ロレックスの価格推移はコロナの影響で落ちた？高騰した？

新型コロナウイルス（以下、コロナ）が世界的に流行したことで、経済にもさまざまな影響を及ぼしている。高級腕時計として知られるロレックスも現在は工場が再開しているものの、コロナの影響を受けて工場を一時的に閉鎖した。

工場が閉鎖されれば生産本数は落ち込むため、ロレックスの価格にどのような影響があるのか気になる方も多いだろう。本コラムでは、コロナによってロレックスの価格がどのように変化したのかを紹介していくので、購入する際や売却する際の参考にしてみてはいかがだろうか。

なお、ここで紹介する情報は2020年10月調査時点のものとなるので、今後の変動にはご注意いただきたい。

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コロナ下におけるロレックスの価格推移

コロナの世界的な影響を見れば、ロレックスの価格は落ちていると考える方が多いのではないだろうか。では、実際にロレックスの価格推移がコロナによってどのように変化しているのか、コレクション別に確認していこう。

なお、以下価格推移表作成の際に参考にしている情報は価格.comで、価格は2020年1月～10月の情報である。

出典：価格.com

デイトナ

ロレックスのデイトナは1963年に初めて登場したモデルだ。55年たった現在でも人気は健在で、ロレックスの中では非常に人気が高いモデルである。コロナ下におけるデイトナの価格推移は、次の表にある通りだ。

デイトナの価格推移を見てみると、1月～4月にかけて価格が下がっている種類もあれば、上がっている種類もある。ただ、1月～10月にかけて見るとどの種類も価格は上昇しており、コロナの流行前よりも販売価格は高い。

サブマリーナ

ロレックスのサブマリーナは1953年に初めて登場したモデルだ。ダイバーズウォッチとして開発されたこのモデルは防水性に優れており、ロレックスの中では人気が高いモデルである。コロナ下におけるサブマリーナの価格推移は、以下の表にある通りである。

サブマリーナの価格推移を見てみると、1月～4月にかけて価格が同程度のモデルもあれば、わずかに下落しているモデルもあった。ただ、どのモデルも4月以降は徐々に価格を戻しており、10月の価格は1月よりも高くなっている。

GMTマスターⅡ

ロレックスのGMTマスターⅡは1955年に初めて登場したモデルだ。前モデルのGMTマスターの頃はそれほど人気がなかったが、現在のGMTマスターⅡになってからはスポーツモデルとして人気を集めている。コロナ下におけるGMTマスターⅡの価格推移は、下記にある表の通りだ。

GMTマスターⅡの価格推移を見てみると、1月～4月にかけて大幅に価格が上がった種類もあれば、わずかに下げた種類もある。

1月と10月を比較すると、どの種類も結果的に販売価格が上がっているのが分かるだろう。ただ、126719BLROや126715CHNRは4月に価格上昇のピークを迎えており、ほかの種類とはやや異なる結果となった。

エクスプローラー

ロレックスのエクスプローラーは1953年に初めて登場したモデルだ。シンプルでありながらも実用性に優れており、ロレックスの中では比較的安価なモデルだろう。コロナ下におけるエクスプローラー（エクスプローラーⅡを含む）の価格推移は、下記にある表の通りである。

エクスプローラーの価格推移を見てみると、1月～4月にかけて214270と216570（ブラック）の価格は微減だったが、216570（ホワイト）は微増だった。ただ、どのモデルも10月は1月よりも高い価格となっている。

デイトジャスト

ロレックスのデイトジャストは1945年に初めて登場したモデルだ。ロレックスの中でも歴史があり、比較的値段が安いので愛用者が多い。コロナ下におけるデイトジャストの価格推移は、次にある表の通りだ。

デイトジャストの価格推移を見てみると、126333（シャンパン）を除いては大きな価格変動が見られない。つまり、上記で紹介した4つのモデルよりも価格の面ではコロナによる影響が少ないだろう。

コロナによる影響

上記で紹介した各モデルの価格推移を見てもらえれば、1月～4月にかけてと4月から現在にかけて価格が上下しているのが分かるだろう。では、実際にロレックスにはどのような影響があったのか、主な影響は次の2つである。

工場の一時的な閉鎖

スイスが3月16日に非常事態宣言を発令したことで、ロレックスはコロナによる影響として3月17日～27日までの10日間、スイスのジュネーブ・ビエンヌ・クリシエにある生産工場を一時的に閉鎖した。ただ、工場を閉鎖した後も感染者は増え続けたため、実際に工場を再開させたのは当初の予定から1カ月以上経った後だ。

工場の長期的な閉鎖により、ロレックスの年間生産本数は通常時と比べて100,000本以上も落ち込むとされている。また、コロナが完全に終息したわけではないので、工場を再開させた後もフル稼働とはいかず、今後もさらなる本数の落ち込みが考えられるだろう。

