HUBLOT(ウブロ)の創業は、1979年。スイスのニヨンからその歴史は始まっている。
設立したのはイタリア人実業家のカルロ・クロッコ氏だが、そのブランド名を改めて、世界に知らしめ現在の地位を確立したと言えるのは、2004年にクロッコ氏によりCEOとして招かれた、ジャン・クロード・ビバー氏に他ならない。
翌年「フュージョン」というコンセプトを掲げて発表された「ビッグバン」シリーズが世界的なヒット商品となり、ウブロの売り上げは何倍にもなったと言われる。
その後はF1(モータースポーツ)やサッカーワールドカップなどの公式タイムキーパーを務めるなどブランド認知も広がった。日本でもプロスポーツ選手に人気の高い高級腕時計ブランドとしてよく知られている。
ここではそのウブロの型番=リファレンスナンバーとモデル名の関係について説明していこう。
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ウブロの型番について
まずはウブロのリファレンスナンバー例を書き出してみる。
- 301.PM.1780.RX:ビッグ・バン ゴールドセラミック
- 311.SX.1170.GR:ビッグ・バン アエロ・バン スチール
- 411.CM.1138.RX:ビッグ・バン ウニコ マジックゴールド
- 411.NX.1170.RX:ビッグ・バン ウニコ チタニウム
- 402.NX.0123.WR:ビッグ・バン フェラーリ チタニウム
- 414.CI.1123.RX:ビッグ・バン メカ10ブラックマジック
- 511.NX.7170.LR:クラシック・フュージョン チタニウムブルー
- 521.NX.1171.LR:クラシック・フュージョン クロノグラフ チタニウム
- 601.JX.0120.RT:スピリット オブ ビッグ・バン サファイア
上記のようにほぼ法則性に則っているのがうかがえる。大人気のビッグバンシリーズは「3」か「4」で始まり、クラシックフュージョンシリーズは「5」で始まることが多い。
ウブロの型番の見方
上記のとおり、数字とアルファベットの順序良い組み合わせとなっているウブロのリファレンスナンバー。冒頭の3ケタの数字はシリーズモデルを表したコードと考えられよう。
そして次のアルファベット2文字は、ケースの素材だ。上記の右の商品名を見ていただくと、「チタン」と書かれたものには「NX」が共通して入っている。
次の4ケタの数字は、文字盤(ダイアル)の種類を示すコードと考えられる。この部分の数字が「1170」で共通している「ビッグ・バン アエロ・バン スチール」と「ビッグ・バン ウニコ チタニウム」は、どちらもマットブラックダイアルとサテン仕上げのインデックス、ロジウムメッキの針が共通している。
そして最後のアルファベットが、ブレスレットやストラップの素材だ。3つ出ている「RX」は、いずれも「裏面にラバーを張ったブラック ラバーストラップ」で共通している。まとめると、以下のように考えられる。
- (あ)301.(い)PM.(う)1780.(え)RX
- (あ)シリーズモデルのコード
- (い)ケースの素材。ベゼルの素材も含まれる。ウブロのオフィシャルサイトの表現すると ころの、「アウターケース」と呼称される部分のコード
- (う)文字盤やそれらに付随する部分。やはりウブロのオフィシャルサイトでは「インナー ケース」と表現されている部分のコード
- (え)ブレスレットやストラップの素材
なお、右側のアルファベット2文字の後に、さらに3ケタ~4ケタの数字が入るリファレンスナンバーもある。これについては後述する。
ウブロの型番を解読する
ここからは、ウブロの人気モデルの型番を比較することでその共通性を見つけていこう。
ビッグバンシリーズ(44mm)
- ①301.SX.7170.LR:スチール・ブルー
- ②301.SX.1170.RX:スチール
- ③301.SM.1770.RX:スチール・セラミック
- ④301.PX.1180.RX:ゴールド
- ⑤301.PM.1780.RX:ゴールド・セラミック
- ⑥301.SX.130.RX:スチール
- ⑦301.SB.131.RX:スチール・セラミック
- ⑧301.PB.131.RX:ゴールド・セラミック
- ⑨301.PX.130.RX:ゴールド
- ⑩301.CI.1770.RX:ブラックマジック
- ⑪301.CK.1140.RX:アイス・バン
- ⑫301.SX.1170.RX.1104:スチール・ダイヤモンド
- ⑬301.SX.1170.RX.1704:スチール・パヴェ
- ⑭301.PX.1180.RX.1104:ゴールド・ダイヤモンド
- ⑮301.PX.1180.RX.1704:ゴールド・パヴェ
最もスタンダードかつ人気のモデル群となる思われる、ケース直径が44ミリで、ムーブメントにキャリバーHUB4100 自動巻きクロノグラフ ムーブメントを採用しているモデル群を掲載した。
