ロレックスの腕時計には、すべてのモデルに型番=リファレンスナンバーが刻まれている。リファレンスナンバーは、ご存じのようにその数字の並びで特定のモデルを表したものであり、買取業者に品物を出す際、業者がリファレンスナンバーを要求することもある。
また、偽造品の判別にも型番は有力な手がかりになるので、その判別方法だけでも覚えておいて損はない。さっそくロレックスの型番とモデル名の関係について説明していこう。
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ロレックスのリファレンスナンバーの見方
ロレックスのリファレンスナンバー(型番)は、基本的に6ケタの数字で表され、場合によっては数字に続けて1文字か2文字、または3文字のアルファベットが付いている場合がある。
保証書があれば、どこかに【Ref.】で始まる数字の並びが書かれているはず。それがリファレンスナンバーだ。カードタイプの保証書であればすぐにわかるだろう。
モデルの判別の役割
数字やアルファベットの並びにはそれぞれ意味があり、その並び方によってだいたいのモデルが判別できるようになっている。
古いモデルになると5ケタ、さらに古いものになると4ケタの型番も存在する。ちなみに、リファレンスナンバーはモデルごとに割り振られた数字であり、各商品固有のシリアルナンバーとは異なるので間違えないように注意しよう。
さらに、これから説明する見方は公式が発表しているものではなく、例外も多数存在することも頭に入れておいていただきたい。
リファレンスナンバーがない場合
基本的にリファレンスナンバーは保証書かブレスレットの裏蓋に記載されている。もし、上記の記載場所にないのであれば、それは偽物の可能性が高い。
古いモデルの場合は消えている可能性もあるが、刻印の場所は決まっている。そのため、ほかの場所に刻印がある場合も、一応、偽物の可能性を疑ったほうがよいだろう。
保証書がない場合の調べ方
リファレンスナンバーは基本的に保証書に記載されているが、保証書を紛失してしまった場合は、どうやって調べればよいのか。結論から言うと、保証書がない場合はブレスレットの裏蓋から確認するのが一般的だ。
ロレックスはブレスレットを外した12時側の側面にリファレンスナンバーが刻印されているので、そちらを確認すれば保証書がなくてもわかる。
ちなみに、リファレンスナンバーとシリアルナンバーは異なっているので注意が必要だ。シリアルナンバーは6時側、リファレンスナンバーは12時側であることを覚えておこう。
ブレスレットを外すときは専門家
リファレンスナンバーを確認するためにブレスレットを外す場合は、専門家へ任せるのがおすすめだ。なぜなら、ブレスレットを外して、また装着する作業は慣れている人以外には少々困難を伴う作業で、専用の工具も必要になる。
作業中にケースやベルトにキズをつけてしまったり、小さな部品をなくしてしまっては元も子もない。自信がない場合は無理に自分で確認せずに、専門家に任せたほうがよいだろう。
古いモデルのリファレンスナンバー
古いモデルの場合、リファレンスナンバーがない場合もある。たとえば、1930年以前のオイスターケースではないモデルではリファレンスナンバーがないケースもあるので頭に入れておこう。
だが、多少古くてもオイスターケースが普及したあたりではリファレンスナンバーがあるので普通なので、記載のないものは偽物である可能性を考えておこう。
数字の見方
たとえば、【Ref.116718LN】というリファレンスナンバーがあった場合、その数字は以下のように判別する。
- ・Ref.1167/1/8/LN
- ・①/②/③/④
①モデル名:最初の4ケタは「エクスプローラ―」や「サブマリーナー」といったモデルを表す数字だ。ある程度の法則性があるので、その数字の配列をみれば、おおよそのモデルが類推できるだろう。5ケタのナンバーの場合は、最初の3ケタがそれにあたる。
②ベゼル形状:文字盤の周囲を囲っているパーツの形状を意味する数字。0~6まで種類があるとみられている。ただし、例外も多く、必ずしもこれに当てはまらないものもある。
③ケースやブレスレットの素材:ケースやブレスレットの素材の組み合わせを表した数字で、7を除く、0~9まで確認されている。
④装飾の種類:6ケタの数字に続くアルファベットは、施された装飾の種類を表している。ただし、本体には記載されない。
以下で、それぞれの数字について説明していこう。
例外もあるので注意
リファレンスナンバーの配列は、ロレックスが公式に認めているものではない。これまで市場で流通した多くのモデルのリファレンスナンバーから導き出されたものなので、例外も数多くあるので注意が必要だ。
