ショパールの創業は1860年。スイスの著名な時計ブランドの中でも、古い歴史を持つブランドである。ただし、創業時から三代に渡って家族経営を続けてきたショパールは、1963年、後継者が途絶えたことにより、ドイツで宝飾・時計ブランドを経営していたカール・ショイフレ3世に売却されている。
しかし、ショパールの名を譲り受けたショイフレは、この歴史あるブランドをジュエリーと時計の両方で世界的な成功に導く。その後も大きなブランドグループに属することもなく、ショイフレ家による家族経営を貫き、現在に至っている。
日本ではどちらかというとジュエリーブランドとしてのイメージのほうが強いが、1990年代から完全自社製よるムーブメントの開発に取り組んでおり、1997年には自社製ムーブメント「L.U.C」搭載腕時計を発表し、以降は真のマニュファクチュールとしての技術力をも擁する時計ブランドとしても知られている。
ここでは、ウォッチメーカーとしてのショパールの製品における、型番とモデル名の関係、型番の特徴について説明していく。時計の型番=リファレンスナンバーは、中古製品を探したり、買取価格を調べる際には重要な手がかりとなるので、当記事によってその意味を少しでも確認することができれば幸いである。

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ショパールの型番について
ショパールの腕時計の型番はどういう構造になっているのか。各モデルの型番をピックアップしつつ、それぞれについて説明していこう。
ハッピーダイヤモンドの型番その1
ショパールと言えば、まずは「ハッピーダイヤモンド」。時計の周囲をダイヤモンドが自由に動き回る「ムービング・ダイヤモンド」という独創的なコンセプトの製品は、ショパールの名を大いに広め、現在も人気商品の1つに数えられる。
- 【ハッピーダイヤモンド32MMクォーツウォッチの型番】
- ①209429-5102:18Kローズゴールド/ダイヤモンド/オニキス
- ②209429-5103:18Kローズゴールド/ダイヤモンド/マザーオブパール
- ③209429-5106:18Kローズゴールド/ダイヤモンド/再生ロゼストーン
- ④209429-5104:18Kローズゴールド/ダイヤモンド/再生ターコイズ
- ⑤209429-5105:18Kローズゴールド/ダイヤモンド/ラピスラズリ
- ⑥209429-1102:18Kホワイトゴールド/ダイヤモンド/オニキス
- ⑦209429-1104:18Kホワイトゴールド/ダイヤモンド/再生ターコイズ
- ⑧209429-1105:18Kホワイトゴールド/ダイヤモンド/ラピスラズリ
型番の構造を分かりやすくするため、冒頭6ケタの数字が「209429」のモデルを並べてみた。型番の右側はケース素材/中で動く宝飾/文字盤カラーの順。こうして並べてみると明らかなのが、「ハッピーダイヤモンド32MMクォーツウォッチ」は「209429」というナンバーを持ったうえで、ケースの素材や文字盤カラーによって、型番の後半部分が変化していること。
型番の後半部分の冒頭「51」は、ケース素材が18Kローズゴールドであることを示しており、「11」が18Kホワイトゴールドを示していることがすぐにわかる。そして型番後半部分の末尾2ケタは文字盤カラーで分けられていて、「02」=オニキス、「04」=再生ターコイズ、「05」=ラピスラズリとなっている。
ハッピーダイヤモンドの型番その2
「ハッピーダイヤモンド」のコレクションから別のモデルの型番をピックアップしてみた。「ハッピースポーツ」は、「ムービングダイヤモンド」のコンセプトはそのままに、よりカジュアルでスポーティなイメージのモデル。「オートマティック」は自動巻ムーブメントを内蔵する機械式腕時計だ。
- 【ハッピースポーツ30MMオートマティックウォッチの型番】
- ①278573-3007:SS/ダイヤモンド/青/SSブレスレット
- ②278573-3002:SS/ダイヤモンド/シルバー/SSブレスレット
- ③278573-3003:SS+ダイヤモンド/ダイヤモンド/シルバー/アリゲーター
- ④278573-3004:SS+ダイヤモンド/ダイヤモンド/シルバー/SSブレスレット
- ⑤278573-6001:18Kローズゴールド+SS/ダイヤモンド/シルバー/アリゲーター
SSはステンレススティールのこと。こちらではストラップ(ブレスレット)の素材も書き入れた。③と④はSS素材のケースでベゼル上にダイヤモンドが乗っているパターン。
⑤はベゼルが18Kローズゴールドという仕様だ。こちらの型番では冒頭2ケタの数字が「27」に変化。「8573」という数字はモデル共通である。実はコレクション全体で見ると、「ハッピーダイヤモンド」の冒頭は全て「20」であり、「ハッピースポーツ」は全て「27」となっている。
