格安スマホの知名度が上がる中、格安SIMを使ってみたい人は増えているだろう。しかしながら、その場合には端末をセットで購入してしまうか、自分で用意するかという二つの選択肢がある。iPhoneで格安SIMを使いたいというユーザーもいるだろう。
しかしながら、SIMフリーのiPhoneを新品で買うと非常に高い。Amazonやヤフオク!を見てもiPhone6だと特に高く、13万円~15万円ほどになってくる。そこで、前回紹介したように非常に安いSIMフリー端末という選択肢もあるが、中古スマートフォンの購入を今回は検討してみたい。
なお、格安SIMではなく大手キャリアを利用する場合でも、中古スマートフォンを安く購入できれば月々の支払いから端末料金がなくなるので、月額利用料金を安くできる。契約方法などを以下の記事で紹介しているので、興味のある人はチェックしてみてほしい。

iphone5_1 / gyroscopio
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
中古スマホのメリットはやはりその安さ
中古スマホのメリットはやはり安さだろう。中古端末はどれだけ安いのか検討しておきたい。ある人に言わせれば、「中古スマホを一度買ってしまうと新品で買うのが馬鹿みたいだ」とのこと。確かに、月々支払っている新品の端末はきちんと計算すると非常に高い。iPhoneは「実質0円」などと謳われているものの、結局7~10万円支払うことになる。途中で乗り換えたい場合などはこの残債が重くのしかかる。
中古端末がどれだけ安いのかというのは難しい質問だ。なぜなら、1品1品状態が異なり、商品によっても中古でどこまで値下がりするかは変わってくるためだ。ただ言えることは、基本的に箱を開けたというだけで中古端末の価格は一気に下がるし、多少の使用感があるだけでも値下がりする。
つまり、ユーザーが買う場合に大して問題が無い製品でも、中古買取査定の段階で一気に相場として安い価格になるのである。これを織り込むと、実に3~5万円以上安くなるということもある。逆に、販売中止になった製品などはプレミアム価格がつき、むしろ値上がりする例もあるが、これは非常に稀だ。

United Nations of smartphone operating systems / jfingas
では具体的に中古端末の価格を調べてみよう。Amazonがわかりやすいだろうか。Amazonでは同じ商品について様々な状態の商品が出品されている。例えば、アップル (Simフリー) 海外版 iPhone5 ホワイト 16GBは新品で約57000円、中古で約47000円だ。実に1万円の差額がある。ただ、iPhoneは値崩れしにくい商品として知られており、中古といえども非常に安くなる、というわけでは無い。とはいえ、数万円単位で安くなるのも事実である。
もしもこだわりがなければAndroidの型落ち商品がおすすめだ。例えば、Xperia acro HD SO-03D docomo [Black]は新品が21495円、中古端末が10000円だ。Androidというだけで日本では人気が下がるため、中古となると安い価格設定になっている。状態との兼ね合いがあるが、1万円~2万円で有能なスペックの端末を購入可能だ。ブランドをとるか実をとるか、その人次第であるが、「中古スマホ」を最大限謳歌するのであればAndroidをおすすめしたい。また、以下の記事でも中古購入価格の目安紹介や大手中古スマホ販売業者の比較をしているので、参考にしてみてほしい。
参考:SIMフリーのiPhone6sは中古で安く買うならいくらが目安?
参考:SIMフリーのiPhone7は中古で安く買うならいくらが目安?
参考:中古スマホ購入はソフマップ、じゃんぱら、ゲオモバイルのどこがおすすめ?どこが安い?
中古スマホの隠されたメリット・端末の一括払い
最初に端末を買い取ってしまうことになるので、「残債」というものがなくなる。したがって、あとで他の製品にやっぱり変えたい場合などにも身軽だ。通信の方の契約中に乗り換える場合に痛いのが「残債」と「解約料」だった。少なくともこの後者については解決される。
中古スマホの問題点・注意点
メリットも多い中古スマホであるが、注意点もある。以下に気を付けて、購入を再検討してみよう。
赤ロムに注意

