不要になったMac売却や譲渡時には、意外と多くの準備を行う必要がある。こうした準備をリストにしておけば、次にMacを手放すときにもスムーズに手続きを進められる。これに対してコンピュータを誰かにあげる、売るといったシーンに多くの準備を要する実態を知らないMacユーザの場合は、自分の希望するスケジュールでの現金化が難しくなるといった壁にぶつかることもあるようだ。
今回は、少しでも早く安全にMac売却や譲渡を行いたいと考える皆さんと一緒に、準備すべき作業の整理とリスト化する重要性について確認していく。

Hello beautiful / heipei
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
データのバックアップをとる
譲渡や売却といった形で大事なMacを手放す時、その準備リストの先頭に記載すべきなのが、データバックアップという作業だ。Macを不要なパソコンを捉えてバックアップを軽視していると、現金化などの終った意外なタイミングでトラブルが生じることがある。
またデータバックアップがMacユーザのマナーであることを考えると、この機会を利用して必ずその方法などを確認していくのが理想となるだろう。
どうしてMacの売却・譲渡前にバックアップをする必要があるの?
Macを手放す前に行うバックアップには、大事なデータを「手元に置いておくこと」と「第三者への漏洩を防ぐこと」という2つの目的がある。後者の目的を果たすためには、バックアップだけでなく後述するMacの再インストール(初期化)という作業も必要となってくる。
これに対して前者の目的には、後々必要なデータが出てきた場合もスムーズに探せる、対処ができるといったメリットがある。
Macのバックアップ時には「どこに保存するか?」が重要
Macを中心としたAppleのコンピュータには、非常に多くのバックアップ方法が存在している。こうした中から自分に合ったものを選ぶときには、外付けデバイスとネット上にあるオンラインストレージのどちらにデータ退避をするかを考えなければならない。
またMacのバックアップ方法は、「システム設定やソフトウェアを含めたHDD内全体」と「5GBほどの領域におさまるファイルやフォルダだけ」といった部分でも大きく選択肢が変わる実態がある。
Macのバックアップ方法1 Time Machine
Time Machineは、HDDやUSBメモリといった外付けデバイスにバックアップのできる人気アプリだ。Macに内臓されているTime Machineを使えば、ソフト探しに頭を悩ませる必要もなくなる。
しかし外付けデバイスは別途購入する必要があるため、注意が必要だ。ちなみに自動バックアップのできるTime Machineは、Macの売却・譲渡時だけでなく日頃のデータ退避にも便利に使えるアプリケーションとなる。またこのソフトウェアによるバックアップデータは、過去24時間分の毎時間、過去1ヶ月分の毎日、過去全月における1週間ごとといった形で残されるようだ。
Macのバックアップ方法2 iCloud
下記の3条件全てに該当する人には、AppleのオンラインストレージであるiCloudを使ったバックアップもおすすめとなる。
- ・Macの利用頻度が低く、特殊なシステム設定やソフトウェアなども入れていない
- ・5GB以内の写真やメール、Safari等のデータのみバックアップしたい
- ・外付けデバイスを購入するのが面倒くさい
5GBまでなら無料で使えるiCloudは、MacやiPadなどのApple製品だけでなく、Windowsにも対応しているオンラインストレージだ。また5GBでは足りない人向けに、200GBと2TBのストレージプランも用意されている。
Macのバックアップ方法3 Sync!Sync!Sync!などの他社ソフト
Time MachineやiCloudに物足りなさを感じている人には、Sync!Sync!Sync!などの他社ソフトを使ったバックアップもおすすめとなる。
クレジットカード決済なら1,700円でダウンロード可能なSync!Sync!Sync!には、多彩なバックアップスケジュールの設定や、部分的バックアップといった機能が搭載されている。また部分的なデータ破損があっても復元可能な特徴もあるため、退避ファイルの安全性を重視する皆さんにもおすすめ度の高い存在となるだろう。
日頃からバックアップをしておくのが理想
