スイスの時計ブランド、IWCは資産価値の高い優れた品質の時計を数多く生産してきた名門時計マニュファクチュールだ。これまで150年以上に渡り腕時計を生産、優秀な時計技術責任者が培った製作技術を絶やすことなく、後世へ伝承してきたことがIWCの発展に貢献してきたのである。
高品質なムーブメントを搭載したIWCの資産価値は年数が経過した時計でも下がることはほとんど無い。今回はIWCの資産価値はどのくらいで、時計ブランド全体で何番目位なのかを紹介していく。
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IWCの沿革とそれを支えた2人の時計師
IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)は1868年にスイスのシャフハウゼンで産声をあげた。創業者はアメリカ人時計師であり、エンジニアでもあったフロレンタイン・A・ジョーンズである。彼はアメリカ、ボストンで米国有数の時計メーカーの経営陣の中の一人であったが、27歳の時スイスへ渡った。理由はアメリカ向けの高品質の懐中時計を製造して米国市場へ送り込むためである。
発祥
過去から現在に至るまで、スイス時計マニュファクチュールの中心地はレマン湖近くのジュウ渓谷である。そこで作られた時計は大都市ジュネーブがマーケットの玄関口となる、ビジネスモデルを構築していた。
このスイス時計業界のビジネススタイルは16世紀における宗教改革に伴うユグノー戦争から逃れたフランス(カルバン派)の時計職人達が、カルバン派によって終われた金細工職人達が合流して頃からの歴史だ。
そのジュウ渓谷とは反対方向に設立されたIWCだがジョーンズがシャフハウゼンを選んだ理由はライン川の水力発電が利用できること、そしてスイスの優秀な時計師技とアメリカで培ったエンジニアリングと最新の技術の融合ができる場所であったことが立地の大きな要因だった。ライン川上流にある観光名所ラインの滝の数キロ先に時計工房を設立、1875年には従業員数が196人の時計会社に発展していくのだ。
パルウェーバー・ポケットウォッチの発明
IWCは1881年にシャフハウゼンの実業家ラウシェンバッハ家に経営を引き継いだ。これはジョーンズの帰国によるもので、経営は譲渡したが品質の高いムーブメントを搭載した時計を作る哲学はしっかりとラウシェンバッハ家に継承されたのだ。
その証が4年後の1885年には当時として画期的なデジタル表示ができるパルウェーバー・ポケットウォッチを発表したからだ。これによりジョーンズの哲学の継承を示し、その後19世紀の終わりにはポケットウォッチのムーブメント、キャリパー64を搭載するIWC初の腕時計を登場させるのだ。その後のIWCの腕時計の発展を支えたのが2人の時計技術者だった。アルバート・ペラトンとその弟子に当たるクルト・クラウスである。
二人の時計師
アルバート・ペラトン
アルバート・ペラトンは1944年から68年までIWCに在籍して活躍した時計技術者で、効率的な双方向巻き上げ機構であるペラトン自動巻きの開発設計した人物だ。構成要素を最小限にとどめて、2本の巻き上げ爪を折り畳むことができ、当時としては独創的な設計のムーブメントだ。このIWC独自の設計は時計技術の古典の一つに数えられ、IWCの自社製ムーブメントに継承された技術である。
クルト・クラウス
もう一人はクルト・クラウスで、ペラトンの下で働き、時計づくりの多くを彼から継承し、IWCに多くの傑作を残してきたのだ。代表作は1985年発表のダ・ヴィンチで永久カレンダーを搭載した名作である。
発表当時4桁表示のカレンダーで500年先まで機械的にプログラムされ、リュウズの操作だけでできる他ブランドには無い画期的な腕時計だった。このようにIWCは高い技術で常にスイス時計業界の中で脚光を浴びる、資産価値の高い時計を多く、産み出してきたのだ。
資産価値の高い時計ブランドは
時計ブランドは多く存在するが、その中でも資産価値が高いとされるブランドにはどんな特徴があるのだろうか?