赤ロムと呼ばれているネットワーク接続制限端末に注意したい。赤ロムとは、白ロムに対して生まれた言葉であり、前の所有者が端末代を支払終わらずに売り払い、支払いを途中で止めるようなことがあった場合に利用制限されてしまった端末のことだ。端末代は月々分割で支払っているため、次の所有者が買った後に支払いが滞るようなケースもあり、なかなか事前にわからないことも多い。
このような事態となるのは分割支払い中の端末を買取し、売ってしまう業者も悪いのだが(法律上の問題は無いが)、実際に流通してしまっているので注意しておきたい。このリスクを説明しない業者での中古端末購入は、避けるべきだろう。購入するとしたら、端末が利用制限されてしまった場合の返金を受け付けている業者から購入するべきだ。なお、白ロムについては、以下の記事で紹介しているので確認しておこう。
参考:【格安SIM使い】白ロム買うならおすすめのスマホ3選!SIMフリーは不要!
SIMロックに注意

SIMロックがかかっている端末が日本には多い。SIMロックとは、通信キャリア間で自由にSIMカードを差し替えることができないようにキャリアが設定したロックのことだ。これによって、契約毎に端末を逐一買わせるのが彼らの狙いだ。docomoならば約3000円を支払うことでロックを解除できるが、使おうとしている通信が、買いたい端末で使えるか必ず確認しておきたい。
具体的には(1)SIMロックが外されているか(またはそもそもSIMフリー端末か)、(2)キャリアが合っているか(中古端末のキャリアと自分の契約しているキャリアが同じか)という二つの点についてチェックしよう。


▲人気のSIMフリーiPhoneは買取価格もずば抜けて高い
【完全自己責任の裏ワザ】SIMロックiPhoneをSIMフリー化してくれるファクトリーアンロックサービスに迫る!【格安SIM攻略】や【保存版】iPhone5sをSIMロック解除する方法を調べてみたというコラム内で紹介したファクトリーアンロックサービスを活用するのも一つの手だ。およそ2万円を切ってくる非常に安い費用でSIMロックを解除してくれる。
SIMカードのサイズに注意
SIMロックをくぐり抜けても、SIMカードのサイズにも気を配らなければならない。SIMには3サイズあり、そのサイズが合うか、または変換用の部品を買うかどうかなど検討したい。業者にて店員とよく相談しよう。
バッテリーに注意
中古端末を買う場合は、既に使用されていた端末である場合も多い。基本的に使用するほどバッテリーの持ちは悪くなっているはずなので、このあたりもチェックはしておきたい。が、なかなか分かりにくいところでもあるので、店員に聞いておきたい。
おすすめの中古スマホショップ
最後に、中古で安くスマホを仕入れるのに適したお店をまとめておこう。
安心感があるのはソフマップ
やはり中古スマホとなると不安な点も多い。きっちりと説明してくれるソフマップの店員に話を聞いてみると良いだろう。特に、まだ慣れないうちはいきなり怪しい中古スマホのショップで買ってしまうのは避けたい。買う前に聞いておくべきこともたくさんある。ただし、店舗毎に置かれている商品が異なり、自分好みのスマホが置かれていないかもしれない。おそらくiPhoneシリーズは置いてあるだろうが、本コラムで進めたようなAndroid端末はあまり幅広いラインナップで揃えられていないだろう。
ネットの中古スマホショップで買ってみる

L'espace internet du musée de la Communication (Berlin) / dalbera
主流製品で無く、自分の気になる端末を購入したいとなれば、ネットで見つけてしまう方が効率的だ。店舗に実際に足を運ぶ場合、行ってみないと、どんな商品が置かれているかわからないことも多い。
そこでお勧めするのはまずAmazon。ほとんどの商品が揃えられているし、新品と中古で慮法出品されていることも多いため、新品と中古の価格を比較できる点が便利。
もう一つはダイワンテレコムだ。iPhoneシリーズが1~3万円で販売されており、Amazonよりもグッと全体的に安い。彼らは中古スマホの買取も自身で行っており、仕入れた製品を自社で販売できるため、安く販売できるのである。
ソフマップで話を聞いてからネットで中古スマホを買うという利口な方法
こんなことをするのはソフマップに悪いかもしれないが、聞くだけ話を聞いてきて、買うのは他のネットショップという選択肢もありだろう。いや、これが一番おすすめだ。もちろん、買った後のアフターサービスなど気になるところはあるが、事前に中古スマホのリスクについて店員と相談した後であれば間違った選択はしにくいはずだ。
中古スマホを安く購入するならフリマサイトもおすすめ
スマホを購入する際にはフリマサイトも活用してみよう。スママのマーケット(スママ)は中古スマホを専門に扱っているフリマサービスだ。中古専門なので新品より安く購入することができ、動作チェック・端末の除菌などのオプションも提供しているから安心だ。ぜひ利用してみてはいかがだろうか。