①~⑮までケースの大きさとムーブメントの構成は変わらず、あとはケース素材やダイアル、ストラップまわりの違いのみ。全て301で始まるグループと言うこともできよう。右のカタカナが商品名(全て「ビッグ・バン」がその前に入る)だが、そのままケースの素材構成をも意味している。スチールとは、もちろんステンレススチールを意味している。
そして、スチール、あるいはゴールドといった腕時計にかねてから使われていた素材と、新しいセラミックのような素材を組み合わせたことが、「フュージョン」というわけだ。こうした異素材の組み合わせや、さらには新たな素材を作り出してしまったことがウブロに大きな価値を生み出した。
ちなみに「ブラックマジック」とは「マイクロブラスト加工ブラック セラミック」のこと。「アイス・バン」は、ケースの「ブラックマジック」に加え、ベゼルに「マイクロブラスト加工タングステン」を使用していることを言い表していると思われる。
ケースまわりの素材のコード
さて、ここで判明するのが、4,5ケタ目のアルファベット2文字のコードだ。ここはケースの素材を示す。上記のリファレンスナンバーから、以下のことがわかる。
4ケタ目のアルファベットが……
- Sの場合:スチール
- Pの場合:ゴールド
- Cの場合:セラミック
5ケタ目のアルファベットが……
- Xの場合:ケースとベゼルが同じ素材
同じベゼルがセラミック使用でも、5ケタ目が「M」の場合と「B」の場合があり、「B」はそこに別素材のビスが使われている違いがある。
インナーケースのコード
次に6,7,8ケタ目の、ケースの内側部分、文字盤(ダイアル)のコードが示していることも、一部ではあるが判明したことがある。
- ・4ケタの数字が「1170」も「1180」も「130」も「マッドブラックダイヤル」という色 に関しては一緒。インデックスや秒針、長針短針の種類で異なるコードとなっている。
- ・「1770」や「1780」はカーボンファイバー製であること。
- ・「7170」は青いダイアルであること。
上記から推測できることは、6ケタ目は恐らく文字盤の色のコードだ。1=黒、7=青というわけだ。以降は素材や装飾、インデックスの種類等の違いでコード化されていると思われる。
ブレスレットやストラップの素材のコード
9,10ケタ目の2文字のアルファベットが、最も分かりやすいコードとなった。「RX」はウブロの象徴とも言える黒のラバー素材のストラップを意味している。一部模様が異なるものがあるが、それはコード化されていない。
ウブロの創業者であるカルロ・クロッコ氏は、ゴールド製の高価なケースの時計にラバーバンドを合わせるという、ある種常識破りの腕時計を発表したことで、初期の成功を収めたと言われる。
そして、①の型番「LR」の素材とは、カタログによると「ブルーラバー x ブルーアリゲーターのストラップ」となっている。単純に考えるとレザーとラバーの組み合わせで「LR」というコードが推測される。他の型番と比較していくことで判明するだろう。
12ケタ目以降に現れる4ケタのコード
⑫から⑮までのリファレンスナンバーに出てきた、12ケタ目以降の4ケタのコードは、一見して分かるように、ケースやベゼルに施された装飾のコードだ。
ダイヤモンドが「1104」で、ダイヤモンドを敷石のようにケースに敷き詰めたパヴェが「1704」。もちろん装飾の仕方によって異なるコードが出てくるはずである。
ウブロのその他の人気モデルの型番
ウブロのリファレンスナンバーのだいたいの見方がわかったところで、他の人気モデルの型番を見ていこう。
ビッグ・バン ウニコ
同じビッグ・バンシリーズの中にあるが、ケースサイズ直径45ミリとやや大き目で、キャリバーHUB1242 ウニコ マニュファクチュール自動巻きクロノグラフを搭載したモデルシリーズだ。ナンバー411で始まり、多彩なケースが用意されている。下記モデルが全てではないのでご了承いただきたい。
- ①411.JR.4901.RT:ウニコ レッドサファイア
- ②411.HX.1170.RX:ウニコ ホワイトセラミック
- ③411.CM.1138.RX:ウニコ マジックゴールド
- ④411.NX.1170.RX:ウニコ チタニウム
- ⑤411.NM.1170.RX:ウニコ チタニウム セラミック
- ⑥411.OX.1180.RX:ウニコ キングゴールド
- ⑦411.OM.1180.RX:ウニコ キングゴールド セラミック
- ⑧411.QX.1170.RX:ウニコ カーボン
さて、上記のリファレンスナンバーからわかるのは、ケース素材の「N」はチタンを示すコードということであろうか。
③のマジックゴールドとはウブロが自社で開発したセラミックとゴールドの合金で、非常に傷のつきにくい超硬質の18Kゴールド合金。れっきとした18Kだが、セラミックの「C」で始まっている。⑥と⑦の「O」で表されるキングゴールドも、ウブロ開発の合金。ゴールドに銅とプラチナを加えて長期間に渡って独特のレッドゴールドが保たれるという。⑧の「Q」はカーボン製を示す。