ここまで紹介したソフトウェアを使って簡単に行えるバックアップは、売却や譲渡といったMacを手放すタイミングではなく、購入時から日頃の習慣として続けるのがおすすめとなる。
またネット接続しているMacの場合、ウイルス感染などのトラブルに見舞われることもあるため、万が一のトラブルで大事なデータの破損や消滅をさせないためにも、日々のバックアップを早めに行い始めるべきだと言えるだろう。
各種アプリのサインアウト(設定解除)をする
データのバックアップが済んだら、次はこれまでMacで使っていた下記アプリの設定解除やサインアウトをしておく必要がある。
Macを探す
万が一Macをなくしてしまった場合に、iCloud.comにサインインするだけでデバイスを探せる「Macを探す」は、売却・譲渡の準備として行うフォーマット前に必ず停止しておくべき機能となる。
この機能をオンにしたままでMacの初期化を行った場合、そのコンピュータを新たに使う人が初期設定を行う段階で、前ユーザのApple IDとパスワードの入力が求められる形になってしまう。この機能は、システム環境設定 → iCloudと展開した画面内でMacを探すのチェックを外すだけでサインアウトができる仕組みとなっている。
iTunes
同じApple IDでiTunes Storeを利用可能なデバイスには、5台という上限がある。そのため不要になったMacを手放す際には、iTunesの認証も解除しておかなければならない。これから売却する1台のMacのみ認証解除を行う際には、iTunes上部のメニューバーよりアカウント → 認証 → このコンピュータの認証を解除の流れで画面を展開させていく。
また認証解除をしないままMacを手放してしまった場合は、すべてのコンピュータの認証を解除した上で、新たに再認証する方法も利用可能となっているようだ
iCloud
iCloudのサインアウトは、先ほど紹介した「Macを探す」の停止をする過程で行える。この時に注意すべきなのは、Macからサインアウトを行うとそのコンピュータに保存されていたデータや書類が削除されてしまうことだ。そのため、iCloudのサインアウトは必ずデータのバックアップをとってから行う必要がある。
これに対してインターネットブラウザSafariのリーディングリストやブックマークは、Macの初期化をするまでコンピュータ内に残る仕組みとなっているようだ。
Bluetooth
キーボードやマウスといった外部機器との接続に欠かせない存在とも言えるBluetoothも、場合によってはペアリング解除をした方が良いとされている。
例えば、同じ家の中で暮らす家族やパソコンを持って会う機会の多い友人にMacの売却をした場合、Bluetoothのペアリングをそのままにしておくと、通信範囲内に入った時にMacにおける誤入力が生じることもある。これに対して初期化をしたMacを買取店に売る場合は、ペアリング解除をしなくても大きな問題はないと捉えて良いだろう。
Apple Care
ハードウェア製品の補償延長のできるAppleCareに加入している時には、Macの売却前に解約を行うことで加入期間次第で返金が受けられる可能性もある。この申請手続きは、電話を使って行う形となる。手続きには下記3つの書類が必要となるため、Macの売却を考えているなら早めにこれらのものを用意しておくべきだと言えるだろう。
- ・登録書に記載されたAppleCareの契約番号
- ・AppleCare対象デバイスのシリアル番号
- ・レシート(領収書)の原本(※プラン対象デバイスをAppleから直接買った場合は、領収書の提出が不要となる)
Macの再インストール(初期化)をする
Macの譲渡や売却をする際には、持ち主自身が再インストールを行い、コンピュータを工場出荷時の状態にするのが理想となる。
Macの再インストールとは?
Macなどのコンピュータにおいて、入っていたソフトウェアの削除を行った上で再び導入し直すことを再インストール・初期化・フォーマットなどと呼ぶ。
Macの売却前にこの処理を行うと、ユーザ自身が作成したファイルデータやインストール済みのソフトウェアなども消え、工場出荷時と同じ状態でコンピュータを手放せる。また再インストールは、ウイルス感染やソフトウェア障害といったトラブルが生じたときにも行われる処理となる。
Macの再インストール(初期化)の方法、手順とは?