資産価値が高い理由
資産価値の高い時計はまず、ムーブメントが機械式の時計である。これは機械式時計は年月が経過しても、その値段が一部のブランドを除き価格がゼロにならないからだ。これには理由があり、機械式時計は基本修理とメンテナンスを怠らなければ、永遠に動き続けることができるからだ。一般的な機械類は年月の経過と共に価値が下がる物だ。
ところが、機械式時計は長く使い消耗した部品を構造的に交換することができ、それによって内部は新品と同様に蘇るのだ。また外観もケースを磨くことで、もとの綺麗な状態に戻るのだ。このメンテナンスによって時計の資産価値は維持することができるのだ。
ブランド一覧
しかし全ての機械式時計に資産価値があるわけでは無いのだ。資産価値のある時計はメーカーが限定されるのだ。
有名ブランド
ロレックス、オメガ
3大時計ブランド
パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタン
資産価値の高い時計ブランド
IWC、パネライ、フランク・ミュラー
IWCの資産価値は
IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)の資産価値は高い物がある。腕時計の資産価値はロレックスが最も高いと言われる。しかし時計好きの間ではIWCの人気はかなり高いのだ。特にダ・ヴィンチやポルトギーゼに資産価値の高さがある。
時計業界ではメジャーなブランド
IWCは時計買取店が出したランク一般認知されていないが、時計業界ではメジャーなブランドでは上位7ブランドにランクインしている人気ブランドだ。特に時計好きがつけているイメージが強いブランドで、ポルトギーゼは女性が男性につけて欲しいモデルの上位に常にランキングされている時計だ。
また2016年にスイス時計協会が発表した腕時計意識調査で、IWCは欲しい時計ブランド調査で男性の中で5位に入り、他の調査でも4位にランキングされている。資産価値も時計ブランドの中で5位だと納得できる順位だ。この資産価値はIWCの中でもコレクションによって違いがある。
共通する機能
このコレクションに共通するのは機能性が高いコンプリケーションウォッチであり、なおかつデザインにも優れている腕時計であることだ。IWCはスイス時計業界の中では新しいことにも積極的にチャレンジする会社である。
しかし、もしその試みがうまくいかなった場合は、また元の形に戻すのもIWCの特徴だ。買取においても、その短い期間に生産されたモデルに希少価値が出て、高い買取価格になることもあるのだ。それぞれのモデルの特徴は以下のようになっている。
ポルトギーゼ
ポルトギーゼは女性にも人気が高いコレクションだ。1939年に発表されたが、当時は全く人気が無いコレクションであった。しかし、IWCはこのモデルを絶やすこと無く生産したことが、後の人気へとつながったのだ。
このモデルの由来は2人のポルトガル商人が航海用の腕時計の不満を解消するためにIWCに発注した腕時計だ。航海中に目が離せなく、見張りの交代時間をゴングで告げる、ミニッツリピーターを搭載しているモデルもあるのだ。
大きな文字盤の上にレイルウェイと呼ばれる鉄道の線路状の模様がプリントされた伝統は現行コレクションにも引き継がれているのが特徴だ。このモデルの成功によりIWCはオート・オルロジュリー(高級複雑時計製造)としての名声もさらに高めていったのだ。
ダ・ヴィンチ
天才芸術家の名前を冠したコレクションで、コンプリケーションウォッチにふさわしいネーミングだ。1985年発表のモデルが人気となり、セールス的にも成功を収めたのだ。その後世界中で機械式時計の人気が復活、また他のブランドもさまざまな対抗する、コンプリケーションモデルを発表したことでセールスに陰りが出てきたのが1990年代の終わり頃だ。
2000年に入ると他社のスポーツモデル腕時計が流行して来たため、ダ・ヴィンチもケースが六角形をした、スポーツモデルを意識したモデルを2007年に発表するのだ。しかし、2017年にはこの多角形ケースのモデルは元のクラッシックなラウンド形に戻るのだ。
現行のコレクションは女性向けのケースの直径36ミリのシンプルなモデルもある。それでもディテール(細部)には拘り、ストラップはサントニー社製のアリゲーターを使用、両面反射防止加工を施した、ドーム型サファイアガラスを採用した品質の高さが特徴で、買取市場でも高い人気となっている。
買取価格から資産価値がわかる
IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)腕時計の買取価格、相場を調べ、資産価値を上げる方法は、できるだけ多くの買取店で比較検討することが大切だ。ヤフオクやメルカリなどのスマホアプリでの出品も手軽に売却ができる方法だ。
買取は専門業者がおすすめ
しかし、IWCは腕時計の知識が無い人には無名ブランドに等しい腕時計だ。オークションは時計の知識が無い入札者が、安値での入札や値下げ交渉で、価格交渉依頼をしてくる場合も多くある。そのためできるだけ高く売るためには、腕時計の商品知識豊富な買取店を選ぶ方が安心だ。
査定アップのコツ
