取をおこなっている業者も多く、個人でオークションに出品してみるなどの方法もあるため、業者の査定だけがすべてではないことを頭に入れておこう。
きれいにしておく
査定に出す際には商品をきれいにしておくことは基本である。KAWSのフィギュアにしてもブランドアイテムにしても、ホコリが被った状態や汚れがついている状態で査定に出す人はほとんどいないだろうが、査定前には今一度きれいな状態にしておくことをおすすめする。
だが、きれいにしようとして破損させてしまったり、逆に汚れをつけてしまったりなどしてしまっては元も子もないため、きれいな状態にするときにはできる限り丁寧に、品質を損なわないようにすることが大切だ。素人が清掃するのは難しいと言われることもあるため、無理のない範囲にとどめる必要がある
思い立ったら出す
美術品の査定額を高めるには、作者の人気があるうちに査定に出すのが効果的になる。というのも、査定額というのは商品自体の価値によっても大きく変わってくるが、それよりもアーティストが世間で注目されているかどうかも重要になるからだ。KAWSは近年ますます人気が増してきているアーティストであり、彼の作品の価値も軒並み上昇している。
そのため、KAWSの作品を買取に出すのであればまさに今が売り時であり、美術品やアート作品は人気があるうちに思い立ったら出すということを意識するのが大事だともいえる。

出張買取に対応している買取業者
ここまでは買取のポイントや査定のコツについてまとめてきたが、最後にKAWSの買取におすすめの買取業者についてまとめていく。現在は美術品の買取業者の数もかなり増えてきているため、どこで買取をおこなおうか迷っている人は参考にしてみてほしい。
【ヒカカクおすすめ店】総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京、名古屋、大阪、福岡の都市圏をはじめ日本全国を対象に出張買取をおこなっている総合美術買取センター。絵画をはじめとした様々な美術品を買取しており、それぞれのジャンルに合わせて専門の鑑定人が在籍しているため、専門的な知見から査定額を提示してくれるようだ。
リアルクローズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
全国に出張所を構えているリアルクローズでは、電話一本で最短即日の出張買取をおこなっている。ホームページでは、リアルタイムで出張スケジュールが更新されているため、予定が立てやすいのではないだろうか。ブランド専門買取店で、アパレルやフィギュアの買取に対応している。
LINE査定に対応している買取業者
アート買取協会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アート買取協会は、美術品全般の買取をおこなっている買取業者であり、15年以上の経験と実績を持つ信頼できる業者だ。専門知識を持った査定士が鑑定をおこなうことにより、美術品としての価値をしっかりと見極めてくれる業者でもある。
買取は全国に対応しており、スピーディーな査定とアートに強い買取価格は利用者から高い評価を受けている。宅配・出張・店頭買取の3つの方法から自分の好きな方法で買取をおこなうことができるのも大きな魅力である。もちろん査定料や鑑定料は無料となっている。
本郷美術骨董館
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
本郷美術骨董館は、日本全国に対応している美術品の買取業者としてはかなりの大手である。TVやメディアに取り上げられることも多く、幅広いジャンルの買取をおこなっていることでも有名だ。こちらも宅配・出張・店頭買取の3つから自由に選択することができ、業界の売買データを元に信頼性の高い査定をおこなってくれるだろう。
まとめ
今回はKAWSの美術品としての作品の価値や買取相場についてまとめてきた。KAWSは現在でも若者の間で絶大な人気を誇っているアーティストであり、誰でも気軽に着こなすことができるコラボアイテムも人気だ。
KAWSの作品の価値はどんどん上昇してきているため、買取を考えているのであればぜひ一度査定に出してみてはいかがだろうか。