コンピュータ上に存在する復元用ディスクを使ったMacの初期化は、前述のデータバックアップと各種アプリのサインアウトが終わった後に下記手順で行われる。
- 1.Appleメニューより「再起動」を選択する
- 2.Macの再起動後、Command+Rのキーを押したままの状態で「ユーティリティ」のウィンドウを開く
- 3.「Mac OSを再インストール」を選ぶ
- 4.「続ける」をクリック後、画面に表示される指示に従っていく
これだけのステップで実行できるフォーマットは、初めてMacの初期化にチャレンジする皆さんでも不安なく進められる作業となるだろう。
Macの初期化・復元時に知っておきたい3種類のキー組み合わせ
Macの再起動後は、「どの方法で、どういうOSを再インストールするか?」によって押し続けるキーの種類が変わる仕組みとなっている。
Command+R
多くのユーザブログなどに書かれているCommand+Rは、前述のとおりコンピュータ内にある内蔵復元用ディスクのバージョンでMacOSが入るキーの組み合わせだ。このパターンは、購入時に入っていたOSの状態で友人にMacをプレゼントする、買取店に持ち込むといった場合におすすめ度の高い存在となる。
Option+Command+R
続いてOption+Command+Rは、インターネットを使って最新バージョンのMacOSをインストールする時に使うべき組み合わせとなる。このキーで再インストールを行うと、Yosemite → EL Caption → Sierraといった段階を踏まずに、最新OSをMacに導入できる。
売却時にはこうしたキーの活用は基本的に不要と考えられているが、友人知人に最新OSのMacを贈与する場合はぜひ使ってみて欲しい。
Shift+Option+Command+R
最後にご紹介するこの組み合わせは、10.12.4以降のMac OS Sierraの入っていたコンピュータで使えるキーとなる。この方法を使うと、コンピュータに付属されていたMacOSの最新バージョンが、現段階で入手可能なアップデートを含めて再インストールが行われる形となる。
またインターネットからOSのダウンロードを行うこれらの方法では、回転する地球儀アイコンが表示されたタイミングでキーを離す形となる。
Macの理想的な売却先の見つけ方
Macを譲渡ではなく売却で手放す際には、ここまで紹介したバックアップや再インストールの準備と並行して、下記のポイントを抑えながら理想的な売却先を探す必要もある。パソコン市場でも人気の高いMacは、ハードウェア故障などがなければ確実に高値で売れる存在となる。また多くの買取店が登場する近頃では、各社がApple製品全般を強化買取対象としているようだ。
本体をきれいにする
愛用のMacを高価買取に繋げるためには、パソコンの中だけでなく外側もきれいにする必要がある。特に長きに渡って部屋に設置され続けていたiMacの場合は、台座なども含めて傷を付けないようにホコリを拭き取るようにして欲しい。また将来的にMacBookの売却を考えているなら、カバー部分に余計なステッカーなどは貼らない方が良いだろう。
相見積もりをとる
Macの高額査定に成功したユーザ達は皆、複数社の相見積もりや買取価格の調査を行なっている。インターネットの普及する今の時代は、当サイト・ヒカカク!などを使って買取相場を調べやすくなっている。
また人気の高いMacの場合、交渉次第で他社より高値を付けてくれる専門店も多い実態があるため、収集した見積もりを活用してショップの担当者とコミュニケーションを図る心掛けもおすすめだと言えそうだ。
付属品は大事にとっておく
将来的にMacの売却や下取りを考えている人は必ず、付属品を大事にとっておこう。Mac買取に力を入れる専門店では、高額査定対象とも言えるN・A・Bランクの基準として付属品にも傷がなく非常にきれいであることを求めている。これに対して付属品の欠品がある場合は、数千円の減額査定対象となってしまうため、保管の際には注意をして欲しい。
地方都市でもMacの売却はできる?
買取方法が多様化している今の時代は、自宅近くに買取専門店のない地方都市在住の皆さんでも愛用のMacを高額査定に繋げやすくなっている。そんな皆さんにおすすめとなるのが、買取店の担当者が自宅に来てくれる出張買取や、自宅からMacを発送するだけで良い宅配買取サービスの活用だ。また自分で直接ショップに持ち込みたい人には、店頭買取という選択肢もある。
Macの梱包や持ち出しができない場合は?
良心的な買取専門店では、宅配業者にMacを手渡すだけで良い宅配買取サービスも用意している。この方法には、不要なMacなどのパソコンを梱包なども行わなくて良いメリットがある。
特にサイズの大きなiMacなどの場合は、コンピュータの入る段ボールもなかなか探しにくい実態があるため、梱包材の調達も不要な宅配買取サービスの利用はユーザの様々な負担を軽減してくれると言えそうだ。
Mac売却にかかるコスト・手数料とは?