買取価格を上げる方法はできるだけ、時計の状態を綺麗にすることである。また未使用品や新品に近い状態ほど高値での査定が出る。査定に出す際は付属品は全て査定に出すことが必要だ。またIWCの腕時計が複数あり、どちらも売却を検討している場合はまとめて査定に出すとより高い買取価格がでるのだ。
忙しい人や近くにおたからやの店舗が無い場合は宅配買取を選ぶこともできるため、これらを積極的に利用してほしいものだ。またキャンペーン期間中は査定価格が上がるため、ウェブで事前見積りをおこなえばそのような情報も買取店から入ってくる。
IWCの買取相場を調べる
当サイトでも人気の記事が以下。IWCの査定基準別に買取相場や査定実績を徹底的に調査し、まとめている。
おすすめのブランド時計買取業者
価値あるIWCの腕時計の売却を検討しているのであれば、商品知識の豊富な専門買取店を選ぶといい。そこで以下では、ブランド時計の買取をおこなっている業者をいくつかご紹介する。
おたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
機械式腕時計の高値買取実績があり、専門知識があるスタッフが多く在籍しているのが、おたからやである。おたからやは買取のみに特化した買取店で、IWCの買取実績も豊富だ。時計を高価買取できる理由は、運営や買取にかかるコスト削減や、独自の販路を持っていることなど。また、おたからやにはブランドごとに鑑定士が在籍しており、そのブランドの価値を知り尽くしているからこそ真の評価ができ、多少の損傷があっても高価買取になる可能性が高い。
そんなおたからやは全国各地に店舗を構えているので、まずは店舗に足を運んでみるといいだろう。また同じく、全国で出張買取や宅配買取も無料で利用できる。店頭まで行く時間がなかったり、大量のブランド腕時計を売るのであればこちらも活用してみるといい。
時計貴族
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
北海道の札幌近辺にお住まいであればおすすめしたいのが時計貴族だ。ブランド腕時計の買取を専門にしており、新作から旧作問わず高価買取を掲げている。特にアンティークのアイテムには強く、文字盤の焼けや全体的な劣化がむしろプラス要素になる場合もあるほどだ。また、ブランド腕時計を売る際には購入時についていた外箱や保証書、余りコマ、その他の付属品もあわせて査定に出すと買取価格UPに大きく貢献してくれる。もし大事に保管してあれば、査定を依頼する前にきちんとそろえておくといい。
残念ながら出張買取や宅配買取は利用できないが、店頭買取では査定の様子を直接見ることができたり、気になる点はスタッフへすぐに質問できるメリットもある。自身の持つIWCの時計が売れるかどうか、まずは問い合わせしてみるといいだろう。
BRAND PIT(ブランドピット)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
BRAND PIT(ブランドピット)は知識と経験が豊富な鑑定士がそろっている買取業者のひとつだ。店舗は銀座と千葉の2店舗のみだが、店頭買取だけでなく出張買取や宅配買取も利用することができる。宅配買取では事前に梱包材の郵送も申し込むことができるのもうれしいポイントだ。
その名の通りブランド品のアイテムを幅広く取り扱っており、IWCのようなブランド腕時計だけでなくブランドバッグやリング、ジュエリーなども買取をおこなっている。ブランドピットにはブランド品に精通している鑑定士が丁寧に査定をおこなってくれるので、安心して取引を進めることができるだろう。
ギャラリーレア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ギャラリーレアは創業40年をこえるブランド買取専門店だ。店舗は、東京、大阪、中部にあり、宅配・出張・店頭の3つの買取方法が利用することができる。宅配買取では送料・手数料無料で、買取時に宅配キットを申し込むと配送時の万が一にも損害全額補償が付帯するので安心感が違う。査定士はブランドの知識が豊富なプロフェッショナルぞろいで、市場価値を把握し、ひとつひとつキチンと査定してくれる。
無駄な広告費を徹底的に削減して買取額に還元しているため、高価買取が可能だ。さらに販路が幅広く、国内外が対象になる自社のオークションやWEBショップなどを展開しており、商品の回転速度を高めている。在庫を管理するコストも削減できるため、ここでも買取額に還元できるのだ。カスタマーサポートもあるため、IWCの買取に初めて挑戦する方にもおすすめの買取業者といえる。
まとめ
腕時計の資産価値が最も高いブランドはロレックスだ。これはロレックスの中古買取市場が世界中で出来上がっていること、特に日本では現金化がしやすい腕時計ブランドであることが高い人気の理由だ。資産価値という意味では劣ってしまうが、長い歴史の中で愛されているIWCもそれなりに高い価値があり、古いモデルはさらに希少価値もついている。もちろん、売却の際には高価買取が期待できる。
本コラムでご紹介した買取業者意外にも、ブランド時計の買取をおこなっている業者はたくさんいる。そこで売却を依頼する業者に迷っているのであれば、ぜひともヒカカク!の一括査定を利用してみてほしい。