IWC腕時計の価値を知る！本物を選ぶための見分け方ガイド

スイスを代表する人気時計ブランド、IWC（インターナショナル・ウォッチ・カンパニー）はコピー商品も多く出回り、偽物と本物の区別がつきにくい製品も多く見かける。偽物は本物のIWCを元にコピーまたは模倣をしているのだが、全てを真似することは不可能だ。偽物は安く作り高く売るため、必ず本物より粗悪に作り、利益を上げるため必ず質が劣る箇所があるのだ。

今回は、IWCの偽物と本物の見分け方のコツと、偽物と本物で必ず違いが出る箇所を徹底解説する。

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IWCとは？また偽物が多いモデルはどれか

まずは、IWCの歴史から商品進化の流れ、偽物が多いモデルについて詳しく解説していく。

IWCの歴史

1868年にボストン出身の時計師、フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズがスイスのシャフハウゼンに設立したIWC（インターナショナル・ウォッチ・カンパニー）は、優れた技術と品質を兼ね備えた時計ブランドだ。

スイス時計ブランドの多くは、フランス語圏であるジュウ渓谷のある地域に工房を構えた中、IWCはスイスの中のドイツ語圏、シャフハウゼンで産声をあげたのである。そのため、この時計ブランドにはドイツらしい時計づくりのエッセンスが随所に見られる。シンプルな見た目のデザイン、堅牢で無駄の無い作りの時計ケースなどに、ドイツらしさが現れているのだ。

それだけでは無い。このブランドはスイスらしい優れたクラフトマンシップと、創業者フロレンタインのアメリカでの開拓者精神、近代的なエンジニアリングとの融合も、創業時から目指していたのだ。スイス時計業界で多くある、保守的な考えだけで時計づくりを続けていたわけでは無いのである。

商品進化の流れ

例えば、創業間もない頃には当時としては斬新なデジタル表示、「パルウェーバー」というシステムの懐中時計を製造するなど、新しい物へのチャレンジも多く試みてきた。これらの実績からIWCは国際的、「インターナショナル」な精神が融合しており、ブランド名そのままの哲学がこのメーカーには100年間以上に渡り、根付いているのだ。

その他にも創業から約100年後の1960年代後半には、当時クオーツムーブメントがスイス時計業界を揺るがしたとき、クオーツムーブメントを搭載したモデル、初代「ダ・ヴィンチ」を発表している。この「ダ・ヴィンチ」はIWCを代表するラインナップで、後に初代モデルとは全く異なる機械式ムーブメントを搭載した時計に変わり、大ヒット商品としてIWCの業績回復に貢献したのだ。

このように、もし失敗してもすぐに改善して成功に導くスピリットで、スイス時計業界をリードしてきたのだ。

偽物が多いモデル

またIWCの時計には、「伝統的で控えめなイメージを一貫して貫いたことがIWCを成長させた」と、2009年に当時の取締役ディレクターであったアンネ・A・パントリ氏が雑誌のインタビューで答えているのだ。

このような一貫したブランドの継続性の哲学があり、IWCは一部モデルを除き大幅なモデルチェンジが少ない傾向にある。

その中でも「スペシャル・パイロット・ウォッチ」は大きな変化が無く、1936年に誕生して以来、黒文字盤にアラビア数字というデザインのため、偽物が多いモデルでもある。

同じように「アクアタイマー」、「ポルトギーゼ」も、コピー製品が多く出ているのだ。

IWCの偽物と本物に差が出る箇所は、どんな違いがあるのか

偽物は買取の際に鑑定に出したときに判明する場合がよくある。偽物と本物との違いはさまざまな箇所で差が出てくるのだ。

腕時計の偽物は本物をコピーまたは模倣をしているために、もし腕の良い職人が偽物を作ると、本物と大差無い時計ができるが、偽物は費用に制限があるため、部品パーツで純正品と同じ品質の物を揃えて、偽物と見破れないIWCの偽物を作ることはまず不可能だ。

