1,000万円以上の超高級腕時計にも、50,000円で購入できる腕時計にも型番が存在する。
型番は、時計の世界ではリファレンスナンバー(reference number)と呼ばれ、カタログや公式サイト、あるいはショップ等で<Ref.●●●●●>などのような形で表示されていることが多い。
型番とは、すなわち製品やモデルごとに振られた番号のこと。日本では品番や製品番号などとも呼ばれ、基本的には流通段階も含めて製品を管理するための番号である。ここではブランド腕時計の型番とモデル名との関連性や特定の仕方について、主なブランド腕時計の例を挙げながら説明していこう。
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商品の特定には型番が必要
腕時計の世界では、リファレンスナンバーはとても重要だ。どのメーカーも各製品をリファレンスナンバーで管理しており、ショップでも同様である。なので、在庫を確認する際に問い合わせる時には、商品名よりリファレンスナンバーで問い合わせたほうが確実に相手に伝わる。
また中古ショップでも、持ち込まれた商品の特定にはこのリファレンスナンバーが使用される。ネットで検索する際にも、ブランド名+モデル名で検索をかけるよりも、ブランド名+リファレンスナンバーで検索をしたほうが精度が高いことが多い。
型番が同モデルのバリエーションを区別する
商品名よりもリファレンスナンバーで問い合わせたほうがよい理由は、型番こそが製品を区別する最終的な手がかりとなるからだ。
腕時計の場合、モデル名が同じでも文字盤の色が違ったり、ケースは共通でレザーストラップやブレスレットのどちらかが選べたり、さらにはケースの材質そのものが変わったりと、その組み合わせによって、同じモデル名にもかかわらず、何通りもバリエーションを持つ場合が多い。
これらを区別するのが、リファレンスナンバーなのである。商品名のみでは、色違いやストラップの違いはわからないことが多いのだ。
ビンテージウォッチの世界でもリファレンスナンバーは変わらずに使用される。価値が高いモデルであれば、そのリファレンスナンバー自体も重んじられる。メーカーによっては、人気の高いモデルのリファレンスナンバーを、製品自体はリファインしながらずっと使い続ける場合もある。
あるいは、同名モデルであっても使用されているムーブメントによってリファレンスナンバーが変わる場合には、買取価格が変わってくることもある。メーカーによってリファレンスナンバーの扱いは様々だが、製品を識別する際に必要な要素の1つであることは間違いない。では、このリファレンスナンバーはどこで確認できるのか。次章で説明していこう。
ブランド腕時計の型番はどこに書かれているのか
腕時計の型番はどこに書かれているのか。メーカーによってその書かれている場所は様々なので、確認しておこう。
型番の多くはカタログや公式サイトに書かれている
腕時計の型番、すなわちリファレンスナンバーはどのメーカーも基本的にはカタログや公式サイトに掲載されている。近年は世界の中でも時計市場の大きな日本のために、ほぼどのブランドも日本語サイトを設けており、リファレンスナンバーも各メーカーサイトで簡単に確認できる。
日本国内に正規販売店のいないTUDOR(チュードル)のようなメーカーでも、英語や中国語のサイトはあるので、それを見れば言葉はわからなくとも型番は確認できるはずだ。各モデルのスペックや価格、あるいは商品概要を説明する欄に、<REF.●●●●●>、あるいは<model No.>などといった形で明示されている。
ただし、中にはサイトのどこを探しても型番の記載のないブランドもある。確認できているのは、ブライトリング(http://www.breitling.co.jp/)がそうだ。しかし、時計ショップのウェブサイトで見ると、ブライトリングの製品全てにリファレンスナンバーが存在しており、値段とともに掲載されているのだ。
さらにややこしいことに、ブライトリングには2つのリファレンスナンバーが存在し、ショップ等に掲載されているほうを、ユーザーは公式サイトで確認することができない。詳細は下記リンク先の記事に詳しいので、興味がある方はご一読いただきたい。
型番は基本的には保証書に記載されている
近年は新品の製品を購入すると、世界のどこにいても保証を受けたり修理を受け付けてもらえる国際保証書を発行してもらえる時計メーカーが多いが、たいがいはこうした保証書にリファレンスナンバーが記載されている。ちなみに保証書には、製品を特定するためのリファレンスナンバーとともに、シリアル番号(serial number)も掲載されていることが多い。
