不要になったブランド時計を売りたい場合、あらかじめその時計の資産価値を把握しておくほうが良い。時計の買取価格の相場がわかっていないと、査定の際に提示された額が適当かどうかもわからないからだ。時計の価値を知っていると、査定結果が安いと思えば他の買取店を当たるという選択ができる。無駄なく、より高くブランド品を売るためには相応の知識が必要となる。
そこで今回は、アメリカのブランド時計「ボールウォッチ」の資産価値を紹介する。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ボールウォッチとは?
日本ではあまり馴染みのないブランドだが、ボールウォッチは100年以上の歴史があるアメリカで生まれた時計である。始まりは1891年、湖岸鉄道の監督検査官に任命されたこともあるウェブ・C.ボールが、「ウェブ・C.ボール株式会社」を設立したのが、ボールウォッチが作られるようになったきっかけだった。
ボールウォッチのコンセプト
ボールウォッチはもともと、鉄道会社で働く人々のための時計であった。日本と違い、アメリカは広大な土地を持つため、国内に時差が存在する。当時の鉄道は、少しの走行時間のずれが大事故につながる危険を持っていた。
そのため、列車の運行に携わるすべての従業員によって、時計は重要なアイテムだった。ボールウォッチは、列車の振動によって時刻がずれたりしないように耐震性に優れて、何かにぶつけたときに止まらないように衝撃にも強い作りになっていた。
現代のボールウォッチ
頑丈というボールウォッチのコンセプトは、現代のモデルにも受け継がれている。現在市場に出ているボールウォッチは、衝撃や振動への耐性だけではなく、耐水性、耐磁性、耐冷性といった時計を保護する機能が備わり、さらにマイクロ・ガスライトを使った自己発光システムで、暗い場所でも時間を確認することができる。
マイクロ・ガスライトとは
マイクロ・ガスライトは蓄光塗料とは異なり、光に当てなくても暗闇で発光する。マイクロ・ガスライトには寿命が存在するが、それでも10年以上光を放ち続ける。明るさも、蓄光塗料の70倍はあると言われており、正確な時間を確認することが可能だ。
ボールウォッチはそのタフさと信頼性の高さから、世界中の登山家や冒険家に愛用されている時計だ。20代から30代の男性にとっては、あこがれの時計になっている。
ボールウォッチの資産価値
タフさが売りのボールウォッチだが、その資産価値も気になるところだ。今回は時計買取専門店の「アンティグランデ」が、公式ホームページで公開している買取実績を参考にして、買取価格の相場を確認した。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
時計買取専門店の買取価格の相場
ボールウォッチは、リーズナブルなモデルでは買取価格は~3万円となっており、高いモデルの場合は~14万円であった。
アンティグランデに掲載されている他のブランド時計の買取価格を見てみると、ロレックスなどの高いものでは数百万円、その他多くのブランド時計でも何十万円という買取価格が目立った。
ブランド時計の中での立ち位置
すべてのブランド時計と比べた結果、ボールウォッチの買取価格は低いほうであった。他の買取専門店の販売実績を見ても、25万円というのが最高である。ボールウォッチはアンティーク相場がほとんどない時計なので、昔のモデルでもプレミアがつくことはないのだ。
それに、ボールウォッチはブランド時計のなかでは比較的安く購入することができる。限定モデルでもない限り、他のブランド時計よりも高く買い取ってもらえる可能性は低い。
それに、日本ではマイナーなブランドというのも価格に影響をしていると言える。ロレックスやパテック・フィリップは日本どころか世界中で有名だ。知名度があるということは、それだけ買い手も多くなるということだ。
在庫過多への懸念
買取専門店が避けたいのは在庫を抱えることである。お金を支払い買い取ったはいいが、その品物に買い手がつかないと在庫として留まることになる。余分な在庫費用で出費を大きくしないためには、買った品はすぐに売ってしまうのが理想だが、マイナーなブランドだとそれも難しくなる。
そのため、買取専門店は買い取った後のことまで考えて、買取価格を設定する。売れるまで時間がかかりそうな商品は、査定のときにそのことも加味されて、買取価格が抑えられるのだ。
アンティグランデの買取価格を見る限り、ボールウォッチの日本での資産価値は、ブランド時計のなかで見ると40~50番程度になるだろう。
ボールウォッチを高く売るためには
ブランド時計を売りに出すと決めた場合は、少しでも高く売りたいものだ。ここでは、どのようなボールウォッチが高く売れるのか、5つのポイントを紹介する。
人気のあるモデル
ボールウォッチと一口に言っても、そのモデルは数多く存在する。「エンジニアマスター」「ハイドロカーボン」「ストークマン」、これらのモデルはファンから根強い人気があり、他のモデルよりも需要が見込まれる。そのため査定結果も期待ができるのだ。
コンディションをよくする
当然、ボロボロになったボールウォッチよりも、新品に近い状態のもののほうが高い値がつく。傷だけではなく、汚れの有無も査定に響いてくる。傷は個人では補修しようもないが、汚れはどうにかできる。高く売りたいのならば査定に持っていく前に、なるべくきれいにしておこう。
付属品をそろえる
付属品があるかないかでは買取価格が大きく違ってくる。ボールウォッチを購入したときについてきたものが、すべてそろっているのが理想だ。箱やギャランティカードといった品は、捨てずにとっておくのがよい。
特に、ギャランティカードはメーカー保証を受けるために必要なアイテムなので、あるとないとでは査定価格に大きく影響する。
新しいモデル
ボールウォッチにはアンティーク品がない。そのため、古いモデルよりも新しいモデルのほうが高く買い取ってもらえる可能性が高い。
あとは、数に限りがある品ならば通常のモデルよりも査定は期待できるだろう。日本限定〇〇本や世界限定〇〇本といった品ならば、買取価格もそれなりに高くなる。
代理店で購入したもの
並行輸入品よりも、日本の正規代理店から購入したボールウォッチのほうが高く買い取ってもらえる。ちなみに並行と正規では品質に違いはない。それなら並行と正規の見分け方などわからないのでは、と思うかもしれない。だが、そこは付属品から判断できる。
並行輸入品のギャランティカードには、スタンプが押されていないか、海外のスタンプが押されている。ちなみに、ギャランティカードにスタンプが押されていない場合はメーカー保証が受けられず、海外スタンプもメーカー保証を受けられるかどうか不確実になるので、並行輸入品のほうが査定価格が安くなるのだ。
ボールウォッチを売るにはどの買取専門店がおすすめ?