年間数百台以上のMac買取実績のある大きな専門店では、出張費・査定料・送料・振込手数料といった費用の全てを無料にしている。また宅配買取や出張買取サービスを行う業者が増加傾向にある近頃では、なるべくユーザ側の負担を軽減する取り組みが市場全体で行われているようだ。
こうした形で専門店にMacを持ち込む・売る・現金化する過程で生じるさまざまなコストの軽減できる宅配買取や出張買取の活用は、手間とガソリン代をかけてショップに出向くよりもお得度が高いと言えそうだ。
Appleの下取りサービスは買取と違うの?
Appleで行われている下取りプログラムは、新しいMacを購入するユーザ向けに最大100,000円を割り引けるサービスだ。この方法によって得られる下取り額は、パソコン情報をオンライン上で入力するだけで、おおよその金額が調べられる。
しかし買取とは異なるこのサービスには、Macを高価買取対象とする専門店に売却をするよりも金額面でのお得度が低いという声もある。またユーザ側で宅配キットを使った梱包を行うシステムは、買取店の宅配買取よりも少し面倒な内容と言えるかもしれない。
おすすめしたい高価買取が期待できる買取業者
i.Link(アイリンク)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
i.Link(アイリンク)は、Macをはじめ、iPhoneなどApple社の製品を専門に取扱う買取業者だ。買取方法は2つあり、宅配買取・店頭買取に対応している。最高水準の買取価格をHP上に宣言しており、宅配買取では運送中の破損への保険も付いていて安心だ。
HP上で、24時間受付している査定フォームがあり、無料・匿名で対応してくれる。自分のMacが古く売れるか分からないという場合や大体の査定額が知りたい場合などはこういうフォームを使うのも安心できるだけでなく、取引がスムーズに進めやすくなるのでおすすめだ。
アイスタ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
埼玉と東京を中心に出張買取をおこなっているアイスタは不用品の買取だけでなく、回収もおこなっている業者だ。埼玉と東京に多くの営業所があり、宅配買取や店頭買取にも対応してる。なかでも出張買取は忙しく時間がなかなか取れない方や早く現金化したい方、精密機器であるMacを宅配で送るのが不安な方にはおすすめだ。
365日・24時間受付しているだけでなく、早朝・深夜の持ち出しも相談すれば対応してくれる。さらに出張買取と店頭買取ではその場で現金払いで、宅配買取でも取引成立後即日振込してくれるのだ。口コミでも他店より高く買い取ってもらったという声も多く見られ、高価買取が期待できる。
Mac買取ネット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
Macの高価買取が業界トップクラスのMac買取ネットは、送料・手数料・査定料が無料で利用できる買取店。品物の新しさや状態だけではなく、需要も査定に反映してくれる細やかな査定が特徴だ。買取手続きは簡単ではじめての方でもわかりやすく、宅配買取は全国に対応している。
買取専門店SAZAE
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
兵庫・大阪に店舗を構える買取専門店SAZAEは、さまざまな不要品の買取をおこなっている業者だ。保証書なしやキズ・汚れ、破損品など他社では買取不可になるような商品でも自社メンテンナンスができるため、高値で買い取ってもらえる可能性が高い。出張・宅配・店頭で買取をおこなっており、送料・査定料などは無料となっている。
まとめ
ここまで紹介したように、Macの売却や譲渡をする際には、自分自身のデータやコンピュータを守るためだけでなく、古いコンピュータをもらってくれる相手方のために、当ページでリストにした多くの準備をしておく必要がある。
バックアップや初期化などの準備ができない場合はどうなる?
データのバックアップやOSの再インストールを行わなくても、大半の専門店ではMacの買取をしてくれる。しかしそのコンピュータに復元ソフトなどを使うことにより、今までHDDに撮り溜めてきた写真などが第三者に見られてしまう可能性を考えると、何の準備もせずにそのまま手放す方法はなるべく避けるべきだと言えるだろう。
またこうしたバックアップや初期化の方法が日々のPCライフに活用できることを考えると、売却や贈与のタイミングでその手順を覚えるのが理想と言えそうだ。