シリアル番号は、個別の製品そのものを特定する数字で、役割としてはリファレンスナンバーと似ている部分もあるが、こちらはモデルは関係なく個体そのものを示す数字で、メーカーによって番号のつけ方も異なるため、リファレンスナンバーとは区別されている。混同しないように注意しよう。シリアル番号は、たいてい<serial No.>などと表記されているはずだ。
型番は時計のケースに刻印されている場合がある
メーカーによっては、その腕時計のリファレンスナンバーが、全部、あるいはその一部が腕時計のケースに刻印されている場合がある。多くの場合はケースの裏側に刻印されているが、なかにはブレスレットを外した12時側の側面に刻印されているというロレックスのような例もある。
なお、ケース裏にはやはりシリアル番号も刻印されている場合が多いので、混同しないように注意をしたい。メーカーによってその表示の仕方は様々だが、リファレンスナンバーはシリアル番号と区別するためにも、アルファベットと一緒に組み合わされることが多いようだ。
ちなみに、ケース裏にリファレンスナンバーの一部が刻印されているメーカーの場合、その番号はケースの素材や内蔵するムーブメントの種類、あるいは該当モデルに割り当てた番号であることが多い。このケース裏の短いナンバーを、正式なリファレンスナンバーと区別するために、「ショートリファレンス」と呼んだり「ケースナンバー」と呼ぶこともある。
ブランド腕時計の型番の特徴
多くのブランド腕時計メーカーの型番には、数字が数多く並んでいるタイプや、アルファベットと組み合わされているものなど、様々なタイプがある。
数字だけで表された型番
リファレンスナンバーで多いのが、数字のみで表されたリファレンスナンバー。「ナンバー」と言われているのだから、本来は数字のみで表されていることが多かったと思われるが、商品点数が多くなると数字を多数つなげるか、アルファベットと組み合わせてバリエーションを持たせるような形で現在に至っていると考えられる。
さて、その数字が多数出てくる代表的なリファレンスナンバーが、オメガのリファレンスナンバーだ。
たとえば有名な「スピードマスター」というモデルのリファレンスナンバーは、14ケタの数字で次のように表現される。
【Ref.326.32.40.50.06.001】
このように非常に長いのがオメガのリファレンスナンバーの特徴だ。しかし、こうしてピリオドで区切っているのは、ちゃんと意味がある。アルファベットに入れ替えて説明するとわかりやすい。
【Ref.AAA.BB.CC.DD.EE.FFF】
- A:コレクションコードを表す。すなわち、3つの数字がどのモデルかを表している。
- B:ケースとブレスレットの素材を表す。
- C:ケースサイズを表す。数字がそのまま長さを表す数値になっている。
- D:ムーブメントの種別。機械式かクオーツかに加え、その時計の機構全体を数字で表している。
- E:文字盤の色に加え、文字盤上の宝飾品(ダイヤやルビー等)の種類も表す。
- F:シークエンス・ナンバー。すなわち、当該タイプの何代目であるかを表した数字。
このように、それぞれの位置の数字が表しているものが決められており、慣れてくると、リファレンスナンバーを見るだけでだいたいどのようなモデルか推測できるようになる。ロレックスやゼニスも一部にアルファベットが出てくるものの、そのモデルの特徴の多くを、1~3ケタの数字で表現している。ある種わかりやすいリファレンスナンバーの例とも言える。
数字とアルファベットを組み合わせた型番
現在高級腕時計の各ブランドのリファレンスナンバーで、もっともよく見られるのがこのパターンだ。ただメーカーによってそれぞれの数字や文字に意味が隠されているリファレンスナンバーと、あまり関係なく、モデルを類推しずらいパターンの両方が存在する。わかりやすいほうが、たとえばオーディマ・ピゲのリファレンスナンバーだ。
【Ref.15400ST.OO.1220ST.04】
ちょっと長いが、やはりピリオドごとに意味を持っているナンバーである。冒頭の4ケタの数字は前述したショートリファレンスで、次のアルファベット2文字がケースの素材を示している。ケース素材はメーカーによってその表現方法は様々だが、アルファベット2文字で表されることが非常に多い。以下がその代表的な例だ(オーディマ・ピゲの例ではない)。
ケース素材を表すアルファベットの例