たとえば、リファレンスナンバーの最初の4ケタに「165」という数字の並びが含まれていたら、ノンデイトの「デイトナ」かもしれないというぐらいで覚えておけば便利だ。
リファレンスナンバーの判別方法
ここからは、リファレンスナンバーの判別方法について説明していこう。ただし例外も多くあり、すべてのモデルがこれに当てはまるわけではないので、あくまでも参考としてとらえていただきたい。
モデル名の数字の並び
ロレックスのリファレンスナンバーが「6ケタの際は最初の4ケタ」、「5ケタの際は最初の3ケタ」の数字から、おおよそのモデル名を判別できる。
ちなみに、近年のリファレンスナンバーは6ケタが多いが、5ケタのナンバーの先頭に1~3の数字がついている場合、同じシリーズモデルのナンバーを表しているようだ。
Ref.ナンバー | モデル名 |
---|---|
140 | エアキング(ノンデイト)、サブマリーナー(ノンデイト) |
X140 | エアキング(ノンデイト)、サブマリーナー(ノンデイト) |
142 | エクスプローラーI(ノンデイト)、オイスターパーペチュアル(ノンデイト) |
X142 | エクスプローラーI(ノンデイト)、オイスターパーペチュアル(ノンデイト) |
1164 | ミルガウス |
150 | オイスターパーぺチュアル(デイト)I |
1152 | オイスターパーぺチュアル(デイト) |
16X | オイスターパーぺチュアル(デイトジャスト、デイトジャストII) |
116X | オイスターパーぺチュアル(デイトジャスト、デイトジャストII) |
165 | デイトナ(ノンデイト)、エクスプローラーII(デイト) |
1165 | デイトナ(ノンデイト)、エクスプローラーII(デイト) |
2165 | デイトナ(ノンデイト)、エクスプローラーII(デイト) |
166 | サブマリーナ―(デイト)、ヨットマスター(デイト)、シードゥエラー(デイト) |
X166 | サブマリーナ―(デイト)、ヨットマスター(デイト)、シードゥエラー(デイト) |
167 | GMTマスター、GMTマスターII |
X167 | GMTマスター、GMTマスターII |
170 | オイスタークォーツ(デイトジャスト) |
170X | オイスタークォーツ(デイトジャスト) |
18X | オイスターパ-ぺチュアル(デイデイト) |
180X | オイスターパ-ぺチュアル(デイデイト) |
19X | オイスター クォーツ(デイデイト) |
190X | オイスター クォーツ(デイデイト) |
5050 | チェリーニ |
5051 | チェリーニ |
5052 | チェリーニ |
67~ | レディース オイスター パーペチュアル(ノンデイト) |
76~ | レディース オイスター パーペチュアル(ノンデイト) |
67X | ボーイズ オイスター パーペチュアル(ノンデイト) |
77X | ボーイズ オイスター パーペチュアル(ノンデイト) |
68X | ボーイズ ヨットマスター(パーペチュアル、デイト) |
X686 | ボーイズ ヨットマスター(パーペチュアル、デイト) |
69X | レディース ヨットマスター(パーペチュアル、デイト) |
1696 | レディース ヨットマスター(パーペチュアル、デイト) |
68X | ボーイズ デイトジャスト(パーペチュアル、デイト) |
78X | ボーイズ デイトジャスト(パーペチュアル、デイト) |
178X | ボーイズ デイトジャスト(パーペチュアル、デイト) |
69X | レディース デイトジャスト(パーペチュアル、デイト) |
79X | レディース デイトジャスト(パーペチュアル、デイト) |
179X | レディース デイトジャスト(パーペチュアル、デイト) |
3261 | スカイドゥエラー |
3269 | スカイドゥエラー |

ベゼル形状を表す数字
リファレンスナンバーが「6ケタなら5番目」、「5ケタなら4番目」の数字が、時計のデザインを印象付ける、文字盤を囲む重要なパーツ、ベゼルの形状を表す数字だ。以下のように分類できる。ただし、必ずしもこれに当てはまるとは限らず、例外も存在する。
0:ポリッシュドベゼル
刻みなどの入っていない比較的ノーマルなベゼル。
1:ファインリーエンジンターンドベゼル ほか
細かい刻みが入り、5分毎に大き目の印(棒状の印)が入ったベゼル。
2:エンジンターンドベゼル、タキメーターベゼル ほか
エンジンの回転をイメージした大きめの刻みが入ったベゼル。タキメーターはデイトナ専用の時速を測るためのベゼル。この数字のみ2つのベゼル形状を表している。
3:フルーテッドベゼル ほか
全体が等しく山型になるよう、美しい凸凹になっているベゼル。