一方、型番後半部分の冒頭2ケタ「30」は、ケース素材がステンレススティールを示していることがわかる。末尾2ケタ部分は前項で紹介したタイプとは異なり、文字盤の色を反映した番号にはなっていない。
クラシック レーシングの型番
さらにもう1つ、ショパールの男性向け腕時計として人気の高い「クラシック レーシング」のコレクションから型番をピックアップしよう。下記の「ミッレ ミリア」とは、有名なクラシックカーレースのこと。ショパールはこのイベントの公式タイムキーパーを務めている。型番の右側は、ケース素材(装飾)/文字盤カラー/ストラップ(ブレスレット)の順としている。
- 【ミッレ ミリア クロノグラフの型番】
- ①168511-3001:SS/黒/ブラックラバー
- ②161274-5005:18Kローズゴールド/黒/ブラックラバー
- ③158511-3002:SS/黒/SS
- ④168511-3015:SS/シルバー/ブラックラバー
- ⑤178511-3001: SS+ダイヤモンド/ホワイトMOP/ホワイトラバー
- ⑥158511-6001:18Kローズゴールド+SS/シルバー/SS
上記は全て同じムーブメントを使用する、同じモデル名の製品だが、微妙に型番が異なっている部分がある。「ハッピーダイヤモンド」では冒頭2ケタの数字はモデルによって分かれていたが、こちらは同じモデルでも異なる数字が使われている。
たとえば①と③の違いはストラップとブレスレットの違いのみだが、前者は「16」で後者は「15」。④にダイヤモンドが乗せられ、文字盤も高級な仕様になるとさらに「17」に変化する。
一方で②のみ型番左側6ケタの数字のうち、下4ケタが「1274」である。①との違いはケース素材のみなので、外観やスペックからは見えない違いがあると考えられる。
クラシックの型番
最後に、シンプルなデザインの「クラシック」コレクションからピックアップした型番も紹介しておこう。
- 【クラシック マニュファクチュールの型番】
- ①161289-1001:18Kホワイトゴールド/ホワイト/アリゲーター
- ②161289-5001:18Kローズゴールド/ホワイト/アリゲーター
- ③161289-0001:18Kイエローゴールド/ホワイト/アリゲーター
自社製自動巻ムーブメント「Chopard 01.04-C」を使用する「クラシック マニュファクチュール」。異なるのはケースの素材のみで、型番の変化もそれを示す部分のみの変化にとどまっている。
一方で冒頭の「16」という数字は前項の「ミッレ ミリア クロノグラフ」でも出てきた型番で、このコレクションの中でも多くのモデルで使われている冒頭型番である。これは他のコレクションでも同様で、「16」、もしくは「15」から始まるモデルが非常に多い。
そして、型番後半部分の冒頭、素材が10番台がホワイトゴールド、50番台がローズゴールドなのは「ハッピーダイヤモンド」やその他のモデルと同様で、初出のイエローダイヤモンドは、00番台ということになる。
ショパールの型番の特徴
ここまで各モデルの型番を振り返ってみると、ショパールの型番にはいくつかの特徴が見られた。そのことを説明する前に、ショパールの腕時計のケース裏に刻印されている4ケタの数字について説明しておきたい。
一部のモデルを除きケース裏の4ケタの数字がモデルナンバー
ショパールのケースの裏には、必ず4ケタの数字が刻印されているが、この数字は多くのモデルの型番左側6ケタの下4ケタの数字に対応している。たとえば「161289」という型番なら、「1289」という数字が刻印されていることになる。すなわち、この4ケタの数字が、ムーブメントを含む時計の内部機構やケース素材、装飾、形状等の特徴を示している、モデルナンバーやケースナンバーなどと呼ばれる型番になっていると考えられる。
ただし、「一部のモデルを除き」と見出しにあるように、この法則は「ハッピーダイヤモンド」のシリーズには当てはまらない(「ハッピースポーツ」には当てはまる)。理由はわからないが、同シリーズの各製品ケース裏の4ケタの数字には、型番との共通性は見られない。
冒頭2ケタの数字はコレクションによって示すものが異なる
冒頭2ケタの数字はほぼコレクションによって使われる数字が決まってくる。その内訳は以下のように分類される。
- ・ハッピーダイヤモンド:27(ハッピースポーツのみ)・20(ハッピースポーツ以外)
- ・インペリアーレ:38
- ・ルール・ドゥ・ディアマン:10(ブレスレット)・13(ストラップ)
- ・クラシック :16・12・13 ※ただし12と13は1モデルずつ。