- SS:ステンレススティール
- WG:18Kホワイトゴールド
- PG:18Kピンクゴールド
- RG:18Kローズゴールド
- YG:18Kイエローゴールド
- P:プラチナ
- C:チタン
最もよく使われるステンレススティールはよく「SS」と略され、「G」となっているとゴールドの略である場合がとても多い。また、英語ではなくフランス語での素材名から略されている場合もある。こうしたメーカーのリファレンスナンバーはモデル名だけでなく、その素材まで類推でき、わかりやすいナンバーのブランドと言うことができる。
意味があまり見いだせない型番
わかりやすいナンバーもある一方で、数字やアルファベットにあまり法則性は見いだせず、よくわからないナンバーもある。リファレンスナンバーは流通段階も含めて製品を管理するための単なる数字なので、本来外部の者である私たちが、それを無理やり理解する必要はない。
そうしたメーカーで気に入ったモデルがあった場合には、単純にリファレンスナンバーを覚えておくなり、メモしておくなりするしかないだろう。
また、リファレンスナンバーの構造がメーカーの都合で大きく変わってしまう場合もある。考え方自体が大きく変わってしまい、店頭在庫のある型落ちモデルとは同じブランド同じ素材同じデザインの時計なのに、リファレンスナンバーがまるで違うという例もある。
その場合でも、一度付与されたリファレンスナンバー自体は永久に製品についていくので、やはり気に入った製品のリファレンスナンバーは、記録しておくにこしたことはない。
型番・モデル名が必要となる場面
型番やモデル名が必要となる場面としてあげられるのが、中古買取の場面だろう。オンラインでの査定が人気になっている現在、査定情報として型番・モデル名が必要となることがほとんどだ。
腕時計はモデル名とともに型番を覚えておこう
ここまで、腕時計の型番について、その特徴とモデル名との関連性について説明してきた。ユーザーはモデル名称がその製品の名前と捉えてしまいがちだが、製品を区別しているのは、本来は型番だ。
腕時計を購入する際には、文字盤の色やケースの素材、あるいはストラップかブレスレットか、製品による型番の違いをよく確認し、間違いのないようにしておきたい。中古モデルを探す際にも型番での検索が有効なので、モデル名とともに覚えておくのが、もっとも賢い方法と言えるだろう。
型番のなかでも中心となるのが「コレクションナンバー」と言われる、そのモデルに割り振られた特有のナンバーだ。
型番の構造にもよるが、このコレクションナンバーを確認しておけば、別のモデルの型番を見た時に、似たナンバーならその派生モデルや似たモデルかもしれないし、違っていたらデザインが大きく異なるモデルの可能性が大きくなる。また新製品が出た際も、そのナンバー次第でどういうモデルなのか分かりやすい。
型番の中のどこがコレクションナンバーであるかは、他モデルの型番と比較してみると、そのモデルに固有の数字やアルファベットの配列が大方見えてくる。
なお、主要な高級時計ブランドの型番とモデル名の調べ方や、人気のモデルの型番の特徴については、当サイト「ヒカカク!」内の記事でブランド毎に説明しているので、ぜひ希望のブランド名で検索してみていただきたい。
ブランド腕時計のおすすめ買取店
ここからは、おすすめのブランド腕時計中古買取業者を紹介したいと思う。
ギャラリーレア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ギャラリーレアでは、ロレックス、オメガ、パテックフィリップ、オーデマピゲ、リシャールミル、カルティエ、IWC、タグ・ホイヤーなど、他にも様々なブランド腕時計を高価買取している。専門店なので、各ブランドに詳しい専門のスタッフが査定の対応をしてくれる。
買取方法は、宅配・店頭・出張買取から、利用者の住まいや品物の数量によって選択できるので便利。もちろん手数料などの費用は無料でおこなってくれる。申し込み前にメール、LINE、電話で事前査定に対応してくれるので、高価で思い入れのある腕時計でも安心して売却できるだろう。
おたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド品の高額買取で有名なおたからや。ブランド時計の高額買取には自信を持っており、他社比較時に高い価格提示率99.8%という数字を誇っている。他社よりも高く買取ることを主張している。
【おたからやの買取価格】