4:手彫りベゼル ほか
細かく刻みの入った模様のベゼル。
5:ピラミッドベゼル ほか
ピラミッドのような三角錐が周囲に美しく刻まれたベゼル。
6:回転ベゼル ほか
ダイバー用が経過時間を知るための逆回転防止機能付きのものと、ほかの時間帯を知るために両方向に回転できるものがある。
ケースやブレスレットの素材を表す数字
リファレンスナンバーの6ケタ目、あるいは5ケタ目を表す数字は、ケースやブレスレットの素材を表す数字だ。以下のように分類されている。
- ・0:ステンレススティール(SS)
- ・1:ステンレススティール(SS)×ピンクゴールド(PG)コンビケース
- ・2:ステンレススティール(SS)×プラチナ(PT)コンビケース
- ・3:ステンレススティール(SS)×イエローゴールド(YG)コンビケース
- ・4:ステンレススティール(SS)×ホワイトゴールド(WG)コンビケース
- ・5:ピンクゴールド(PG)無垢
- ・6:プラチナ(PT)無垢
- ・7:ー(※末尾7のモデルはいまのところ存在しない)
- ・8:イエローゴールド(YG)無垢
- ・9:ホワイトゴールド(WG)無垢
装飾素材を表す末尾のアルファベット
リファレンスナンバーの末尾に2文字や3文字のアルファベットがあれば、それは装飾素材を表している。もちろん、装飾が施されていないモデルには記載されていない。
一方で、ロレックスの腕時計の装飾の種類は非常に多いため、ここでは代表的な例のみ記載した。なお、「インデックス」とは、時計の文字盤の数字部分に施されたデザインのこと。
棒状のバーインデックス、アラビア数字(1,2など)のアラビアインデックス、視認性の高い○状のドットインデックス、ローマ数字(I,IIなど)のローマンインデックスなどの種類がある。「ダイアル」とは文字盤そのものを指す。
- ・G:ダイヤのインデックス
- ・A:ダイヤのインデックス+バゲットダイヤ
- ・LR:文字盤を囲むダイヤ+ルビーのインデックス
- ・LE:文字盤を囲むダイヤ+エメラルドのインデックス
- ・NA:シェルダイアル(貝殻の文字盤)+アラビア数字インデックス
- ・NR:シェルダイアル+ローマ数字インデックス
- ・NG:シェルダイアル+ダイヤ数字インデックス
- ・NGS:シェルダイアル+サファイアのインデックス
- ・NGR:シェルダイアル+ルビーのインデックス
- ・OPG:ピンクオパールダイアル+ダイヤインデックス
- ・RG:ルビー+ダイヤインデックス
- ・SG:サファイア+ダイヤインデックス
- ・LN:黒いベゼル
- ・LV:緑のベゼル
- ・LB:青のベゼル
- ・GV:グリーンガラス
ロレックス(ROLEX)の製造年・年式をシリアルナンバーから調べる方法
アンティークロレックスの型番の意味
アンティークロレックスは、Ref.の後に続く数字が4桁という特徴がある。現行モデルは6桁でその後にアルファベットが続くか、アンティークは4桁なので判別が簡単だ。ロレックスのアンティークは希少性が高く、今でも高く取引されている。
そこで以下では、アンティークロレックスでプレ値になっているモデルを取り上げ、型番の意味について分析していく。なかには、イレギュラーなケースも含まれるのでチェックしてほしい。
ロレックス エクスプローラーRef.6350
まずはエクスプローラーRef.6350だ。こちらは最後の数字が0であり、この数字はベルトとケースの素材を表している。0はステンレススチールの意味だ。前の3つの数字は型式と思われる。
ロレックス エクスプローラーRef.6610
こちらのモデルも、前の661は型式。最後の数字0はステンレススチールという意味であり、ベゼルにも特に装飾はない。
ロレックス エクスプローラーRef.1016
エクスプローラーの歴史を感じさせるモデルであり、今でも人気が高い1本だ。型番からは回転ベゼルと分析できるが、実物は普通のスムースベゼルである。
ロレックス デイトナ ポール・ニューマンモデル Ref.6262
こちらのモデルはかなり希少性が高いモデルとして人気だ。型番の意味としては、最後の数字が2なので、こちらはタキメーターベゼルであることがわかる。
ロレックス デイトナ ポール・ニューマン YGモデル Ref.6241
こちらも6262と同じく、人気が高いアンティークモデルだ。型番からはファインリーエンジンターンドベゼルだと推測できるが、実物はタキメーターベゼルだ。
ロレックス デイトナ Ref.6263
こちらは、型番からベゼルがフルーテッドベゼルと推測できるが、実際にはタキメーターベゼルだ。ベルトなどはステンレス素材となっている。
ロレックス デイトナRef.6265