- ・クラシック レーシング:15・16・17
- ・L.U.C:12・13・15・16・17
「ハッピーダイヤモンド」における冒頭2ケタの数字は、明らかに「ハッピースポーツ」とそれ以外のモデルを分ける型番になっている。ケースやブレスレットの素材などに関わらず、全てこの2つの数字で型番を分けている。
また、「インペリアーレ」のコレクションに関しても、素材や宝飾の種類に関わらず全て冒頭は「38」で統一される。これが「ルール・ドゥ・ディアマン」になると、「10」はブレスレット仕様、「13」はストラップ仕様で分けられる。
上記以外のコレクションでは、「15」以外は全てストラップ仕様の時計である。素材と数字に法則性はなく、ラバーであろうとファブリックであろうと「16」であったり「17」となる場合も見られる。「12」も「13」もレザーのストラップで変わりはない。一方で「15」が全てブレスレット仕様ということで統一されている。
こうしてトータルで振り返ると少々複雑な型番と思われるが、コレクションごとに見ていけば、分類としてはわかりやすくなる。特に「ハッピーダイヤモンド」、「ハッピースポーツ」、そして「インペリアーレ」は冒頭2ケタの型番でモデルの違いが明確に分類できることになる。「クラシック」、「クラシック レーシング」、「L.U.C」はほぼ男性向けモデルということで考えると、さらにわかりやすいだろう。
型番の後半部分は時計の素材を示す
コレクションによっては部分的に異なるものの、ショパールの型番の右側、型番後半部分は、主に時計の素材や色などを数字によって分類している。特に後半部分の冒頭2ケタは、どのモデルにも共通の数字が採用されていた。
- 【型番後半部分冒頭2ケタの数字】
- 00番台:18Kイエローゴールド
- 10番台:18Kホワイトゴールド
- 30番台:ステンレススティール/チタン
- 50番台:18Kローズゴールド
- 60番台:18Kローズゴールド+ステンレススティール
- 90番台:プラチナ等
30番台には、ステンレススティールの他チタンボディの腕時計も含まれる。また90番台はプラチナケースのモデルのほかに、18Kローズゴールド、チタン、ステンレススティールの3種類の素材が使われたモデルにも使われている。
一方、型番後半部分の末尾2ケタは、「ハッピーダイヤモンド」のシリーズは文字盤カラーを示していたものの、他のコレクションになるとそうした法則性は見られなかった。同コレクションの「ハッピースポーツ」でも文字盤カラーとは別の考え方になっているので、注意が必要だ。
コレクション毎に考えたいショパールの型番
ここまで説明してきたように、ショパールの型番はコレクション毎にその見方、捕らえ方を変えていったほうがよいという、少々珍しい構造になっていた。あえて分類するとしたら、「ハッピーダイヤモンド」とそれ以外のモデルで、別々に考えると分かりやすいかもしれない。
「ハッピーダイヤモンド」以外のモデルの場合
「ハッピーダイヤモンド」以外のモデルの場合、ケース裏の4ケタの数字=モデルナンバー=型番前半部の末尾4ケタの数字なので、この数字が共通であれば、同じ機能、同じデザイン、意匠を持った時計と見ることができる。
これは、ショパールの旧タイプの型番が「16/8959」というタイプだった頃とも共通で考えられる。スラッシュの後ろの4ケタがモデルナンバーというわけだ。気に入ったモデルがあれば、この部分の4ケタの数字を確認しておくと、後々役に立つであろう。
そして「ハッピーダイヤモンド」、「ハッピースポーツ」、そして「インペリアーレ」以外のモデル群においては、冒頭数字「15」はブレスレットのモデルだ。それ以外はレザーやファブリック、あるいはラバーのストラップということになる。
「ハッピーダイヤモンド」の場合
一方、型番の冒頭が「20」から始まる「ハッピーダイヤモンド」に関しても、ケース裏の数字こそ違っていても、「20」より後の部分の4ケタの数字がモデルナンバーということでは共通している。型番後半部分の素材を示す数字に関しても共通だが、末尾2ケタの数字が文字盤カラーを示しているところが他のモデルと異なる部分だ。
ここまで説明していなかったが、「ハッピーダイヤモンド」の多くのモデルは末尾「01」であり、この数字は文字盤カラーがMOPなどの白系であることを示している。
モデルやコレクション毎に見ていくと分かりやすくなるショパールの型番。冒頭の2ケタの数字である程度のモデルの方向性が見えてくるので、男性なら「16」や「17」で型番が始まるモデル、女性なら「20」や「27」で型番が始まるモデルを探してみるという考え方でも、覚えやすくていいかもしれない。


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