ロレックスのデイトナ116523は、他社では920,000円や1,050,000円での価格提示だったところをおたからやでは1,120,000円となっている。他にもサブマリーナ デイト16613LBは1,000,000円、GMTマスターⅡ16710赤黒は630,000円、エクスプローラーⅠ485,000円、デイトジャスト16234は360,000円。
オメガのスピードマスターコーアクシャルクロノメーター311.30.44.51.01.002は420,000円、シーマスター300m コーアクシャル212.30.41.20.03.001は220,000円、近ステーションコーアクシャルクロノメーター38mm 123.10.38.21.02.001は180,000円。
非常に高額な買取がされているということが分かっていただけたと思う。次に3つの買取方法の説明をしていこう。
【出張買取】
出張買取は、品物を持ち運ぶことが不安、買取品が多い、店頭に行く時間がないといった人向けのサービス。ブランド時計は高価な品物であるため、持ち歩くのに不安がある人もいるだろう。そういった人におすすめだ。
まずは電話かメールでおたからやに問い合わせをする。そこから出張日を決定し、その日に査定員の人が査定に来てくれる。その場で見積もりを出してくれ、取引成立で現金払いとなる。目の前で査定を行ってくれるので、査定額の詳細なども質問することができる。査定料、出張料、買取手数料はすべて無料。出張車に社名が入っていないので安心だ。
【宅配買取】
まず、電話かメールでおたからやに問い合わせる。梱包キットが届くので、それに商品を梱包して着払いで発送する。この時に丁寧に梱包することを心がけてほしい。宅配中に何があるかわからないので、荷物に衝撃がかかっても大丈夫なようにしておくことが高額買取につながる。商品が到着したらすぐに査定をしてくれて、査定額が報告される。取引成立となると銀行振り込みか現金書留で代金支払いとなる。
査定料、梱包キット、送料、キャンセル料、返送料、買取手数料などはすべて無料。対面での査定までしようと思っていない人におすすめだ。
【店舗買取】
店舗買取は全国にあるおたからやの店舗に買い取ってほしい商品を持ち込む。そこで査定をしてもらい、取引成立で現金払いとなっている。
メディアでも多数紹介されている人気買取店なので、比較検討の際には利用するといいだろう。簡単な査定を利用しておおまかな相場を探るのにもいいかもしれない。
ブランドファン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
高級ブランド、金やアクセサリーなどの買い取り専門店ブランドファン。多くの買い取り実績とブランド品への豊富な知識で高額買取を行っている。
【高価買取への取り組み】
国内だけでなく世界に多くの販売経路を持っており、高額買取を実現しているだけでなく、広範囲のブランド品の買取を可能にしている。また、広いマーケットからもたらされる情報で変動する相場を熟知し、最高値で買取を行っている。ウェブ中心の市場で販売を行っており、経費削減にかなり取り組んでいる。その分を買取金額に反映させて高価買取を実現しているのだ。
鑑定してくれるスタッフは熟練のスタッフで、他店では買い取ってもらえないようなレアモデルでも偽物の鑑定も含めてしっかりと行われ、買い取ってもらえる。
【宅配買取】
宅配買取は、全国から受け付けている。まずは査定を申し込むと、宅配キットが手配される。その宅配キットに梱包し、発送する。届き次第スタッフが査定を行ってくれ、その結果を連絡してくれる。鑑定結果に納得したらすぐに代金が入金される。
【出張買取】
出張買取は、出張費、キャンセル料などがすべて無料のサービスとなっている。店舗が近くに無いが、買い取ってほしい品が多い、目の前で査定してほしいという人にうってつけのサービスだろう。
玄関先でスピード査定ができるというのがポイントだ。1点につき約3分というスピードで査定を行ってくれるので、時間もかからない。査定額もその場で提示してくれて、取引成立となればその場で現金での買取となる。
【店頭買取】
店頭買取は、銀座、渋谷、新宿、大阪にある店舗のいずれかに品物を持ち込む。品物を持ち込む際には、事前に連絡をしておくとすぐに査定を行ってくれるので、事前に連絡を入れておこう。
鑑定士が直接目の前で査定を行ってくれる。査定をスピーディーに行ってくれるので、隙間時間に利用できるだろう。査定金額を提示後、取引成立となれば現金買取となる。すぐに現金が必要な人にぜひ利用してほしいサービスだ。