また、①のストラップ素材の「RT」は、赤いケースに合わせた赤くて透明のラバーバンドだ。
クラシック フュージョン
ウブロのコンセプト「フュージョン」を、温故知新で再解釈したシリーズが「クラシック・フュージョン」シリーズ。リファレンスは「5」で始まる。内部機構は①~④がキャリバーHUB1112自動巻きムーブメントで、⑤~⑦がキャリバーHUB1143自動巻きクロノグラフムーブメントを使用。
そして①~④はケースサイズを45ミリ、42ミリ、38ミリ、33ミリと細かく選べる。⑤~⑦のクロノグラフも、42ミリと45ミリを選ぶことができる。
- ①511.NX.1171.LR:チタニウム
- ②511.OX.1181.LR:キングゴールド
- ③511.NO.1181.LR:チタニウム・キングゴールド
- ④511.NX.2611.LR:チタニウム・オパリン
- ⑤521.NX.1171.LR:クロノグラフ チタニウム
- ⑥521.NO.1181.LR:クロノグラフ チタニウム キングゴールド
- ⑦521.OX.1181.LR:クロノグラフ キングゴールド
型番511で始まる①~④はシンプルな三針時計。クロノグラフになると「521」になる。④のオパリンは文字盤で使用されているオパーリンカラー(白に限りなく近い磨き上げられたシルバー)のこと。ケースの素材はチタニウムなのでコードは「NX」である一方、文字盤は「2」で始まるコード。「1」が黒なら、「2」は白系なのかもしれない。
ビッグ・バン ウニコ パーペチュアル カレンダー
ケースサイズは45ミリ。キャリバーHUB1270ウニコマニュファクチュール自動巻きパーペチュアルカレンダー&クロノグラフという複雑な機構を擁し、文字盤がサファイアガラス、つまりはスケルトンで内部機構が見えるという時計好きには堪えられない仕様のシリーズ。リファレンスは「406」で始まる。
- ①406.JX.0120.RT:サファイア
- ②406.MC.0138.RX:マジックゴールド セラミック
- ③406.CI.0170.RX:ブラックマジック
- ④406.OM.0180.RX:キングゴールド セラミック
- ⑤406.NM.0170.RX:チタニウム セラミック
すべて文字盤はサファイアガラスだが、少しずつ仕様が異なるのでコードも変わってくるということか。
しかし、無色だから文字盤のコードは「0」始まりで統一されている。②は限定モデル。ウブロにはスケルトンのモデルが他にもあり、全て1000万円オーバーの「スケルトン トゥールビヨン」シリーズや、2000万円台後半から3000万円を超える「トゥールビヨン カテドラル ミニッツリピーター」は、超複雑な内部機構が垣間見え、多くの時計ファンが夢見るモデルだ。
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ギャラリーレア
買取価格
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許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
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ブランドピット
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ウイルス
対策
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買取方法は店頭買取・宅配買取・出張買取と利用者のスタイルに合わせて選択できる。中でも人気の宅配買取は、送料無料で梱包キットも手配してくれるので買取がはじめての方でも簡単に利用ができる。
BRAND REVALUE
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対策
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買取方法は店頭買取・宅配買取・出張買取と、こちらも3種類から選べる。宅配買取はスピーディーな対応が人気だ。最速で即日査定・即入金という迅速さで、急いでいる人も利用しやすい。
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まとめ
ここまで説明してきたとおり、ウブロのリファレンスナンバーはわかりやすく整理されており、シリーズモデルの番号(冒頭の3ケタの数字)を覚えていれば、ある程度モデルの特定までできそうだ。
さらに、そのコンセプトである「フュージョン」を楽しみたいなら「N」や「C」、あるいは「O」といったケース素材を表すコードを覚えていると、よりウブロの時計を楽しむことができそうだ。
なお、ここまで説明してきた型番に隠されたコードは、メーカーが公式に発表したものではないし、全て現行モデルの型番から類推したものであるため、時に例外や違うコードが出てくる場合もあるので、その際にはご了承願いたい。