中古市場における販売・買取価格の乱高下

コロナの影響によって市場におけるロレックスの販売・買取価格は乱高下した。先ほど紹介した各コレクションの価格推移を見ると、1月～4月にかけて販売価格は下がっており、4月～現在にかけて販売価格は上がっている。買取価格に関するデータは紹介していないが、販売価格が下がったときには買取を一時停止するお店もあった。

国内でロレックスの価格が下落したのは緊急事態宣言と期間が重なり、ロレックスの工場が閉鎖した時期とも重なる。その後、4月～現在にかけて価格が上昇したのは緊急事態宣言が解除されたことも影響しているが、ロレックスの生産本数が少なくなったことも影響しているだろう。

ロレックスを買取してくれる業者

ロレックスはコロナの影響によって買取業者でも一時的に買取価格が下落したが、現在は販売価格がコロナ以前よりも高くなっていることから高値での買取が期待できるだろう。ここでは、ロレックスを取り扱っている業者をいくつか紹介していくので、売却する際は参考にしてみるとよいだろう。

GINZA RASIN

GINZA RASINは東京都の銀座にある時計の買取専門店だ。ロレックスやフランクミュラーなどの高級腕時計を中心に取り扱っており、これまでに多数の買取実績がある。

商品を高価買取できるのにはさまざまな理由があり、そのうちの1つは豊富な販売ルートがあること。また、専門店ならではの徹底した市場調査や経験豊富なコンシェルジュが在籍していることも理由の1つである。

買取方法は東京都にある店舗での店頭買取と、自宅にいながらでも利用できる宅配買取の2種類。宅配買取は送料・査定料・返送料などの手数料が無料となっており、ときには買取金額が5％アップするキャンペーンをおこなっていることがある。

ロデオドライブ

ロデオドライブは関東に6店舗あるブランド買取専門店だ。時計・腕時計やバッグ、宝石・貴金属などを取り扱っており、時計・腕時計ではロレックスやカルティエ、オメガなどを買取している。

商品を高価買取できるのは豊富な販売路があるからだ。また、店頭販売や自社オークションに出品することで、無駄な中間手数料がかからないところも大きいだろう。

買取で利用できるのは店頭・宅配・出張の3種類で、店頭買取が利用できるお店は東京都と神奈川県にある。宅配や出張にかかる送料・出張料・返送料などの手数料は無料となっているが、出張エリアについては確認が必要だ。

BRAND REVALUE

BRAND REVALUEは関東・中部・関西に店舗を展開しているブランド品の買取専門店だ。取り扱っているジャンルはバッグや腕時計などのブランド品のほかに、貴金属や宝石などがある。

商品を高価買取できるのは経費を必要最低限にすることで、浮いた経費を買取に還元できるからだ。また、店舗をブランド品が多く流通する銀座のような場所に構えることで、多くの方に利用してもらえるのも大きいだろう。

買取を利用する際は店頭・宅配・出張の中から選べる。宅配買取は送料無料で利用でき、査定結果が分かるのは商品が到着してから1日～3日程度。出張買取の対象エリアは全国で、出張料やキャンセル料などの手数料は無料だ。

ロレックスを売却する際のポイント

コロナによって販売価格や買取価格に影響が出ているものの、ロレックスを売却する際は少しでも高く売りたいはずである。そこで、ロレックスを売却する際のポイントを紹介していくので、売却を検討している方は参考にしてみてほしい。

生産モデルが終了したタイミングで売る

ロレックスを高く買取してもらいたいなら、売却するモデルの生産が終了したタイミングで売ることだ。ロレックスでは毎年新作モデルの発表をしているが、既存モデルの中には生産終了となるモデルもあるだろう。

買取してもらうモデルにもよるが、人気モデルやレアモデルの生産が終了すると市場での価格が上昇する場合がある。生産が終了すれば商品は市場で流通している数だけとなり、今よりも入手するのは難しくなるだろう。だからこそ、生産が終了したモデルは価格が上昇し、買取に出す際は狙い目となる。

ブランド品の価値が分かるお店を利用する

ロレックスを高く売りたい場合、ブランド品の価値が分かるお店を利用することが大切だ。ロレックスの腕時計は多数の中古店で取り扱いがあるが、買取価格には大きな差が生じる場合がある。特に、ロレックスはもともとの金額が大きいため、ブランドの価値を知らない業者に依頼すれば後悔してしまうだろう。

そのため、ロレックスを中古店で売却する際はブランド品の価値をきちんと理解している業者に依頼し、複数の業者に見積もりを立ててもらうのがおすすめだ。

まとめ

コロナの影響によってロレックスの価格推移がどのようになっているのかを紹介した。おおかたの予想では、コロナによってロレックスの価格は下落すると思われていたが、実際に下がったのは一時的だ。

また、生産数が少なくなったことを懸念してか、現在はコロナが流行する前の価格まで戻りつつあり、種類によっては流行以前の価格よりも高い価格となっているモデルもある。そのため、コロナ下でロレックスを売却する際は、価格変動を注視しつつ売買してもらいたい。

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