こちらのモデルは、ピラミッドベゼルであることが型番からわかる。だが、タキメーターベゼルなので、型番の意味は定かではない。
ロレックス サブマリーナ Ref.5512
サブマリーナ Ref.5512は、型番からはターキーベゼルと推測できるが、実際には回転べゼルだ。ケースやブレスの素材はステンレスとなっている。
ロレックス サブマリーナ Ref.5513
こちらはフルーテッドベゼルと推測できるが、5512と同様に回転べゼルである。5512と共有パーツが多く、アンティークの中でも人気の1本だ。
ロレックス サブマリーナ Ref.6200
サブマリーナ Ref.6200は、世界で初の回転ベゼルを搭載したモデルだ。型番からは判断できない。流通量も少なく、オークションでは1000万円を超えることもある。
ロレックス GMTマスターRef.1675
こちらのモデルは型番からピラミッドベゼルと分析できるが、実物は24時間の回転ベゼルである。ロングセラーモデルとして人気があり、アンティークロレックスの代表的な1本だ。
ロレックス GMTマスターRef.6542
こちらも24時間回転ベゼルを搭載したモデルだ。型番からでは判断できない。パイロットウォッチとしても正式に採用された1本だ。
ロレックスのおすすめ買取業者
ロレックスの型番・モデル名の調べ方について詳しく見てきたが、こちらでは実際に買取依頼をする場合をふまえておすすめ業者を紹介する。業者選びの参考にしてほしい。
【閉店】仙台のわかば 仙台錦ケ丘ヒルサイドモール店
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対策
わかば仙台錦ケ丘ヒルサイドモール店では、腕時計や金・プラチナなどの買取をおこなっている。ロレックスなどの高級腕時計は壊れていても買い取ってもらえるので、売れないとあきらめていた腕時計がある人にもおすすめだ。
買取方法は宅配・店頭・出張の3種類。送料無料の宅配買取では、梱包材もセットになっている。段ボールなどを準備する手間が省けるので、手軽に利用可能だ。
神奈川のおたからや東林間駅前店
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対策
おたからや東林間駅前店は、全国に500店舗以上を展開するブランド・貴金属の買取専門店だ。海外にも販売ルートを持っているので、相場より高値での買取に期待できる。
買取方法は宅配・店頭・出張の3種類だ。店頭買取はリラックスできる明るい店内で安心。東林間駅から徒歩1分と好立地のため、仕事帰りにも利用しやすい。店舗が近い人におすすめだ。
銀座のブランドピット
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対策
ブランドピットでは、ロレックスの高価買取をおこなっている。銀座と千葉にある店舗は落ち着いたカフェのような内装で、ロレックスのような高級時計を安心して持ち込めると人気だ。経験豊富な鑑定士が丁寧に査定してくれる。
店頭買取以外の買取方法には宅配・出張がある。遠方の場合は送料無料の宅配買取が便利だ。商品到着後、24時間以内に買取金額を教えてもらえる。
横浜のおたから島 横浜
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対策
おたから島 横浜では、ロレックスなどの高級時計を買取っている。他社より高価買取に自信があるそうなので、一度無料査定を申し込んでみよう。
店頭買取、宅配買取以外に、出張買取にも対応している。時計以外にもブランド品、貴金属、切手類などを買取っているのでまとめ売りにも利用可能だ。
ロレックスを売るならヒカカク!で賢く一括査定申込み
ロレックスを少しでも高く買い取ってもらうためには複数業者への見積もりがポイントになる。だが、1件ずつ問い合わせしたり、オークションサイトやフリマアプリなどを使うのは面倒で、取引の際のトラブルも不安だ。
「ヒカカク!」ならそんな問題も解決できる。「ヒカカク!」は楽に高く売りたいとき、さまざまな買取業者の買取価格を比較できる相場情報サイトだ。
一括査定サービスを使えば、1度の申し込みで複数の買取業者の見積額が入手できるので時間もかからず、簡単に最高値を出してくれる業者を見つけられる。ぜひ、無料で一括査定依頼を試してみてほしい。
まとめ
ロレックスの型番=リファレンスナンバーは、【Ref.】で始まる6ケタ、あるいは5ケタ(古いものには4ケタのものも存在)の数字とその後のアルファベットの配列によって各モデルを表した番号だ。
そして、その数字の配列により、モデル、ベゼル形状、ケースやブレスレットの素材がある程度類推できることが、おわかりいただけただろう。ロレックスを売る際はぜひ参考にしていただきたい。