必ず本物と偽物の間には見破れる箇所があり、具体的には以下のようになる。

風防がサファイアガラスか、プラスティック製かで見破る

多くの偽物は高価なサファイアクリスタルを使用しないで、プラスティック製の風防が多いのだ。プラスティック製はサファイアクリスタルと違い、素材の硬さが低いのだ。そのため、風防自体にキズが入りやすく、細かなキズが風防にあればプラスティック製で偽物のIWCである。

しかし、サファイアクリスタルを使っているIWCの偽物に出会う場合もあるのだ。これもIWCが品質の高い部品を使っているという知識があれば、偽物を未然に発見することができる。IWCのサファイアガラスは本物はドーム型で両面反射防止加工をしていることが特徴だ。これは光を当ててみると、一目瞭然である。本物は光源を当てた箇所だけ光るが、偽物は鏡のように風防全体が光るのだ。

ただ、ごく稀にサファイアクリスタルの両面反射防止コーティングを剥がしている風防もあることを覚えておきたい。そして本物のドーム型の風防ガラスは、少し盛り上がって見えるのだ。もし横から見て真っ平らなガラスの時計であれば、偽物である。

ムーブメントの動きで見破る

ムーブメントの動きも重要だ。偽物は機械式ムーブメントでは無く、クオーツムーブメントを使っている場合が多くある。クオーツの針の動きは1秒毎に動くが、機械式の場合は細かく秒針が動く特徴がある。

他には、デイト表示やカレンダー表示があるIWCはカレンダーの日付切り替えにも着目することだ。クオーツや粗悪な機械式を使用している偽物は、12時きっかりに日付表示が切り替わらないのだ。

オークションサイトでは偽物をチェックできない

ヤフオクやメルカリといったオークションアプリでIWCの時計が出品されているが、運営者側で本物と偽物を鑑定してくれる機能は無い。そして、オークションでは実物を手にすることが事前にできないため、取引前に偽物かどうか見極めるのは簡単では無いのだ。オークションにおける買取で、出品または、落札しても全ての取引が終わってから偽物とわかる場合が多くある。

オークションサイト、ヤフオクアプリやメルカリアプリを使った取引の際には十分に注意する必要がある。これらアプリを利用してIWCの時計を売買する場合は、保証書の有無やブランドの専用ボックスが付いているかを確認すると方法が有効だ。

またIWCは所有しているIWC時計の真贋の確認と、証明書を発行してくれるのが特徴だ。中古のIWCを手に入れた場合、この方法で真贋の確認ができることも知っておきたいものだ。

偽物のIWCを誤って取引しないためには

IWCの時計を買取で売却や購入する場合は、信頼できる買取店を利用するのが安心だ。

ブランド品に特化した「ブランドレックス」

ブランドレックスは腕時計を含む各種ブランド品に特化した買取専門店。どんな時計も買取対象だと評判で、ガラス割れやヒビ、変色や錆びなど、時計にありがちなトラブルを抱えた品物でも買取可能となっている。精密機器である時計専門の鑑定士も在籍しており、プロフェッショナルによる無料査定が可能なので、まずは無料見積もりから試してみよう。

偽物と本物の最終的な見極め

時計の真贋の判断の最終的な見極めは、見た目や持った感触でわかることがほとんどだ。これは多くの時計を査定しているプロの時計師で無いと簡単に判断はできない。偽物の作りは年々巧妙になってきていて、知識だけでの判定は難しいのだ。経験豊富な鑑定士であれば、文字盤のインクの滲みや擦れを判断することができるのである。また、手にした感触から偽物とわかる場合も多い。

IWCのこれまでの偽物では、ブレスレットのコマの角が本物と比較して、かなり尖っている場合がある。普段から本物の時計に触れていれば手にした感触でその違いに気がつき、ルーペでコマの削りを詳細に見て、仕上げの粗さを発見できる場合もあるのだ。

まとめ

IWCの偽物と本物の見分け方のコツと、偽物と本物で必ず違いが出る箇所について徹底解説した。IWCの偽物を誤って取引してしまわないためには、買取業者を利用してプロの鑑定士に査定してもらうことがベストだと言える。ここでは手間と費用をできる限りかけない方法を紹介したので、自分にとってメリットが大きい方法を選択しよう。

ぜひ今日紹介した内容を実践し、失敗のない満足のいく取引をしてもらいたい。