ブランド時計を高く売るためには、先述のポイントを踏まえることも重要だが、買取専門店の査定価格を比較することも大切だ。査定金額は、品物の状態だけではなく、買取専門店の経営方針も反映されることになるからだ。会社を経営するにはお金がかかる、買取専門店は買い取った品を売った利益で会社を経営しているが、何かの経費を削減できればそれだけ査定にも余裕を持たせることができる。
たとえば、実店舗がなくネットを通じて買取をおこなっている買取専門店があったとしよう。その店は物件にかかる賃料が必要ないので、物件関連の経費を抜いて、買取価格をその分高く設定できる。コストカットした部分を顧客に還元することで、集客を高める戦略が可能になる。
このように買取専門店によって、賃料を抑えたり、販路を広げて在庫をなるべく抱えないなど、さまざまな経営戦略がある。だから、いろいろな買取専門店の査定結果を比較するべきなのだ。
アンティグランデ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アンティグランデは、時計を扱っている買取専門店だ。時計を専門的に扱っているだけあって鑑定には確かなものがある。店舗があるのは東京だが、公式Webサイトから査定を依頼することができる。
ブランド名とモデル、それに型番を入力するだけで大まかな査定をしてくれる。ネットを通しての査定に納得したら、実物を見てもらって鑑定してもらおう。店舗買取のほか、全国に対応した宅配買取もおこなっているので、地方に住んでいる人も店舗を訪れることなく査定を依頼できる。
時期によってはボールウォッチの買取強化をおこなっているときもあるので、そこを狙って査定を依頼するのも高く売るためのテクニックだ。
おたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おたからやは、全国に400ほどの店舗を構える買取専門店だ。ブランド時計以外にも多種多様な品物を買い取っている。物件にかかる賃料を抑え、海外にまで販路を持っているので需要を見つけやすい。ランニングコストをカットし、在庫も極力抱えないような経営をしているので、査定で高値がつくことが期待できる。
おたからやは、店舗買取に加えて、出張買取と宅配買取をおこなっている。出張買取とは、鑑定士が自宅まで来て査定と買取をおこなってくれるサービスだ。全国に店舗を持っているので、出張可能地域が広範囲に渡るのがうれしい点だ。
また、LINE査定というLINEを利用した簡易査定もある。おたからやのアカウントをお友達に登録して、売りたい品の写真を撮って送信するだけで査定をおこなってくれる。まずは、LINE査定で大まかな買取金額を調べてみるのもいいだろう。
エコスタイル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコスタイルは、関東地方を中心として店舗を構えている買取専門店である。時計の買取もおこなっており、そのなかにはいくつか買取に力を入れているブランドがある。ボールウォッチもその1つに含まれており、高価買取を謳っている。公式サイトにはボールウォッチの買取実績情報も載っているので、査定に出す前に価格を参考できる。
買取方法は、店舗買取、出張買取、宅配買取と一通りそろっている。またLINE査定も利用可能だ。
店名に「エコ」とついている通り、買い取った品のリユースに注力している。買取アドバイザーというスタッフが常駐しており、買取に関して不明な点を質問できる。買取アドバイザーの役目はそれだけにとどまらない。為替の変動や世界情勢の変化で価格の相場が大きく変わるかもしれない品に対しては、価値を下落させないためのアドバイスをもらうことができ、品物の状態を保つためのメンテナンス方法を教えてもらうこともできる。
まとめ
その頑丈さから、世界中の登山家や冒険家に人気のボールウォッチ。元々ブランド時計の中では比較的安く購入できることと、日本での知名度があまり高くないことから、日本での資産価値は40~50番程度になるだろう。
とはいえ、少しでも高く売りたいのが本音だ。今回紹介した高価買取のコツやおすすめの買取業者を参考にし、納得のいく価格で取引してもらいたい。

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